あゆ「ど、どうしたの名雪さん」
名雪「な、なんでもないよ。ちょっと前の事を思い出してね」
あゆ「ふーん…。あ、この脚ってのは猫さんの脚の事だよね?」
名雪「そ、そうだけど」
あゆ「えーと、猫さんの脚って前足と後ろ足とあるよね」
名雪「…違うんだよ、あゆちゃん」
あゆ「え、違うの?」
名雪「猫さんの脚は…」
あゆ「脚は?」
名雪「遥か昔にあるお馬さんに取られちゃったんだよ…」
あゆ「え!?そ、そうなんだ…」
名雪「おかげでそのお馬さんはとってもとっても早く走れる様になりましたとさ」
あゆ「へええ…」
名雪「“もの凄く足が早い事の形容”だよ」
あゆ「…でも猫さんってそんなに足が早く…って、手って言ってたよね」
名雪「うん、そうなんだよ」
あゆ「ふーん…(なんだか嘘くさいなあ)」
名雪「でもね、猫脚を持ってる猫さんの仲間はちゃんと現実にいるんだよ」
あゆ「え、そうなの?」
名雪「ネコ科の動物を思い出してごらんよ」
あゆ「ネコ科の動物?」
名雪「そう。はや〜い動物だよ。わかるよね?」
あゆ「うーん…あ、チーターだ!」
名雪「そう!世界一早い陸上動物さんだよ」
あゆ「…チーターは猫さんなの?」
名雪「猫さんじゃあないね。チーターさんだから」
あゆ「へ、へえ…」
名雪「そういえばあゆちゃんも足が早かったよね。」
あゆ「うぐぅ、もうそのネタはいいよ…」
名雪「わたし現場を見てみたいな〜。今から食い逃げしてきてよ」
あゆ「しないよっ!」
名雪「手慣れているから余裕でしょ?ふぁいとっ、だよ」
あゆ「だからしないって!!」
………………
栞「私も見てみたいです。『猫脚』とは…
“膳や机の脚の形状の一つです。
上がふくらみ、中がややすぼまり、下が円い”です。
猫の脚に似たものだからこう呼ぶのですね」
美汐「ちなみに栞さんは足に自信はありますか?」
栞「うーん、そんなに無いです」
美汐「そうですか…私もあまり…」
栞「お互い、運動は苦手の様ですね」
美汐「ええ、そうなりますね(そういう設定ならば…)」
栞「…?どうかしましたか?」
美汐「いえ。ところで栞さんは食い逃げはされますか」
栞「しません」
美汐「その時の足の早さはいかほどで?」
栞「だからしません」
美汐「あゆさんと一度競争してみて欲しいのですが…」
栞「しないって言ってるじゃないですか」
美汐「今度見せてくださいね」
栞「そういう事言う人嫌いです…」
<おしまいだよっ>