「太助様、朝御飯です」
「おー、サンキュ、シャオ」
「あたし、大盛りで頼むわねー」
「シャオ。醤油とってくれるか?」
「はい、太助様」
「うんうん、おいしーわね」
「シャオ。このみそ汁はうまいな、何のダシ使ったんだ?」
「太助様…聞いても後悔しませんか?」
「シャオリンーおかわりー」
「いい…なんか聞いてはいけないような気がする…」
「そうですよ、命は大切にするもんです」
「…あんたら、いい加減つっこんでよ。あたしの存在に」
そこには、太助とシャオの2人の他にもう1人の女の姿。
「ふふふ、待たせたわねっ!慶幸日天ルーアンまもパロ初登場よっ!!」
出雲同様、本家初登場の7話は飛ばされていた。
「いいのよ!あんな使いにくいキャラ!あたしはいじりやすいキャラだから出番は多いはずよ!」
それを喜んでいいものかどうか悩むところだが。
「じゃ、俺学校行ってくるわ」
「いってらっしゃいませー」
「あぁっ!?無視!?あたしのこと無視!?」
8話.汝昴、学校に現る!編“月と太陽、宿命の対決”
「なめないでよ、あたしルーアンなのよ」
どっかの偽乙女のようなセリフを吐きつつ、ルーアンは太助の学校へとやってきていた。
「原作だとここであたしは乱入して先生になるのよね?やってやるわよー、あたしの先生ぶり思い知らせてやるわっ。
グレートティーチャールーアン、GTRよっ!」
なんかの車みたいだぞ、それじゃ。
「はい!あたしが担任のルーアンです」
脈絡もへったくれもなくルーアンは太助の教室に現れてそう言った。
「わからない事はなんでも聞いてね!」
「はい」
それに反応したのはメガネの少年。
一応、乎一郎という名前があるがまもパロではほとんど出番がないと思うのでこんな扱い。
「先生、あの…」
「ああだめ!スリーサイズは秘密よ!でもスタイルよくないから言うのが恥ずかしいってわけじゃないのよ?
こーゆーのもなんだけど結構たいしたものよ?あーもう何言わせんのよぉ!このおしゃまさん!」
「………」
太助含む一同沈黙、そして。
(ゆかり先生できたか…)
いやぁ、やってみたかったのよ、あずまんがネタ。
「体育にする!みんな外に出て!!」
しかも展開早すぎ。
「サッカーやろうサッカー!」
「ルーアン、ルール知ってんのかよ?」
太助が冷静に突っ込んでくる。
「まかせてよ、あたしキャプテン翼やるから」
しつこくあずまんがネタ、しかも違うマンガまざってるし。
「おらおら行くわよーっ!」
とか言ってるうちに勝手にゴールに向かってドリブルをするルーアン。
「えい」
トンッ
「あれ?」
ところが、いきなり乱入したキリュウにあっさりボールを奪われ、
ドンッ!
「ああっ!キラーパスっ!?」
そのままボールは別の人の元に。
「だーっ!やめやめ!ドッジボールにするわよー!」
機嫌の悪くなったルーアンは職権乱用で競技を変更。
なんともわがままなお人だ。
「ルーアンさん、そこまでですっ!」
「シャオ!?」
そこへようやく軒轅に乗ったシャオが現れた!
「来たわね…いよいよあたしとあんたの対決シーンね?」
「そうですね…今日こそ決着をつけましょう」
すでにシャオも戦闘モード入ってます。
「ときにルーアンさん、夜空に輝く北斗七星(星神じゃなくて)の横にある小さな蒼い星を見たことがありますか?」
「あるわ…それがなによ?」
「ふふふ…悲しい運命だ。貴様が見たのは死兆星。神は私達の戦いを読んでいた!!」
訂正、シャオは拳王モードだった。
「バカね…あなたいつまで北斗の拳ネタでひっぱるつもり?
使っておけばとりあえず笑いとれるっていう作者の魂胆みえみえよ」
いわなきゃわからんのに。
「これからの時代はこれよぉ!!」
ルーアンは急速接近して拳を叩き込んだ!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
「ぐっ!?」
いかにもコピー&ペーストしましたみたいなテキストながら、シャオはその拳の乱打を受けていた!
「くくく…」
「なによ?なにがおかしいの?」
だがシャオはほとんどダメージを受けてないのか、余裕の笑みをこぼした。
「確かに今の流行りといえばそうですね?でも残念でした。作者はジョジョをほとんど読んでないんですよ!」
「し、しまった!!ゴムゴムの銃にしとけばよかった!」
「所詮はルーアンさんですね!今度はこちらからいきますよ!」
そう言って今度はシャオの拳がうなる!
「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた
たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたぁっ!!」
「ひでぶっ!」
断末魔がハート様とはやるなルーアン。
「今も昔も北斗神拳は無敵です。最後くらいは月天らしく…来々、北斗七星!!」
最強の戦闘用星神がルーアンを襲う!
