まもって守護月天二次小説29

Last Battle
〜戦いの後に見るもの〜



………まだか、まだ着かないのか?
俺はエレベーターの中でイライラしている、
仲間がピンチだというのに、
このエレベーターの速度は上がらない
それに加え、天井からモンスターが次々に降りてくる
これなら最上階まで方が走っていったマシだったかもしれない
狭い所での戦いは思ったより体力を消耗し敵からの反撃を許してしまった、
やっと着いた、エレベーターを降りて最初に目に入ったのは傷だらけの仲間達………


ロンさんに言われ私達はエレベーターで最上階に向かってます、
何が待ち受けているか判らないけど………
太助様を狙っていたのは判ります、
最上階について目に入ったのは
巨崇さん達でした、
巨崇さん達の側にはモンスターがいて……
「太助様を傷つける人は許しません!」
私は叫んでいました、巨崇さん達に向って。
「ワシらは太助君を狙った訳ではないんじゃがの、
 そう取られてしまったのならそうしておこうかの
 行けナーガ、ポイズンシャワー!。」
巨崇さんは悪びれた様子も無く言い放ってモンスター達に命令しました、
紫色の煙が勢い良く私たちに襲い掛かってきました、
全員がギリギリでよけると紫色の煙は空気中で分解され消え、
ナーガと呼ばれたモンスターは私たちに襲い掛かってきて
「来々!北斗七星!!!」
私は咄嗟に北斗七星を呼び出し応戦、ルーアンさん、キリュウさん、ヨウメイさんも
夫々の戦い方で応戦して……5(+星神・陽天心)対5……数的に有利………
のはずが、いつの間にやら全員傷だらけ、とてもじゃ無いけど全員ん戦える状況じゃ無い……
「ワシらの勝ちじゃな!」
「そうはいかないぜ!」
巨崇さんが勝利宣言をすると同時にロンさんが現れました、
「今のお主に何ができる?」
「確かに、俺は傷だらけだ……けどな、我が前に倒れし仲間を癒せ。」
ロンさんの呪文が言い終わると私たちの傷は塞ぎ、戦える状況になっていたけど……
あの方達は強すぎます……………だけど、負ける訳にはいかないんです!
私が支天輪を構えると後ろから桜餅のようなモノが転がってきて
巨崇さん達のモンスターを一掃してしまいました、
「お………お主、裏切ったのか!?」
「まぁ、裏切ったと言われたらそれまでだけど、元々お前たちとは仲間になった覚えは無いぜ。」
龍太さんが連れて来たモンスターが巨崇さん達のモンスターを一掃して、
龍太さん自身が巨崇さん達を手負いにさせました。


傷だらけのロンが到着して、俺たちの傷を治してくれた、
けど………奴らに勝てるのか?
そんな雰囲気が流れてる中俺たちの後ろから桜餅のようなモノが転がってきて
巨崇達のモンスターを一掃した、
龍太と巨崇達が何か揉めている様だけど………助かった…………のか?
「モッチー戻って良いよ。」
桜餅のようなモノに向って龍太が言うとそれは消え、
「次は君たちの番だよ。」
俺たちに向って言い放ってきた。
「自分の仲間を信じられないような人に負ける訳にはいきません!」
ヨウメイが龍太に向って叫んでいる、動じる事無く龍太は、
「仲間?仲間など不要だ!世の中信じられるのは自分のみ!!!」
「そんな事どーでも良いわ!たーさまを狙ったのは事実!」
「太助君を狙った……か、確かに君たちが邪魔だからね、
 主である太助君を失えば君たちはいなくなる、そう考えたからだよ。」
「まぁ、君たちなんて簡単に無力化できるけどね。」
「そうはいきません!」
全員が戦闘体勢を取った瞬間、ロン以外が精霊器を落とした
どうしたんだ?
「シャオ!ルーアン!キリュウ!ヨウメイ!どうしたんだ!?」
近寄ってみると皆の目の色は生気が失われブツブツと何か言っていた、
聞き取れないほどの小声で…………
「ちょっと一言言ってやっただけでこれ程とは、人間も精霊も大して変わらないな。」
「シャオ達に何をした!」
「何って?一言言っただけさ、本人が心の中で隠していた、
 弱い所をちょっと突付いてやっただけだよ。」
「っ!」
「これを救い出せるのは君だけだろうね、頑張って。」
何で龍太は俺だけ残したのか……疑問だった、
ともかくシャオ達を元に戻さなくちゃ。
「じゃ、全員が正気を取り戻したら俺の所に来いよ。」
そう言うとロンを連れて言ってしまった


