『AIR偽小説第十三弾』

懲りずに第十三弾です。
相も変わらずとーくしょー。
まあ個人的には、色んな組み合わせの仲むつまじい姿が描ければ…
なんて、まだまだ無理っぽいか(爆)


『4行小説』

佳乃「じゃーん、今回はあたしが司会進行だよぉ」
美凪「そしてアシスタントは私です」
佳乃「よぉーし、はりきっちゃうぞ〜」
美凪「それにしても国崎さんはどうしていらっしゃらないんでしょう?」
佳乃「今日はお姉ちゃんのお手伝いが忙しいんだよぉ。それであたし達の出番なんだよ」
美凪「そうでしたか。国崎さんも大変なんですね」
佳乃「さぁーて、今回のテーマはお散歩だよぉ」
美凪「それは健康的ですね」
佳乃「早速かのりんからいくよぉ〜」

★佳乃
「おっさんぽおっさんぽうれしいな〜」
「ポテトと一緒にでっぱーつ!」
「野山を駆けて谷をこえ〜」
「あたし達の町へやってくるよぉ〜」

美凪「……超人さん?」
佳乃「えへへ、スゴイでしょ」
美凪「それだけ歩けばさぞ健康に成れることでしょう」
佳乃「もっちろん!」

★美凪
「てくてくてくてく」
「……あ」
「ずでん」
「つまずきました」

佳乃「…遠野さん、なんだかシュールだよぉ」
美凪「創作に失敗はつきものです」
佳乃「でも歩くとこける時ってあるよねぇ」
美凪「失敗は成功の元。いつかかならず、お散歩は成功するでしょう」
佳乃「うんうん、そうだねぇ」
美凪「世界にはばたけお散歩協会。会長のかのりん、ご挨拶をどうぞ」
佳乃「えっ?えっとえっと……皆でお散歩にハマろー!」
美凪「ぱちぱちぱち。これで人類お散歩の虜です」
佳乃「えへへ、やったよぉ」
香里「………」
美凪「おや、新しいお客さんですね。ここへはお散歩で来ましたか?」
佳乃「もしかして空を飛んできたのぉ?」
香里「はあ、なんでまたあたしはこんなとこに居るのかしら……」
美凪「嘆いてはいけません。すべては自由のために」
佳乃「一斉蜂起して勝利を勝ち取るよぉ」
香里「頭痛くなってきた……」
美凪「頭痛ですか?お薬を飲んで安静にしてましょう」
佳乃「あっ、丁度あたしのお姉ちゃんがお医者さんだよぉ」
美凪「運が良かったですね。早速向かうとしましょう」
香里「遠慮しとくわ。もう治ったから。そんな事よりさっさと語らせて」
佳乃「うんっ。よろしく頼んだよぉ」

★香里
「落ち着かない時、散歩っていいものよね」
「何かをしたい、でも何も出来ない……」
「そんな時、気を紛らわすには絶好のもの」
「だからあたしは散歩するの」

香里「じゃあ帰るわね」
美凪「待ってください。一つ忘れてました」
香里「何よ」
美凪「ゲストさんようこそ賞。お米券げっちゅーです」
香里「……別に要らないけど」
美凪「拒否権はありません。でも黙秘権はございます」
香里「………」
佳乃「わっ、早速実行してるよぉ。遠野さんスゴイっ!」
美凪「えっへん。50ポイント獲得しました」
佳乃「うぬぬぬ、かのりんも負けてられないよぉ」
香里「………」
美凪「では、次なるゲストさんをお迎えしましょう」
晴子「うちは忙しいんやけど……」
佳乃「大丈夫!時は金なり、金はザクザク、いずれ埋蔵金が手に入るよぉ」
晴子「めっちゃうさんくさいやんか……」
美凪「そんなあなたにお米券進呈、です」
晴子「お、おお、すまんな……」
香里「あの…」
晴子「なんや。あんた見かけん顔やな」
香里「美坂香里って言います。あなたはどこから?」
晴子「どこって、うちはこの町に住んどるで」
香里「はあ、そうなんだ……」
晴子「なんや辛気臭いなあ……おっと、はよ語って仕事にもどらな」

★晴子
「散歩は夜に限る」
「なんつっても夏の夜は昼と違って涼しいけんな〜」
「けど、裏庭には行く事は出来ん」
「あそこは守られとるからな……」

晴子「ほなさいなら〜」
佳乃「待ってぇ。なんだか気になるよぉ」
美凪「裏庭には二羽鶏が居るのでしょうか」
香里「んなわけないでしょ」
晴子「裏庭の主がおるんや」
佳乃「裏庭の主ぃ?」
美凪「コインを投げると…あなたが落としたのはこの金の斧?それとも銀の斧?」
香里「なんでコイン入れたのに斧を聞いてくるのよ」
晴子「マスター・オブ・裏庭や」
佳乃「うぬぬぬ〜、手強いよぉ〜」
美凪「手を入れると病気が治るそうです」
香里「あんた一体何の話をしてんのよ……」
晴子「ま、とにかくうちはこれでさよならや」
佳乃「あっ、待って待って〜。遠野さん、早く次の人呼んで〜」
美凪「分かりました。緊急事態ですね。では次なる方、どうぞ」
柳也「……なんで俺はこんな所にいるんだ」
香里「あたしとおんなじ様な事言ってるわね。格好からして、昔の人かしら」
美凪「期限が切れる前に、お早めにお語りください」
柳也「………」

★柳也
「社殿に居る時は見回りがいわば散歩だったな」
「もっとも、ほとんど立ってるから足が疲れに疲れたが……」
「それでも鍛えるにはもってこいのことだろう」
「歩くのはいいことだぞ」

香里「何言ってんのこの人」
柳也「お前な、初対面の人間に向かってそんな事言うか?」
香里「言葉通りよ」
柳也「お前こそ何言ってんだ……」
佳乃「早く早く〜。裏庭の正体を教えてよぉ〜」
晴子「ええかげんに離さんかいー!うちは仕事があるっちゅーねん!!」
美凪「……仲良し」
晴子「どこをどうみたらこれが仲良しになるねん!!」
香里「なんでもいいから早く終わりましょ…」
柳也「俺って何の為にここに来たんだ……」
佳乃「裏庭〜」
晴子「えーい、しつこいー!!」
美凪「ちゃんちゃん、です」

<ちゃんちゃん>


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