『AIR偽小説第六十七弾』

懲りずに第六十七弾です。
相変わらず大した目的もないなあ…。
書いてる途中で自分でもわからなくなってきてるのはまずいか…。
(何がって、今何をしようとしてた、とか)
澪の台詞の書き方って変えた方がよいのかな。


『4行小説』

★神奈
「どうやら余達の平穏が約束されそうだの」
「さて、今回のお題は髪飾りであるぞ」
「たとえば余はこの様に響無鈴(こなれ)をつけておる」
「各々、身につけておるものを存分に自慢するがよい」

あゆ「たとえばボクはカチューシャだね」
神奈「かちゅーしゃとはたしか…うむうむ、そうであるな」
あゆ「でもずっと前に語った事あるんだよね…」
神奈「ならば別のものでもよいぞ」
あゆ「でもリボンなんてやっちゃうと他の人もあるだろうし…」
神奈「りぼん…うむうむ、そうであるな」
あゆ「そうだ、このリュックにしようかな」
神奈「りゅっく…うむうむ、そうであるな」
あゆ「うぐぅ、神奈ちゃん反応がほとんど同じだよ」
神奈「余には馴染みの薄い言葉なのだ。ゆるしてたもれ」
あゆ「…まあいいけど」

★あゆ
「このリュックにはね、見ての通り可愛いはねが付いてるんだよ」
「これを背負って歩くとパタパタと揺れて可愛いんだ」
「ちなみに中に何が入っているかっていうとね…」
「…へへ〜、秘密だよ」

神奈「あゆ殿、りゅっくは髪飾りではないぞ?」
あゆ「でもボク自身の髪飾りについてはとっくに語っちゃったから」
神奈「それでも語るのが真の語りべというものだ」
あゆ「うぐぅ、ボクそんなのじゃないし…」
神奈「ところで、秘密を教えてはくれぬのか?」
あゆ「これはほとんど語られてないからね、だから秘密なんだよ」
神奈「またそのような楽屋的な事を…」
あゆ「うぐぅ、楽屋的じゃないよぅ」
神奈「まあよい、秘密なら仕方ないの」
あゆ「そうそう。さて、今回のお客さんは誰かな?」
郁未「…私、みたいね」
神奈「む!?お主はたしか…どっぺる殿?」
あゆ「うぐぅ、なんでこの前逃げたの?」
郁未「何があったか知らないけど…私そんな事言われてもわかんないわよ?」
神奈「白々しいの、お主は。砂嵐を巻き起こして逃げていったではないか」
あゆ「あれも不可視の力ってものなの?」
郁未「いや、だから私はまったくわからないんだけど…」
神奈「白を切りとおすつもりだな。ふ、後で尋問してくれるわ」
郁未「そう言われてもねえ…」
あゆ「で、とにかくドッペルちゃんだね」
神奈「うむ、そうであるぞ」
郁未「何よドッペルって…私は郁未よ?天沢郁未」
あゆ「???」
神奈「ひょっとして別人なのか?」
郁未「まあ、世の中には自分と似た人が3人は居るって話だけど…」
神奈「まことか!?恐ろしい事実だの…」
あゆ「でも不思議だよね。郁未って名前まで同じだったよ」
郁未「…ねえ、多分それについては気にしない方がいいと思うわよ」
神奈「何故だ?やはりお主は何か隠しておるな?」
郁未「隠してるとかじゃなくてねえ…(はあ…たしかに非常識ねえ)」
あゆ「うぐぅ、ボクとしては気になるよ」
神奈「余も同じくであるぞ」
郁未「というか、ここでのテーマはそれじゃあないでしょ?」
神奈「むむ、誤魔化す気であるな?」
あゆ「でもドッペルちゃんの言う通りだね。後にしよう、後に」
郁未「だからあ、私はドッペルじゃなくって郁未。天沢郁未」
神奈「…そうであるな。では郁未殿。そなた自身の飾りについてだ」
郁未「ふう、やっと進んだ。…飾りって…このバンドのこと?」
あゆ「そうそう、その髪を束ねてるやつ」
郁未「うーん…」

