懲りずに第六十六弾です。
★神奈
あゆ「うぐぅ、またやるの?」
★あゆ
美凪「呼び手と呼ばれ手と判断がつけばよろしいのです」
★美凪
あゆ「うぐぅ、無茶苦茶真面目…」
★茜
美凪「それはすべて観鈴ちんのおかげ…」
★舞
神奈「名字というのが無い余にはわからぬがそういうものかの」
<らんちたいむ>
どうも落ち着かない。
というのも、脇役司会をまだ終えてないから。
どうせただ流れるままいくだけですけどね。
『4行小説』
「結局ドッペル殿は見つからなんだの…」
「そうこうしてる間に護殿の出来事も終わったようであるし」
「結果が気になるところではあるが…」
「とりあえずお題は呼び名、その二であるぞ」
神奈「他にも呼び名で不満を持つ輩がおるであろう」
あゆ「うぐぅ…。あ、ところで結果どうなったんだろうね?」
神奈「余には分からぬが…」
あゆ「往人君が知らせてくれればいいのにね」
神奈「そういうわけにもいかぬのだろうな…」
美凪「気になりますか?」
神奈「ぬわわわわあっ!!」
あゆ「み、美凪さん?」
美凪「じゃん。いきなり登場しました。ざっついりゅーじょんです」
神奈「………」
美凪「…どうされました?」
神奈「美凪殿、一つ聞いてもらいたい事が…」
美凪「ちっちっち、美凪ちんです」
神奈「………」
あゆ「えっと、あんまり暴走しないでね?美凪さん」
美凪「私はそこまで元気ではありません…」
神奈「走り回るというのではなく、一人で…ともかく!大人しくしてもらうぞ」
美凪「あーれー、美凪ちんは実は誘拐されてしまったのでしょうか…」
あゆ「あのう、そういうとこが暴走っていうんじゃ…」
美凪「…では本題に入りましょう」
神奈「うう、何故に美凪殿が加わるとこうも余の影が薄くなるのかの…」
美凪「神奈ちん、私は美凪ちんです」
神奈「…済まぬ、美凪ちん」
あゆ「うぐぅ、結局仕切ってる…」
美凪「そしてあなたはあゆちんです」
あゆ「…まあいっか」
神奈「あゆ殿!?」
美凪「神奈ちん、あゆ殿ではなくてあゆちんです」
神奈「…もうどうでもよい。して、本題とはなんであるか?」
美凪「それは、最初に言っていた住井ちんの結果の事です」
あゆ「す、住井ちん…」
美凪「国崎ちん曰く、住井ちんに司会は務まらぬとの事だそうです」
神奈「ほう、なるほどな」
美凪「もちろん私も現場に居たのですが…たしかにあれでは務まりません」
あゆ「なんで現場に?…って、美凪さんが参加して試してたんだっけ」
美凪「…あゆちん、美凪ちんです」
あゆ「う、うぐぅ…」
美凪「以上で美凪ちんからの報告を終わります」
神奈「…えーと、では四行にまいろうかの。まずはあゆ殿…あゆちんの出番であるぞ」
あゆ「うぐぅ、もう今回は仕方ないんだね…」
美凪「あゆちん、ふぁいと」
あゆ「う、うん」
「あゆちん…」
「ボクの呼び名ってどんどん増えるよね…」
「うぐぅ、こんなのいいのかなあ…」
「もうちょっと一定して欲しいんだけど」
あゆ「うぐぅ、そんなあ…」
神奈「あゆちんという呼ばれ方は嫌かの?」
あゆ「嫌ってほどじゃないけど…」
神奈「ならば素直に受け入れるが良いぞ。愛敬があってよいと余は思う」
あゆ「うーん…」
美凪「では、次は私ですね」
「呼び名…それは私にとっては重苦しいものでした…」
「私自身の居場所を得る為の…」
「美凪という存在の…」
「そんな過去を経て…私は自分の名前が大好きです…」
神奈「しかし美凪ちん、これは一体どういうことなのだ?」
美凪「…それは…話せば長くなりますが…」
あゆ「いいよ。辛い過去があったって事だよね」
神奈「ふむ。ならば無理には聞くまい…」
美凪「………」
