『AIR偽小説第九弾』

またまた懲りずに第九弾です。
なんでもかんでもやりたい放題状態。
読み返しておもしろけりゃいいんだけどね(爆)


『2行小説』

★往人
「質より数で勝負といこう」
「今回はなんと2行だ!!」

往人「それにしても……なんとか復帰できたな……」
観鈴「往人さん、なんで前回は祐一さんに任せたの?」
往人「聞くな。思い出したくない……」
観鈴「復帰、ってことは何か大変な事態に巻き込まれてたの?」
往人「聞くなって言ってるだろが。それより今回は大人数だからな」
観鈴「そうなんだ?」
往人「二行だからな。ぱぱっといく。観鈴も一緒に頼むぞ」
観鈴「わかった。観鈴ちんふぁいとっ」
往人「その意気だ。さあまずは一番手観鈴」
観鈴「ちょっと待って、テーマは何なの?」
往人「なんでもいいぞ」
観鈴「が、がお……」
ぽかっ
観鈴「イタイ……往人さんすっかり元どおり」
往人「たしかに前回よりは元気になった」
観鈴「それより、何でもって言われると逆に困るよ」
往人「だからこそいいんじゃないか。ぱっと即席で2行」
観鈴「うーん……」

★観鈴
「わ!往人さんのラーメンセットが!!」
「……観鈴ちんぴんち!!」

観鈴「ふう」
往人「おい、ラーメンセットがどうしたんだ。続きを言え」
観鈴「ナイショ、にはは」
往人「ベーコンエッグでもやってたな……セミがらみか?」
観鈴「ご……ううん、ナイショナイショ、にはは」
往人「……まあいい、食わなければ済むことだ」
観鈴「わ、冗談なのに」
往人「話そらしてる場合じゃなくてだな。次の奴いくぞ!」
名雪「……くー」
観鈴「わ、いきなり寝てる」
ぽかっ
往人「起きろっ!!」
名雪「うく……あ、あれ?」
観鈴「往人さんだれでもぽかぽか叩き過ぎ……」
往人「登場した途端寝るやつがあるか。ほい、さっさといけ」
名雪「ここ、どこ?」
観鈴「わ、記憶喪失?」
名雪「ううん、違うよ」
観鈴「がお……」
ぽかっ
観鈴「イタイ……」
往人「寝ぼけてるのか?なんでもいいから語れって」
名雪「わたし、イチゴジャムでご飯三杯はいけるよ」
観鈴「す、すごい!」
名雪「イチゴジャム大好きだから」
往人「何の話をしてるんだ。ねぼけるのもたいがいにしろっての」
名雪「う〜、眠気覚ましなのに〜」
観鈴「………」
往人「呆れてるぞ」
観鈴「違う、観鈴ちん感心してた」
往人「………」
名雪「えっと、それじゃあいくねっ」

★名雪
「朝目覚めるとそこには……」
「けろぴー」

名雪「終わったよ」
往人「なんだ、けろぴーって」
名雪「カエルのぬいぐるみ。ふさふさしてて可愛いんだよ」
観鈴「カエルってことは往人さんのお父さんだね」
往人「なんでそうなる」
観鈴「だって往人さんはオタマジャクシさんだから」
名雪「わ、びっくり。けろぴーっていつのまに子供を作ってたんだろ」
観鈴「にはは。観鈴ちんもびっくり」
往人「勝手にやってろ……。ともかくお前の出番はこれで終わり、はいさようなら」
名雪「うー、それはなんだかひどいよー」
観鈴「さようならじゃなくって、向こうに待合室があるからそこで座って待ってて」
名雪「そうだったんだ?びっくりしたよ」
観鈴「それじゃあね」
名雪「うんっ」
往人「……行ったか。やはり観鈴が一緒で良かったという気がする」
観鈴「にははははは」
往人「ま、次行くか」
みちる「ひゃっほーう!!」
どげん!
往人「ぐあっ!」
みちる「元気いっぱいでみちるの登場だーい!!」
観鈴「わ、とびげり!でもって往人さん倒れた……」
みちる「いいからいいから、そんなやつほっときなってかみやん」
観鈴「かみやん……」
みちる「じゃあとっとといくぞーぅ」