★郁未
「これについて語れって言われてもねえ…」
「一体何を語ればいいものやら…」
「見た印象を言ってくれるのならともかく…」
「というわけでパス」

神奈「…どうしてそう投げやりなのだ」
郁未「そう言われても…」
神奈「しかも、ぱすとはなんだ、ぱすとは」
郁未「バスの別名よ」
神奈「ばすとはなんだ」
郁未「バスを知らないの?えっと…たくさんの人が乗れる乗り物よ」
神奈「なんと、そうなのか。そういえば横文字辞典にも書いてあったような…」
あゆ「うぐぅ、もういいから次の人呼ぼうよ」
郁未「なんだ、あゆも投げやりじゃない」
あゆ「うぐぅ、違うよ!これ以上やりとりする意味が無いと思ったからだよ!」
神奈「仕方が無いの…。では次の客人であるぞ」
澪「………(にこにこ)」
『澪なの』
神奈「というわけで、澪殿であるぞ」
あゆ「おっきなリボンだね」
郁未「ねえねえ、ちょっと触っていいかな?」
澪「………(びくっ)」
『駄目なの』
郁未「そんな嫌がらなくても…」
あゆ「何か秘密があるんじゃないかな?」
郁未「例えばどんな秘密よ」
あゆ「それは…」
神奈「それは澪殿が四行で語ってくれるであろう。では頼むぞ」
澪「………(うん)」

★澪
『リボンはね…』
『秘密なの』
『つまりは内緒なの』
『ごめんね、なの』

神奈「余は非常にがっかりしたぞ」
郁未「ほんとに残念そうね…私も残念だけど…」
あゆ「でも本人がどうしても嫌なら仕方ないよ。ね」
澪「………(うん)」
神奈「もうよい。次の客人来るがよい」
舞「はちみつくまさん」
あゆ「うわ…うさみみバンド…」
郁未「ちょっと!そんなのありなの!?」
澪「………」
『可愛いの』
神奈「やけに目立つ髪飾りであるの…。舞殿、それはどうしたのだ?」
舞「祐一からもらった」
あゆ「うぐぅ、負けた…」
郁未「どういう事?その祐一って人の争奪戦でもやってたの?」
あゆ「そうじゃないけど…なんだか悔しいよ」
舞「うさぎさんは、可愛い」
澪「………(うんっ、うんっ)」
『可愛いの』
神奈「澪殿の“可愛い”は舞殿に対してであるな」
澪「………(うんっ、うんっ)」
郁未「可愛いっていや可愛いけど…うーん…」
あゆ「どうしたの?何か不満でもあるの?」
郁未「不満じゃなくて…よくそういうのをプレゼントしたなあって思うのよね」
舞「…可愛い」
澪「………(うんっ、うんっ)」
『可愛いの』
郁未「…まあいいけど」
神奈「おほん。それでは舞殿。じっくり語るがよいぞ」
舞「わかった」

