「へえ・・・。ここが、その学校ですか。」
カサイは、落ち着きながら、そんなことを言う。
「きゃーっ、見てよ、あの男の子っ。」
「転校生かしら?かっこいいわね~。」
「私のクラスに入ってくるといいな~っ。」
・・そんなうわさがひろまった。
「んじゃあ~、職員室に行きましょ、カサイ。」
カサイはこくっと頷いた。
教室ー・・・
「うーむ・・。はたして、カサイ殿は上の学年にいくのか・・。」
「残念ですね、一緒のクラスがよかったですわ。」
二人が少し残念そうな顔をする。
「二人とも、何がそんなにかなしいんだ?」
たかしがすたすたと歩いてきた。そして話をきくと・・。
「そーいえば、あのこの前いたかっこいーやつか・・・。」
たかしは元気がなくなったのか、机にすわり、なにやらぶつぶつ言っている。
「今日は転校生を紹介するぞ。では・・」
ただいまここ、3ー1。カサイのクラスらしい。
「・・・・。時真闇天寡碎。」
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!かっこいいーーーーーー!!!!」
周りの女子が叫ぶ。そこで男子や先生がびくっとする。
「あれ?寡碎くん、その剣は何?」
「幻天鬼だ・・・。文句あるやつはたたっきる。」
その言葉にほとんどがこおったが、質問した子だけが、“ふーん”という顔だった。
「で、では・・。中村のとなり・・・」
カサイはだまって座る。
「寡碎くんっ。あたし中村まろん。よろしくねっ♪」
その子は、さっき質問してきた子、おだんご髪で、マフラーをしていて、
くりっとした瞳の好奇心大せいの女の子だった。
「来たれ、嵐!!」
1ー3で楊明ははなにやら必死に統天書を見ながら、唱えてる。
「どう?楊ちゃん。」
「うん・・・。これは、とても協力な霊ね、倒せることは倒せるけど、
ここにいるみんなが、のらわれることになっちゃうよ・・・。」
「そんなのいやよ・・・。」
みんな震え出す。
「うーん・・。どうしたら、いいのかしらね、・・ともかく、精霊6人をつれてくるしかないか。」
そうすると楊明はくるりとドアの方をむき
「ちょっとまってよ、楊ちゃん。あなたがむこういってるまに、
霊が私たちにおそってきたら、どーすればいいのっ?」
「・・・しかたないわね、来たれ雷!」
そういって楊明は霊をしびれさしていき、じゅうたんを作った。
「すぐ来ますから。」
ぴゅっ
「大変です、シャオリンさん、ルーアンさん、キリュウさん、亞凛さん!!来てくださいっ。」
「どーしたんですか?楊明さん。」
「話は後です!!さっ、来てください」
四人はおろおろしながらも、なんとか来た。
「えっ!?霊?それは大変だな。えっ~と、カサイ殿っ。」
「何か呼んだか、万難地天」
「万象大乱!」
あっというまに幻天鬼が大きくなる。
「亞凛殿!持ちあげて。」
「えっ?う、うん。」
亞凛はとまどいながらも持ち上げる。
「なるほど・・良い考えですね、キリュウさん。亞凛さん、それをふりまわすんですよ。」
「わかった、とりゃあ!!」
「さすが、亞凛さん、力つよいですわね♪」
お気楽そうに言う皆。
「少しはくらったようだな・・・。では、後は・・。」
言い終わる前に今度は霊の攻撃。皆はあわててよける。
「あらぁ?この霊さん、私たちの攻撃を真似してますねっ。
・・・人の真似をするのはいけませんよ・・・来々車騎!」
シャオが車騎で、攻撃!!だか霊はぱくんとのみこむ・・・。
「ちょっとばっちいわねぇ~、いっくら何でもあんなもんあたしでも食べきれないわ!
