まもって守護月天二次小説16

第4部プロローグ



7月30日:16時40分 (株)OAT鶴中支店

「佐藤、頼むよ!この通り!」
「しかし…そう言えば町会の方で福引きを手伝ってくれと言われておったな…
 よし解った、その作戦(株)OATが前面的に強力するぞい!」
「サンキュー佐藤、恩に着るよ。」
「では早速、社員番号04、ルーアン先生の宿直の日を調べろ、
 それと、シャオリンが回すと必ず特等の金色の玉が出る福引の機械を作れ。」
「会長、その社員番号で呼ぶのやめて下さいよ。」
「うるさい、口答えするんじゃない。」
「へいへい。」


8月9日:17時35分 鶴ヶ丘銀座通り商店街

シャオはいつものように買い物から帰る途中、少しばかりの行列を見つけた。
その行列は福引きの順番を待つ人たちからできているものだった。
「福引き…確かさっきお買物をした時にもらった券がお財布に…。」
財布を見ると福引きの券が丁度一回分(補助券十枚)が入っていた。
「丁度一回分…、ついでに一回引いていきまししょう。」
そういうとシャオは列の最後尾に並び順番を待った。
数分で順番が来てシャオは補助券を十枚渡し福引きを回した。
……ガラガラガラ…コロン…
出て来た玉は金色にキラキラと光っている。
ガランガランガラン!
辺りに大きく鐘の音が響き渡る。
「おめでとうございます!特等、御家族四名様3泊4日沖縄旅行です!」
なんと、シャオは特等の3泊4日沖縄旅行を引き当てたのだった。
「きゃ〜!太助様、福引きで特等の御家族四名様3泊4日沖縄旅行が当たりました。」

「ふ〜、美味くいったぞい。」

シャオは家に帰るとにこやかに太助に福引きの事を報告した。
「へ〜、沖縄旅行ねぇ…って、沖縄旅行!?」
「そうですよ、太助様。」
ピ〜ンポ〜ン
「お〜い、シャオ〜七梨〜居るかぁ?」
「翔子さん、いらしゃい。」
タイミングが良いのか悪いのか、翔子が七梨家にやってきた。
「七梨ちょっと話がある、こっち来てくれ。」
翔子が太助の腕を引っ張って家の奥へと連れて行く。
「なぁ七梨、私も3泊4日の沖縄旅行に連れっててくれよ。」
「な…山野辺、何でお前がその事知ってんだ?」
「えっ…い、いや福引き会場でシャオが特等取ったの見てたからさ。」
「でも四人だぞ?俺とシャオとルーアンとキリュウとヨウメイの五人だけど
ヨウメイは愛原の家で一週間も泊るとか言って出て行ったから丁度四人なんだよ。
 あっ、でも確か出発の日はルーアン宿直で家に居ないんだっけ?」
「じゃあ良いだろ?なっ?」
「那奈姉もどこか旅行に行ってるし…ヨウメイは愛原の家に泊まりに行ってるけど
書置きして行けば良いか。」
ピ〜ンポ〜ン
今度は出雲が太助の家にやってきた。
「出雲さん、いらっしゃい。」
「どうも、シャオさん。ところで太助君、沖縄旅行が当ったみたいじゃないですか。
あなた達だけでは何かと大変だと思いますから、私が保護者代わりに着いて行って差し上げましょう
(それに翔子さんが一緒となるとまたシャオさんに何かと吹き込むに違いないでしょうからね)。」
「なっ…何で出雲までその事知ってんだよ?」
「いえ、たまたま福引き会場の前を通ったら鐘の音が聞えたので、
音の方を見たらシャオさんが特等を当てているのが見えたのでね。」
「(翔子と同じじゃないか…それにいまさら来るなって言ってもついてきそうだしな、しょうがないか…。)」
「そうか、一緒に行くのは構わないけど出雲は自腹になるんだぞ?平気なのか?」
「その点は心配いりませんよ、これでもちゃんと神主として働いていますからね。
まぁ、沖縄というのは少し大変ですが、夏休みですしたまにはいいですよ。
それで出発はいつなんですか?」
「え〜と、確か8月14日の7時20分発の飛行機だよ。」
「解りました、8月14日ですね?では14日の朝、6時にまたここに来ますよ。」
そう言うと出雲は家へ帰って行った。
「あら?出雲さん帰っちゃったんですか?夕飯一緒に食べていけばよかったのに。」


