=宝玉の継承者=

「第七話 学園名クリスタ(III)」

裕「いや〜、困ったな〜。」
太助「なにがだ?」
裕「クリスタ、つまりこの学園って島全体が学園で抜け道もいっぱいあるからさ、
シャオ探すの大変なんだよね。」
太助「いったいどれだけ広いんだ?」
裕「たしか・・・沖縄と同じくらい。」
太助「いったいなんなんだよ。」
裕「しかも治外法権だったと・・・。」
みなさんもうなにがなんだかわかりません。
?「私なら一発で見つけられるニャ。」
太助「ニャ!?」
裕「ああ、キルトとりあえずは人型に戻って。」
「キルト」と呼ばれた猫の耳と尻尾が着いた少女は少ししょんぼりしながら頷く。
そしてなぜかそれらが体の中に入っていった。
キルト「じゃあ、占うね。」
キルトは太助をじっと見つめた。
ヨウメイ(私のこと忘れられてる?いや、こういうことであまり使わないから思いつかないだけかな?)
太助「いったい。」
キルト「西にそびえし柱の上にあなたのもっとも大切な少女がいる。」
太助「西だなありがとう。」
そう言うと太助は話の続きも聞かずに走り出した。
キルト「今、少女の心は壊れている。心の悪魔に気を付けたまえ。少女の死が近づいている。」
翔子「なんだって。」
キルト「あの人の一番大切な子が死にそうなの。体だけじゃなく心も。」
翔子「く、闇よ道を繋げ。影の道。」
翔子はすぐそばにあった影に跳び込んでいった。
ルーアン「こうしちゃいられないわ。陽天心召来。」
キリュウ「私も行くか。」
ヨウメイ「あ、待ってください〜。」
ルーアンとキリュウ、ヨウメイもそれぞれ飛んでいった。
その場に残った人たちはただただ困惑している。
裕「だれか3名ついてきて。追いかけていくから。」
たかし「じゃあ、俺が。」
花織「私も。」
乎一郎「僕も。」
裕「よし。空間転移。」
裕は3人を連れて消えていった。
アリカ「あたしたちも行こうマシロちゃん。」
マシロ「うん。」
ニナ「それでは那奈さん。私があなたを運びます。」
エルス「私も行かなきゃ。」
5人も後を追って飛んでいく。
あとに残るは秀とキルトに熱美とゆかりん。
キルト「つかまって。」
秀「え〜。お前よりはましな奴がいるけど、まあ、いないからいいや。」
そう、これが命取りだった。
キルトは音速で走ることができる。
つまり引っ張られた人はそうとうなGを受けるわけである。
キルト「あれ、腕だけ・・・?」

秀「・・・まあ、つっこみたいことはいろいろあるが、
どこ行きやがったあのバカ猫〜〜〜!!!!!」
まあ、二人は目をそむけて。
ゆかりん「私たちは?」
熱美「さあ?でも行っても足手まといだし迷うと思うよ。

太助「シャオ!どうしたんだその怪我!?」
シャオ「太助・・・・・様・・・・・来ては・・・・・いけません・・・・・。」
太助「どういうことだよ。」
太助はシャオを抱き上げる。
裕「心の悪魔・・・占いをちゃんと聞いとけよ。」
いつの間にか裕と3人組が来ていた。
太助「心の悪魔って。」
裕「話してる暇はない。おまえにはシャオの心の中に一度入ってもらう。」
太助「へ?それってどういうことだ?」
もちろん太助はわかっていない。
裕「・・・わかった案内をつける。来い、ジュピター。」
いきなり風が吹き少女が現れた。
ジュピター「今、着替え中だったんだけど。」
裕「まだ脱ぐ前だろ。こいつと一緒にこの子の心に入れ。そして説明してやれ。」
ジュピター(うそっていうことに気付いてない。)「は〜い。」
太助「よろしく頼む。」
太助はジュピターの手をとる。
裕「いくぞ、開け『心の門』!」
裕が手をかざした瞬間大きな扉が現れる。
裕「早く入れ。そしてシャオを助けてこい。」
太助(よくわからないけど)「もちろんだ。」
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あらすじ
次回はシャオの心の中を太助がシャオを助けるために駆けます。
過去の主に使えるシャオ、幼いシャオ、現在のシャオ、そしてシャオが望む未来の形、

いったいシャオの中心はどこに!?
そして翔子の前に現れた魔物たち、ルーアンとキリュウの前に現れる妖怪、
たかし・乎一郎・花織・裕の前に立ちふさがる魔族、那奈をさらっていく鬼、
そして秀・キルトに襲い掛かる死霊、次回大長編へ!!!

おまけ
『シャオのやきもち』
ルーアン「たー様。」
太助「だあ、ルーアンくっつくな。」
シャオ(なんだろう、ムカムカする。これがやきもちなのかな?あれ?嫉妬だったかなぁ?)
注):この作品では封印が解かれているためシャオは恋愛感情を持っています。
シャオ「来々、・・・。」

ルーアン「なにいきなり暗くなって。あ、たー様。」
太助「くるなよルーアン。」
ルーアン「へ?」
太助「俺にはシャオがいるからもう黒天筒に帰れ。」
ルーアン「ちょっと、たー様。」
太助「いいから早く帰れ。中国にでも送ってやるから。」
ルーアン「ちょっとどうしたのたー様。」
太助「いいから早く帰れ。」
ルーアン「やめてよ悪い冗談は。」
太助「冗談なんかじゃない。さっさと帰れ。」
ルーアン「ちょっとやめてよそんなこと。小?との関係も邪魔しないから。」
太助「そんなことは関係ない。早く帰れ。」
ルーアン「い、いやー!!!」

太助「いったいルーアンはどうしたんだろうな。いきなり眠ったと思ったらうなされて。」

シャオ「寝てるだけみたいですし大丈夫ですよ。」

キリュウ「六甲殿を使うとは。しかし、どんな幻覚を見せればあそこまでうなされるのだろう。」
ヨウメイ「違いますよキリュウさん。一緒で気絶するほどの恐怖を与えてから、
夢のなかで幻覚をみせてるんです。」
プルルルルー
キリュウ「もしもし。」
翔子『よう、キリュウか。実は今日学校で愛原が倒れてさ〜。
しかもそれが七梨にくっついてたときでさ。それからずっと眠っててうなされ続けてんだと。』
キリュウ「・・・もう一人被害者がいたのか。」
ヨウメイ(被害者?花織ちゃんのことかな?)
翔子『ヘ?被害者ってどういうことだ?』
キリュウ「い、いや、なんでもない。それより、それだけなのか用事は。」
翔子『いや、ルーアン先生に宿題の提出期限を明後日に延ばしてもらおうと思って。』

キリュウ「い、今、ルーアン殿は花織殿と同じ状況だ。」
翔子『そうか、いったいどうしたんだろうな。』
キリュウ「ふ、二人とも貧血などになっているだけだろう。」
翔子『そうか、じゃあまたな。』
キリュウ「あ、ああ、それでは。」
翌日翔子は通学中、キリュウは試練の最中に倒れること知る者は誰もいなかった。
ちなみに太助は体育の授業中に石が大量に飛んできたらしい。
ヨウメイは同じ目に合うことを恐れてその日の講義を中止したそうです。


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