あゆ「どう危険なの?」
名雪「下手すれば著作権法にひっかかるからやばいんだよ」
あゆ「へえ…?」
名雪「ともかく解説いくね。“世界的に有名な猫さんのあだ名”だよ」
あゆ「世界的に有名?」
名雪「そう。生まれは日本なんだけどね、たくさんの国の人に愛されてるんだよ」
あゆ「へええ…」
名雪「あゆちゃん、もしかして何の事かわかってないの?」
あゆ「え、う、うん」
名雪「だめだよあゆちゃん。モグリすぎるよ」
あゆ「うぐぅ、そんな事言われても…」
名雪「身長体重胸囲がすべて同じな設定なんだよ?」
あゆ「どういうこと?」
名雪「その猫さんの秘密データだよ」
あゆ「ふうーん…?」
名雪「仕方ないねえ、更なる秘密を明かしてあげるよ」
あゆ「そ、そう…」
名雪「住んでる場所はね…」
あゆ「場所?」
名雪「大宇宙銀河系太陽系第三惑星地球亜細亜日本国本州関東地域東京都練馬区…」
あゆ「…練馬区の先は?」
名雪「…残念ながらこれ以上先を明かすと、ファンの人達が大勢押しかけて大変だから言えないよ」
あゆ「忘れたんじゃないよね?」
名雪「………」
べちゃっ
あゆ「うぐぅっ!」
名雪「さあおやつの時間だよ、あゆちゃん」
あゆ「こ、これって…パイ?」
名雪「いちごジャムをたっぷりぬった極上のバイだよ」
あゆ「だ、だからってなんでボクの顔に…」
名雪「えいっ」
べちゃっ
あゆ「うぐぅ、やめてぇ!」
名雪「ほらほら、早く食べないとどんどん積み重なっちゃうよ〜」
あゆ「名雪さん、食べ物を粗末にしちゃあ駄目だよぅ」
名雪「はっ、そうだったよ!」
あゆ「ほっ…」
もぐもぐもぐ…
名雪「あゆちゃんの口に直接流し込むね」
あゆ「ええええっ!?」
名雪「さあ早く今顔についてる分を片付けて。後がつかえてるんだから」
あゆ「う、うぐぅ…」
だだだっ
名雪「ああっ!こんなに美味しいものを拒否するなんて!」
あゆ「いくら美味しくても無理矢理食べさせられたくないよ!」
名雪「何言ってるの、いちごなんだよ!?」
あゆ「そういう問題じゃないよー!」
名雪「あっ、そうか!あゆちゃんはたい焼きが良かったんだよね!」
あゆ「だからそういう問題でもないよー!」
名雪「ちなみにどら猫さんはどら焼きが大好きなんだよー!」
あゆ「うぐぅ、だからそのどら猫さんって誰ー!」
………………
美汐「栞さんも、アイスに迫られたら逃げてしまうのでしょうか」
栞「無理矢理はさすがに…。さて『どら猫』とは、
“人の家の台所などをねらい、盗み食いをするずうずうしい猫”のことです」
美汐「飼い主が無かったりしての行為ですね」
栞「そういうことですね」
美汐「生きるためには仕方ないのですよ」
栞「そうですね…」
美汐「しかし世は厳しいものです」
栞「そうですね…」
美汐「でも栞さん、心配しなくていいですよ」
栞「はい?」
美汐「たとえあなたが路頭に迷っても、私はアイスをご用意させていただきます」
栞「…そんな事言う人嫌いです」
美汐「さしずめ、どら栞さん、でしょうか」
栞「いいかげんにしてください」
<おしまいだよっ>