シャオリン、もう一回車騎よ。」
シャオは少し驚きながらも、もう一回大砲。
「陽天心召来!」
大砲に陽天心召来をかけるルーアン。
「ふふふっ、すごいでしょ~あたし。きゃ~~~~ルーアン頭いい~~♪」
「とどめですっ。来たれ地震!!」
その大砲は霊に直撃・・・・。しかも陽天心が加わってるので、倍象している。
「これでしばらく動けませんよね♪」
「ふう・・・一件落着というわけか・・・。」
皆がふぅと溜息をついた時・・・・・。
ばばっ
「ありゃっ!?」
亞凛がこの霊の手につかまれた。
「亞凛さんっ!?」
「油断も隙もない・・・・っていうことか。」
「ちょっとあんた!!亞凛をはなしなさいよ!!」
だがますます亞凛を握る手は強くなる。
「・・ぐぅ・・・っ」
痛がる亞凛。
【ふっ・・・こいつが一番よわっちいと見た】
その言葉に亞凛は・・・。
「何お・・・。ゆる・・・さないーーーー!!!」
亞凛の目は、紫色に光っている。
「そういえば、亞凛って切れると、紫色の目になるのよね・・。
その時はもう手におえないほど怖くなるのよねえ・・・。」
ルーアンが少し震えながら言った。
「シャオ殿みたいにか。」
「ふっ・・・・亞凛を完全に怒らせて無事だったものはいないんだからね・・」
「・・ちょっと待て。外でやった方がいいぞ。ここでやったら、学校が亡くなるから。」
そして外。
「じゃあ行くよっ。白感無!!地、無、天、炎、限の空間!!」
亞凛が唱えると、まず、その霊は・・・押しつぶされる。
【ぐあ!?重いっ・・・・。なんでた!?】
「それは体重が重ければ重いほど、重くなる地球の空間だよ。あれ・・・もうこれで終わり?
まだ四つの空間があるのに・・。よわっちいやつじゃなかったっけな。」
「なあ・・・ルーアン殿。」
「何よ・・。」
「亞凛殿って本当におこると怖いんだな・・・。」
【ぐあ・・・。これしきのことでは・・・。】
「そっか・・・。君は霊だから、あんまり重たくないんだねっ。
ちぇっ、残念だなあ。じゃあ無の空間へ言って見よー。」
そしてしゅっと何も無くなる。
【・・・・・!?】
「ここは無の空間。空気もなければ、光もない。人類もない。
そして自分もだんだん無にされていくんだよ。」
亞凛の声だけ聞こえていく。
【そんな・・・っ助けてくれ、もうそんなことしないから!!】
「本当・・だね?」
【ああ、本当だ!!約束するから・・・。】
「だめ。君のその瞳では、まだ信じられないんだもんっ。」
霊はふらぁっと、していく。正気がなくなったらしい。
「やっぱ“無”はあまりにも残酷すきかなあ。
ちょっとお仕置きあたえようと思ってただけなんだけど・・。ま、いっか。元に戻れ!!」
ぴょんっと学校の運動場に飛び乗る亞凛。霊も気絶しているが、生きていることはたしか。
そして今の状況をルーアンのコンパクトで見ていた皆は亞凛を偶然とした目で見つめている。
(もちろん太助もいる。)
「どうしたの?」
「亞凛。お前怖いな・・・。」
「えぇ?まあ白感無スペシャルバージョンはとっても強いわざだけど・・・。」
亞凛は?という顔をしている。
「あれって限の所では完全に死にますよ。だんだん協力になっているってことですね・・・。」
皆また震えながら亞凛の方をみつめる、亞凛は無邪気に笑っているだけであった・・・
そして・・・・・。
「やっぱりあの人のまわりにはいろんなボディガードがいるらしいわね・・・。
それじゃああたしも、精霊をやってみようかなぁ。ふ、ふふふふ・・・・・・。」
♪あとがき
・・・・・・・・。あーちゃんむちゃくちゃ怖いですよ、あんなの。
自分で書いててなんだかだんだん震えてきた・・・・。亞凛を怒らすのはきんもつ。
いつもはへら~っとしてるぶん、怒るとかりこわいんだ。
♪あとがき
ふー、今日は色々つかれた・・・。でも、この話はいつまで続くんだろう…
・・・?少なくとも、夏休みぐらいには終わるかも。