『AIR偽小説第六十四弾』

懲りずに第六十四弾です。
色んな意味で不満度が募る話でありましょう。
続き性を以前みたくなくせないのも不満の1つですが(爆)


『4行小説』

★神奈
「ふう〜、前回は堪能させてもろうたぞ」
「さて今回は自分の呼び名についてであるぞ」
「不本意な呼ばれ方をして不機嫌な輩もおるであろう」
「存分に鬱憤をはらすがよいぞ」

あゆ「そうだね。ボク不満バリバリだよ」
神奈「たしかあゆ殿はうぐぅちゃんとか呼ばれておったの」
あゆ「そう!ヒドイよそんなの…」
神奈「しかし、ごく一部からであろう?そう深く気にする事も…」
あゆ「何言ってるの?神奈ちゃんはまともに呼ばれてるから腹が立たないんだよ」
神奈「そ、そうであろうな。済まぬ…」
あゆ「早速4行でふまんをぶちまけるね」
神奈「う、うむ」

★あゆ
「ボクの口癖はうぐぅ…」
「だから、呼び名はうぐぅちゃん…」
「…なんでこんな理不尽な事があっていいの!?」
「いくら抗議しても直らないから諦めたけどね…」

神奈「最後はやけに消極的であるの?」
あゆ「うぐぅ、だって全然人の言う事聞いてくれないんだもん…」
神奈「そういえば口癖で呼ばれ方を勝手に決められた御人が他にもおったの」
瑞佳「わたしの事だね…」
あゆ「うわっ!…瑞佳ちゃん?」
神奈「そう、瑞佳殿であるぞ。…たしか、だよもん星人殿、であったかの?」
瑞佳「だ、だよもん星人殿…。ちょっと!そんな呼び方は絶対しないでよっ!」
神奈「う、うむ…」
あゆ「浩平君がそういう事を言ってたんだよね」
瑞佳「そうだよ…。まったく浩平は、ほんっとろくな事を言わないよ…」
神奈「余もよくそれは聞いておるぞ。柳也殿やあの往人殿も凌ぐ無礼者だと」
あゆ「うぐぅ、それを言うなら祐一君よりも、だよ」
瑞佳「はぁ…大変だよ…」
神奈「ところで瑞佳殿」
瑞佳「あっ、何?」
神奈「お主も四行するのだぞ」
瑞佳「そうだね。よぉーっし!」
あゆ「うぐぅ、なんかすごくはりきってる…」

★瑞佳
「だよもん星人、ってのはだよだよ星人ともんもん星人を合わせたからなんだよ」
「口癖から、って浩平が言ってたね」
「でもそんなの勝手な言いがかりだよ」
「わたしはそんな風に呼ばれる言われはないもん」

神奈「呼ばれたくはないだろうが、浩平殿が呼ぼうとする気持ちがなんとなくわかるぞ」
瑞佳「うぐっ…神奈ちゃんも浩平の仲間なの?」
あゆ「瑞佳ちゃん、仲間って言うよりは少し共感しただけだよ…」
瑞佳「そうだよねぇ…。でもだよもん星人殿は絶対にやめてね」
神奈「だから余はそんな風には呼ばぬ。安心するがよいぞ」
瑞佳「こんな安心の仕方ってありなのかな…」
あゆ「安心出来るぶんいいと思うよ。ボクなんて…」
神奈「さ、さて、次の客人の登場であるぞ!」
繭「みゅーっ」
神奈「というわけで、みゅーっ殿…もとい、繭殿であるぞ」
あゆ「…神奈ちゃん、今の間違いはボクにやったら絶対怒るからね」
神奈「そ、そのようなすわった目をするでない!」
あゆ「ボクにとっては死活問題だからね」
瑞佳「し、死活問題なんだ…。あゆちゃんってわたしよりすごいかも…」
繭「みゅー…」
神奈「す、すまぬ繭殿」
瑞佳「繭はたしか佳乃ちゃんに遊ばれてたんだよね」
繭「みゅーっ」
あゆ「そういえばボクと同じ理由だよね、連れてこられたの」
繭「みゅーっ」
神奈「…余はなんとなく、あゆ殿より狙われやすいと思うぞ」
繭「みゅーっ…」
あゆ「えっと、いいから繭ちゃんも4行やろう?ね?」
繭「…うん」

