懲りずに第五十三弾です。
★往人
佳乃「はーいっ、司会を希望するよぉ」
★神奈
往人「…ところで、どうしてそんなに司会をやりたかったんだ?」
★あゆ
神奈「しっかり頼むぞ」
<次回からこの二人>
そろそろ趣向を変えようかな…。
でもこれって結構、本当の4行小説の練習にはなってるみたい。
ま、全組み合わせが終わるまでこんな調子で。
『4行小説』
「企画は無事終わったみたいだな」
「好んで人形劇を見に来てくれた奴も居たし、満足だ」
「というわけで、特別企画を実施しよう」
「司会をやりたい奴は名乗りを挙げろ」
美凪「…アシスタントを希望します」
往人「お前らはだめ」
佳乃「えええーっ!?そんなの酷いよぉ!!」
美凪「国崎さん、えこひいきはいけません…」
往人「お前ら二人にすると誰も参加したがらなくなるんだよ」
佳乃「そんなぁ…人を見た目で判断するなんてひどいよぉ」
美凪「やってみなければわからないものを…」
往人「いや、やった後だから言ってるんだが…」
佳乃「…もういいよ。いこっ、なぎー」
美凪「そうですね…。さようなら、国崎さん…」
往人「…えらく諦めが早かったな。っていうか、単独なら任せても良かったんだが…」
茜「…言葉が足りません、国崎さん」
往人「…お前、司会希望か?」
茜「いえ。一言言いたくて…」
往人「そんな積極的キャラだったのか?」
茜「頼まれたのです…」
往人「誰に?」
茜「浩平に…」
往人「…本人に、直接来て言えって伝えておけ」
茜「しかし…」
往人「お前みたいな奴にわざわざ伝言させるなんて奴は我慢できない」
茜「練乳ワッフルを…いえ、なんでもありません」
往人「…なんできょうびの女は食べ物に弱いんだ…」
美汐「そんな失礼な事を言わないでください」
往人「…お前も司会希望?」
美汐「いえ」
往人「…なあ、話聞いてたか?俺は司会希望を召集したんだぞ?」
美汐「皆さん、ぐうたらなのかもしれませんね」
茜「…ところで天野さんはなぜこちらに?」
美汐「個人的に言いたくなったので」
茜「なるほど…」
往人「言いたい事は終わったか?だったらとっとと帰ってくれ、話が進まん」
美汐「…では、失礼します」
茜「私も失礼します…」
往人「………」
ぽりぽり
往人「なんだかな…。折角企画立ちあげても普通に名乗り出てこないんじゃこれは…」
神奈「余がやる!余がやるのじゃ!!」
往人「おわっ!…なんだ、神奈じゃないか」
神奈「往人殿、司会は余にやらせるのじゃ!!」
往人「そういや前々から司会希望をしてたっけな」
神奈「そうじゃ。こういう企画が立ち上がって願ったりじゃ」
往人「うんうん、積極的でいいぞ。よし、次から司会は神奈に決定だ!」
神奈「おおっ、そんなにあっさりしてよいのか?」
往人「ああ、構わない構わない。ということで、まずは喜びの四行でもやってくれ」
神奈「うむ、心得たぞ」
「次からは…余が、司会!」
「ま・さ・に、天にも昇る心地じゃ!」
「お題を何にしようかの〜」
「今から迷い放題じゃ〜」
神奈「司会をする機会はあれど、ほとんどまともにできなかったのでな」
往人「なるほど、他の連中に振り回されたか」
神奈「…そうじゃ。だから、余は改めて頑張りたい!」
往人「立派な心掛けだな…。じゃあしばらくは頼んだぞ」
神奈「安心して任せるが良いぞ。…ところで往人殿」
往人「なんだ?」
神奈「この企画の発端は何じゃ?」
往人「発端?天のお告げだ」
神奈「天の…お告げ?」
往人「そうだ。まあ気にするな。型にとらわれずにやるのが目的だからな」
