『AIR偽小説第六弾』

懲りずに第六弾です。
今回はあだるとちっくに(なにがやねん)
しっかしいつまで続くんだろうな、これ……。
答え:4行小説を納得いくくらい書けるようになるまで。
………永遠に続きそうですね(爆)


『5行小説』

★往人
「前回は人選が悪かった、と思う」
「そこで!大人を集めてみることにした」
「これならば真面目に語ってくれることだろう」
「更に!一行増やしてみた」
「さあ、始まりだ………」

★晴子
「……語るんええけどテーマはなんなんや」
「まあええか、酒について語ったろーかー」
「うちが普段飲んでるんは日本酒や」
「ビールとかワインとかとはちゃうで、そこんとこよーに覚えときや」
「当然一種類やなくてな、日本酒にも色々……」

往人「はいごくろーさん」
晴子「って、なに途中でおわらすねん!」
往人「5行きただろうが」
晴子「ケチなやっちゃなあ。最悪やんこいつ」
往人「ルールくらいは守れっての!!」
晴子「そんなんやから観鈴達に好き勝手されとるんちゃうか」
往人「あいつらはあいつらできちんと行数をまもってるぞ」
晴子「そないにがちがち語れ言うけん他の場所で発散されるんや」
往人「………」
晴子「どないしたん?」
敬介「図星だったんじゃないかな」
晴子「おわっ、いつの間に現れたんや!」
敬介「心外だなあ。僕は自然に現れたつもりだよ」
晴子「ま、まあええわ。ほな敬介に語ってもらおか」
敬介「そうやって仕切るのは彼の役目じゃないのかい?」
晴子「めんどいやっちゃなあ。……居候ー、出番やでー」
往人「………」
晴子「あかんわ。放心状態やからこっちはこっちで勝手にやったろ」
敬介「仕方ないな……」

★敬介
「…そういえばまだテーマを聞いてなかった気がする」
「たしか晴子は酒について語ってたな……」
「らしくないかもしれないが、僕も同じものについて語るとしよう」
「酒は酒でも、鮭。つまりは音が同じものだがね」
「知っての通り鮭は川をさかのぼって…」

晴子「ほい、終わりや」
敬介「なるほど…君の気持ちがわかる気がするよ」
晴子「そうやろ?5行なんて中途半端な制限つけくさってからに……」
敬介「いや、これは僕たち大人に対する挑戦なのかもしれない」
晴子「居候がそんな複雑な頭もっとるかいな」
敬介「きつい言葉だなあ」
晴子「さてと、次は珍しい人が来るで」
裏葉「呼ばれてまいりました。裏葉と申します」
晴子「うわっ!!」
敬介「み、微塵も気配を感じなかった……」
晴子「そういえば前もそんなことしよったなあ……」
裏葉「語ってもよろしゅうございますか?」
晴子「あ、ああ……それにしてもなんや、その古風な格好は」
敬介「間違っても晴子には似合わないだろうな」
晴子「余計な事言わんでええ!!」
裏葉「まあまあ。さて、私は麗しの神奈様について」

★裏葉
「神奈様は、それはそれは可愛らしゅうございます」
「病める時も健やかなる時も、そのお顔にはただただうっとりするばかり」
「お傍にお仕えしていると、まこと心が和むのです」
「俗世間では食べてしまいたいくらい、とでも表現するのでしょうか」
「ああ、私は、私は……」

晴子「……なんかやばいんちゃうか、この人」
敬介「彼女なりのオーバーな表現じゃないかな」
裏葉「ちょっと過大だったかもしれませぬ。お許しあそばせ」
晴子「ま、まあええか。次のひといこかー。」
敬介「次?まだ居るのかい?」
晴子「何言うてんねん。診療所のお医者さんがおるやないか」
敬介「実はその人から言付けを頼まれててね。学会があるから今回は無理らしい」
晴子「はあっ?けど居候はたしか4人やって堂々と言いよったで」
敬介「そんなこといつ聞いたんだい」
晴子「ちょっと事前にな。居候がぶつぶつ言よったんや」
敬介「なるほど。しかし、彼はまだ知らないんじゃないかな」
裏葉「そうではありませんよ」
晴子「おっ?裏葉さん、やったか。なんかしっとるんか?」
裏葉「実は私が一人連れてくることになっているのです」
晴子「へえっ、なるほどなあ。」
敬介「やはり既に決まっていたわけなんだ。で、その一人とは?」
裏葉「もう来ておりまする」
??「こんにちは」
晴子「は、はやっ!つーか最近、突然現れるんがはやっとるんかいな…」
敬介「そんなはずはないだろう。」
裏葉「それでは自己紹介を」
秋子「水瀬秋子です。皆さん、よろしくお願いしますね」
晴子「水瀬?……なんか前にも聞いた名字やなー」
秋子「娘の名雪が一度ここに来てたみたいですから。それで人づてに聞いたのでしょう」
晴子「おおそうやそうや。帰ってきた居候が愚痴愚痴言いよったわ」
敬介「へえ。あなたは一児の母なんですか?」
秋子「見えませんか?」
敬介「失敬。そういうつもりで言ったのではないんですけどね」
秋子「いえいえ。気になさらなくていいですよ」
裏葉「たしか名雪さまは17歳ほど、でございましたね」
晴子「じゅ、じゅうななさいほどー!?あ、あんた一体何歳なんや!」
秋子「それは企業秘密です」
晴子「もしもうちより若かったら絶対バケモンやで」
敬介「そういう事は言うもんじゃないよ」
裏葉「何やら楽しそうでございますね。私だけ蚊帳の外……」
晴子「あんた、歳なんか聞かれて嬉しいんか?」
裏葉「もちろんですとも」
敬介「聞いたところで教えてはもらえなさそうだけど」
裏葉「ほほ、さすがですね」
晴子「……あかん、なんか手強そうや」
裏葉「どういうことでしょう?」
晴子「そんなんどうでもええから。えーと、秋子さんやったかいな。語ってや」
秋子「ではそうさせていただきますね」

