『ダイヤにまつわるエトセトラ』


『伝説のコスモダイヤ』

それはある日のことだった。
「また親父からか・・・もう何が来ても驚かないぞ」
そう言って届いた小包を開けてみる。
「・・・・宝石?」
「綺麗ですねー」
「おとーさまったらいいもの送ってくるじゃない」
それは美しい輝きを放つ小さな宝石だった。

これが今回の全ての始まりになろうとはまだ想像もしなかった・・・

七梨家の夜。
「ほんとに、ここにあるでネプか?」
「間違いないでルート」
「だったらさっと盗んでトンズラでノス」
侵入してくる3人の影。

ガタンッ!ガタガタッ!!
「なっ!!なんでノスかぁ!?」
キリュウの目覚ましセットの音だがそれで大きな声を出したのがいけなかった。
「誰だ!?」
七梨家の住人が集まってきて発見されてしまった。
「ばれては仕方ないでルート・・・俺はプルート!!」
「俺はネプチューンでネプ!」
「そして俺がリーダーのウラノスでノス!3人揃って宇宙盗賊団・・・」
「車騎!!」
どぉん!!
「「「あれーーーー・・・・・・」」」
キランッ
3人の泥棒は吹っ飛ばされていった・・・
「なんだったんだ。今のは・・・」

ひゅぅぅぅぅぅぅぅん
ドサッ
吹っ飛んだ3人組はどこかに墜落した。
「くっそー、不覚をとったでネプ」
「しかし諦めるわけにはいかないでルート」
「ならば・・・俺達の愛機、『ダークブラスター』発進でノス!!」

「サンキューな、シャオ」
「いえ・・・私は守護月天ですから」
「しかし泥棒とはな・・・まぁうちに入ったのは不運だったな」
そう言って太助が部屋に戻ろうとしたその時!
ドォン!
「なんだっ!?」
「また奴らがせめてきたわよ!」
外には5メートルはある巨大なロボットが立ちはだかっていた!
「ダークブラスター、出撃でノス!!」
「頑張れー!!」
ウラノスの声が聞こえてくる。
ネプチューンとプルートは離れたところで応援している。
「ブラスターカノン!!」
ロボが砲撃を開始した!!
ドガァン!!
「ひえっ!!」
「太助様!!・・・許しません!!車騎!!」
ドォン!
「ふん!その程度の攻撃はきかないでノス!!」
「くっ・・・そうだ!!シャオ!キリュウ!ごそごそ・・・・」
「わかった、やってみよう」
「車騎!」
「無駄だといってるでノス!」
「万象大乱!」
車騎の砲撃が巨大化された!!
「い!?」
ドッガァァァン!!
「ちょっとなんでこっちに飛んでくるでルート!!」
ドガッ!!
「だっはぁぁぁぁぁぁ!!」
ひゅぅぅぅぅぅぅ・・・・キランッ
ブラスターは応援の二人を巻き込んで吹っ飛んでいった・・・

「とりあえず撃退したな・・・全くどうなってるんだ・・・」
「君の持っている宝石・・・それがやつらの狙いだ」
「誰!?」
唐突に現れた人影はゆっくりと近づき姿を現した。
「私の名はシリウス・・・君の持っている宝石はコスモダイヤといって・・・
8個全てを集めるといかなる願いもかなえられるという・・・」
「どんな願いも!!」
一番反応が大きかったのはルーアン。
「たー様!探しに行きましょうよ!!」
「え・・・でも・・・」
無茶苦茶な話に躊躇する太助。
しかし。
「探しに行くなら私の宇宙船を貸してやる」
というシリウスの一声で・・・・

「しゅっぱーつ!!」
「なんでこうなるんだ・・・」
太助、シャオ、ルーアン、キリュウは宇宙へ旅立つのだった・・・


『恐竜惑星の秘宝』

最初にメンバーがやってきたのは「ジュラシックスター」

「ここにコスモダイヤがあるんだな?」
「間違いない。宇宙船のスキャンにかけてみたらここにきた」
太助と三精霊は密林の中を捜索し始めた。
その影から様子を伺う3人・・・
「なんであいつらがここにいるでルート!?」
「きっとコスモダイヤを探してるでネプ」
「だったらあいつらよりも早く見つけだすでノス!」