★繭
「みゅーっ…」
「うー…」
「でも…」
「うーん…」

神奈「………」
あゆ「ねえ、もうちょっとやる気を出そうよ」
繭「みゅー…」
瑞佳「強制しちゃ駄目だよ。…ところで、ちょっと気付いた事言っていいかな?」
神奈「何だ、瑞佳殿」
瑞佳「あゆと繭、って名前似てるよね」
あゆ「うぐぅ、そんな事に気付くなんてひどいよ」
繭「みゅーっ?」
あゆ「みゅーっじゃないよ繭ちゃん。ボク達佳乃ちゃんに弄ばれる運命って事じゃない」
繭「みゅーっ…」
神奈「お、落ち込むでない二人とも!さ、最後の客人であるぞ!」
ドッペル郁未「………」
あゆ「だ、誰?」
神奈「えーと、たしかどっぺる殿だ」
瑞佳「ドッペル?外国人なの?」
繭「みゅーっ」
ドッペル郁未「…はあ、ここまで非常識が重なるとさすがに呆れてくるわ」
あゆ「なんだかすっごくため息付いちゃってるね」
神奈「客人だからというて態度がずさんになるのはいただけぬぞ」
ドッペル郁未「…私は本来ここに来ていい存在じゃないのよ」
瑞佳「そんな、遠慮しなくてもいいよ」
繭「みゅーっ」
神奈「そうであるぞ。引きこもらなくて良い」
ドッペル郁未「そうじゃなくて!…まあいいわ、あなた達に言っても仕方ないわね」
神奈「ところでお主はどのように呼ばれて不満なのだ?」
あゆ「そうそう。口癖でからわかれてるとか?」
瑞佳「勝手に別人扱いされてるとか?」
繭「みゅーっ?」
ドッペル郁未「…別に。ドッペルちゃんだとかドッペルさんだとか呼ばれたけどね」
神奈「それが不満であるのか?」
ドッペル郁未「…別に」
あゆ「ええ〜?不満もないのにやってきたの?」
ドッペル郁未「やってきたじゃなくて連れてこられたのよ!」
繭「うー…」
瑞佳「連れてこられたのは繭やあゆちゃんも同じだよ?ドッペルさん自意識過剰なんだよ」
ドッペル郁未「はあ…ほんっと私たちは報われないわね…」
あゆ「うんうん、そうだよね」
ドッペル郁未「あなたの事なんか含んでいないわ」
あゆ「うぐぅ…。だって“たち”って言ったじゃない」
瑞佳「やっぱり自意識過剰だよ」
ドッペル郁未「どうとでも言って頂戴。どうせあなた達にはわからないわ」
神奈「ドッペル殿。そうふてくされていては解決するものも解決せぬぞ?」
繭「そうだん…」
瑞佳「そう、相談してよ。悩みがあるならわたし達が力になれるかもしれないよ?」
ドッペル郁未「…それなら、あの二人をなんとかして頂戴」
神奈「あの二人?」
ドッペル郁未「そうよ、名前は…佳乃と美凪とか言ったわね」
あゆ「うぐぅ、ボク…パス…」
神奈「済まぬが余の手にはおえぬ…」
繭「みゅー…」
ドッペル郁未「…できもしない事を言い出さないで欲しいわね」
瑞佳「そう言われても…」
ドッペル郁未「もういいわ…。で、何をしろっていうの」
神奈「そ、そうであったな。呼び名について四行するがよい」
ドッペル郁未「はあ…」
あゆ「うぐぅ、なんだかすっごく嫌そう…」

★ドッペル郁未
「呼ばれ方なんて別にどうでもいいわね」
「なんにも報われないこんな所に連れてこられて…」
「その前に連れ出していいものなの?ったく…」
「…こんなんだからどうやったって私達が報われないのよ!」

ビュウウウウウウウウウ!!
あゆ「う、うぐぅっ!?砂嵐!!」
神奈「うわああああ!!」
繭「みゅー!みゅみゅみゅー!!」
瑞佳「ちょ、ちょっとなんなのこれー!!」

…暗転

繭「みゅー…」
神奈「ぐ…なんとも酷い目にあったの…」
瑞佳「うー、なんでわたし達がこんな目に遭うの…」
あゆ「あれっ、ドッペルちゃんがいないよ?」
神奈「なんと?進行役に断りもなく帰るとは不届き千万!」
あゆ「神奈ちゃん?もしかして…」
神奈「おいかけるのだ!そして余に無礼を働いたことに詫びを入れさせるのだ!」
あゆ「うわぁ、やっぱり…」
瑞佳「はぁ、そしてわたし達も行かなければならないんだろうね…」
繭「みゅーっ…」
神奈「それは至極当然のことであるぞ」
あゆ「うぐぅ、それじゃあしゅっぱつ〜…」

<騒いでおっかけ>


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