神奈「では、次なる客人の登場であるぞ」
茜「…こんにちは」
美凪「茜ちん、ですね」
あゆ「うぐぅ、やっぱりその呼び方なんだ」
茜「………」
神奈「どうしたのだ?茜ちん」
茜「その呼び方は…著作権に引っかからないでしょうか?」
あゆ「どういう事?」
美凪「…なるほど…でも…多分大丈夫です」
茜「…では安心ですね」
神奈「余にはさっぱりわからぬのだが…」
あゆ「うぐぅ、ボクもわかんない…」
美凪「分かる人も…おそらく少ないかも、という予想ですので」
茜「…それでは安心できません」
神奈「よく分からぬが、安心して事を進めぬか?」
茜「…嫌です」
神奈「………」
あゆ「深いこだわりってこと?」
美凪「そうではなくて…」
神奈「もうよいからはよう四行に入らぬか?」
茜「…仕方ありませんね」
「呼び名、不思議なものです」
「人との親密度で変わっていくものですから…」
「とはいえ…茜ちんは初めてです」
「何故このような呼び方を?」
茜「観鈴ちん?」
あゆ「あ、そういえば会った事無かったっけ?」
茜「いいえ。…そうですか、観鈴、ですか…」
美凪「違います茜ちん、観鈴ちん、です」
神奈「美凪ちんは妙にこだわるの…」
美凪「……ぽ」
神奈「そこで照れる意図が余にはわからぬ…」
美凪「……ぽぽ」
神奈「………」
あゆ「えっと、観鈴ちん、の“ちん”が気に入って美凪さ…美凪ちんがそう言い出したんだよ」
茜「…そうですか」
美凪「はい、そうなのです茜ちん」
茜「ところで…この呼び方は共通ですか?」
神奈「そうでもないのだが…今回は特別なのだ」
あゆ「そういう事だね」
舞「…だから、私は舞ちん」
神奈「ぬわああっ!…ううむ、いきなり現れるでない!」
美凪「舞ちん、よくいらっしゃいました」
舞「早速、語る」
茜「舞…いえ、舞ちん張り切ってますね」
「私はいつも…舞でいい、って言う」
「他人行儀なのは嫌だから…」
「それに、名字より名前がいい…」
「佐祐理も、名前がいい…」
舞「………(こくり)」
あゆ「それにしてもいつもと違って随分喋ったね」
茜「気分が乗ってる証拠ですね」
美凪「名字呼びは…好きではありませんか?」
舞「少なくとも私は名前で呼んで欲しい」
美凪「けれども呼ぶ方にも好みというものがあるでしょう…」
舞「………」
美凪「けれども本人が納得する呼ばれ方が一番です…」
舞「……そう」
あゆ「うん、そうだよね。ほんとその通りだよ…」
茜「…あゆちんが更に張り切ってますね」
神奈「呼び名をたくさん持つあゆちんならではだ」
美凪「ぴんぽんぱんぽーん。ここで、皆が希望する呼び名を話し合いたいと思います」
茜「しかし美凪ちん。同じ呼び名で人は呼ばないと思いますが?」
美凪「…そんな事言う人嫌いです」
茜「………」
あゆ「何気に流行ってるんだね、それ。聞いたら栞ちゃん怒るよ?」
神奈「既に真似をした余としては何とも言えぬな…」
舞「…舞でいい」
美凪「私も美凪がいいです」
あゆ「既に話が移っちゃってるし…あ、ボクはあゆがいいな」
茜「…茜がいいです」
神奈「余は神奈が…というところをみると、皆名前で呼ばれるのを好むようだの」
美凪「そう、ですね…」
茜「美凪ちんには複雑な事情が…?」
舞「…あったみたい」
神奈「暗くなるからこの話はもう終わりにしようぞ!そして余は腹が減ったぞ、何か持ってまいれ」
あゆ「うぐぅ、神奈ちゃん偉そう…」
美凪「実はお弁当を用意しています」
茜「奇遇ですね…私もです」
舞「…いただきます」
神奈「うむ。では今より食事の時間とする!」
あゆ「つい最近食べに食べたばかりの様な気もするけど…まあいっか」
戻る