「はぁ・・・なかなか見つからないわねぇ・・」
「よく考えたらなんの手がかりもないからなぁ・・・」
と、その時。
「ん・・・なんだあいつ・・・」
太助達は謎の人物を発見した。
「はぁ・・・このザコノビッチ様があんな恐竜の世話係なんてやってられないッチ。
巣に持ち込んでる宝石なんて全く意味がないッチ」
「宝石!!」
シーーーーーーーーー
思わず叫ぶルーアンを押さえて口に人差し指をあてる。
「ん?今誰かいたッチか?」
気づいていないようだ・・・
「見つかるかもしれない・・・ついていってみよう」

「いたでノス!こいつがここのボスの「キングティラ」でノスな!!」
「コスモダイヤは巣の中でネプ」
「じゃ・・・このスピードのプルートに任せるでルート!!」
ささっ!
「頂き・・・」
ぐわっ!
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「気付かれたでネプ!!」
「急いで逃げるでノス!」
一目散に逃げ出す3人。そこへ。
「ちょおおおおっと待つッチ。その宝石を返すッチ!」
(これでボスの機嫌をとるッチよー)
「どけっ!!」
バキッ!!
「あれー・・・・」
キランッ

ダークシップに乗り込む三人組。
「待て!お前達!」
「げげっ!こないだの地球人でルート!!」
「大丈夫、今度こそやっつけるでノス。
チェンジ!ダークブラスター!!」
宇宙船が変形してこの前のメカに!!
「しかしどうするでルート!?」
「おっ、ちょうどいいところに「キングティラ」が追いついてきたでノス!
コピーブラスター!!」
光線をキングティラに向けて発射!!
「ふふふ・・・こいつでキングティラの能力をコピーしたでノス!くらうでノス!」
パワーアップしたブラスターカノンを撃ちまくる!!
「うわっと!」
なんとかよけるがこのままではらちがあかない。
「ん・・・そうか!シャオ!天陰を!!」 「は、はい!!」
呼び出された天陰がブラスターに突っ込む!
「くそっ!ちょこまかと!」
「やっぱり!パワーが上がったぶんスピードが落ちてる!キリュウ今だ!」
「万象大乱!!」
巨大化した天陰が体当たりする!
バッキィィィ!!
「だぁぁぁぁぁ!!結局こうなるでノスかぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
キランッ

「ふぅ・・・やっつけましたね・・・」
「あっ!コスモダイヤ!落としていったんだな・・・」
「ラッキーじゃない。これで2つ目ね!」


『海中の大決戦!』

ここは「スプラッシュスター」

「今度は海の星か・・・」
「ほんっとに海しかないわね・・・」
「ここのどこにコスモダイヤがあるのだろう・・・」
宇宙船で海上を飛び回る太助達。
と、そこへ。
「ダイヤは海底の遺跡の中だ」
「シリウス!?いつの間に!」
「さっさと行ったほうがいいぞ。また奴らが来ている」

海底遺跡
「いやー、クラーケン様。相変わらずご立派で・・・」
(恐竜の星では失敗したけどここでおいしい思いしてやるッチ!)
海底遺跡のボス、クラーケンとおこぼれ期待するザコノビッチ。
ドドォォォォォン!
「な!なんだッチ!?」
遺跡が攻撃され、天井が崩れ落ちてくる。

「でてくるでノス!そこのイカがコスモダイヤを持ってるのは知ってるでノスよ!!」
遺跡を攻撃するダークブラスター!
「待てぇぇぇぇぇ!!」
そこに現れる太助達!
「ちいっ!またお前らでノスか!?」
「大丈夫!今回はいい作戦用意してるでネプ!」
「クラーケン様、頑張ってくださ・・・あぐっ!」
ザコノビッチは遺跡の崩れおちた壁につぶされた。
「あのイカを操ってやるでネプ!」
「おお!さすが頭脳のネプチューン!」
「なんか悪役みたいでルート!」
悪役なんだってば。
とにかくネプチューン特製の操りマシーンセット!!
その瞬間クラーケンが太助達に襲いかかってきた!!
「ひえっ!!」
「強いな結構・・・」
「それなら・・・軍南門!!」
「ほいさ!」
軍南門がクラーケンと組み合う!!パワーではどっちも引かない!
「今だわ、陽天心攻撃!」
ルーアンのかけた陽天心達がクラーケンに突っ込む!
ドガァッ!
吹っ飛んだ先にはダークブラスターが・・・
「ちょっと!こっちに飛んでくるでルート!!」
「すごく嫌な予感が・・・」
どっかぁん!!
「やっぱりぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
キランッ


