=宝玉の継承者=

「第二話 シャオの暴走」

ここは宮内神社、今日は出雲がお掃除中。
「は〜。掃除日和ですね。」
ドーン
「おや、爆音がしましたね。
ルーアンさんが暴走して、シャオさんが車騎さんを呼び出したんでしょうか?」
すごく冷静ですね。
って、神社が吹き飛んだ!
「い、いったい何が!?」
あの二人山下りてきたのね。
「どいてください出雲さん!来々、天陰、天鶏、天高、雷電、梗河。」
「そうは問屋が卸さないよ。『精霊徳印』、『月天印』!みんな戻れ。」
シャオが壊れた。
しかも、星神戻された。
さしずめこれは、
「今日は、妖○大戦争ならぬ、精霊大戦争ですか!?」
そうそう。
・・・って台詞盗られた!
「出雲さん、邪魔です。あっち行っててください。」
「え!?ここが家なんですけど。」
「じゃあ、半径500メートルからはなれておいてください。」
「無理ですよ!!」
シャ、シャオが、シャオが壊れた〜〜〜!!!

ちょうどそのころ上空では、
「シャ、シャオが〜〜〜。」
「まあまあ、落ち着きましょうよ。主上。」
「これが落ち着いていられるか〜!」
そのとうり。
「だから言ったのに。」
「大丈夫ですよ、私の能力で二人の能力を無効化します。」
「それなら神社が無くなる前にやってくれよ。」
「それは同意です。」
そういえば、もう神社バラバラだね。
「わかりました。我、梵天の名の下に命ず、我が主の命により、一時の間精霊の力を無効化せん。
広範囲式『天力無効』の術。」
ちょっと待って、広範囲って・・・。
「陽天心がきれた〜。」
「ひ、飛翔球も〜。」
「落ちる〜。」
「試練だ・・・って言ってる場合じゃないか。」
「当たり前だ!」
「あはははは、これのこと忘れてました。すみません、主上。」
「すみませんじゃないだろ〜。」
それより着地は?
「ランリンさんなら何とかできるのでは?」
「はあ、仕方ないですね。我らの体を空気中に縫いつけよ。」
『心通針』と『力通糸』構えてどうする気?
「発動!『空間縫い』の術。」
「と、止まった。」
「さて、糸により道を造れ。」
また『力通糸』構えたよ・・・。
「発動。『糸弦道』の術。これで降りましょう。」
「す、すごすぎる。」
「これじゃもしかしたらあたしたち戦力外なんじゃ?」
「それはいえているな。」
「私は例外ですよね。」
たしかにな〜。

「みん・・・なが・・・出て・・・こな・・・い。」
「なんで、火が消えるの?」
こっちはこっちで・・・。
しかも今度は別の意味でシャオがやばくなってきてるし・・・。
その上熱で喋りにくくなってるし。
「こうなったら素手で!」
「みんな・・・が・・・。」
シャオがおもいっきり危ない!
「待て!」
ピタ
Good timingだ、太助。
「いったいどうして喧嘩なんか始めるんだよ。しかもこんなところで。迷惑だろ。」
「太助くんありがとうございます。おかげで助かりました。」
「いや、ごめん。神社めちゃくちゃになっちまって。」
「これならシャオさんに羽林軍さんを呼んでもらえば直りますよ。」
この状態見て出してもらえると思うの?
「いや、今回は反省のために本人にやらせる。直るまでは俺の家に泊めるから。」
心が広くなりましたね。
以前なら絶対泊めなかっただろうに。
「そうですか。ありがとうございます。」
「それと弁償っていくらになる?」
「さあ、鐘などが無事なら少し安くはなりますが。」
鐘って物によったら100万くらいするんじゃ?
「そうか、どうするべきかな?」
「別に直してもらえれば弁償は必要ありませんよ。」
「そっか、ありがとうな。」
いいのか?
「そのくらいいいですよ。もう慣れましたから。」
「・・・本当にごめん。」
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あとがき
特に無いですけど、多分ランリンの技(能力)について疑問を持ってる人が多いと思うので説明を。
ランリンは設定上、糸や針は完全に操り、それの特別な技も体得しています。
まあ、風鳥○流弦術や筧流○術は余裕ですね。
その領域は秘奥義、女系外伝までにも!
って知らない人はまったくわかんないですけど・・・。
ちなみにシャオたちは神社が直るまで登場が激減します。
あと、次回はようやく指輪に話がいきます。
まあ、この直後の設定なんで二人は居ないんですけどね。

そして次回予告!
「うう、なんなのいったい。」
「ふぇ〜。いったいなにが起こったの?」
「みんな重い。」
「君たち、誰なの?」
「え?あたしはガルデローベコーラルNo.51アリカ・ユメミヤです。」
「私は同じくコーラルNo.1ニナ・ウォンです。」
「僕は、とりあえずマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム。
あと隣で気絶してるのがエルスちゃんがエルスティン・ホー。」
「と、とりあえずって。」
そりゃこけますよね。

次回『指輪をはめてみる』


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