★舞
「うさぎさんは…可愛い」
「この飾りは…うさぎさんの気分」
「…跳ねる」
「ぴょん、ぴょん」

澪「………(うんっ、うんっ)」
『可愛いの』
あゆ「澪ちゃんさっきからそればっかり…」
郁未「ツボに入ったんでしょ。って、わざわざ跳ねなくてもと思うんだけど」
舞「跳ねたかった」
澪「………(ぴょんっ、ぴょんっ)」
『澪も跳ねるの』
舞「もっと跳ねる」
ぴょんっ、ぴょんっ、ぴょんっ…
郁未「…さてと、ほっといて次行ってよ、司会の神奈」
神奈「郁未殿はやけに偉そうだの…」
あゆ「うぐぅ、楽しそう…」
舞「あゆも跳ねる」
あゆ「ぼ、ボクも?」
澪「………(ぴょんっ、ぴょんっ)」
『跳ねるの』
あゆ「わ、わ〜い」
ぴょんっ、ぴょんっ、ぴょんっ…
郁未「…ここってほんとどういう場所なのよ」
神奈「自由奔放な平和な場所であるぞ」
郁未「ふうん…」
神奈「だからと言って、司会の言う事も聞かずに勝手に行動してはならんのだ」
詩子「まあまあ、そう固い事言いっこなしよ」
郁未「あなたは?」
詩子「柚木詩子。でもってあなたは?」
郁未「天沢郁未。よろしくね、詩子」
詩子「こちらこそよろしく、郁未」
神奈「…とまあ、勝手に登場してやり取りするのは余は不満であるぞ」
詩子「いいじゃないの、苦労が減って楽できるわよ」
郁未「楽天家ね…。でも自由奔放ってそういう事よね」
詩子「そうそう。あっちで三人跳ねまくってるのもそれの表れ」
神奈「こうなったら余も跳ねてこようかの…」
詩子「だめだめ。あゆちゃんは羽と跳ねをかけてるからいいけど、神奈ちゃんは違うでしょ」
郁未「…かけてたの?それは気付かなかったわねえ」
詩子「あれ、違った?」
神奈「ええい、もうよい!詩子殿、お主の番であるぞ」
詩子「ああ四行だったわね。でもねえ、見ての通り私ってほとんど髪飾りしてないわよね」
郁未「ほんとだ。そんな人を呼ぶなんて…しっかりしなさいよね、神奈」
神奈「ぬぬぬ…お主ら、そろいも揃って無礼者であるな」
詩子「唸らない唸らない。ちゃんとやってあげるわよ」
神奈「ぬぬぬ…」

★詩子
「詩子ちゃんの髪飾りアドバイス〜」
「髪飾りが目立ちすぎて顔を覚えてもらえない、なんて事が無いように」
「あくまでもほどほどに付けるのがベストよ」
「めんどくさがりやは髪飾りの名前で呼んだりするからね」

郁未「へえ〜、だから髪留めだけなんだ?」
詩子「飾らなくても十分私は可愛いからね」
郁未「それは自信過剰でしょ…」
詩子「あははは、冗談よ冗談」
郁未「だと思ったけど…。ま、同じく私も少ししか髪飾りは付けてないけどね」
詩子「ぱっと見て思ったんだけど郁未、それって見ようによってはバンダナに見えるよ」
郁未「ええ〜?うーん、前髪の所為かな…」
詩子「今度カットしてあげようか?」
郁未「上手なの?」
詩子「素人よ、えっへん」
郁未「何威張ってるのよ…」
詩子「大丈夫よ。この神奈ちゃんで練習してみようと思うから」
神奈「な!?」
郁未「なるほど、その長い髪は切りがいがありそうね」
神奈「ずっと余をほったらかしていたと思ったら急に構おうとするでない!」
詩子「いいじゃないの。この詩子さんの練習台になる経験なんて滅多に出来ないわよ」
神奈「そんな経験など余はしとうない!!」
郁未「あ〜あ、おとなしくあっちで跳ねておけばよかったのにねえ」
がしっ
神奈「う!?は、離さぬか〜!!」
郁未「じゃあ詩子、私が捕まえておくから」
詩子「さんきゅー。さーて、いっくよ〜」
神奈「た、助けてくれー!!あゆ殿ー!!」
ぴょんっ、ぴょんっ、ぴょんっ…
舞「…あっちでも神奈が跳ね出した」
澪「………」
『ほんとなの』
あゆ「うぐぅ、違うと思うんだけど…」
ぴょんっ、ぴょんっ、ぴょんっ…
詩子「ふっふっふ…」
郁未「…思い切り目が笑ってるわね」
神奈「だ、誰か余を助けよー!」

<やあねえ、冗談だってば>


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