『倒せ!空の上のモンスター!!』

今回は「スカイスター」

「今回は空の星かぁ・・・」
「見渡す限りの雲と青空・・・すごい・・・」
今太助達は宇宙船で空を飛んでいる。
「ここのコスモダイヤはどこだろう・・・」
「早くしないとまたあいつらが来るよー」
「もう来てるでノス!」
「おわぁっ!?」
突然目の前にブラスターが現れた!
「全く毎回毎回邪魔な奴らでルート!」
「今日こそブラスターの力思い知らせてやるでノス!」
「頼むでネプよ、ウラノス!」
どごぉっ!
「なんだっ!?」
突然違う方向から攻撃が飛んできた。
「ブラスターじゃない!?」
現れたのはここのボス。
「ヘルクラウド」・・・・と横で応援するザコノビッチ。
「あんな奴らやっちゃってくださいッチ!」
「見ろ!あの雲の怪物の持ってる宝石・・・」
「コスモダイヤでノス!!」
早速突っ込むブラスター!
が強風で近づけない!
「くそっ!」
カノンを撃ちまくるが当たらない!
「へへーんだ。ボスは素早いからそんなの当たらないッチ!ってはうっ!?」
ボグッ!流れ弾が当たって落ちていくザコノビッチ・・・
「あれぇぇぇ・・・・・・」
バリバリバリ!
その時ヘルクラウドの発した雷がブラスターに命中!
「うがぁぁぁぁでノス!」
「やばいネプ!ここは一旦引くでネプ!」
ブラスターは去っていった。

「どうしよう・・・」
ブラスターは去ったものの、ボスを倒さなければダイヤは手に入らない。
その時またもシリウス参上!
「奴とてただの雲だ。風が吹けば散り散りになる」
「そうか!シャオ瓠瓜だ!」
「はい!」
ヘルクラウドに近づくシャオ!
吹いてくる強風をなんと瓠瓜に吸い込ませた!
そしてそのまま吐き出す!当然強風をそのまま返すわけで・・・

バシュッ!
ヘルクラウドは散り散りになって消えた・・・
「やったぁ!!」


『灼熱の攻防戦!!』

「ボルケイノスター」にて・・・

「今回は・・・・・」
「・・・・熱い・・・・」
キリュウ、ダウン。
「一面溶岩の星かぁ・・・・」
「すまん・・・・今回はパス・・・・」
キリュウ戦線離脱。

「あそこの洞窟にボスがいるんだな・・・・」
その時中から何かでてきた!!
「なんでこうなるッチーーーーーーー!!」
ザコノビッチ・・・いつものようにやられてどこかへ去っていった・・・ってことは!
「もうすでにあいつらが来ている!!」
慌てて洞窟に入る太助達。

「よっしゃあ!コスモダイヤは頂きでノス!」
「待て!」
洞窟の奥にはすでにボスを倒してダイヤを手に取った3人組!
「お前ら・・・どうしてダイヤを集めてるんだ・・・」
太助が3人組に聞く。
「ふふっ・・・・よくぞ聞いてくれたでノス・・・」
「俺達の野望・・・・」
「それは・・・・」
どんな恐ろしい野望かと緊張する太助達。
「遊んで暮らすことでノス(ルート)(ネプ)!!!!」
ドテェッ!!
「お前ら・・・・そんなことのために・・・・」
「何をいうでノス!一生遊んで暮らせるなんて夢のようでノス!!」
「悪役なんだから・・・もうちょっとでかい野望持ちなさいよ・・・」
「俺達楽しく過ごせればそれでいいでルート」
「ウラノス!やっちゃってくれでネプ!」
「オッケー!ダークブラスター発進でノス!!」

