懲りずに第二十弾です。
★柳也
柳也「ではあとは任せた」
★裏葉
神奈「……のう裏葉。なぜそなたが語ると余の事ばかりになるのじゃ?」
★神奈
裏葉「……神奈様」
★真琴
神奈「いたずら?」
★名雪
裏葉「ほら神奈様、見事に果たされましてございます」
<眠気で短し>
多分今までの中で最短でしょう。
途中でだれちゃったからねえ。
『2行小説』
「さて、お題を小難しくして、2行にしてみるとしよう」
「寝る!」
神奈「いきなりそんな無責任なことをするでない!」
柳也「心配するな、冗談だ。俺が居なくして進行などできるはずもないからな」
ごすっ
裏葉「いえいえ柳也様。神奈様と私だけでも十分でございますよ」
柳也「………」
裏葉「柳也様?おやおや、言ってる傍から寝てしまわれましたか」
神奈「う、裏葉、なんじゃその手に持っておる丸太は……」
裏葉「少し腕を鍛えようと思い立ちまして」
神奈「さっきの鈍い音は、それで柳也殿を殴った音ではないのか?」
裏葉「か弱き私が斯様な事ができましょうか?いいえ、出来ませぬ」
神奈「……まあよい、ここは深く詮索せぬのが得策のようじゃな」
裏葉「賢明な意見でござりまする」
神奈「……(いつから裏葉はこんなに恐くなってしまったのじゃろうか…)」
裏葉「神奈様?何か良からぬ事を考えてらっしゃいますね?」
神奈「な、なんでもない、なんでもないぞ!!」
裏葉「そうですか?では参りましょうか……」
神奈「は?どこへ行くのじゃ?」
裏葉「神奈様……この場で何をするかお忘れになったのでございますか?」
神奈「…そうじゃった。危うく忘れるところであったわ」
裏葉「いつもの進行役である柳也様が寝てしまわれてる所為でございますかね」
神奈「あれは寝ているわけではないと思うのじゃが……」
裏葉「神奈様」
神奈「な、なんじゃ!はよういかぬか、はよう!!」
裏葉「ほほ…ご心配なく」
「夜に見られるものでいと可愛らしいもの……」
「それは神奈様の寝顔でございます」
裏葉「それだけ神奈様を愛しく思うているという事でございます」
神奈「しかしじゃな……」
裏葉「一度神奈様も自分の寝顔をご覧になれば、理由が分かります」
神奈「……そんなに余の寝顔には魅力があるのか?」
裏葉「それはもう……。そういえば自分で自分の寝顔は見られませぬ。至極残念……」
神奈「寝顔の話はもうよい。次は余がまいるぞ」
「寝ている時に見る夢とは……」
「何故ああも不思議な情景を映し出すのかの」
神奈「なんじゃ?」
裏葉「…いえ、少し話題がそれてしまった気がしまして」
神奈「寝るからには夢の一つや二つは見るであろう。そんなに外れておったか?」
裏葉「そういうわけでは……」
神奈「おかしな事を言い出すの……」
裏葉「お気に障ったなら申し訳ございませんでした」
神奈「そんなに気にするでない。……おほん、では客人の出番じゃ」
名雪「くー……」
真琴「あぅーっ、名雪まだ寝てるよぅ……」
裏葉「これはこれはいらっしゃいませ。名雪様に真琴様でございますね」
神奈「いきなり寝ているとは気構えがいいの」
真琴「来る途中もずっと眠ってて……連れてくるの大変だったんだからぁ」
名雪「くー……」
神奈「ともかく二行をやってもらうとするかの。まずは起きてる真琴殿から」
真琴「あ、あぅーっ……」
「寝ている時にイタズラをかます!」
「これは基本中の基本よぅ」
真琴「そ!でも、本当はイタズラじゃないんだけど、祐一が厳しく言うもんだから…」
裏葉「なるほど、寝込みを襲うとは良い考えでございますね」
神奈「……裏葉、何か良からぬ事を考えておらぬか?」
裏葉「滅相もございません。基本だと捉えている事に感心していただけでございます」
神奈「むう……」
真琴「それはそれとして、次は名雪よぅ」
名雪「くー……」
神奈「堂々と寝ておるな…」
真琴「あぅーっ…。だから連れてくるの嫌だったのに、祐一のばかぁ……」
裏葉「仕方がありませぬ、寝ていながらやっていただきましょう」
神奈「そんな無茶な……」
「くー……うにゅ?」
「わたし、いちごジャム〜……おなかいっぱい〜……」
神奈「余にはさっぱりわけがわからぬのじゃが」
真琴「というかこれってただの寝言じゃないのよぅ」
裏葉「さて、華麗にまとまったところで」
神奈「さっぱりまとまっておらぬぞ?」
裏葉「私たちもお昼寝することにいたしましょう」
真琴「すっかり居直っちゃってる感じ……」
裏葉「ささ、寝床はもう用意してありますゆえこちらへ…」
神奈「…まあよいか」
真琴「あぅーっ、いいの?」
神奈「構わぬであろう。さあ裏葉に付いてゆくぞ」
真琴「う、うん」
裏葉「既に寝ているお二方はここで構いませんね」
神奈「……良いという事にしておこう」
真琴「ねえ、ところであの丸太なに?枕の代わり?」
裏葉「おほほほほほ」
神奈「………」
真琴「???」
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