★秋子
「最近私には夢中になってるものがあるんです」
「それは自家製のジャムを作るということ」
「以前作ったものは……」

秋子「ここで終わりにしておきます」
晴子「まだ3行やないか。ちゃんと語らんといかんで」
敬介「晴子の口から出てもあまり説得力がないような」
晴子「なんやてえ?」
裏葉「逆に言うならば、3行ですべてがまとまるほどの……」
秋子「いえ、そうじゃなくて。実際に皆さんに試していただこうかと」
敬介「ジャムを持ってきているんですか?」
秋子「はい。これです」
晴子「うわっ、瓶にてかてかと入っとるなあ」
裏葉「……ところで、つかぬ事をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
秋子「なんでしょう?」
裏葉「ジャムとはどのような食物で?」
晴子「この人ジャムって知らんのかいな」
秋子「ジャムというのはですね……直に食べた方が早いですよ」
裏葉「さようでございますか」
敬介「ジャムを食べるはいいけど、何か一緒に食べるものが無いと」
晴子「ちょうどええわ。居候に使いっぱしりに行ってもらおか」
往人「………」
晴子「…こいつずっと放心状態だったんかいな」
裏葉「これは困りましたね」
秋子「ではこのジャムで元に戻っていただきましょう」
敬介「ほう!それは名案ですね」
晴子「美味いもんを口にして正気に戻る、ないすやないか」
裏葉「ではわたくしめが口を開け…もう開いておりますね」
秋子「そうですね。さて、このさじでジャムを……」
ぱく
往人「………もぐもぐ」
晴子「おっ、食ったで」
秋子「往人さん、お味はいかがですか?」
往人「………ぐあ!?うわあああ!!!」
一同「!!?」
往人「はあっ、はあっ、び、びっくりした……」
晴子「びっくりしたんはこっちや!なんや、突然叫びよってからに」
往人「あんなもん食わせられたら叫ぶわ!」
晴子「あんたな、秋子さんの手作りジャムを食っときながらそんな言い方はないやろ」
往人「へ?……わわっ!み、皆さんいつのまに!!」
敬介「君が放心状態でいる間に集まったんだよ」
裏葉「往人さまはずっとそのままでらして」
往人「そ、そうですか……」
秋子「往人さん」
往人「は、はいっ!」
秋子「往人さんも一緒に食べますよね?ジャム」
往人「じゃ、じゃむ?」
晴子「そうや。皆でこのジャム食べようゆうことになってな。はよーパンでもかってきーや」
敬介「使ってしまって申し訳ないけどね。ほら、お金もあるから」
往人「……買ってくるのはいいけど、俺は……」
裏葉「往人さま、わたくしめもお供致しましょう」
秋子「それなら私も一緒に行きますよ」
晴子「そんなん言うならうちも行く」
敬介「それじゃあ使う意味が無いな。仕方ない、皆で行くとしよう」
往人「勝手に決めてるが、俺はもう帰る気満々なんだが…」
晴子「何もやっとらんとそんないけずなこと言うなや」
秋子「ジャムを一緒に食べましょうね、絶対」
往人「う……」
裏葉「それでは参りましょうか」
敬介「少しとんだ会になってしまった気がするけどね」
晴子「ほないくでー!」
往人「うわあああ!!!」


聖「で、その後どうなったんだ?」
往人「今俺が診療所に居ることが答えだ」
聖「なるほど、欲張って食いすぎて腹を壊したんだな」
往人「それならなんで今、精神安定剤なんてもらってる俺が居るんだ」
聖「まずは落ち着いてもらおうと思ってな」
往人「それは症状をわかっているという証拠じゃないのか?」
聖「まあそれはどうでもいいとして」
往人「患者の具合はどうでもいいことなのかよ」
聖「懲りずにまたやるつもりか?4行小説とやらを」
往人「こうなったらきっちりと終わりたい」
聖「ふっ。ならば次回こそは参加させてもらおう」
往人「また嵐の予感が……」
聖「おおそういえば、精神安定に非常に効く劇薬があってな……」
往人「おわあっ!言いながらメスをつきつけるなー!!」



<今度こそ続く?>


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