「ブラスターカノン!」
ドンッ!
「どこを狙ってんの?」
カノンはシャオ達とは関係ない洞窟の天井に当たった。
「それっ!脱出でノス!!」
すかさず逃げるブラスター!
「あっ!!」
ガラガラガラ・・・・
天井が崩れて太助達は閉じこめられてしまった!
「くそっ・・・天井狙ったのはこのためか・・・」
「どうしよう・・・」
「キリュウがいれば岩を小さくしてもらえるんだけど・・・」
今回キリュウは宇宙船に残っている。
その時、
「任せろ・・・」
「シリウス!?」

「はっ!」
洞窟をふさぐ岩を粉砕した!
「急ぐぞ!」
太助達はすぐさま3人組を追いかけた!

空中を飛ぶダークシップ。
「今回は作戦勝ちでノス」
「うーん、俺達って悪党でネプなぁ」
「これであいつらもおしまいでルート」
その時、
「待てーーーー!!」
「げっ!なんで追って来れたでノス?」
「陽天心召来!」
なんと火山に陽天心をかけた!
「火山弾発射!!」
ドンッ!
「もしかしてこれっていつもの負けパターン・・・」
ドッカァァァン!!
「あらぁぁぁぁ・・・・」
ダークシップはあえなく墜落。

しかも落ちた所は煮えたぎる溶岩。
「うあっちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「熱いでルートぉぉぉぉ!!」
「お、覚えてろでネプぅぅぅぅ!!」

その時に落としたダイヤはばっちり頂いたのであった。


『3人組の赤ん坊騒動』

ここは「デザートスター」

「暑いでノスな・・・・」
「さっさとコスモダイヤ見つけてこんな砂漠の星出ていくでルート・・・」
砂漠のまっただ中をダークシップで飛ぶ3人組。
「あれ?なんでネプか?」
砂漠のど真ん中で倒れている赤ん坊。
「なんでこんな所に・・・」
「まだ生きてるルート!ネプチューンとりあえず助けるでルート!」
「オッケーでネプ!」
ネプチューンは特殊能力で水を出せるのだ。
「・・・・・」
「気が付いたでノス!」
きゃっきゃっ
「どうしたでノス?」
「どうやらなついたみたいでルート・・・」
「どうするでノス?さすがにほっとくわけには・・・」
「近くに村があるからそこで親を探すでネプ」

ちょっと離れた砂漠のどこかで・・・
「くっそー・・・・赤ん坊さらったまではいいけど
砂漠で迷ったあげく赤ん坊見失ったッチ・・・」
一人遭難中のザコノビッチ・・・

そして村では・・・
「それで・・・赤ん坊がさらわれたと・・・」
「はい・・・」
村には一足早く太助達が来ていた。そこに。
「赤ん坊を返せーーーー!!」
「この声は・・・」
「!!外だ!!」

慌てて飛びだす太助。

村ではウラノス達が追われていた。
「ちくしょおおおお!!なんで俺達が誘拐犯にされるでノス?」
「俺達じゃないでルート!!」
「とんだ濡れ衣ネプぅぅぅ!!」
そこへ
「お前達の仕業か!!」
太助達が現れる。
「げげっ!お前達!」
「違うでルート!俺達じゃないでルート!」
「問答無用!陽天心召来!!」
ルーアンが容赦なく攻撃する!
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

たまらず逃げ出す3人。
「逃がしません!車騎!!」
シャオが車騎で攻撃する!
ドンッ! ドンッ!
「だぁぁぁぁぁ!!危ないでノス!!」
「なんでこうなるでルート!?」
「人の話を聞くでネプぅぅぅぅ!!」

「はぁ・・・なんとかまいたでノス・・・」
物陰に隠れる3人。今回またもキリュウが暑さでダウンしていたためキリュウの攻撃がなかった。
そうでなかったら逃げられなかっただろう。
「でもこのままじゃまずいでルート」
「仕方ない・・・・赤ん坊を安全な所において逃げるでネプ」
「だな・・・巻き込むわけにはいかないでノスからな」
そうして去ろうとしたその時
きゃっきゃっ、ガランガラン
「ん・・・・ガラガラ・・・・くれるネプか?」
きゃっきゃっ
「じゃ・・・ありがたく頂いておくでネプか・・・」
「ネプチューン!急ぐでノス!」

