『AIR偽小説第五弾』

また懲りずに第五弾です。
ちゃんと元に返って、4行小説の修行になってほしいのだが……
そんな内容では決してないですね(爆)
それにしても、偽と銘打ってパラレル的に書くのは楽しいです。
難しくもあり、まだまだ下手でもありますが。


『4行小説』

★往人
「原点に返ることにした」
「結局前回もひどい目に遭ったしな…」
「今度こそ面白くそして優雅に終わりたい!!」
「さあ、始まりだ。テーマは複数ある。まずは細工!!」

★観鈴
「え、えっと、えっと、えっと……」
「が、がお…」
「往人さんとたくさん遊べる細工をしたいなー」
「こ、これでいいのかな?」

往人「………」
観鈴「どうしたの、往人さん」
往人「お前は俺をおちょくってんのか」
観鈴「が、がお、そんなことない」
ぽかっ
観鈴「イタイ……わたし何もしてないのに」
往人「がおって言っただろうが」
観鈴「殴るの禁止するって言ったじゃない」
往人「あんな脅迫じみた取り引きは無効だ」
観鈴「……じゃあ往人さんはラーメンのセットだけ」
往人「ふ、もう俺は屈しないぞ。これを見ろ!」
観鈴「あっ!そ、それは……お米券!!」
往人「どうだ、これは遠野に貰ったんだ」
美凪「えっへん」
観鈴「わ、遠野さんいきなり登場!」
美凪「えっへん」
往人「このお米券がある限り、もう俺にはそんな脅しは通用しないぞ」
観鈴「が、がお……」
ぽかっ
美凪「イタイです…」
往人「…なんで遠野が痛がってるんだ。俺は観鈴を叩いたんだぞ」
美凪「イタイのがこちらに飛んできました」
往人「よくわからんが痛み分けってことか?」
観鈴「遠野さん…ありがとう」
美凪「困った時はお互い様、です」
往人「…どうでもいいけど、次語ってくれ」
美凪「………」
美凪「………私の番?」
往人「そのはずだ」
美凪「わかりました」

★美凪
「一度私はいつものお米券に細工をしてみました」
「交換しようとすると……」
「……と思いましたが、言うのはやめておきます」
「昔々、およそ一日前、です。その日はある一人の男性にお米券が……」

観鈴「わあ、凄く神秘的……」
往人「どこがだ。それより一日前って、たしか……」
美凪「それでは、私はこれにて失礼させていただきます」
往人「待て、お米券の細工に付いて話せ」
美凪「……脅迫?」
往人「どこをどうとったらそうなるんだ」
観鈴「話せ、って部分。にはは」
美凪「……ぴんぽーん」
観鈴「やった、当たり」
美凪「残念。今のは呼び鈴でした」
観鈴「が、がお……」
ぽかっ
観鈴「イタイ……」
美凪「イタイ……」
往人「クイズなんてやってるんじゃねえ。前置きはいいからお米券の秘密を……」
美凪「ぱんぱかぱーん」
観鈴「わ、びっくりした……」
往人「ようやく話に入るか」
美凪「新しいゲストの登場です」
???「こんにちはーっ」
美凪「お名前をお願いします」
佐祐理「倉田佐祐理ですーっ。よろしくお願いしますね」
美凪「というわけで倉田さんの登場です。拍手でお迎えください、ぱちぱちぱち」
観鈴「わっ、またまたびっくり。いきなり登場……」
佐祐理「えっと、神尾観鈴さんですね。よろしくお願いしますーっ」
観鈴「えっ?ど、どうしてわたしの名前知ってるの?」
佐祐理「美凪さんから聞きました」
観鈴「そ、そうなんだ。えと、えと、よ、よろしくお願いします」
佐祐理「はいっ。仲良くしてくださいねーっ」
観鈴「は、あ、いえ、う、うん…」
往人「……また変なのが来た」
佐祐理「佐祐理は変ですか?」
往人「あ、ああ、いや、こっちの事だ。…あんたもまた佳乃に連れてこられたのか?」
佐祐理「いいえ。気がついたらここにいました」
往人「………」
美凪「摩訶不思議あどべんちゃー」
往人「……遠野、お前か」
美凪「いいえ。歴史的人物さんからその後の案内を頼まれたんです」
往人「……まあこれ以上は気にしないことにするか」
観鈴「それで、倉田さんも語るんですか?」
佐祐理「佐祐理でいいですよ、観鈴さんに美凪さん」
観鈴「わ……」
美凪「では、佐祐理さんとお呼びします」
観鈴「えと、えと、じゃあわたしも佐祐理さん、で……」
佐祐理「はいっ」
往人「……和んでるとこ悪いんだが、とっとと語ってくれ」
佐祐理「わかりましたーっ」

★佐祐理
「昨日はとっても大きなお弁当を持っていきました」
「重箱の蓋に海苔がつかないよう、しっかりと細工しました」
「見た目よりも中身が多いんですよーっ」
「明日は小さくて重いものを作ろうと思っています」

