翔子しゃんに聞いたんでしが・・・
太助しゃまとシャオしゃまが二人でピクニックへ行っている間、皆しゃんが遊びに来たらしいでし。
皆しゃんが玄関のドアを叩いてもしばらく、誰も出てこなかったんでし。
当然でしねぇ。シャオしゃまと太助しゃまは家にいないからでし。
「おかしいですね。シャオさんが迎えに来るはずなんですが・・・」
「七梨先輩、シャオ先輩も寝ているのかな?」
「ルーアンさんやキリュウさんはともかく、この時間帯で二人は寝ているとは思えないですし・・・」
「せっかくルーアン先生に会いに来たのに・・・」
「うぉぉぉぉシャオちゃぁぁぁん!!」
その時、玄関のドアが開いたかと思ったらルーアンしゃんがいきなり怒鳴りつけてきたんでし。
たかししゃんの叫び声で目を覚ましたんでしね。きっと。
「うるさーい今、何時だと思ってんの!」
「いえ、午前十時ですが・・・。ところでシャオさんおられますか?」
「そういえば、いつもならたー様かシャオリンが出迎えてくれるのに・・・。まさか!!」
そのことに気づいたルーアンしゃんが慌てて、シャオしゃまの部屋、太助しゃまの部屋、家中を探し回ってたんでし。
当然でしが、結局見つからなかったんでし。
「まさか、たー様はシャオリンと駆け落ち!!そうはさせるもんですか〜!!」
「うぉぉぉぉシャオちゃぁぁぁん!!俺が助けに行くから待ってくれよ。」
「シャオさん、私が行くまで無事にいてください!」
「シャオ先輩,抜け駆けはずるーい!!」
「ルーアン先生♪」
・・・とまあ、大騒ぎを起こしているでし。
そして、太助しゃまとシャオしゃまを捜すべく、行ってしまったんでしね。
これこそ、まさに『にぎやかにみんなで大騒ぎして捜す』の意味そのまんまでし!
「離珠、ちょっと違う・・・。」
翔子しゃん、そんな細かい事は気にしないでし。
ピクニックへ行った太助しゃまとシャオしゃまはとても幸せそうだったんでしよ。
よかったよかったでし。
これはどうしたらいいでしかね〜。
そうでし、こういうことがあったんでし。
戦乱が行っていた時代では戦闘用の星神がたくしゃん活躍していたんでしが、
今は平和なところだからあんまり活躍する立場がないでし。
つまり、こういうことでし!
『優れた能力を持っているのにそれを上手に使わない』ことでし。
「離珠・・・意味が違うって。それに無理矢理だよな。それよりも気をつけた方がいいぜ。」
なんででしか?虎賁しゃん。はっ!。
北斗七星しゃんと梗河しゃんと天鶏しゃん、それに天陰しゃんも・・・。
どうしたんでしか・・・そんなに怒って・・・。
まずいでし!離珠は嫌な予感がするでしぃぃ。
それではさらばでし!
(“ビューン”と逃げた離珠を執拗に追いかける攻撃用の星神達)
「あ〜あ〜無理矢理例えを出すから罰が当たるんだぜ。まったく・・・。」
ある日、太助しゃまと出雲しゃんがテニスの勝負しているでし。
きっと、出雲しゃんに挑発されたんでしね・・・。
「宮内出雲!今度というものは勝つからな!」
「私に勝つでも思いですか?それでは始めましょう(ふぁさっ)」
皆しゃんに囲まれて、テニス勝負が始まったんでし。
太助しゃまがキリュウしゃんの試練を受けているでしから、
前よりはましになったんでしが・・・あきらかに太助しゃまの分が悪いでし。
テニス勝負の結果、出雲しゃんが勝ったんでし。
「太助君はまだまだですね。(ふぁさっ)」
出雲しゃんが決まったように前髪をかきあげているんでし・・・。
負けた太助しゃまは・・・珍しく、感心したんでし!
「テニスはやっぱり宮内出雲にかなわないな。俺はもっと頑張らないと・・・。」
えっ・・えっ・・、いったいどういうことでしか?
太助しゃまが出雲しゃんにそんなことを言うなんてちょっと信じられないでし・・・。
さすがの出雲しゃんも戸惑いを感じているようでしね。
シャオしゃまが太助しゃまのそばに駆け寄ったんでし。
「太助様・・・。」
「いや、いいんだ。」
「七梨、素直に負けを認めるなんてなかなかやるなぁ。」
と翔子しゃんが感心していたんでし。
勝利した出雲しゃんは“ポカン・・・”とした表情で太助しゃまをみているでし。
たくしゃんの女生徒しゃんが出雲しゃんを囲んで“きゃぴきゃぴ”と騒いでいるんでし。
そんなとき・・。
「帰りにお買い物へ行きませんか?太助様。」
「ああ、そうだな。」
とほのぼのな話をしながら去っていく太助しゃまとシャオしゃま。
出雲しゃんはなんやらと叫んでいたんでしが・・・。
そうでし、その意味は・・・。
「『目先の勝ち負けにこだわらず、相手に勝ちをゆずった方がかえって得をする』だぜ!」
そんなぁ・・・おいしいところを翔子しゃんに取られたんでしぃ・・・。
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