まもって守護月天!+ 〜エデンの戦士たち〜

第5巻 11人目のエデンの戦士楊明登場!


 

 

 

ALL(EDEN`S MEMBER

「これからどこに行くんだ?」

「太助君。公嵐の話しっかり聞いていた?」

太助の言葉にクロードが少々困った顔で反応した。

「え?ああ、この剣を使うんだったっけ?えっと…これでいいのか?」

キィーン…

「!?北東の方から何か聞こえる!」

「その反応だって公嵐がいってるぞ。早速いってみないか?」

「あ、ああ。そうだな。」

「じゃぁ、いくよ!」

「おっ!がんばれよアルス!」

「うん!」

このサイナ―ドはアルスが操縦している。理由は、アルス以外舵というものに触れたことがなかったからだ。

サイナードがラクールより飛び立っていくのを王の間よりラクール王はみつめていた。

「がんばってくれ。お前達だけが頼りなのだから…」

王の間でラクール王がつぶやいた。

再びサイナード内…

「ところでさ、セリーヌさんや、レナがいるのは分かるんだけどなんで、レオンまで来てるの?」

「悪かったね。サイナードはまだ完全じゃないんだよ。だからボクと整備士が急遽配属されたの。」

「へぇ〜。」

「ところで、このまま行くと日本につくんじゃねぇのか?」

「そうだよな三神。」

ブリッジの中心で三神とクロードが話している。

「ねえシャオ。日本ってどんなところなの?」

「とっても平和なところですよマリベルさん。私達を受け入れてくれるぐらいとってもいいところですよ!」

「そう。楽しみだわ。」

シャオとマリベルも仲良くおしゃべりをしている。

「しかし主殿、ヨウメイ殿を日本においてきてよかったのか?」

「しかたないだろ?急だったんだから…多分まだ花織達と遊んでるって。」

「ならばよいのだが…どうも私はヨウメイ殿をすきになれんのでな。」

「まったく、いいかげんに仲直りしたらいいだろ?」

キリュウの不安はある意味この後的中する。

そして数時間が過ぎ――

「みんなぁ!日本が見えてきたよ!!」

「へぇ〜あれが日本か結構小さいんだな。」

「ああ、弧状列島から構成された国だからね。」

「太助、お前結構難しい言葉知ってるんだな。」

三神が驚いたような目で太助を見る。

「まぁね…」

「これも、ヨウメイさんのおかげですね。」

「あのさ、シャオ…その、ヨウメイって誰?」

「あっ、三神さんや皆さんには話していませんでしたよね。」

「シャオ、それは俺が話すよ。」

「分かりました太助様。じゃぁお願いします。」

「ヨウメイっていうのは、シャオ達と同じ精霊で知教空天っていって、空の精霊なんだ。」

「(ほう…ヨウメイもいるのか…しかし太助も大変だな。)」

「大変ってなにがだ公嵐?…まぁいいか。それより太助なんでそんなこと今まで黙ってたんだ?」

「だって、ヨウメイはちょっと前から友達の家に泊ってたから…」

「まぁ、いいじゃないか。だって僕達もそんなこと聞かなかったしさ。」

「それもそうだな。」

アシュトンの意見に一同が納得する。

「じゃぁそろそろ着陸するよ!」

サーナイドは、あらかじめ日本政府に空けておいてもらった空港の一角に着陸した。

 

 

 

YOUMEI

「ねぇ、楊ちゃんどうしたの?」

ヨウメイの友人である熱美がたずねる。

「うん…なにか今聞こえたような気がして…」

「最近楊ちゃんおかしいよ。疲れてるんじゃない?」

ヨウメイの言葉にゆかりんが心配そうな目で見る。

「ううん…大丈夫。私元気だからほら…ね。」

必死になって元気だと装うヨウメイ。

「どうしたんだろう…私。」

やはり、精霊であるヨウメイもシャオ達と同じように不調だった。

「ねえねえ!熱美、ゆかりん、楊ちゃん聞いて聞いて!」

そこへ花織がはしゃぎながらやってきた。

「いまテレビ見ていたんだけど、新東京国際空港にサイナードっていう飛行機が到着したんだって!」

「へぇ〜私見てみたいな。」

「私も。エデンの戦士さん達ってかっこいいのかしら?」

なぜ彼女達がエデンの戦士たちを知っているかというとヨウメイの統天書のおかげだ。

TVでラクール武術大会をやっていたのに途中で緊急特番に変わってしまったのを不思議に思った3人がヨウメイに調べてもらったのである。

「ねぇ、これからいってみない!」

「そうね、なかにはシャオ先輩や、七梨先輩がいるんだからきっと通してもらえるしね。」

「ねぇ、楊ちゃんもいこう!」

「そうね。いこ!」

そして仲良し4人組は空港へと歩き出した。

 

 

 