神奈「そのわりには色々と制約が厳しいと余は聞いたぞ」
往人「厳しくしてるつもりはないんだが…。単に守らない奴が多いだけだ」
神奈「たしかにそんな気がするの…」
往人「ところで、アシスタント…補佐役は誰がやるんだ?」
神奈「柳也殿、もしくは観鈴殿に任せようと思う」
往人「うーん、その二人は今までさんざん働いてきたしな。別の奴にしろ」
神奈「駄目なのじゃろうか?」
往人「頼めば多分してくれるだろう。けれどな、折角だから休ませてやれ」
神奈「うむむむ…。では、思い切ってあゆ殿はどうじゃ?」
往人「凄いとこ突いてきたな…別にいいと思うが」
神奈「ふむ、では早速頼みに行くとしようぞ!」
往人「その代わり、そんな場に佳乃を呼ぶなよ」
神奈「なぜじゃ?」
往人「二人揃って仲良く誘拐されるぞ」
神奈「…余にどうせよと言うのじゃ!!」
往人「裏葉でいいと思うんだが…」
神奈「駄目じゃ!裏葉は余を何かと勘違いしておる!!」
往人「だったら…澪はどうだ」
神奈「澪殿?良いのか?」
往人「喋れない」
神奈「そんなのでアシスタントは無理じゃと思うが…」
往人「大丈夫だ、スケッチブックに字を書いて会話する」
神奈「余が読めねばおしまいではないか」
往人「…それもそうだな。だったらみさきはどうだ」
神奈「たしか目が見えないと聞いたぞ。まあそれは構わぬが」
往人「それによく食べる。神奈も食われるかもな」
神奈「そんな笑えぬ冗談のネタにされる人物は却下じゃ!」
往人「…しっかしお前、現代語辞典にぞくされてるんだったら誰でもいいだろ?」
神奈「そんな事は関係無いと思うがの。やっぱりあゆ殿にするぞ」
往人「まあいいけどな。佳乃への対策を考えとけよ」
神奈「了解じゃ」
往人「じゃあ次回連れてきておいてやる」
神奈「往人殿もそのような力が使えたのじゃったな」
往人「違う、佳乃か裏葉に頼む」
神奈「そ、それは勘弁して欲しいのじゃが…」
往人「もしくは秋子さんかな」
神奈「そうしてくれ」
往人「ジャムが多分一緒についてくるが…」
神奈「ええい!もう誰でもよいわ!!」
あゆ「うぐぅ、心配しなくてももう来てるよ」
往人「おわあっ!…まったく気配を感じなかった…」
あゆ「裏葉さんから気配消しの方法を教えてもらったからね」
神奈「妙なものを教えおってからに、裏葉のやつ…」
あゆ「それはともかく、よろしくね、神奈ちゃん。ボク頑張るよ」
神奈「おおっ!よろしく頼むぞ!…これじゃ、この素直なのを期待しておったのじゃ!」
往人「ところで、あゆはどうやって来たんだ?」
あゆ「たい焼きたっぷり奢ってもらったから、祐一君の伝言をいいに来たんだよ」
往人「また食べ物がらみか…。で、なんだって?」
あゆ「うん。“俺の部屋で四行小説会をやってくれるなら司会をやる”だって」
神奈「…祐一殿の部屋?」
往人「さてと、二人頑張れよ」
あゆ「うわっ、往人さん無視した…」
往人「俺はもう帰るからな。気が向いたら呼んでくれ。ではな」
神奈「うむ、大儀であった!」
あゆ「…ま、いっか。ボクは伝えるだけだったし」
神奈「さてあゆ殿。余の正式な補佐役となった印として、最後に四行で締めくくるがよいぞ」
あゆ「う、うん」
「実はずっと前に司会になりかけた事があったんだけどね」
「それはおとなしく、なかったことになったよ」
「アシスタントって結局何すればいいのかよくわかんないけど…」
「ボク、頑張るよ」
あゆ「うん、任せてよ」
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