祐一「は？どうしてだ？」
名雪「ちゃんと普通のお魚とかあげればいいのに、どうして胡桃なの？酷いよ祐一」
祐一「なんで俺がそんな事言われなければならないんだ…」
名雪「胡桃なんて硬いじゃない。猫さんに割る事なんて無理だよ！」
祐一「まあ、な…」
名雪「だからこれは“人にとても意地悪な事をするたとえ”という事だよ！」
祐一「………」
名雪「祐一も、猫さんに意地悪したら怒るからね」
祐一「俺がそんなことするか」
名雪「そうだよね。あ、でもわたしにするかも？」
祐一「言われてみればたまにやってるな」
名雪「やってるどころじゃないよ！朝起きたらけろぴーが本物のカエルさんに変わってたら嫌だよ！」
祐一「…なるほど」
名雪「やっぱり酷いよ、祐一。極悪人だよ…」
祐一「いや、俺はまだやってないし、やろうともしてないが…」
名雪「だったらなんでなるほどなの？それはやる予定があるって事だよ」
祐一「あまりに上手い方法なんで感心しただけだ」
名雪「嘘！…でも、わたしは見事耐えて見せるよ」
祐一「だからやらんっつーに」
名雪「そして後で復讐するよ」
祐一「おいおい」
名雪「…あっ、今復讐やっておけば手間が省けるよ」
祐一「コラ！やってもいないものの復讐なんかするな！」
名雪「祐一、もう後には引けないんだよ…」
祐一「なんだその決意したような目は…」
名雪「けろぴーとイチゴを護る為に…わたしは闘うからね」
祐一「わけわからん…しかもイチゴが増えてるし…」
名雪「覚悟祐一！！」
祐一「ま、待て名雪！！」
………………
香里「…あの子達に付き合ってる自分に疑問が湧いてしょうがないわ。
で、『猫に胡桃あずける』これは、
“せっかく与えても値打ちが分からぬ事の例え”という事よ
クルミの身には脂肪油がたくさん含まれていて栄養にも富んで美味なんだけど…」
栞「でもちゃんと食べさせてあげるようにすれば？」
香里「じゃあ頑張れば？」
栞「…なんだかお姉ちゃん投げやり」
香里「気にしちゃ駄目よ」
＜おしまいだよっ＞