楊明の『ことわざ講座』
 
 

ことわざ講座が始まる前に・・・
 

皆さん、初めまして
私は知教空天楊明(ようめい)と申します。
最近、離珠さんは無理矢理な例を作り出しますからね。

そ・こ・で!

知教空天楊明に任せてください。
離珠さんの説明でも分からなかった皆さん、様々な知識を司る私が教えします。
これでばっちりです!

主様ったら・・・色々教えたいことがあるのに・・・
はぁ・・・

離珠さんにはすみませんですけど、主様に教えなかった分、私がことわざのこと、教えしますね。
読者の皆さんもよぉく目を開いて、私の説明を聞いて下さいね!
 
 

ではでは、楊明の『ことわざ講座』の始まりぃ〜
 


《ア行》ページ

『青菜に塩』ページ

え〜っと、統天書によると・・・
『急に元気がなくなり、しょんぼりしている人の様子』
と書いてありますね。
では、その例を例えましょう。
ふむふむ・・・(統天書で調べ中)
あれっ?
それらしき例えがありませんでしたね。
う〜ん、どうしよう・・・
青菜に塩をかけると急にしおれるというけれど、
・・・どうもおかしいことがあるんです。
だって、青菜を急にしおれる方法が他にもあるんですよ。
例えば、青菜を沸騰したお湯の中にいれるとか・・・
それだったら、青菜にお湯かな、なぁ〜んて。
うーん、なんで塩なのかな?
統天書に載っていないんだし・・・
「ヨウメイ殿、話がずれているぞ・・・。
ヨウメイ殿はあそこまで行くときりがないからな。ここで終りだ!」
キリュウさん!そんなぁ〜、まだ教えたいことがあるのに・・・
「これも試練だ!という訳で終りにすればよかろう。」
あっさりと試練だなんて・・・
キリュウさん・・・ひどいです。
 


『石の上にも三年』ページ

これは私が説明するより、別の人に説明してもらいましょう。
案外、ぴったりな人がいるんですよ。
キリュウさん、お願いします。
「・・・・・・(赤面)」
いい加減、直して下さい。
「 仕方が無かろう。これは体質なのだ。で、
『どんなに辛いことでも、我慢や辛抱が大切で努力すれば必ず成功する』ことだ。
昔に溯るが・・・厳しい試練を好んで受けたがる者はいなかった。
今の時代、主殿に呼ばれて・・・」
おおっと!ストップ!!
「まだ終ってないぞ!」
そういうことは他のところでやって下さい!
ご苦労様でした。キリュウさん
「・・・(赤面)」
 




『鵜の真似をするからす』ページ

「よっしゃー俺もキリュウちゃんの試練を受けるぜ!」
野村さんが突然、キリュウさんの試練を受けると言い出しました。
どうして受ける気になったのかな・・・。
ふむふむ・・・
なるほど、やっぱりね。
つまり、野村さんはキリュウさんの試練を乗り越えてみせ、
シャオリンさんの心を掴む計画を立てていたということです。
でも、自分の力を確かめないといけないじゃ・・・。
「ふむ、たかし殿も受けるのか、ならば試練の難易度はどうするのだ?」
「太助と同じ・・・いや、それ以上の試練を頼むぜ!」
ついに野村さんが胸を張って、きっぱりと。
それを見かねた主様が野村さんに忠告しますが、
「おい、止めたほうがいいぞ!キリュウの試練はもっと厳しいからな。」
「へん、そう言っていられるのは今のうちだけだぜ!
あっという間に厳しい試練を乗り越え、シャオちゃんをゲットだぁぁぁぁ!」
高らかに叫ぶ野村さん・・・。
やっぱり、そんなことを考えてたのね。
すると・・・!

パコォォーーーーン!!