ロンを連れ屋上へ向う階段の中俺に質問してきた、 「デスクワークばっかりで鈍ってるんじゃなかったのか?」
「真の悪役は最後に登場するのがお約束だろ?」
「で、何で俺だけ連れて来た?」
「さっきのじゃ不満だろ?最初からやり直そうじゃないか。」
「無意味な。」
「無意味じゃ無いさ、太助君が全員を元に戻して俺を倒しに来るまでの暇つぶしだしな。」
「何処で仕切りなおすんだ?」
「屋上………」
ロンと屋上へ上がると綺麗な満月が夜空に浮かんでいた、
今日は満月だったのか…………


騒がしい……
外が騒がしいから出てきてみればシャオリンさま達が無気力な状態で立ち尽くしておった、
「小僧、何があった?」
わしは一人無事な小僧に聞いた、
「良く判らないけど……龍太に言われた、シャオ達を戻せるのは俺だけだって。」
小僧が力なく答えた、
わしは考えた、確かに今シャオリン様達に生気を取り戻せるのはこの小僧だけじゃろう………
「仕方ないの、シャオリン様がこのままじゃとワシも困る、お主に力を貸そう。」
「どうするんだ?」
「余り良い手段とわ言えんのじゃが、シャオリン様達の心の中に入り原因を取り除くのじゃ。」
「できるのか?」
「良いか、心の中では嘘偽りは通用せん、お主が思った事が全てじゃ、気をつけるんじゃぞ。」
「あぁ、行って来る!」
小僧は行ってしまった……後は頼んみましたぞ主よ。


私は主様に嫌われている………?
私の豊富な知識が主様を苦しめる?
そのせいで…主様に嫌われている………
確かに私は頭が固いところがあるけれど………
「ヨウメイ!何処にいる!?」
主様の声がする……けど…来る筈が無い、主様は私の事が……………
「ヨウメイ!ここにいたのか、随分探したぞ。」
「あ……主…さま………」
「どうしたんだ?早く戻ろうぜ。」
「い……いや、主様は私の事……き…嫌いなんでしょう?」
「ヨウメイ……」
「そうなんですか?龍太さんが言っていた事は本当なんですか!?」
「龍太に何を言われたか判らないけど、ヨウメイの事は嫌いじゃない、
 それに、嫌いだったら一緒に住んでないだろ?」
「そうですね。」
気が付くと私は龍太さんと戦っていた場所に戻っていた。


私は、守護月天……役目を果せない駄目な精霊………
だから太助様と一緒にいられない………
龍太さんはそう言った、私は太助様の事が……
……何処かで太助様の声がする…
「シャオ!」
「た……すけ…さま……」
「シャオ!」
「私は、役目を果せない駄目な精霊、太助様と一緒にいる事はできない……」
「シャオ、何言ってるんだ!シャオが俺と一緒にいるのに資格なんて、
 役目何て関係ないだろ!俺はシャオの事が好きだ!それだけで十分じゃないか?」
「私は太助様の傍にいて良いんですか?」
「あぁ、ずっと傍に居てくれ。」
「はぃ!」


「たーさまやっと戻ってきたわね。」
ルーアンが飛びついてくる、 「ルーアン……く……苦しい……」
「ロン殿の姿が見えないが。」
「キリュウ……」
「ロンさんと龍太さんはどちらに行かれたのですか?」
「あぁ…あっちの通路に入っていった。」
俺は龍太達が向った方へ行ってみると、
上への階段しかなかった。
「上ですね。」
一段一段確かめるようにして登っていく、
最上階……屋上へ到着した、
重い鉄の扉を開けると剣を杖の代わりにして立っているロンがいた。
「ったく……何てタイミングが悪いんだ………」
ロンが囁いた、
「本当に、タイミングが悪いな、いくらロンが傷ついているとはいえ5対1じゃ敵わない、
それに、君たちは本当に仲間を大切にしている様だね、
俺も、もっと早く君たちに会っていれば変われたかも知れない。」
龍太が屋上のフェンスに近づいていく、
「何をする気だ!」
「俺は人を信じると言うことは、人が進化して来た上でいらない物だと思っていた、
だけど……人は誰かに支えられ、そして、支え生きて行かねばならぬようだ、
今、君たちがここに立っているのが何よりの証拠だと俺は思う、
本当の事を言うと、人が怖いんだよ、人を信じ裏切られる事の辛さをもう味わいたくない、
幼い頃に受けた傷は中々治らないものだね、さよなら………」
そう言うと、龍太は屋上から飛び降りた、
地上60階、普通の人間は助からない高さだ。
俺たちは屋上で立ち尽くしていた、
紅い朝日を背に受けて………数ヶ月間一緒に学んだ友を無くしたこの場所に………
悲しみだけを残して…………



tatsuの後書き

なぁ〜んか中盤から適当になってきてるような、
しかも、この話だけ多人数からの視点で展開してるし、
何か間違った事したような…
それに終わりが………
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