「うおおおぉ…シャオちゃーん!!」
…
……
………
まったく!こいつらは毎回毎回こんなことばかりやっててあきねえのかなぁ!
シャオと七梨もあれ以来まったく進展しないし…
ここはまたこのあたしの出番かな?
そんなことシャオの表情見ればわかるっつーの!
淋しそうで…ため息ばっかついている…
いつからあたしこんなこといえるようになったのかなぁ…
前のあたしは学校の誰からも噂される不良少女だった…
でも…シャオに出会ってあたしは変わった…
少しでも…素直になれるようになった…
そう…シャオはあたしが初めて親友と呼べるようになった友人…
もし彼女に出会わなかったら…きっと今も万引きやらを繰り返していただろう…
彼女…シャオに出会えたからあたしは変わった…
だからこそあたしはシャオを喜ばせてあげたい…
悲しそうな顔じゃなく…笑顔でいてほしいから…さ…あたしはシャオと七梨の仲を応援してる…
そうすればシャオはいつも笑顔でいられるから…
「ん?あ…いや、なんでもないよ…それよりさ…」
シャオがいなかったら…
だから…そう、だからこそシャオにも変わってほしいと願う…
主人だけじゃなく…自分のことも考えられるように…
それが…きっとシャオの幸せに繋がるから…
シャオはもっと七梨に頼っていいんだ
シャオはもっと自分の幸せを望んでいいんだ
あたしに希望を与えてくれたシャオなら…きっとできるはずだぜ!
「野村君、うるさいですよ。シャオさん。はい、くずもちを持ってきましたよ」
「七梨センパーイ!ってルーアン先生、くっつかないで頂けます?」
「ふん、生徒の分際で教師のあたしに口出すんじゃないわよ!たー様ぁ」
「ちょ、ルーアン!くっつくなー!」
「ほら、七梨先輩もそういってるじゃないですかぁ!」
「うっさいわねぇ!やるの?小娘!」
「まあまあルーアンさん、そうカッカせずに…」
「いずぴー!なによ、あんた。小娘の見方する気?」
「い、いずぴーはやめていただけませんか…?」
「万象大乱!!」
「おっと…キリュウ!まだまだだ!」
「ちょっと待ってよぅ。ルーアン先生、大丈夫ですか?」
「こんの、キリュウ!あんたあたしになんてことすんのよ!」
「別に私はただ主殿に試練を与えただけだ。
ルーアン殿がたまたま近くにいただけのことであろう」
「な!なんですってぇ!!もう怒ったわ!陽天心召来!!」
ドッカーン!
「おい、シャオ。ちょっと来い」
「はい?なんでしょう、翔子さん」
「お前、また最近七梨とあんまり話してないんじゃないのか?」
「えっ??どうしてわかったのですか?」
そんなときは…七梨のバカが関係してるに決まってるもんなぁ。
「当たり前だろ。友達なんだから。それよりさ…」
友達…か…
………
「どうしました?翔子さん」
シャオがいたからあたしは変われた…
あたしのかけがえのない親友へ…
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