懲りずに第四十七弾です。
★浩平
瑞佳「はあ…どうなっても知らないよ?浩平」
★瑞佳
佳乃「ゲーセン…。いいなぁ〜。あたしの街にはそういう近代兵器はないんだよぉ」
★佳乃
瑞佳「そんなにお散歩っていいの?」
★聖
浩平「なんで俺が買わなければいけないんだ」
★美凪
美凪「ここで終わります」
<ところで…花火は?>
突如浩平の司会。
ま、どうせオチは見えてるんですが…。
相性もあるでしょうしね。
(本当は壊さなきゃ絶対平和に終わるはずなんですがね)
『4行小説』
「ふっ、初登場にして司会の座を戴いたぞ」
「やはり俺はスゴイ奴だな」
「さてと、テーマを何にしてやろうかな…」
「遊び、といこうか」
浩平「なんでお前がいるんだ。…ああ、そういえばアシスタントがどうこうとか言ってたな」
瑞佳「そうだよ…。わたしはアシスタントなんだよ」
浩平「まあいい。さて、一人目は…って、長森がまずやれ」
瑞佳「わたし?」
浩平「そう、わたしだ」
瑞佳「うーん、他の人が来てからがいいんじゃないかな…」
浩平「何を言ってるんだ。どうせ暇なんだ。とっととやってしまえ」
佳乃「駄目だよぉ。先にかのりんの登場だよぉ」
瑞佳「わっ!…び、びっくりした…」
浩平「俺は動じなかったぞ。まだまだ修行が足りないな、長森」
瑞佳「そう言われても…」
佳乃「えへへ〜、浩平君が司会なんだねぇ」
浩平「そうだ」
佳乃「とりあえずアシスタントの瑞佳ちゃんからだねぇ。というわけで、どうぞー!」
瑞佳「う、うん」
浩平「…俺が司会だろ?」
佳乃「早い者勝ちなんだよぉ」
浩平「そんなのありかよ…」
「えっと、遊びだっけ」
「そうだねー…学校の帰り道によく浩平と遊んだねー…」
「ゲーセンで初めてぬいぐるみキャッチャーやった時に、猫さんのぬいぐるみを取れたんだよね」
「あの時はすごく嬉しかったよ」
瑞佳「い、いや、あの、ゲーセンは近代兵器じゃなくて…」
浩平「こいつゲーセンも知らないのか…」
佳乃「むっ、それくらい知ってるよぉ!」
浩平「だったら今度案内してやる。無いんだろ?ゲーセン」
佳乃「お散歩の方が楽しいよぉ」
浩平「ただ歩いて何が楽しいんだ」
佳乃「歩くだけじゃないよぉ。お散歩は」
浩平「ばかかお前は、辞書を引いてみろ。お散歩ってのはなあ…」
ばこん!
浩平「うごぉっ!?」
聖「人の妹を馬鹿呼ばわりするな、馬鹿者!」
佳乃「あっ、お姉ちゃん」
瑞佳「えっと、こんにちは。長森瑞佳です」
聖「ああ、心配せずとも佳乃から聞いている。私は佳乃の姉の霧島聖だ。よろしくな」
瑞佳「は、はい」
浩平「くっ…てめえ、いきなり叩くな!」
聖「言っておくが、私の妹を馬鹿呼ばわりする輩は、もれなく私が改造するぞ」
聖「ごはんが炊けたり明りがついたり石炭を燃やして走れる様になるぞ」
聖「どれがいい?」
浩平「…どれも嫌です…」
瑞佳「浩平、一度改造してもらったら?」
浩平「ふざけるな!」
佳乃「多分可愛くなる事請け合いだよぉ」
浩平「俺が可愛くなってどうする!」
聖「ふむ、気に入らないか…」
浩平「当たり前だ!」
佳乃「お姉ちゃん、この人わがままだよぉ」
聖「心配するな。改造じゃなくとも臓器を売り飛ばす手段もある」
浩平「何の手段だ!!」
聖「冗談だ、気にするな」
浩平「く、くそっ…」
瑞佳「うわっ…浩平が負けてるよ…」
佳乃「さあてと。司会が落ち込んでても進まないからかのりんいくよぉ!」
「遊びはねぇ、やっぱりお散歩!」
「皆を連れてでっぱーつ!」
「例えどんなに暑くても寒くても」
「お散歩は気持ちがいいねえ」
佳乃「うんっ。大盛況商売繁盛盛者必衰!」
瑞佳「最後のはなんか違う気がするんだけど…」
佳乃「いいものはいいんだけど、連続でやってると疲れるってことだよぉ」
瑞佳「へ、へえ…」
浩平「う…国崎が言っていた理由がなんとなくわかってきた気がする…」
聖「国崎くんが何か言っていたのか?そうだな、言っていたな」
浩平「ちなみに何て言っていたんだ」
聖「折原浩平はおそらくこの一回で降りるだろう、とな」
浩平「くっ、そんな予想などくずしてやる…!」
聖「さてと、私も四行をやるか…」
「小さい頃は佳乃とよく遊んだものだ」
「それはそれは仲の良い姉妹だと評判だったぞ」
「そうだな…今遊ぶか…」
「とりあえず折原君。君はこれから花火を1グロス買ってくるように」
聖「国崎君は文句言わずに買ってきたぞ?」