8月14日 6時5分 七梨邸前


太助の家の前に大きな荷物を持った三人の姿があった。
「う〜ん、ちょっと荷物が重いな。」
「あっ、出雲さん来ましたよ。」
「おはようございます皆さん、いや〜なかなか前髪のセットがきまらないので
少し遅れてしまいました。」
「何だよおにーさん、その手に持ってる袋は?肩に掛けてるドラムバックに入ってるのが服とかだろ?
じゃあその袋には何が入ってるんだ?何か缶みたいのが沢山入ってるみたいだけど…。」
「あぁ、これですか?これはムースの缶ですよ。ちゃんと持って行かないと
セットができないですからね。」
「…………………。」


同日 7時00分 空港


「ふ〜、やっと空港に着いたな。」
「あの〜ヨウメイさんは?」
「ヨウメイなら愛原の家に泊まりに行ってるよ。書置き残しといたから大丈夫だろ。」
「そろそろ時間ですね、それじゃあ飛行機に乗りますか。」
一行は飛行機に乗り込み一路沖縄へ向った…。


同日 7時30分 花織の家


「うわ〜〜〜〜ん、花織ちゃん〜〜〜!」
「ど、どうしたの、楊ちゃん?家に帰ったんじゃなかったの?」
「あ…主様が〜……。」
「七梨先輩に何かあったの?」
「シャオさんと、旅行に行ってしまいました〜。」
「それどういう事!楊ちゃん?」
ヨウメイは家から持ってきた置手紙を花織に見せる。
「何々…『ヨウメイへ、3泊4日の沖縄旅行に行ってくるので留守の間の戸締り宜しく。
3泊4日だから俺達が帰る前に家に帰って来ると思うけど
その時は留守番してるか、大丈夫そうならまた愛原の家に泊めてもらってて。太助より』
太助はその置手紙に誰と行ったかを書き忘れていた。
「……お、沖縄旅行ぉ〜!?私達をおいてけぼりにするなんて許せない!
楊ちゃん、急いで七梨先輩達を追い掛けましょう!」
「ここに来る前に翔子さんと出雲さんの所に寄って来たんだけど二人共居なかったの。」
「ちょっと待ってって。」
そう言って花織は家の中の電話へ走って行った。
しばらくして走って戻って来る。
「野村先輩も遠藤先輩も居ない、きっと皆して沖縄に行ったんだわ!
楊ちゃん旅行の仕度して!私達も追い掛けるわよ!」

以下次回!



tatsuの後書き

ふぅ〜やっと第4部だよ
タナの奴にプロット考えてもらったんだけどヨウメイの存在忘れてやがった。
まぁそのおかげでこの話が纏まったんだけど…。
これからどうなるんでしょう?



タナの後書き

やっと16話でましたね。
16話自体は結構前に出来上ってたんですけど
17話が分んないと直しようのない所が有ったため公開が遅れました。
他にも私の宿題が終ってないなど色々と理由はあるんですけどね…。
それはさて置きこの話から沖縄旅行編です。
今までの話を大きく分けると新しい第4部になります。
第4部は第3部と比べると1話1話が長めになっているので
少しは読み応えがあるかと思います。
それとtatsuも言ってますが第4部は私が大体の荒筋を考えました。
それをtatsuが話にしたんですけどどうでしょうか?
感想待ってますんで小説感想用掲示板か直接どちらかにMAIL下さいませませ。



次回予告

「ここは…スタジオ?」
「何々?17話の予告をやってください?な、私に予告やれって言うの!?」
《回りのスッタフが全員頷く》
「し、仕方ないわねぇ…。」

「七梨先輩達を追いかける為に沖縄に向う事に成った花織と楊ちゃん。」
無事に沖縄まで行く事ができるのか?そして七梨先輩達に会う事ができるのか?
(…あのね、ここだけの話なんだけど実は私も沖……もがもが!)」
《回りのスッタフ全員が慌てて一斉に口を塞ぐ》

次回予告はゆかりんにやって貰いました
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