まもって守護月天二次小説28

動き出したプロジェクト



「明日八時半の開始時間に間に合うんじゃな?」
「何回言わせるんだよ…間に合うって。」
「しかし…この状況で言われても説得力が無いんじゃが……」
「この状況って…後このプログラムのデバックで終わりだろう…もう終わりだしよ。」
「ふっ…まぁええ……鶴ヶ丘町…まずはこの町を混乱に落し入れる…朝起きたら皆大変じゃぞい。」
「たっく……」


「どうせあいつらが止めに来るんだ…絶対に……龍がこの事を話してるだろう…」


11月24日 8時25分 (株)OAT鶴ヶ丘支部
(株)OAT社員(全6人)が揃い……
巨崇「開始まであと5分じゃな…」
龍太「準備の方は万全だ。」
奈津子「ふふふ…楽しみね。」
龍太「(どうせ皆が止めに来る…このプロジェクトは失敗するんだ。)」
巨崇「実体化モジュールはちゃんと完成してるんじゃろうな?」
龍太「ちゃんとデバックして作動確認もした、心配するな。(マジ、ギリギリだったけどな)」
巨崇「しかし、実体化モジュールを成功させたのはこの世で2人だけと聞くが。」
龍太「神戸ひとしと、ビリーGの事か…心配するな、別に実体化させて暴れさせるだけだろう?」
巨崇「そうじゃが…」
龍太「なら問題無い。」
巨崇「しかし、我々が命令できないと後々厄介な事になるぞい。」
龍太「誰が命令できないと言った、プログラム自体にこの6人の命令に従う様にしてあるんだ、
   暴走しない限り絶対的な兵器だよ…今の技術力じゃ絶対に敵わない最強の兵器さ…」
元「最初に何処を落すんだ?会長。」
巨崇「決まっておるじゃろうに…鶴ヶ丘中学校じゃよ、我々に刃向う輩はこいつら位じゃろう?」
美矢子「確かにそうね…」
翔吾「ねぇ、何から実体化させるの?」
巨崇「手始めにRPGの基本DQのスライム当たりからじゃな。」
全員「すぐにやられそう…」

巨崇「鶴ヶ丘征服計画始動5秒前!4・3・2・1」
かちっ
龍太がキーボードのEnterキーを押す。
龍太「攻撃目標七梨太助 攻撃開始!」


同日 8時30分 鶴ヶ丘中学校

突如現れたスライム軍団が七梨太助を襲おうと一斉に飛び掛るが…
「太助様危ない!」 シャオが太助の前に飛び出す
「シャオ!」
スライムの体当たりを受け気絶するシャオ。
「スライムだと甘く見すぎていたか…流石龍太と言ったところか……
しかし、この数、俺一人じゃ無理だぞ、
ルーアンは職員会議があるとかで真面目に登校したし、
ヨウメイは花織ちゃんとかと一緒に行ったし、
試練を受けているとはいえ素手じゃこいつらの相手は
………情けないが逃げるか………太助ぇ〜逃げるぞ。」
「そんな間延びした声かけるなよ、逃げて良いんだか分からなくなる。」
「三拾八系逃げるが勝ちって言うだろう、それに俺一人じゃこの数相手に出来ないぞ
一応俺が指示を出す方向に逃げてくれ。」
「分かった。」
「まず学校を出る!それから細い路地か何かがあればそこには入れ。」
「龍の言う通りに逃げてきたら…行き止まりじゃないか!」
「あまり騒ぐなよ、この道なら大丈夫だから。」
「大丈夫って言いながらスライムの大群が来てるじゃないか!」
「大丈夫とは言ったが、誰が追い着かれないと言った?」
「マジ……」
「それに、ここなら襲ってこられるのは前からのみ、楽勝、楽勝♪」
「本当か?」
「あっ!!!」
「今度は何だ!」
「道が狭すぎて剣が振るえない!」
「…………」
「呆れないでくれ…」
「ん………うぅ…………」
「シャオ?」
「太助様……?」
「シャオ、大丈夫か?」
「軒猿で上空に逃げてくれ!」
「は…はい、来々軒猿!」
「これで一安心。」
一向は七梨低へと非難した、
ルーアン、ヨウメイ、両者もいつものメンバーを従え家に戻ってきていた。
「この状況じゃ学校から帰れないわね。」
外を徘徊しているモンスターを見てルーアンが呟く、
七梨低にいる者は皆ルーアンもしくはヨウメイに同乗して空から来たのだ。
この時点では空にモンスターは徘徊していなかったらしい。
「これからどうするの?」
「そりゃ、原因を突き止めて止めさせる!」
「流石たーさま!」
「けど太助君、原因って?」
「俺が知ってる。」
『ロン(さん・殿・ちゃん)が」?』
皆同じような反応をするが細かい事は気にしていられない、
「OATが作っていた実体化モジュールが完成した、
そしてモジュールを組み込まれたモンスター達が現実世界に現れた、それだけの事だ。」
「そのモジュールを止めれば終りですよね。」
「今から乗り込んで止めさせてやる!」
(やっぱり止めに行くのだな…お前の言った事が何となく判ったよ……龍太)