★みちる
「えっへん!みちるはみちるっていうんだぞ!!」
「そんなわけでさらばだー!」

みちる「じゃあねぇ、かみやん。また後でねー!」
観鈴「が、がお、行っちゃった……」
往人「う、うぐ……」
観鈴「往人さん、大丈夫?」
往人「あのやろう、俺に攻撃ぶちかましに来ただけじゃねえか……」
??「ねえちょっと」
観鈴「わ、次の人だ」
往人「早いな。で、あんたは誰だ?」
香里「美坂香里よ。って、呼ぶ人物の名前くらい調べときなさいよ」
往人「忘れてたんだ、気にするな」
香里「まあいいけど。どうせ何も期待してなかったし」
往人「期待されてもそれはそれで困るんだが……」
観鈴「あっ、もしかして栞ちゃんのお姉さん?」
香里「ええそうよ。姉じゃない時期もあったけど…」
往人「たらいに乗って流されてきたのか?」
香里「違うわよっ!……はあ、まあいいわ。さっさと語るから」

★香里
「あたしが呼ばれたことも疑問だけど……」
「一番の疑問はあたしがこうやってここに居るってことね」

観鈴「なんで疑問なの?」
香里「だって、どうやってここに来れたのかよくわかってないもの」
往人「佳乃が連れてきたんだろ?」
香里「誰が連れてきたなんてどうでもいいわよ。方法は何なの?」
往人「それは……魔法だとか言ってたな」
香里「魔法、ねえ……」
観鈴「観鈴ちんの予想では、何か奇跡的な力が働いたんだと思うよ」
往人「どんな力だ、それは」
香里「奇跡ってのはそう簡単に起こるものじゃないのよ」
往人「……なんでもいいからてきとーに納得して待ってろ」
香里「ま、そうするわ…」
観鈴「なんだか複雑そうな顔してた」
往人「くそっ、なんか無駄に長くなってるぞ。ええいっ、さっさと次だ!」
聖「待たせたな」
往人「ほい、さっさと行け」
聖「……そういう扱いを受けると非常に腹立たしいのだが?」

★聖
「今日も診療所にはほとんど患者が来なかった」
「それだけ病んだ人が少ないということだろう。いい事だ」

観鈴「わ、なんだかすごくいい言葉」
聖「神尾さんにそう言ってもらえるとは嬉しいな」
観鈴「にははっ」
往人「終わったんならとっとと向こう行って待ってろ」
聖「……そういう態度はどうかと思うぞ、国崎君」
往人「知るか。時間が押してるんだから」
観鈴「そうだったんだ?」
往人「本当は俺がとっとと終わりたいだけなんだがな」
観鈴「………」
聖「まあいい。後でたっぷり反論してやるとしよう」
観鈴「聖先生、なんか目がすわってる……」
聖「ではまたな」
往人「……ヤバイことをしてしまったかもしれん。ええい、次だ!」
??「まったく、裏葉のやつ……おっと申し遅れた。俺は柳也だ」
観鈴「わ、凄く昔の人」
往人「んな格好でよく来るよなあ」
柳也「お前失礼だぞ。いちいち人の格好にケチをつけるな」
往人「どうでもいいからとっとと語ってくれ」
柳也「こいつ……」

★柳也
「蛇の道は蛇、という」
「じゃあな」

柳也「さて、行くか」
観鈴「が、がお、全然意味わかんなかった……」
ぽかっ
観鈴「イタイ……」
往人「お前な、やる気無いだろ?」
柳也「気にするな。お前と同じだ」
観鈴「行っちゃった……往人さんと同じ?」
往人「俺がやる気無いように見えたのか?」
観鈴「なるほど、見える」
往人「………」
ぽかっ
観鈴「いたっ、がおって言ってないのに……」
往人「次で最後だ」

★舞
「………」
「何をするの」

往人「……最悪な最後を飾るな」
舞「………」
往人「しかも登場する間も与えずに。」
舞「………」
往人「更には何をするかわかってなかったんじゃないのか」
舞「………じゃあ」
往人「………」
観鈴「行っちゃった。往人さん、やっぱり二行は無理があるよ」
往人「俺が悪いんじゃない。絶対。人が悪いんだ」
観鈴「そういう事言ってたらずっと変わらないと思うよ」
往人「はあ、仕方ない。また次回に期待するか……」
観鈴「この後どうするの?」
往人「呼んである連中あつめて流しソーメン大会」
観鈴「わ……」
往人「主催は佳乃だ。だのに聖が居るのが不思議だ……」
観鈴「ソーメン頑張って食べよ」
往人「ああ、そうだな……」

<変な所で終わり>


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