懲りずに第六十三弾です。
なんとなくのお話。
誰と誰が面識あるかなんて、もう覚えてられない。
★神奈
「また余達が行なうのだ」
「はよう護殿達が終わってくれんと落ち着かぬのだが…」
「もてる者はつらいということだの」
「ちなみにお題は箱であるぞ」
あゆ「…神奈ちゃん、モテるとはまた違うと思うよ」
神奈「そうなのか?しかし殿方に頼られるというのは…」
あゆ「誰から聞いたのか知らないけど、多分関係無いよ」
神奈「そんな事を言う人嫌いであるぞ」
あゆ「………」
神奈「あゆ殿?」
あゆ「…ねえ、神奈ちゃん本当に大丈夫なの?」
神奈「むう、さすがに今のは笑えなんだか」
あゆ「ちゃんとしようよ。だからボクはアシスタントを引き受けたんだから」
神奈「す、済まぬ。…こほん、では本気で真面目に取り掛かるぞ」
あゆ「ところで今回のゲストは誰かな?」
神奈「実はまだ余は知らぬ。裏葉が連れてくるとの事でな」
あゆ「…そうなんだ」
神奈「客人が登場する前にあゆ殿、四行をするがよいぞ」
あゆ「う、うん」
★あゆ
「箱…はこはこ~」
「箱づめになったたい焼き~」
「箱いっぱいの想い出~」
「箱ってスゴイよね」
神奈「…あゆ殿、余は非常に裏切られた気分であるぞ」
あゆ「うぐぅ、ボクだってふざけてみたかったんだよ」
みさき「でもちゃんとやろうと言った後にふざけるのはよくないよ」
神奈「うむ、そうであるぞ…のわっ!!」
みさき「こんにちは。川名みさきだよ」
あゆ「うぐぅ、みさきちゃんこんにちは」
神奈「はぁ、はぁ…何故司会を驚かせる様に現れる客人が多いのだ!?」
みさき「気の所為だよ」
神奈「うむう…」
あゆ「みさきちゃん、テーマは箱だからね」
みさき「箱いっぱいの食べ物だね。了解したよ」
神奈「食べ物ではなくて、箱なのだが…」
あゆ「うぐぅ、もしかしてボクが箱いっぱいのたい焼きとか言った所為?」
みさき「そうだよ。それに私は食べるのが好きだからね」
神奈「それではただの大食らいではないか…」
みさき「じゃあ神奈ちゃんと一緒だね」
神奈「な!?余は大食らいではないぞ!」
みさき「柳也ちゃんから聞いたよ。神奈ちゃんは大食らいだって」
神奈「いつの間に…」
あゆ「でもみさきちゃんも大食らいなんだよね」
みさき「あゆちゃんほどじゃないよ」
あゆ「うぐぅ、それは違うと思う」
みさき「食い逃げするほど食べないよ。だから私はあゆちゃんに負けるよ」
あゆ「う、うぐぅ…」
神奈「…もうなんでもよいからみさき殿、四行をするがよい」
みさき「テーマは大食らいだよね」
神奈「違う!テーマは箱であるぞ!」
みさき「うー、それだとつまらないよ」
あゆ「なんかみさきちゃん、美凪さんみたい…」
みさき「私の“さ”を“な”に変えて“き”に濁点を付けると美凪ちゃんになるしね」
神奈「…どういうことだ?」
みさき「そのまんまだよ」
あゆ「うぐぅ、もういいよ…」
みさき「そうそう、四行だったね。真面目にやるよ」
神奈「もはや余には何が真面目なのかよくわからぬ…」
★みさき
「箱って便利だよね」
「色んなものをまとめるのに重宝するよ」
「食べ物がたっぷりつまった箱を貰えたら…」
「私はとっても嬉しいよ」
神奈「で、では次の客人を…」
みさき「人の話を無視しちゃ駄目だよ」
あゆ「でもそんな箱出せないよ」
みさき「駄目かな?」
神奈「何を期待しておるのかわからぬが、駄目なものは駄目であるぞ」
みさき「残念…。あわよくばご馳走がもらえると思ったのに」
神奈「…みさき殿はこの場を何かと勘違いしておらぬか?」
みさき「してないよ」
あゆ「うぐぅ、もう次いこうよ」
神奈「そ、そうであるな…えーと、みちる殿だ」
みちる「ひゃっほーい!元気してたかな、神奈ちん」
神奈「その呼び方で呼ばれるのも久しぶりよの。ちるちるは元気にしておったかの」
みちる「うん。みちるは元気だよ」
神奈「うむ。それはまことに良きことよの」
みさき「声からして元気だね、みちるちゃん。私はみさきだよ、川名みさき」
みちる「よろしく~。美凪と名前が似てるんだよね」
みさき「うん、そうだよ。私の“さ”を“な”に変えて…」
あゆ「もうそれはいいって、みさきちゃん」
みちる「んに、話を遮っちゃ駄目だよあゆ。もう一回お願いするね、みさき」
みさき「うん。私の“さ”を“な”に変えて“き”に濁点を付けると美凪ちゃんになるよ」
みちる「にょわーっ!なるほどーっ!!」
神奈「…とりこみ中の所申し訳ないがちるちる」
みちる「なあに?かんかん」
神奈「お主も四行を…っと、今なんと申した?」
