祐一「同感だ。色んな人に失礼だしな」
名雪「さすがわかってるね、祐一」
祐一「当然だ」
名雪「だからこれは“汚いもの”という事だよ」
祐一「…おい、そんな当然すぎる意味でどうする」
名雪「だって他に言いようがないじゃない」
祐一「いや、だからってなぁ…」
名雪「あ、そうだ!“猫さんの落とし物”に変更するね」
祐一「おんなじだ!!」
名雪「違うよ」
祐一「どこがだ!!」
名雪「言い方が」
祐一「…はあ、もういい。ところで名雪は日常でこの言葉を聞いた事はないのか?」
名雪「どんな時に聞くの」
祐一「ものを盗んだ時にだ」
名雪「え〜?泥棒さんと猫さんは関係無いよ〜」
祐一「泥棒じゃなくてだな…そうだ、金を拾った時だ」
名雪「お金を?」
祐一「そうだ。例えば俺と名雪が道を歩いていた」
名雪「お買い物?」
祐一「まあそれでもいいだろう。で、ふと見ると足元に500円玉が!!」
名雪「早速拾うんだね、祐一」
祐一「ああ。それで…」
名雪「交番に届けるんだね」
祐一「…違う、それをいただくんだ」
名雪「ええっ!?」
祐一「さあ、名雪そんな時になんて言う?」
名雪「泥棒…」
祐一「そう、泥…違う!」
名雪「泥…違う?違棒?」
祐一「なんでそうなる…」
名雪「やっぱり泥棒さんだね」
祐一「もういい…」
………………
香里「まだまだ頑張りが足りないわね、相沢君。『猫糞』これは
“悪事を隠してすましていることのたとえ”に言うのよ」
栞「例えば祐一さんが出した例えそのまんまだよね」
香里「そうよ。で、栞。どうしてこんな言葉か解説してごらんなさい」
栞「え?えーと、猫さんは糞をした後に砂をかけて隠すから?」
香里「そう。良く出来たわね、栞」
ぽんぽん
栞「わ……。えへへ」
香里「どうしたの?」
栞「なんだか嬉しいなって」
香里「まったくもう…ふふ」
<おしまいだよっ>