『AIR偽小説第五十四弾』

懲りずに第五十四弾です。
司会変わったのに、速効別の司会に変わろうとしてますね。
ま、それでもしばらくはこの二人です。
主にONEのメンバーを招きたいものだ。


『4行小説』

★神奈
「ああ、なんと気持ちいいことじゃ」
「余が司会、進行役なのじゃー!!」
「この心地よさを誰かに叫びたいの」
「というわけで、今回のお題は叫びじゃ」

あゆ「じゃあ早速ボクも叫ぼうかな」
神奈「うむ、補佐役の役割、しかと為すがよい」
あゆ「…ねえ、アシスタント、って呼べないかな?ボクその方がいいよ」
神奈「横文字は苦手なのじゃが…。往人殿から本ももらっておるしの。アシスタント、じゃ」
あゆ「そっか、神奈ちゃんは昔の人だったね」
神奈「そうじゃ。こうやって余達が平然と顔を合わせているのはなんとも摩訶不思議な事…」
あゆ「うぐぅ、それを言ったらお終いだよ」
神奈「ふふ、それもそうよの。では頼むぞ」
あゆ「うん」

★あゆ
「祐一く〜ん!」
「なんてね、これは叫んだわけじゃないよ」
「でも、祐一君は叫んでるって言うんだ。だから対抗して叫ぶよ」
「祐一君の馬鹿ー!!!」

神奈「…あゆ殿は祐一殿が嫌いなのか?」
あゆ「ううん、そんなことないよ。でも滅多にこういう事は言えないからね」
神奈「そういうものなのかの…」
あゆ「そうだよ。それに、嫌いだから馬鹿って叫んでるわけでもないしね」
神奈「…なるほど、なんとなく分かるような気がするぞ」
あゆ「えへへ、言葉は色々だからね」
神奈「さて、では客人の登場じゃ!」
北川「うおー!すべてのキャラ総出演で何故オレが呼ばれなかったんだ〜!!」
あゆ「あっ、祐一君の友達の潤君だね」
神奈「そういえば潤殿はどこにもいなかったの」
北川「…新鮮だな、名前呼びは。そのくせ表記は名字だ、ふざけてやがる」
あゆ「気にしないで4行やろうよ?」
神奈「そうじゃ。心置きなくそれでうっぷんを晴らすがよい」
北川「うーん…」

★北川
「オレは北川潤だー!!」
「それはおいといてだな、重大な決心をした」
「ずばり、あの時出られなかった奴等を集める!」
「そして司会はオレだ!!」

神奈「却下じゃ」
北川「いいだろ?一回くらい」
あゆ「うぐぅ、駄目だよ。ボク達やっと平和に司会できると思ってたのに」
北川「それだったら今回やろう!全員オレが懸命に召集を…」
香里「くだらないことはやめなさいよ、北川君」
北川「み、美坂!」
神奈「お主はいつもぶしつけに現れるの」
香里「別にいいでしょ。それより北川君、やるんなら次回やりなさい。あたしを巻き込まないでね」
北川「そうだな、次回やる事にしよう」
神奈「な!?ま、待つのじゃ!余が司会であるぞ!」
あゆ「うぐぅ、勝手に二人で決めないでよぅ!」
香里「まあまあ。始まってすぐだけど一度ゆずってあげなさい。そうすれば後は平和よ」
北川「そうだ!さすが美坂、話が分かるぜ」
神奈「う、うむ…」
香里「心配しなくてもその一回で終わりよ。跡形も無く消し飛ぶわ」
北川「…その言い方は語弊が無いか?」
香里「言葉通りよ」
北川「………」
あゆ「でも潤君はまた出るんだろうね。今までも何回か出てきたし」
香里「でしょうね。それに他の連中も、出て差し支えない奴は出るわ」
神奈「それではちっとも消し飛んだ事に成らぬぞ」
香里「あたしが言いたいのは企画が消し飛ぶってことよ」
北川「…とにかく、次回俺を中心にしてやっていいな?」
神奈「…しょうがない。やり始めたすぐで不本意じゃがゆずってやろうぞ」
あゆ「神奈ちゃん…」
北川「恩に着るぜ!じゃあな!!」
香里「あらら、もう行っちゃった。気が早いわねえ」
神奈「可哀相な立場なのじゃ。少しは広い心を持ってやらねばの」
あゆ「………」
香里「別にこんなの当然の傾向でしょ?…まあいいわ、とりあえず四行やらせてね」

★香里
「なんでこんな所にあたしが居るのよ!」
「…なんてのはもう言い飽きたわ」
「ったく、ほんと厄介なものに巻き込まれたもんね」
「いつかあたしがこの状況を崩してやるわ…」