あらら、あっという間に倒れてしまった野村さん・・・。
言っていた割にたいしたことないですね。
呆れ顔のキリュウさんが、
「まったく、試練の途中で油断するとはな。主殿よりも厳しい試練などもってのほかだ!
身の程を知るんだな。」
なんか、怒っていません?
「別に怒っていないぞ、ヨウメイ殿。」
にこやかに言葉を口にするキリュウさん。
そうだといいですが・・・
それはさておき、
『自分の力を知らず、人の真似をすると失敗する』という意味です。
えっ!?
「万象大乱!」
キリュウさんがあちこちの物を巨大化させ、気絶をしている野村さんに試練を・・・。
やっぱり怒っていたんですね。
やりすぎはよくないと思うけど・・・。
「何か言ったのか?ヨウメイ殿」
いえ、なんでもありません・・・。
 


『海老で鯛を釣る』ページ

シャオリンさんに頼まれて、買い物へ行く事になった私。
買い物を済ませると、店員さんからあるものをもらいました。
店員の言うには、向こうにある福引き会に使う物だそうです。
つまり、福引き券ですね。
へぇ〜色々なものがありますね。
・・・これは!!
思わず、声を出したのです。
そう、高級なおまんじゅうが賞品の中にあったんですよ。
それが欲しいなぁ〜。
さぁて・・・いざとなれば統天書で・・・。
ついに福引きに挑む私。
数十分も経たないうちに、引いたくじを店員さんに渡す私。
すると、店員さんが高級な包みを持ってきて、
「高級なおまんじゅうです。どうぞ受け取って下さい。」
やった!
大喜びでその賞品をもらいました!
ルンルン♪
思わずスキップしながら、家へ帰る私。
そうそう、言い忘れてた事があったっけ。
『値打ちのないものや、わずかな努力で値打ちのある物を手に入れる』の意味です。
まさに!ぴったりなことわざですねぇ。
そうだ、離珠さんにも分けておこうっと♪
 


『終りよければすべてよし』ページ

そういえば、リビングで那奈さんと翔子さんが何か相談しているみたいんですが・・・。
ふむふむ・・・(統天書調べ中)
こういうことだったんですね。

「二人の進展具合はどうだった?」
「途中まで上手くいっていたのに、肝心なところで邪魔が入っちまったんだ、けど・・・」
「けど・・・?もったぶらないで教えてくれよ。」
「大きな声で言えないけどさぁ・・・実はゴニョゴニョ・・・」
「それで・・・ぷぷぷっ、さすが我が弟だ。一応、成功したことになるかな。」
「だろだろ・・・那奈ねぇにも見せてやりたかったなぁ・・・」

何を妄想しているのか、だいだい察しつきます。
それはおいといて・・・。
『最後に成功すれば、途中で起こった失敗や道筋などは問題ではない』ですね。
途中で邪魔が入ったけれど、結果として主様とシャオリンさんの距離が一気に縮んでしまったわけですし・・・
これはこれで、めでたいかもしれませんね。
 


《カ行》ページ

『学問に王道なし』ページ

『学問をおさめるためには、一つ一つ基礎を順序よく、粘り強く学ばねばならない』
いい例がありませんので、ちょっと変えてみましょうか。
キリュウさん、曰く
「守護月天を宿命から解き放つなんてことは、並大抵の努力ではなし得ないからな」
つまり、言い換えてみますと・・・。
守護月天の宿命から解き放つためには、並大抵以上の努力をしなければならない。
こればかりは、統天書に載っていませんから。
というわけで頼みましたよ。キリュウさん!
「うむ、主殿!試練だ」
 


『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』ページ

そうです!
私はこんなことわざを待ってました!
この言葉を主様に言いたいですよ。ねぇ、聞いてますか。主様?
「うっ・・・でもなぁ、知りたいことなんてないし・・・」
とか言って本当は知りたいことがたくさんあるんでしょう?
「いや・・・それで、意味は?」
待ってました!
『人に質問するときはその場限りの恥ずかしさですむが、聞かないで知らないまま過ごすと一生の恥になる』
という意味ですよ。分かりましたか?
「ああ、分かったよ・・・」
あれ、なんか・・・
 


まだまだ続く(?)



もし分からないことわざや質問があれば、遠慮なく私に聞いて下さい。
その時は、わかりやすく教えしますね。


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