居間にやってきた彼は二人きりで話したいと、他のメンバーを追い出した。
「さて・・・」
太助と向き合った彼は突然こんなことを言い出した!
「太助君。3人を僕に譲ってくれないか?」
「譲れって・・・・シャオ達を?」
「そうだ、もちろんただとは言わない。報酬はいくらでも出すよ」
「てめぇ・・・金でシャオ達を買うつもりか・・・ふざけんな!誰があんたなんかに!!」
交渉は決裂である。
そのままいったん彼は帰っていったが・・・
「あきらめないよ・・・・」
ぽつりと彼はつぶやいていた。
翌日学校で。
「とまぁ、そんなことがあったんだよ」
太助は事の次第をみんなに説明していた。
「全くとんでもない奴がいたもんだなぁ」
「でもまぁはっきりと断ってやったしもう来ないだろう」
とその時!
ガシャァァァァン!!
窓を突き破って3人の少女が現れた!
「あなた達は・・・・きゃっ!?」
「うあっ!?」
「なっ!?」
シャオ、ルーアン、キリュウの3人は謎の少女3人に連れ去られてしまった!!
「シャオ!ルーアン!キリュウ!」
「うーん・・・ここは・・・・」
シャオが目覚めたのはどこかの牢屋の中。
横にはルーアンがいる。しかしキリュウはいない。
「あたし達閉じこめられたらしいわね・・・・」
そこへあの男が現れた。
「やぁ・・・・」
「ちょっと!ここから出しなさいよ!」
「僕のものになってくれるなら・・・ね」
「ふざけんじゃないわよ!」
「そう言うと思った・・・それじゃあ・・・力ずくで!」
そう言うとあの三人の少女が現れた。
「この人達は・・・・」
増長炎天リーア。助力空天レイカ。治癒水天マイラ。みなシャオと同じ精霊だ。
「どうしてこの人達がここに・・・・」
「僕のコレクションさ・・・・・」
男の声とともに三人は動き、シャオ達を連れていこうとした。その時!
ビーッ ビーッ!
「なんだ!?警報が!」
男はその場から離れていった!
「今だ!」
シャオとルーアンはその隙に三人を振り払い戦闘態勢に入った!
「みんな行くぞ!」
その頃太助達は男のアジトに潜入していた。
「離珠、案内ありがとうな」
(でし!)
といっても離珠の行動を理解してここまで来るのにかなりてこずったのだが。
シャオ、ルーアンは前に立ちはだかる三精霊との戦闘中であった。そこへ・・・・
「キリュウさん!」
さっきまでいなかったキリュウが現れた。
しかし様子がおかしい・・・
と思ったらシャオ達に襲いかかってきた!
「キリュウさん!?」
「こいつ・・・操られている?ってことは他の三人も・・・・」
ルーアンが状況をすばやく察知した。
はっきりいって・・・・・やばい。
太助達は男の間へとやってきていた。
「シャオ達を返せ!」
「いやだね・・・せっかくのコレクションをなくしたくはない・・・」
「何・・・・」
「僕の通称は「コレクター」・・・
太助君・・・・君は何かを集めたことはないかい?
物を集め始めると全部手に入れないと気がすまないなんて経験はないかい?
まさにそれなんだよ。
そして今僕は精霊を集めている・・・」
コレクターにとってシャオ達はコレクションの一つにしかすぎなかった。
「最低だ、こいつ・・・・」
頭にきた太助達はコレクターに向かって突っ込んでいった!!
「お前にシャオ達は渡さない!!」
ガッ!!
「弱・・・・・」
コレクターとの対決はあっさり勝利した。
びっくりするくらいコレクターは弱かった。
こんなに弱いボスがいていいのか?ってぐらい。
「あっちにでっかい機械があるな」
そう、実はこいつでキリュウ達を操っているのだ。
「こんなものこうしてやる!」
ガンッ!たかしが思いっきり蹴った!
その時。
「防衛機能作動!」
機械から数々の攻撃が繰り出される!!
「ひぇぇぇぇぇぇぇ!!」
レーザーやビームが乱射され、近づけなくなった。
「ど・・・どうしよう・・・」
困ったメンバーはコレクターを締め上げる。
「どうしたらあの機械を止められる!?」
「うぅっ・・・このマスターキーを差し込めば・・・・・・」
「よし・・・」
キーを持った太助が機械に突っ込む!
「七梨!危険だ!!」
「大丈夫!キリュウの試練でこういうのは慣れてる!!」
ビームの嵐をかいくぐって機会に近付く。
「くっ!!」
しかし途中で一回当たってしまった!
近付けば命中率があがるのは当然なんだが。
「負けるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
太助は再度機械に突撃する。
機械からビームが放たれる!!
カチッ!
機械の攻撃が当たる寸前、太助は機械にキーを差し込んだ・・・
「あっぶねー・・・・」
「ん・・・・我々は何を・・・・」
同時にシャオ達と戦っていた精霊達の洗脳も解けた・・・・
「よかった・・・」
「たー様・・・ありがと・・・・」
コレクターもこらしめ、一件落着・・・・・
と思いきや。
「なんでお前達までいるんだぁ!!」
新たな三精霊が加わっていたりする・・・・・・・・
ますます七梨家はにぎやかになりそうだ・・・
おしまい。
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