『AIR偽小説第四十六弾』

懲りずに第四十六弾です。
とりあえず一旦区切ります。
まあでも、単に顔合わせ程度だったので。
しっかし、長森シナリオやる前と後では印象ちがうねえ(苦笑)


『4行小説』

★往人
「またまた特別ゲストだ」
「当分はこの調子だな…」
「でもって、またアシスタントが交替だ」
「そしてお題は朝の目覚め」

名雪「くー…」
往人「…おい」
名雪「くー…」
往人「起きろっ!」
名雪「…うにゅ?…あ、おはようございまふぁ〜…」
往人「なんでお前がここにいるんだ」
名雪「かのりんにアシスタントを頼まれたんだよ」
往人「お前元の世界に帰れよ」
名雪「そう言われても…」
往人「はあ、仕方ない。こいつで我慢するか…」
名雪「わっ、それは酷いよ〜」
往人「はいはいはいはい。さて、ゲストの登場だ」
名雪「うー…」
瑞佳「初めまして、長森瑞佳です」
往人「ほー。なんだ、やけにまともな奴が多いな」
瑞佳「どういう意味?」
往人「そのまんまの意味だ」
瑞佳「なんだか浩平に似てる…。変な事はあまり言わなそうだけど…」
名雪「よろしくね、瑞佳ちゃん」
瑞佳「えっと、名雪さんだっけ?」
名雪「なゆちゃんでいいよ」
瑞佳「うーん…じゃあ名雪って呼ぶよ。わたしの事も瑞佳でいいよ」
名雪「うん、わかったよ瑞佳」
往人「でもってもう一人は…」
浩平「折原浩平だ。将来の司会の座はいただくぞ」
往人「ああ、別にいいぞ。勝手に振り回されて自爆してろ」
浩平「…話にならないな。お前本当に司会者か?」
往人「ふっ…青二才だな」
浩平「なんだと!?」
名雪「わああ〜、いきなり喧嘩は駄目だよ〜」
瑞佳「浩平っ!登場した途端何言ってるんだよっ!」
浩平「…なあ、えっと、往人、だっけか」
往人「なんだ」
浩平「今日はだよだよ星人の集会でもあるのか?」
往人「なんだそのだよだよ星人ってのは…」
浩平「知らんのか。いいか、俺が教えてやろう。なんでも“だよ”ってつける奴を…」
瑞佳「もーっ!何さっきから変な事ばっかり言ってるんだよっ!何の為に来たかわかってるの!?」
浩平「へーへー、わかったよ、ばか。まったく五月蝿い奴だな」
瑞佳「うるさくなんかないもん」
浩平「さすがだよもん星人だ」
瑞佳「そんな事いう浩平はばかばか星人だよ」
名雪「うー、瑞佳。わざわざ言い返してたら駄目だよ」
浩平「なるほど。だよもん星人とだよだよ星人ってことか。水瀬はだよ率が高いからな」
名雪「う〜…」
往人「…いいかげん始めてくれないか?言い争うのは勝手だが…」
瑞佳「はっ!ご、ごめんなさい…。えっと、何をするんでしたっけ?」
往人「4行小説だ。まずは名雪の手本があるぞ」
名雪「よおく見て聞いててね」
瑞佳「う、うん」
浩平「ったく…。長森の所為だぞ、こんなに時間かかったの」
瑞佳「わたしが悪いんじゃないもん。浩平のせいだもん」
浩平「こいつ…」
名雪「…やるよ?」

★名雪
「朝はね、いつも祐一が起こしてくれるんだよ」
「目覚し何十個もあっても起きられないわたしを」
「だからスゴイよね、祐一って」
「わたし尊敬しちゃうよ」

浩平「何十個…」
瑞佳「浩平もそれだけしかければいいんだよ、目覚し」
浩平「そんな置き場所があるか」
往人「しっかしさぞかし五月蝿いんだろうな…」
名雪「五月蝿いけどわたしはくーくー寝てるらしいよ」
往人「そりゃあ、今回冒頭から寝てやがったしな」
名雪「うー、そんな事は言わなくていいよー…」
瑞佳「よっし、コツは分かったよ。次はわたしだね」
浩平「だよもん星人の力を存分に発揮してやれ」
瑞佳「うーっ…!」
往人「いちいち荒れる奴等だな…」

★瑞佳
「朝の目覚め…いっつもわたしは慌ただしいね」
「だって浩平を起こしに行ってるもん」
「いつもいつもなかなか起きないし…」
「そろそろ素直に一人で起きられるようになって欲しいよ」