「あっ!こんな所に赤ん坊が!」
程なく赤ん坊は発見された。
「あーっ!あいつら逃げてったぞ!」
遠くに逃げていくダークシップが見えた。
「とりあえず赤ちゃんが帰ってきてよかったですわ」

「はぁ・・・・えらい目に遭ったでノス・・・」
「結局コスモダイヤも見つけてないでルート・・・」
ガランガラン
「ネプチューン・・・何赤ん坊のガラガラで遊んでるでノス・・・」
「いや、綺麗な音だなって・・・中に何入ってるでネプか・・・・」
ぱかっ
「あああああああああ!!」
「どうしたルート!?」
「こ・・・これ・・・・」
「あぁっ!!」
なんとガラガラの中にコスモダイヤが入っていた・・・

不幸中の幸いか・・・3人組、初のダイヤゲット。


『ザコノビッチの一日天下』

次にやってきたのは「メカニックスター」
「ここは機械の星かぁ・・・」
「植物まで機械で出来てますわ」
「早速コスモダイヤを探そうか」

その頃・・・
「あーあ・・・なんでこのザコノビッチ様がゴミ捨ての仕事なんかしなきゃいけないッチ・・・
本当なら今頃どっかのボスの下についてやりたい放題だったッチ・・・・」
彼の言う「やりたい放題」とは金銀財宝、豪華な食事、
そしてたくさんの美女にかこまれている自分・・・
「なのにいつも変なやつらに邪魔されて・・・・とほほほ・・・・」
その時
「あれ?なんだッチ?これは・・・」
機械のゴミの山から宝石が見つかった。
ぴかっ!
「な、なんだッチぃぃぃぃぃぃ!!」
宝石は光を放ったかと思うとまわりのゴミを引きつけた。
ゴミといっても機械の星だから当然ゴミも機械。
やがてそれらが合わさり、一体の巨大ロボになった(ただしちょっと格好悪い)
「ご・・・ゴミが合体してロボットになったッチ!すごいッチ!」
見ると目の前にリモコンが落ちている。
「これで動かすッチか?」
と、そこへ!
ズゥゥゥン・・・
「見たでノスよ!さっさとその宝石を渡すでノスよ!!」
「渡さないと・・・やっつけちゃうでルート!!」
「ブラスターの威力を見せつけちゃうでネプよ!!」
ブラスター参上。
「げげっ!いつも邪魔する奴らッチ!ええとどうしよ・・・」
めちゃめちゃにリモコンを動かす!
バキィッ!!
「ぐわぁぁぁぁぁっ!!」
ズゥゥゥン・・・
ロボットのパンチがブラスターをヒットした。
「くっ・・・打ち所が悪かったでノスか?動かないでノス!」
「え・・・・もしかして・・・・勝っちゃったッチ?」
その瞬間ザコノビッチに笑みが浮かんだ。
「へっへーんだ!このザコノビッチ様を甘くみるからッチ!
それにしてもこのロボはすごいッチ!
これがあればボスに認められて今度こそやりたい放題ッチ!!
いや、待てよ・・・・
」 その時彼の頭に良からぬ考えが浮かんだ。
「いっそのこと俺がこの星のボスになってやるッチ!!
それがいいッチ!よぅし早速町に出ていくッチ!!」