もはやルーアンの敗北は決定的に思われたその時!
「そうそう原作どおりに行くと思ったら大間違いよ!」
ルーアンは大きく口を開けて、北斗七星を飲み込んだ!
ばくっ、もりもり、むしゃむしゃむしゃ
太助含む一同沈黙、そして。
「く、食ったーっ!?星神食ったーっ!?」
無茶な展開は今更だがさすがに驚いている太助。
シャオも少なからず動揺している。
「ルーアンさん、あなたまさか…悪魔の実の能力者!?」
「そうよ!あたしが食べたのはバクバクの実!なんであろうと食べ尽くすのみ!!」
「よりにもよってワポルかよっ!」
横から太助のツッコミが入る。
「最初は幽○白書ネタで『グルメのルーアン』になる予定だったんだけどね。
この方が今っぽいし何より作者ONEPIECE好きだしねっ」
「なるほど、少しは成長した、ということですか…いいでしょう!!その自信、私が砕いてあげましょう!!」
「殺ってごらんなさいよーっ!!」
もはや、何の対決なんだかわからないがはっきりしてるのはただ一つ。
いい加減収拾つけんとやばい。
「七梨、止めなくていいのかぁ?」
そこに現れる山野辺翔子、すっかりただの傍観者だ。
「そりゃ止めたいが…あれはもう人間の戦いじゃねぇぞ?こういうのはキリュウにやらせた方が…って、いねぇっ!?」
さっきいたはずのキリュウの姿はどこにもなかった。
かわりにキリュウの輪郭をなぞった点線が点滅しているだけだった。
「くそっ、こんな時に限って…」
「こうなったらお前が止めろ。てーか止めれ、なんとかしろ」
「いや、あそこへ入っていくのはさすがの俺も気が引けるというか…」
「いいから行けってのが聞こえねーのか」
「おぉ、なんだかすごく責任感わいてきた。なんとかしてあいつら止めないとな。
止める、止めますから…山野辺さん、そのピストルをしまってください」
「ものわかりがいいな、見直したぞ」
「ちくしょう…いつか殺す」
仕方なく太助はシャオとルーアンの繰り広げる人外の戦いへと足を踏み入れる。
「2人ともいい加減に…」
ごんっ
「にょめれっちょっ!」
案の定、巻き添えくらった太助。
まぁ原作でもそうだし、あっちは瓦礫だが。
ていうか太助もえらく余裕のあるやられ方だし。
「いきますよっ!」
「覚悟なさいっ!」
ところが。原作ならここで2人が争いをやめるところだがそこはイカれたこのSS、気付かずに続けてるでやんの。
ドガァッ!!
2人の影が交錯する。
ケンシロウとシンの戦いのごとく。
「なぁ…これってオチないまま終わり?」
大丈夫、ギャグだから次回にはおさまってるのがお約束だ。
「あるのか?次回」
さぁ。
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ネタ解説
>「太助様、朝御飯です」
ここで甘くないジャムを出すというネタもあったが中華が得意のシャオがトーストを出すのはどうかと思ってボツにした。
一応少しは考えてます。
>あたしはいじりやすいキャラだから出番は多いはずよ
そうでもなかったです(死)
>「なめないでよ、あたしルーアンなのよ」
ONEの七瀬留美です。
好きなキャラなんでいつかまたネタにしたいですね。
>(ゆかり先生できたか…)
ある意味適役だと思うのだが。
>いきなり乱入したキリュウ
あずまんがでは榊さんのシーン。
>ボツネタ
この後離珠がシャオとテレパシーを送るシーンで「ニュータイプ?」というつっこみを入れるボケがあったがカットされた。
何故なら私がガンダムに詳しくないからだ。
>あなたいつまで北斗の拳ネタでひっぱるつもり?
>使っておけばとりあえず笑いとれるっていう作者の魂胆みえみえよ
言うな。作者だってネタに苦しいんだ。
>「ひでぶっ!」断末魔がハート様とはやるなルーアン。
「うわらば!」はアミバです。そこんとこ気を付けて。
>「ルーアンさん、あなたまさか…悪魔の実の能力者!?」
このネタをやるためだけにこのSS描いたようなもんです。
>幽○白書ネタで『グルメのルーアン』になる予定だった
ネタ、古いですか?
>かわりにキリュウの輪郭をなぞった点線が点滅しているだけだった。
アニメ的表現。
>…山野辺さん、そのピストルをしまってください
後の温泉の話で使おうと思ってましたがここで使っちゃいました。
これで温泉の話はやらないかも。
>「にょめれっちょっ!」
最初私は「にょめれっちっ!」だと思ってました。
違うんですか?うーむ。みちる語は難解だ。
>ギャグだから次回にはおさまってるのがお約束だ。
テレビ版月天とかそうでした。
後書き
ルーアン登場編でした。
投げっぱなしで終わりかよ。
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