神奈「…何やら恐ろしい野望があるようじゃの」
香里「別に。あたしの代わりに誰かがやってくれてもいいし」
あゆ「ふ、ふーん…」
神奈「では、次の客人じゃ!」
澪「………」
『こんにちはなの』
香里「あら、私は初めて逢うわね」
あゆ「ボクも」
神奈「往人殿から聞いたぞ。お主が澪殿じゃな。たしか喋れない…」
澪「(うんっ、うんっ)」
香里「喋れないの?不便じゃない?」
澪「…(うん)…(ふるふる)」
あゆ「うぐぅ、どっちなの」
香里「不便は不便だけど、そう気にせずに生きてるってことを言いたいんじゃないかしら」
澪「(うんっ、うんっ)」
あゆ「へえ…。あ、ボク月宮あゆだよ、よろしくね」
香里「あたしは美坂香里よ」
神奈「余は神奈備命じゃ。神奈でよいぞ」
澪「………」
『上月澪なの』
あゆ「うぐぅ、難しい字…」
神奈「余は降参じゃ」
香里「これくらい読めなくてどうするのよ…。“こうづきみお”ちゃんね」
あゆ「へえ〜。よろしくね、澪ちゃん」
澪「(うんっ、うんっ)」
香里「それにしても喋れない、か…。まあ、うぐぅとか言わずに済むからいいかもね」
あゆ「うぐぅ、香里さんにまでそんなこと言われるなんて…」
神奈「あゆ殿…香里殿を信じていたのに、可哀相じゃ…」
香里「じょ、冗談で言っただけじゃないの。…で、どうやって語るの?」
澪「………」
『これを使うの』
香里「ああ、スケッチブックでそういえば書いていたわね。なるほど」
あゆ「あっ!…テーマって、たしか叫びたいことなんだよね…」
神奈「そうじゃが」
あゆ「澪ちゃんには辛くないかな…」
香里「本人次第よ。…ほら、司会がちゃんと言わないでどうするの」
神奈「そ、そうであった。では澪殿、四行頼んだぞ」
澪「(うんっ)」

★澪
『演劇していると…本当はとっても叫びたくなるの』
『でも、その叫びを演じることで懸命に叫ぶの』
『それに最近、書き方でそういうのを覚えたの』
『たいやきーっ!!』

あゆ「…ねえ、誰からそんなこと聞かされたの?」
神奈「あ、あゆ殿?」
あゆ「何神奈ちゃん。ボク、今澪ちゃんと話をしてるの。邪魔しないでね」
神奈「う、うむ…」
香里「珍しく怒ってるわね…」
あゆ「さあ澪ちゃん話して。一番最後のたい焼きは誰の差し金なの?」
澪「………」
『男の子なの』
あゆ「…だから誰?」
神奈「必死にかばってるようじゃの」
香里「でも時間の問題ね…相沢君?」
澪「(ふるふる)」
香里「じゃあ折原君?」
澪「(うんうん)…!」
香里「正直ねえ、ほんと…。というわけで、折原浩平君よ」
あゆ「…誰?」
香里「名雪が話してたのよ。無謀にも初登場で司会をやると宣言した馬鹿が居たって」
あゆ「うぐぅ、名雪さんはそういう風に言わないと思う…」
神奈「初回で司会をやろうとは…この世の摂理が分かっておらぬの」
香里「もっとも一回で挫折したそうだけどね。無敵のコンビを目の前にして」
あゆ「無敵のコンビ?」
澪「………」
『誰なの?』
香里「言いたくないわねえ。だいたい、神奈もあゆちゃんも心当たりあるでしょ」
神奈「…もしかして、佳乃殿と美凪ちんか?」
香里「そうよ。佳乃と美凪…って、何よ美凪ちんって」
神奈「美凪殿の愛称じゃ」
香里「…実は密かに仲がいいの?」
神奈「凄いであろう。余は偉いのじゃ」
あゆ「それって偉いっていうのかな…」
香里「ま、ともかく折原君はそのコンビに撃沈されたって話よ。お終い」
澪「………」
『浩平沈んじゃったの』
神奈「ところで何故にこのような話になったのじゃ?」
あゆ「そうだっ!澪ちゃんにたい焼きなんて吹き込んだんだよ!!…でもどうでもよくなったよ」
香里「あら、あんなに怒ってたのにどうして?」
あゆ「だって、祐一君とやってることあんまり変わらないもの」
神奈「余にはよくわからぬが…そういうものかの」
澪「………」
『難しい問題なの』
香里「そうよね。佳乃と美凪の攻撃に比べれば全然ちょろいわよね」
あゆ「うぐぅ、それは比べる対象が悪すぎるよ…」
神奈「そろそろ終わろうかの。澪殿で最後じゃったから」
香里「あら、次回お休みなのにいいの?」
神奈「心配せずともまた出きる。だから大丈夫じゃ」
あゆ「それもそうだね」
澪「………」
『頑張ってなの』
神奈「うむうむ。ではこれにて終いじゃ!」

<次々ゆこう>


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