「なかなか見つからないねー」
「うん・・・」
「主殿・・・・あれは・・・」
「ん?」
見ると町の向こうでなんか騒いでる。
見に行ってみると・・・

「おらおらぁ!もっと飯をもってこいッチ!」
レストランでただ食いするザコノビッチ・・・

「ようー。ちょっと俺と一緒に遊ばないかい?」
女の子をナンパするザコノビッチ・・・

「みーんな俺のもんッチ!!」
そのほか金品を巻き上げるザコノビッチ・・・

せこい・・・果てしなくせこい。
何処までも器の小さい男、ザコノビッチ。

「おいちょっと待て!いいかげんにしろよ!」
「ん!?お前らはいつも邪魔するもう一組!
ちょうどいいッチ・・・「ワンダフルザコノビッチャー」の力見せてやるッチ!」
いつ名前つけた・・・しかもダサイし。
「なんだあの巨大ロボ・・・格好悪い・・・・」
「なんか戦う気失せるわね・・・」
「・・・まあいいや。シャオ!キリュウ!」
「車騎!」
「万象大乱!」
連携攻撃でロボにダメージ!・・・かと思いきや
バキッ!
「あっかんべーだ!そんなの効かないッチ!」
装甲が思いのほか硬く、攻撃が効かない!
「くっ、陽天心召来!!」
「ふふん、無駄だッチ!!」
するとロボは何故か背を向けた。
「ボンバー!!」
ぽちっとリモコンのボタンを押す。
ぶばっ!!
なんとロボのお尻から広範囲に爆発が起こり、陽天心を吹っ飛ばした!
・・・最低な攻撃だ・・・
「・・・嘘・・・」
ルーアンのショックは大きい・・・そりゃそうだろう。
「今度はこっちからいくッチ!」
びよよよーん
バキッ!
「きゃぁぁぁぁ!!」
ロボのパンチが伸びてきた!!
壊れたおもちゃのようでいささか不格好だが
直撃をくらったルーアンが倒れた!
「ルーアン!」
「今度はそっちの二人ッチ!!ゴーゴー!!」
しゅっしゅっしゅっ
ぽっぽーっ!!
やや間抜けな音・・・と同時に!!
ドドドド!!
ドカァッ!!
「きゃっ!」
「うわっ!?」
猛スピードで体当たりをしかけ、シャオとキリュウはもろにくらってしまった!
「シャオ!キリュウ!」
「にゃーはははははは!!俺様は無敵だッチー!誰も俺には逆らえないッチー!!」
高らかに笑い続けるザコノビッチ。
「やれるもんならやってみろッチ!おしーりペーンペーン」
完全にバカにしてる・・・
「こ・・・こんな奴に負けるなんて・・・・嫌すぎる・・・」

その時
「調子にのるのはそのへんにしてもらおう」
「誰だッチ!?」
ビルの屋上にシリウス登場。
「邪魔するならお前も倒すッチ!」
「ふんっ!」
シリウスは一瞬速くエネルギー弾を放った!
ドッカーーーーーーーーーーン!!
直撃したロボはバラバラになった。
転がり落ちた宝石はすかさず太助が拾った。
「あ・・・・・・・」
ロボがやられ呆然とするザコノビッチ。そこへ・・・
「随分調子こいてくれたわねぇ・・・」
「みんなに迷惑かけて・・・」
「ゆるさんぞ・・・」
怒りの表情の三精霊が・・・
「は・・・ははは・・・・こういう時は・・・三十六計逃げるにしかず!!」
ダッシュで逃げるザコノビッチ。
ドンッ!
「ん!?邪魔ッチ!そこをどけッチ!!」
「見つけたでノスよー・・・」
「げ!?お前達は!?」
ダークブラスターが立ちはだかった。
後ろにはシャオ達。
彼は挟まれてしまった。
「いやぁ・・・・これはこれは皆さま、どうもどうも・・・」
揉み手をしながら急に下手にでるザコノビッチ・・・

バキィッ!!
当然双方の攻撃を喰らってザコノビッチは空のかなたへ飛んでいった。
「結局儚い夢だったッチねぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・」
キランッ


『恐るべき氷の女王』

いよいよ最後の星「ブリザードスター」
「さ・・・・寒いぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」
「一面雪の星だもん・・・・寒いはずだよ・・・」
「キリュウさん大丈夫ですか?」
「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

アイスキャッスルにて・・・
「いやぁぁぁぁ。フリーズクイーン様。相変わらずお美しい」
相変わらず媚びをうるザコノビッチ。
「当然じゃ。わらわは美しいに決まっておる」
玉座に座っているのはここのボス「フリーズクイーン」。
見た目は確かに美人の女性。顔色が真っ青だがそれは属性だろう。
手にはコスモダイヤを持っている!