往人「なんか凄いような凄くないような語りだな……」
佐祐理「佐祐理はちょっと頭の悪い子ですから」
美凪「……能力者?」
佐祐理「あははーっ、そんなことないですよ」
美凪「今度お弁当の作り方を教えてください」
佐祐理「いいですよ。観鈴さんもごいっしょに」
観鈴「え、い、いいのかな……」
佐祐理「はぇ?都合悪いんですか?」
観鈴「う、ううん、そんなことないです」
佐祐理「よかった。明日早速作りましょう」
美凪「善は急げ。今から準備を……」
往人「待てー!まだ全部終わってない!!」
観鈴「往人さん、声大きい……」
往人「勝手に話を進めるな。俺が司会なんだからな」
美凪「死神さん?」
佐祐理「ふぇ〜。往人さんって恐ろしいんですね〜」
往人「…………」
観鈴「あ、往人さんがっくりきてる」
往人「……やっぱりいい、お前ら帰れ」
美凪・佐祐理「いいんですか?」
往人「ああ、いい。」
観鈴「往人さん、諦めモード?」
往人「観鈴、ご苦労だったな。ラーメンのセットだけでもなんでもいいから飯作っててくれ」
観鈴「にはは、心配しなくてもラーメンは作ってあげるよ」
往人「……じゃあな」
美凪「国崎さん、最後にくいずです。ちゃららら〜」
往人「クイズ?」
佐祐理「クイズなんて面白そうですね」
観鈴「よっし。観鈴ちんも頑張る!」
美凪「お米券の細工は次のうちどれでしょう?」
往人「選択式?」
美凪「1:ロケット発射。2:タライ回し落下。3:ぴこぴこ。」
往人「………意味不明だな」
佐祐理「はぇ〜、これは難しいですね〜」
観鈴「が、がお、全然わかんない……」
ぽかっ
観鈴「イタイ……考えてる途中なのに……」
往人「意味不明だが、簡単だ。答えは3だろ?」
美凪「……正解」
観鈴「す、すごい。観鈴ちんびっくり」
佐祐理「答えはぴこぴこなんですね〜。佐祐理もびっくりしました」
往人「……ちょっとまて、ぴこぴこ、ってどういう細工なんだ」
美凪「それは……」
観鈴「それは?」
美凪「使ってからのお楽しみ」
佐祐理「なるほど」
美凪「きっとびっくりします」
往人「そんな細工は遠慮して欲しいんだが」
美凪「手遅れです、バンザイです」
往人「なんのこっちゃ」
佳乃「わああ、遅れちゃったよぉ〜」
往人「か、佳乃!?なんでお前いきなりこんなとこにきてるんだ」
佳乃「ポテトと遊んでたら時間を忘れちゃったんだよぉ」
観鈴「あと一人って、霧島さんのこと?」
往人「いや、今回佳乃は不参加のはずなんだが……」
佳乃「ええっ?そうなのぉ?…あっ、ふと見れば初顔さんがいるねっ」
佐祐理「倉田佐祐理といいますっ。よろしくお願いしますね」
佳乃「霧島佳乃だよぉ。佳乃りん、って呼んでね」
佐祐理「佐祐理のことも佐祐理って呼んでくださいね」
佳乃「どうぞよろしくだよぉ」
佐祐理「はいっ」
佳乃「よーしっ。お友達も増えたことだし、早く語ることにするよぉ」
往人「お、おいっ!」

★佳乃
「お姉ちゃんと、流しそうめんについて語り合ってたんだよぉ」
「高い高いところからそうめんを流したらどうなるのかなぁ?って」
「往人くんの法術を使えばへのかっぱ!」
「だから往人くん、たのんだよぉ」

往人「おい、主題が無いぞ」
佳乃「ええぇ?往人くんにお願いのコーナーじゃないのぉ?」
往人「勝手に変えるな!」
美凪「それなら私は、天文部のお掃除を」
観鈴「わたしは一週間続けてトランプ」
佐祐理「えーと、佐祐理は……」
往人「何そろって反応してんだ!」
佳乃「駄目だよぉ、往人くん。言ったからには実行しないと」
往人「だから願いを聞くなんて言ってないっての!」
観鈴「やっぱりケチなオタマジャクシさん」
佳乃「わあっ。往人くんってオタマジャクシだったのぉ?」
佐祐理「そういえば黒い服を着てますねーっ」
美凪「さすがに盲点でした。神尾さんの勝利です」
往人「だあああああ!!!!!」



………閑話休題
往人「ふう、酷い目にあった」
??「災難だったね」
往人「結局4人で弁当づくりに帰りやがったし……」
??「うんうん」
往人「…で、お前は誰だ」
あゆ「ボクはあゆだよ」
往人「おおそうか。うぐぅだったな」
うぐぅ「うぐぅ、違うよっ!」
往人「まあそんなことはどうでもいいからさっさと語ってくれ」
うぐぅ「うぐぅ……」

★うぐぅ
「えっと、たい焼きの作り方なんだけど……」
「……って、なんでボクの名前がうぐぅになってるの〜!?」

往人「なに2行で勝手にやめてるんだ」
うぐぅ「うぐぅ、だって……」
祐一「そうだぞあゆ」
あゆ「あ、祐一君!」
往人「お、旧バイト君二号じゃないか」
祐一「そんな事を言うな!ところで俺も語る予定となってるんだが」
あゆ「そうなの?祐一君も語るんだ」
祐一「そうだ。ちょっと前に佐祐理さんから通告があってな」
往人「……もうどうでもよくなった。語るんなら勝手に語れ」
祐一「は?」
往人「俺はもう帰る。いや、お開きだ。解散だ。また次回……」
祐一「おい……」
あゆ「うぐぅ、凄く不機嫌そう……」
往人「じゃあな」

<また続く>


戻る