浩平「頼んでもないのにお前が来てるだけだろうが」
瑞佳「わたしが行かないと絶対毎日遅刻してるよっ!」
浩平「くっ…ほぼ当たってるだけに否定できない…」
名雪「ねえ、もしかして毎朝走ってるの?」
瑞佳「そうだよ。まったく、たまにはゆっくりと登校したいよ」
浩平「…お前がもっと早く起こしに来ればいいんだ」
瑞佳「さっきは頼んでもないのに来てるとか言ってたじゃない」
浩平「ほとんど保護者状態ってのは嫌なんだよ!」
往人「だから勝手にお前らで喧嘩するなって」
瑞佳「ご、ごめんなさい…」
浩平「まったくだ」
瑞佳「浩平が悪いんだよっ!?」
浩平「お前が勝手に言い出しただけだろ」
名雪「なんだか二人とも仲悪いね…」
往人「まあ、喧嘩するほど仲がいいとも言うけどな。そんなことより折原浩平、次お前だぞ」
浩平「…わかったよ。ったく、ばか長森の所為で俺が悪者扱いだ」
瑞佳「だって本当に浩平が悪いじゃないっ!」

★浩平
「目覚め、か…」
「そうだな。俺はたしかに長森に起こされてるな」
「おはようの○○○○○はなかなかに強烈だった」
「長森があんな大胆な奴だったとは…」

瑞佳「ちょ、ちょっと!嘘ばっかり言わないでよ!!」
浩平「何を恥ずかしがってるんだ。お前の腕はなかなかだったぞ、プロになれる」
瑞佳「そんなプロになんかならないよ、わたしは!」
浩平「心配するな。住井にスカウトをかけておいた。そのうち話が舞い込んでくるだろう」
瑞佳「勝手になんてことしてるんだよ!」
浩平「ばか、冗談に決まってるだろ。まったくお前は冗談の区別もつかんのか」
瑞佳「はあ……。浩平の冗談はタチが悪すぎるよ…」
名雪「冗談が悪質なのは祐一も同じだけどね」
祐一「呼んだか」
名雪「わ、祐一…」
祐一「本当は来る予定じゃなかったんだが…何故か来てしまった」
浩平「なんだ?こいつが悪質冗談王の相沢祐一か?」
瑞佳「ちょ、ちょっと浩平…」
祐一「…おい、なんだこの失礼な野郎は」
浩平「聞いて驚け。俺は折原浩平だ。様付けで呼んでもらっても構わないぞ」
祐一「誰が呼ぶか!!…おい往人。お前なんで何も言わないんだ」
往人「…いや、なかなかにたくましい奴だと思ってな」
祐一「はあ?変なところで関心してるんじゃないよ」
浩平「司会はさすがに見る目があるな」
往人「見事佳乃と遠野の攻撃と聖の追撃をかわしたなら本当に主導権を渡してもいいぞ」
浩平「なにっ!?よーし、受けて立ってやる!…って、その佳乃とかってのは誰なんだ?」
往人「会ってないのか?じゃあお前らどうやってここに来たんだ」
浩平「それは七瀬が豪快に扉を蹴破ってだな…」
瑞佳「浩平っ、本人の居ないところで何言ってるんだよっ!」
浩平「冗談だがな。…うーん、言われてみれば会った気はするな」
往人「だろ?あいつが元凶だからな…」
名雪「…わたしほったらかし…」
祐一「別にいいだろ。さ、もう終わったんだろ?帰るぞ」
名雪「どうやって帰るの?」
祐一「秋子さんが待ってる」
名雪「わ、そうなんだ」
往人「まあ待て待て。折角だからお前も四行やっていけ」
祐一「別にいいが…テーマはなんだ?」
往人「朝の目覚めだ」
祐一「ほお…」

★祐一
「朝〜、朝だよ〜。朝ごはん食べて学校いくよ〜」
「俺の部屋にある目覚しに入ってる声がこれだ」
「余計に眠くなる…」
「しかし、隣の名雪の部屋で鳴ってる目覚しで俺は起きる事が出来るぞ」

浩平「いい事を聞いたぞ。長森、お前俺の部屋の隣に越してこい」
瑞佳「何ばかな事言ってるんだよっ!そんなの無理に決まってるもん!」
浩平「じゃあ相沢。お前の部屋に泊めてくれ」
祐一「…図々しい奴だな。俺の家から学校に通うつもりか?」
浩平「無理だな…」
祐一「考え無しに物を言うのは良くないぞ」
往人「そうだぞ。現に受けて立つって言った事も…」
浩平「あれは本気だぞ。だから段取りを頼む」
瑞佳「はあ…また無茶苦茶言ってる…」
名雪「大変だね、お互い」
瑞佳「そうだね…って、名雪のとこもそうなの?」
名雪「多分そうだよ」
祐一「こらこらこら。俺はあいつほど酷くはないぞ」
往人「えーい!ここで終わり!…さて、段取りは組んでおく。次回は頼んだぞ」
浩平「おう、任せとけ」
瑞佳「ちょ、ちょっと!国崎さん、本当にいいの?」
往人「そうだな…慰め役にお前が付いていてやれ」
瑞佳「慰め役?」
往人「多分ズタボロに打ちのめされる。こいつはそういうタイプだ」
浩平「勝手に決めるな!」
往人「さーて、一休みするか〜」
名雪「なんだか往人さんのびのびしてるね」
祐一「そらそうだろ…。俺はただのゲストだからホッとしてるぞ…」

<で、浩平に交替>


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