「あそこだ・・・アイスキャッスル」
「行きましょう・・・ってキリュウさん本当に大丈夫?」
「ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「さぁ行くわよ!」

「あいつら・・・・また来たッチね・・・」
城の展望台から太助達を見下ろすザコノビッチ。
「今日こそは手柄をたててやるッチ」
そしてなんと爆弾を取り出した!
「死ねぃっ!・・・・・・・ってあれ?」
爆弾が手から離れない・・・・
冬によくある金属と手がくっついちゃう現象だ。
ドッカァァァァン!!
「ん?今何か爆発音が・・・」
「気のせいよ。行きましょ」

ボスの部屋にたどり着いた太助達。
「ふん・・・きよったか。わらわがこの城の主、フリーズクイーンじゃ」
「その宝石さえくれればこのまま帰るんだけど・・・」
「これは美しいわらわが持っていてこそ役に立つ。欲しければ奪ってみせるがいい」
「そうこなくっちゃ!陽天心召来!」
ルーアンの陽天心がクイーンを襲う!が。
「フリーズビーム!」
クイーンの放った光線が陽天心を凍らせてしまった!
「なっ・・・・・」
「それ、もう一度!」
再び放たれた光線はルーアンを凍らせてしまった!
「ルーアン!」
「お前達も凍らせてくれる!」
「天鶏!!」
シャオの放った天鶏がクイーンに体当たりをかける!
氷のキャラは火に弱いとお約束だ。
しかし・・・
「ぬぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・」
天鶏の攻撃を必死で受けとめている。
それだけクイーンの魔力が強いのだ。
やがて少しずつ天鶏が凍り始めた。
「くそっ・・・・まだ火がたりないか・・・そうだ!キリュウ!!ぼそぼそ・・・」
「ぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・ばんしょう・・・・たいらん・・・」
寒さに震えながらなんとか万象大乱を使うキリュウ。
すると天鶏が巨大化した!
「う・・・・うぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
さすがに耐えられなくなりクイーンは消滅した・・・
その瞬間ルーアンの氷も溶けた。

「やった!コスモダイヤを手に入れた
・・・・これでダイヤのある星は全部まわったよな?」
早速ダイヤの数を数えてみる。
「1,2,3,4,5,6,7・・・・・あれ?」
ここで一つおかしいことに気が付いた。
8個なければいけないのに7個しかない。
ダイヤのある星は全て行ったはず・・・
「そうか!砂漠の星で1個あいつらに取られてるんだ!!」
全て揃わなければ願いはかなわない。
どうしたものかと考えていると・・・
「だったら勝負でノス!」
「お前達!?」
3人組参上!
「お互いの持ってるコスモダイヤをかけて勝負でノス!
(っていっても俺達一個しか持ってないけど)
勝った方が全部頂くでノス!!」


『敗北?極寒の決着戦』

ブリザードスターにていよいよ3人組との決戦が始まろうとしていた。
「さぁ勝負でノス!」
「来い!」
「ブラスターカノン!」
ドォォォォォン!!!
おなじみのカノンもかなり気合い入ってる。
ウラノスもかなり本気のようだ。
「北斗七星!」
「陽天心召来!」
シャオとルーアンが攻撃を加える。
キリュウは寒さで震えている。

ガンッ!
シャオとルーアンを攻撃を受けとめるブラスター。
「俺のパワーを・・・甘く見るなでノス!!」
星神と陽天心を投げ飛ばした!!
「ブラスターカノン!」
ドォォォォン!!
「ちっ・・・意外と手強いわね・・・」
「っていうかキリュウが戦えないってのはちょっとなぁ」
アイスキャッスルではなんとかなったが、
屋外で戦っているため止まない冷風に耐えられないのだ。
「もういっちょ!ブラスターカノン!!」
「陽天心召来!!」
ルーアンが雪に陽天心をかけ壁を作らせた。
「北斗七星!!」
隙を見て星神で攻撃する。
「くっ・・・」
ダメージを受けるブラスター。