みちる「かんかんだよ。あ、でも怒ってる様に聞こえるからやっぱり神奈ちんだね」
神奈「余の名前で遊んでほしくはないのだが…」
みさき「じゃあ私はみさみさ?」
みちる「そうなるね。でもってあゆあゆだね」
あゆ「うぐぅ、その呼び方はもう聞き飽きてるよ…」
みちる「にょわっ!?あゆあゆってばもうメジャーだったんだ!」
神奈「めじゃーとは確か長さを測る道具の事かの」
みさき「それは違うよ。…でも凄いね、あゆあゆはもう広まっていたんだね」
あゆ「広まってるんじゃなくて、祐一君がよくそう言ってただけだよ」
みちる「なあんだあ…。ところでみちるも4行をやらないとね。テーマは何かな?」
神奈「ようやくであるか…。お題は箱、であるぞ」
みちる「んに、りょーかーい」
★みちる
「箱!と聞いて普通の箱を思い浮かべるのはあさはかってものなんだよ~だ」
「えっへん!自動販売機も箱の一種!!」
「たまに釣り銭の取り忘れがあったりするから要ちぇっくだぞー」
「国崎往人はみつかんなくて、なんでやねんー!って怒ってたけどね」
みさき「いいことを聞いたよ。貧乏な月には是非探してみるね」
みちる「にゃははは、役に立ってはっぴ~」
あゆ「でもそれって泥棒なんじゃ…」
みさき「さりげなく取れば大丈夫だよ」
みちる「いえーい」
あゆ「う、うぐぅ…」
神奈「余にはいまひとつなんのことか分かりかねるのだが…」
みちる「だったら今度一緒に行こう。コツを教えてあげるよ」
みさき「首尾よくいけば後でご馳走食べ放題だね、楽しみだよ」
神奈「まことか!?ならば余は喜んで付いてゆくぞ」
あゆ「うぐぅ、ご馳走食べ放題は無理と思うけど…」
神奈「さて、予定も出来たところで最後の客人であるぞ!」
舞「はちみつくまさん」
あゆ「あ、舞さん」
みちる「たしかすっごい無口だって言ってたよね」
みさき「でも可愛い言葉を喋ってくれたよ。舞ちゃんきっと可愛いんだね」
舞「………」
みさき「あれ?返事が無い…」
ぽかっ
みさき「いたいっ。…うー、不意打ちなんて卑怯だよ」
あゆ「照れてるね、舞さん」
ぽかっ
あゆ「うぐぅっ」
みちる「むむむう…。神奈ちん、舞、手強いね」
神奈「柳也どのはかなりできる人物だとほめておったが…なるほどな」
舞「………」
みさき「やられっぱなしじゃあ悔しいよ」
あゆ「気持ちはわからなくでもないけど、みさきちゃん、おとなしくしてようよ」
みさき「お返しに可愛いを連発するよ」
舞「………?」
みさき「舞ちゃんは可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い…」
舞「………」
ぽかっ
みさき「いたっ…。うー、負けないよ~。可愛い可愛い可愛い可愛い…」
ぽかっぽかっ
みさき「可愛い可愛い可愛い可愛い…」
神奈「…みさき殿、いいかげんにしてくれぬと終わらぬのだが」
舞「………」
ぽかっ
みさき「可愛い可愛い可愛い可愛い…」
あゆ「やめる気全然なさそうだね…」
みちる「どうするの?神奈ちん」
神奈「…舞殿、素早く四行できぬものかの?そうそう、お題は箱であるぞ」
舞「…わかった」
みさき「可愛い可愛い可愛い可愛い…」
舞「………」
ぽかっぽかっ
みさき「可愛い可愛い可愛い可愛い…」
神奈・あゆ・みちる「………」
★舞
「箱…」
「さゆりのお弁当箱…」
「重箱…」
「とっても大きい…美味しい…」
みさき「かわい…ええっ!?…舞ちゃん、それ食べにいこうよ!!」
あゆ「うぐぅ、いきなり止まった…」
舞「…はちみつくまさん」
みさき「いいの!?やったよ、じゃあ早速案内して」
舞「わかった」
みさき「じゃあね、皆。ばいばい~」
舞「…ばいばい」
あゆ「…行っちゃったね」
みちる「んに、自動販売機であれだけ張り切ってたのに」
神奈「みさき殿は食い物に相当弱いようだの」
あゆ「神奈ちゃんも人のこと言えないと思うけど」
神奈「………」
みちる「まあまあ。美凪もお弁当を作ってくれるよ」
あゆ「うぐぅ、美凪さん…」
神奈「遠慮はせぬぞ。余を案内するがよい」
みちる「神奈ちんも張り切ってるねえ…お腹空いたの?」
神奈「生命は空腹には逆らえぬ、ということだ」
あゆ「要はお腹が空いたんだよね」
神奈「いちいち言わなくてよい、あゆ殿」
あゆ「ボクもお腹空いてるから…いいの?みちるちゃん」
みちる「うん。美凪なら、大勢の方が楽しいって言うよ」
神奈「それでこそ美凪殿であるな」
あゆ「そういうもんかな…」
みちる「じゃあしゅっぱーつ」
神奈「うむ」
あゆ「あ、ここで終わりだねっ」
<そしてばくばく>