浩平「あいつと一緒にされても困るんだが…」
佳乃「やっぱりケチだねえ、浩平君は」
浩平「それはケチと言うのか?」
瑞佳「浩平、お使いくらい行ってあげても…」
浩平「あのな、長森。俺は司会なんだぞ?」
美凪「…折原さん」
浩平「へ?おわあっ!!…と、突然隣に立つな!」
佳乃「あっ、なぎーの登場だぁ」
聖「そういえば遠野さんも呼ばれていたんだっけな」
美凪「…司会とは…お客様の役に立つものです」
浩平「そんな道理が通ってたまるか」
美凪「…お役に立ちたくない?」
浩平「そういうことだ」
美凪「…がっくり…」
瑞佳「え、えっと、あなたは誰なのかな…。わたしは長森瑞佳」
美凪「遠野美凪と申します…以後、お見知りおきを」
瑞佳「遠野さん?」
美凪「…いえ、違いました」
瑞佳「え?」
美凪「…私は、なぎー、です」
瑞佳「そ、そうなんだ…」
美凪「そしてあなたは…みずー?」
瑞佳「そ、そんな呼び方で呼んでほしくないんだけど…」
佳乃「なぎーなぎー、とりあえず先に四行済ませちゃおう?」
美凪「…それもそうですね」
浩平「おい!だから司会の出番を取るなって!」
美凪「…役立ちたくないと言った瞬間から、折原さんは司会失格です」
佳乃「かーん!鐘ひとつー!」
美凪「どんぞこ人生まっしぐら…どこまでも落ちていきます…」
佳乃「そうだ!浩平君を司会失格宣言を受けたパイオニア一号に任命するよっ」
美凪「そして二号は無記名です」
佳乃「窒素さんなんてどうかなあ?空気中の4分の3はこれなんだよぉ」
聖「ほう、いい案だな」
美凪「やりました。折原さんは窒素に勝ったのです。ぱちぱちぱち」
佳乃「ばんざーい、ばんざーい」
美凪「勝利の余韻にひたれるお米券進呈。どうぞ」
浩平「………」
佳乃「あれれぇ?どうしたのかな?」
美凪「石像の道を選ばれたのでしょうか…」
佳乃「たしかに固いねえ、体が」
瑞佳「うわわ…浩平すっかり固まっちゃってる…」
美凪「…困りました。このままではお米券が渡せません」
聖「後で私が治療しよう。医者として」
佳乃「うんっ。頼んだよぉ、お姉ちゃん」
美凪「さてこの先…仕方ないので…アシスタントの長森さん」
瑞佳「な、なに?」
美凪「テーマは何ですか?」
瑞佳「えっと、遊びだよ」
美凪「…了解」
「みちると一番やった遊びは…しゃぼん玉」
「風に乗って空に漂うその姿は…」
「見るものを魅了させる力を持ちます」
「また、それとは逆にしゃぼん玉には…」
佳乃「うぬぬぬ〜、気になるよぉ」
美凪「ぴーっ。秘密です」
佳乃「うぬぬぬ〜…」
聖「さてと、全員終わったところで折原君を元に戻さないとな」
浩平「………」
瑞佳「浩平、よっぽどショックだったんだねぇ」
佳乃「一体何にショックを受けたのかなぁ?」
美凪「それは…えいえんの謎…」
浩平「…はっ!?」
聖「お?元に戻ったな。大した精神力だ」
浩平「…今どういう状況だ?」
瑞佳「全員終わったんだよ」
浩平「なにっ!?…ま、まあいいか。俺は立派にやったな。ははは…」
佳乃「もぉ、あんなの全然立派じゃないよぉ」
美凪「お米券も受け取ってもらえず…がっくり…」
浩平「…帰る」
瑞佳「やっぱり懲りたんだ…」
浩平「懲りるっていうよりは…国崎はよく今まで司会やってきたな」
聖「そこが国崎君たるゆえんだ。しかし他に名乗り出る者も居ないしな」
美凪「国崎さんで、少し我慢、です…」
佳乃「よかったら次回も司会をやればいいよぉ」
浩平「もうやらん!だいたいなんなんだ、司会を差し置いて突っ走るなんて!!」
佳乃「ええっ?これが普通だよぉ」
浩平「絶対に違う!!」
美凪「…それはひとえに…司会の腕前…」
聖「良い司会ならば、きちんとできるというものだ」
浩平「ホントかよ…」
瑞佳「浩平?もう司会やろうなんて言い出さないでね?」
浩平「二度と言うか…自らやろうなんて言う奴の気がしれん」
佳乃「実は結構居るんだよぉ」
浩平「誰だそれは」
佳乃「あたし」
美凪「…アシスタントは私です」
浩平「………」
瑞佳「うわっ、浩平また固まってる!」
聖「まったく手間がかかる奴だな…」
佳乃「じゃああたしが締めるねぇ。浩平君の司会は玉砕に終わる、だよぉ〜」
美凪「めげずにまた挑戦してもらいたいものです」
瑞佳「さすがにそれは無理だと思うよ…」
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