考える暇も無く目的地に着いて数人がリタイヤか……
リタイヤ者を書くより生存者を書いたほうが早いのは何故だろう……
生存者:シャオ・太助・ルーアン・キリュウ・ヨウメイ・ロン
リタイヤと言っても気絶してるだけなんだけど……
「やっと来たね。」
「龍太!?」
「ここは俺が相手だ、今までと違って本気でこないと皆再起不能にするよ。」
「ここは俺だけで行く、太助達は先に行っててくれ。」
「ロン!?」
「そうさせたいのは山々なんだけど、こっちも都合って物があってね、
行かせてあげられないんだ。」
『うわっ!』
龍太が謎のボタンを押すと天井から鉄格子が降ってきて太助達の周りに被さった……?
「……ボタン間違えた。」
いや、鉄格子の中に閉じ込められたのは龍太とロンだけだった。
その隙にとその他のメンバーは階段を上ろうとしている
「あっ、そこのエレベーター使った方が早く最上階に行けるよ。」
皆動きを止めエレベーターを使い最上階へ行く……
「罠だと思わないのかな?」
「ご丁寧にタイマンの場を用意する奴だ、嘘を吐くはず無いだろう?」
「良く判ってるじゃん、始めようか?」
「判った。」


両者右足を前に出し、左腰に帯刀してある日本刀に手を添えて見詰め合っている。
「まさか、本当にこの時が来るとはな。」
「何言ってるんだ、期待してたんだろう?太助達が止めに来るのを。」
「止めにくるのは期待してたが、まさかここまで来るとはな。」
「…全フロア中で一番強かった敵がスライムナイトだぞ。」
「ありゃりゃ、配置間違えたかな?」
「わざとだろ?」
「お見通し?」
「そうだな、10年以上一緒にいれば何となく判るようになる。」
「皆最上階に着いたようだね、こっちも始めようか?」
「判った。」
ロンの合図で両者踏み込み抜刀する、
気味の悪い金属がぶつかった音がフロア全体に響く。
龍太が飛び退いて間合を開けると、それを防ぐかの様にロンが間合を詰める
両者得物は同じ日本刀、勝負は潜り抜けて来た修羅場の数で決まるもの、
そう言った点で龍太は不利だ、真剣勝負は今回が初めて、
日本刀を振り慣れているとは言え、ロンとは潜った修羅場の数が違い過ぎる。
案の定、スピードではロンの方が早く、背中を取られる事が数回…
これ以上やったら命の危険があると判断したのかロンが動きを止める
「どうした、主の敵はお前の敵だろ?俺を殺さないのか?」
「これ以上意味があるのか?それに、お前が本気を出していたとは思えない。」
「最近デスクワークばっかりだったからな鈍ってんだろ
 ……お前性格丸くなったな。」
「一年以上執筆活動停止してたんだ、ちょっと位性格も変わる。」
「………裏事情話すなよ。」
「そろそろ太助達の方も形が付いた頃だろ?」
「さぁな……けどあいつ等が本気を出したら全員が束になっても敵わないと思うぞ。」
「まさか………!」
「あぁ、そのまさかだ、早く行ってやれ。」
「言われなくても行かなきゃならないだろ!」
「じゃぁな、今度は…普通に友達として会える事を願うよ。」
「あるのか、今度?」
「有ったらだよ。」
『じゃぁな!』
ロンはエレベータに乗り最上階を目指す。
「……あいつの場合移動術使って行った方が早いと思うんだけどな……」



tatsuの後書き
………留年危機、国語教師に刃向かってしまった
本当は執筆より勉強に専念するべきなんだけど、
一年以上……何も書かない日が続いてました
ゴールデンウィーク編を出してから約二年……
こっちもちゃんと書き上げないといけないんだよな
(ネタが無いんだけど)
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