ALL(EDEN`S MEMBER

「なぁ太助なにか反応はないか?」

「ちょっとまって…」

太助は再びヴァトラスの剣を鞘から抜く

キーン キュピーン…

「!?ち、近ずいてきてる!!」

「そりゃいいじゃねぇか。いちいち出向かなくてもいいんだしさ。」

「そうだな。キーファ。」

「でもいったい誰なのよ。11人目のエデンの戦士は…」

「ん?ルーアンもう大丈夫なのか?」

「ええ。あたしだけじゃなくてシャオリンやキリュウももう直ったみたいよ。」

「(…不思議なこともあるもんだな。)」

「そうだな…」

そんなときに遠くから声が聞こえてきた。

「だめだ!!ここから先は立ち入り禁止区域だ帰りなさい!」

「どうしたんだ?」

太助たちは警備員のいる方へと向かっていった。

「あっ!七梨先輩!!」

「あ、愛原!なぜここに?」

「私をおいてくなんてひどいですぅ!」

「花織、誰も呼んでないって…」

「主様、どこかへ行くなら私にも伝えてください!」

「これが、サイナードなんだぁ…」

そこには、仲良し4人組がいたのだった。

統天書をパラパラとめくり少したってからヨウメイがしゃべり出した。

「新しい試練を見つけるためですか。確かにキリュウさんの試練は最近マンネリ化し出していますしね。」

「!!」

図星なので何もいえないキリュウ。

「ですが、なぜ私に連絡をしてくれなかったんですか?」

「いや、ヨウメイがせっかく楽しく遊んでいるところに言うのも気が引けて…」

「まぁ、いいじゃねぇか。太助はヨウメイが楽しんでいるところを邪魔したくなかったっていってんだし…」

「ですが、キーファさん…」

「くどいと嫌われるわよ。」

「…分かりました。もうこの話は終わりにしましょう。」

「まぁ、お互い色々と分かったところで、僕はヨウメイの特技を知りたいんだけど…」

「私の特技ですか?…私の特技はおもに、『自然現象を操る』ことです。それと…」

「統天書を使い、主にさまざまな知識を教えることだな。…ひさしぶりだな。ヨウメイ。」

三神がヨウメイが言うより先にそういった。

「!まさか、公嵐さんですか?」

「そうだ。相変わらずキリュウとは仲が悪いようだな。」

「余計なお世話です。」

「ははは、すまないな。ところで、お前最近調子がおかしいということはないか?」

「今もおかしいですよ。」

「やはりな。太助。ヨウメイにヴァトラスの剣を近づけてみろ。」

キユピーーン!!

あたりが激しい光に包まれた。

「11人目のエデンの戦士はヨウメイか。」

「私がエデンの戦士ですか?」

「そうだ。お前には今まで隠していたが、お前はシャオリン達と同じく1000年前に太助やクロード達の先祖とともに邪哭八龍と戦った

 エデンの戦士だ。お前は、このような再びくるであろう争いのために対抗手段を身につけるために精霊となった。」

「…なにか頭のもやもやが消えたような気がしますね。」

「それはよかった。」

「ところでさぁ、自然現象を操るってどんなことができるの?」

アシュトンがヨウメイに尋ねる。

「そうですね…」

そういい、ヨウメイは叫んだ。

「来れ、雷鳴!」

アシュトンの近くに小さな雷が落ちた。

「ウワァァァ!!」

「分かりましたか?」

ブンブンと首を縦に振るアシュトン。

「へぇ〜面白い能力ね。他にはどんなことができるの?」

「えっと…マリベルさんは、グランエスタード島の、フィッシュベルに住んでいますね。」

「すごい!あたってるわ。」

「まさに、歩く広辞苑だな。」

「確かに。」

一同が、ヨウメイの能力を知ったところにまた客がやってきた。

「お〜い、弟よなぜ私を連れて行かないんだ?お前はそんな薄情な奴だったのか?」

「那奈さん。だからって私に八つ当たりをしなくても…」

「よぉ、七梨!よく無事だったな。」

客は那奈と、出雲、翔子だった。

「!?お前は翔子じゃないか?」

「何で三神がこんなとこにいるんだよ?」

「?なぜ、山野辺が三神のことを知ってるんだ?」

「なぜって、三神はあたしの親戚だからな。」

「そうだったのか?」

「あれ?言ってなかったっけ?」

「ああ。俺は聞いていない。」

「そう、まあいいか。」

と、そこへレオンが慌てて走ってきた。

「大変だ!!邪哭八龍が姿をあらわした!」

「なに!?」

三神達は慌ててブリッジへと走っていく。

「で、いったいどこに現れたんだ?」

「ポイント201−39…青木ヶ原樹海だよ!」

「分かった。アルス、青木ヶ原樹海に向かってくれ!」

「わかったよ。じゃぁ、いくよ!」

 

 

 

???(Zyakokuhatiryuu)

「ふっ。影龍め人間にやられるとは情けない…俺が変わって消してやるよ…エデンの戦士め…あのときの恨み何倍にもして返してやるよ。」

謎の影は樹海の奥へと消えた――

 

 

第5巻エデンの戦士後書き

どうも!公嵐です。ついに楊明が登場しました!

なお、ここまでは僕のHPに掲載していたエデンの戦士たちの改正版でしたが、次回からはHPと同じ内容になる予定です。

(幻想曲もまだ5巻までしか展示してないし…)

背景などは、このままで行こうと思います。訳は…なんか新鮮な気がするから。(意味なし!)

あと、登場人物の集いはこちらでは掲載する予定はありません。

(見たい方は、僕のHP「幻想曲」に来てください!)

では、次回また!


次回予告

三神たちは邪哭八龍の反応があった青木ヶ原樹海へと向かった。そして、新たな邪哭八龍と戦うこととなる――

「なぜ、邪哭八龍と遭遇すると気分が悪くなるのだ…」

「俺の名は透龍…エデンの戦士たちよ覚悟は良いな!」

「あんたの弱点分かったわ!」

「やめろ!マリベル!!」

「いくわよ!!フレアノヴァ!!」

次回まもって守護月天!プラス〜エデンの戦士たち〜 第6巻 決戦!邪哭八龍透龍。

 

ひとは、誰かになれる――


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