戦闘はなかなかの激戦となった。
本気を出したブラスターが予想外に強いのだ。
とはいえシャオ達には長年の経験がある。
キリュウが戦えないというハンデはあるが、
ブラスターを少しずつ、しかし確実に追いつめていった。
「くそっ・・・やばいでノスな・・・」
大きなメカのブラスターといえども耐久力に限界はある。
このままではいずれ大破する。
「ようし!もうちょっとだ!」
太助はもう少しで勝てると思っていた。
その時
「ウラノス!あの赤毛の女を見るでネプ!寒さに弱いみたいでネプ!」
「寒さ・・・・それならいい方法があるでノス!コピーブラスター!」
光線が雪に向かって発射される。
「これで雪の力をコピーしたでノス!ブリザードカノン!!」
吹雪が三精霊を襲った!
特にキリュウには大きなダメージだ!
「くっ・・・・」
倒れるキリュウ。
「キリュウ!!」
駆け寄る太助。その時
「いまでノス!ブラスターカノン!」
キリュウに気を取られていた太助はその攻撃がよけられない!
「太助様!!」
ガッ!
シャオがかばって攻撃を受けた。
「シャオリン!」
ガッ!
シャオに注意を向けた瞬間ルーアンも撃たれた!
「それ、もういっちょ!」
ボォン!
カノンの衝撃が太助達を襲う!
その拍子に持っていたコスモダイヤを落としてしまった!
「頂きでルート!!」
それをすかさずプルートが拾った!
「よし!このまま逃げるでノス!」
ブラスターはダークシップに変形して、他の二人も乗り込んだ。
「まずい逃げられる!てやっ!」
太助はシップに何かを投げつけた。
それはぺったりひっついて離れない。
3人は気付かない。
「コスモダイヤは頂きでノスぅぅぅぅぅぅ!!」
シップはそのまま飛び去っていった。全てのコスモダイヤを持って・・・


『現れた真の敵』

ここはどこかの名もなき星・・・

「やったやったー!コスモダイヤが揃ったでノス!」
「チームワークの勝利でルート!」
「これで遊んで暮らせるでネプ!」
喜ぶ3人組を影から見つめる一つの小さな影・・・
(そうはいかないでしよ)

太助達は宇宙船でウラノス達のいる星へと向かっていた。
「すまない・・・私のせいであんな奴らに不覚をとってしまった・・・」
「今更言っても仕方ないでしょ。それより早くあいつらを見つけないと」
「それなら大丈夫。あいつらの船に離珠をひっつけといたから。居場所はわかってる」
「急ぎましょう!」

全てのコスモダイヤが一点に集まったかと思うと・・・
それらが合体して一つの大きな宝石になった!
「もともとコスモダイヤは一つだったでノスがばらばらになって
いろんな星に散らばっていたでノス。それらがもとに戻ったでノス」
「なるほど。それじゃいよいよ・・・」
「願いをかなえるでネプ!」
(あぁー、まずいでしぃ!しゃおしゃま早くきてくだしゃい!)

「早く行かないと間に合いません!」
「くっそぅ!!」
ウラノス達のいる星までもう少しかかる。間に合わない!!

その時
ドォォォォォン!!
「なっ!なんでノス!?」
「そこまでだ・・・」
(あぁっ!しりうすしゃん!)

「!!!!」
「どうした!シャオ!?」
「・・・そんな・・・シリウスさんが・・・」
「えっ!シリウスがどうしたって!?」
「・・・・行ってみましょう」

ようやく到着したが・・・そこは攻撃された跡があり、あちこちが破壊されていた。
「あっ!離珠!」
泣きながら離珠がシャオに飛びついてきた。
「ごめんね、怖い思いさせちゃって。それで・・・何があったの?」
離珠が指さした先には・・・
「ウラノス!?お前その傷は・・・」
「・・・シリウスに襲われ・・・ダイヤを奪われたでノス・・・」
「なんだって!?」
「プルートとネプチューンが殺され・・・俺だけ生き残ったでノス・・・」
見ると後ろの方に盛り上がった土が二つ、恐らく二人の墓・・・
「あいつ・・・星を消すつもりでノス・・・それがあいつの目的でノス」
「そんな・・・」
「シリウスは敵だったってわけね・・・」
「くっ・・・・」
太助は宇宙船に乗り込んだ!
「太助様どこへ!?」
「決まってるだろ!シリウスを止める!」

太助と3精霊は真の敵、シリウスを倒すため、最後のステージへ・・・


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