『新・鈴問水天亞凛・参る!』


第1話・「太助の願いがついに・・」

チョン・・チョン・・
「主ぃーっ朝だよー♪朝といえばおみそしるの匂い・・だよね〜。
そういってシャオ姉が『お塩・・もうちょっとかなー?
あ・・あなた・・おみそしるできてるわよ』とか言ってるのぉ。」
太助は半目でぼやーーとして(また滅茶苦茶な事を・・)と思った。
「あ、亞凛さんっ・・あ、た・・太助様・・じゃなくてあなた・・おはようございます。」
「え・・シャオ・・?あなたって・・え、今何時!?」
時計を見るともう遅刻すんぜんな時間だった。
がはっ・・
太助は急いで制服に着がえようとしたら、また二人がぼーとこちらを見ていた。
「・・って・・あの・・出て・・くれないかな・・?」
「あっそうだったね。ごめんね。主ぃ。」
そういって二人はやっと出て行った。
「ふう・・。あっ急がないと。」

ガチャ
太助がキッチンのドアを開けた。
「おはよー。」
するともう全員起きていた・・。
がた
「シャオ・・もう食べたんか?」
「はいーっ。もう皆さん準備ばっちりです♪」
「・・ったくぅ、太助お前だらしねーなー。少しは早く起きてシャオの部屋にいったりしないのか?」
ぶーっ!!
太助は飲んでいたお茶をついつい掃き散らした。
もうそんな驚く事じゃないのだが寝ぼけていたせいか効いた。
「・・主様、おぎょうぎ悪いです。」
「だ・・だっていきなりそんな事いうから・・。もう!!学校いこうぜ!」
太助は立ち上がり、那奈以外の人がぞろぞろと学校に行った。
(ちなみに寡碎はもう学校に行っている)
そういってみんなと通学路に行っている時・・
「・・太助様・・朝、もしよかったら私の所にきてください・・」
「え・・」
どき・・
「え・・いいの・・?」
「はい。私・・太助様と一緒にお話とか・・したいから。」
「シャオ・・。」
そういって二人が微笑みながら見つめ合う。
その前にいた四人の精霊は・・
「ふーむ・・・。とかって事が気になるわねえ。」
「試練・・とか。」
「残念だね・・。主ぃ。朝は起きてるからそのときって事はできないよ♪
・・ていうかルーアン姉・・控えめだね。」
「・・んー・・。まー・・あたしも慶幸日天だからねー・・」
(でもこの娘・・随分かわってきたわよね・・)
そのルーアンがちょっとはずかしそーにしていた。
「でもーー!!たー様を愛す事はやめないのよんったー様ぁ♪」
だきっ
「うわわわっ」
(でも・・こんなに幸せでいいのかな・・。幸せになったらまた・・あの暗闇に戻ってしまう
・・・とかまた良くないことが起きるんじゃ・・ないのかな。)
「んーややや!・・大丈夫!だよ。もっとぽじでぃぶにいかないとダメ!」
そして学校についた頃・・
「今日は転校生を紹介するわー」
そのことばを聞き、みんなは男か女かをくちくぢにいう。
「あー・・静かにしなさい!女よ、女!・・入ってきなさい!」
ガラっ
「七梨ひかる・・と申します。」
「!」
みんなはその少女を見て驚いた。
太助と同じ名字だからでもあるが・・ぴんとはねた前髪(髪飾りはないがカチューシャをしている)
に、さらさらと流れる髪に大きくてつぶらな瞳・・可愛らしいシャオとそっくりだったのだ。
違うのは黒髪と幼い顔立ちをしていて、小学生に見えたからだ。
「わあ、シャオちゃん!!・・じゃない。」
「本人ほど似てるわー・・それに・・」
「わ・・私?」
「この子・・」
「ついにやってきたのか・・」
「・・・!」
みんなじいーーっとひかるという少女を見ていた。
「あのー・・何ですか?私は飛び級になって・・というよりお父さんに君は
中学2年生だって言われたのできたんです・・だから本当は小学4年生なんです。」
【えええええ!!】
みんな驚きのあまりぱくぱくと口をあけていた。
「そんなにすごい事なのかな・・?」
そして口に手をおきながら考えていた所を見てますますシャオに似てると思った。
「ま・・まー七梨さん・・なんかむかつくわ。飛び級ガキちゃんは一番後ろのせきねー」
「せ・・先生・・ひどいですー・・。」
そういいながらもひかるは後ろの席に近づいた。
太助はひかるの顔をじっと見つめていた。
(かわいい・・・。って!何おもってんだー俺!!でも・・。)
また太助はじーっと見つめていた。
そして昼職を食べる時間。
「ほんとです。すごい似ています。シャオリンさんの人間になったバージョン+
幼くなったバージョンって・・感じですね。」
“ほ〜”と楊明がひかるの顔をじろじろ見ている。
「楊明殿・・失礼だぞ。」
「・・主様も見ていますから。」
そういって楊明は太助を指さす。すると太助はぼ〜としながらひかるを見ていた。
「太助様・・?」
どんっ
「おい七梨・・いくらシャオに似てるからって・・しらねーのか?
似ている人間は3人ぐらいいるって。」
「へ?わ、分かってるけど!!でも本当に似てるからさ〜。」
太助は少し慌てて答える。
するとひかるがくるっとこちらを振り向く。
「あの・・私・・達にあった気がするんですが・・本当に初対面なの?特にあなた・・」
そういってシャオの方に向き直る。
「あなたのちかくにいると・・胸が苦しい・・。ふえ・・」
そういってひかるがしゃがみこむ。
「え・・。あ、す、すみません。」
「・・・・」
そういって長い沈黙が入った。
(なんか・・やばい雰囲気なんだけど・・たしかひかる姉・・ん?まーいっか・・。
ひかる姉は・・シャオ姉のような気がするんだけど。)
つづく


あとがき
こんにちは!!麻衣です。
このたびは病気のことで大変ご迷惑をおかけたしてすいません。もう大丈夫です。
メールだけになるかもしれませんけど。
これからはまたこの小説・・亞凛をかけます!!鏡さんにもとてもご迷惑を・・。
空理さん、突然ですいません。前のストーリーはちょっと中断して・・
書きたかったこのシリーズを少し・・。
ていうかこの話、原作に忠実になっているんです。告白した後の・・
前は実はまだ告白してなかった時のおはなしでした。
だから・・これからよろしくお願いします。


戻る