さて、コースガイドですが、まず、このコースを歩くためには、ここで最低2泊はしなければならないという条件がありますのでご注意ください。
コース踏破は、丸1日かかります。出発は、香深発スコトン行きの始発バスに乗ることから始まります。普通6:30分頃発ですので、前日に民宿の方にその旨を伝えて、バス停まで送ってもらいましょう。それと一緒に、お弁当も作ってもらいましょう。
バスは、約1時間でスコトン岬に到着します。ここは、礼文島の最北端ですが、緯度で宗谷岬にわずかに及ばず、日本の最北端ではありません。しかし、正面にはトド島がぽっかり浮かび、紺碧の海と相まって、その情景は正に「最北限」のイメージにぴったりです。
さて、スコトン岬を後にすると、いよいよ8時間コースの始まりです。礼文島の西海岸は、ほとんど切り立った断崖になっていて車道はなく、このコースだけが唯一の道になります。「花の浮島」と呼ばれる通り、至る所にお花畑があり、6月から7月の開花期には、様々な高山植物が咲き乱れます。
道は、そんなお花畑の中を進みますが、コースの前半のハイライトは、ゴロタ岬、ゴロタノ浜から西上泊までの海岸美です。それは、断崖絶壁の岬と弓状の浜が交互に現れ、まさに絶景としかいいようがありません。
稲穂岬の展望、海底の石が手に取るように見える澄海岬、南の島とは違う北の島の海を堪能して西上泊に到着すると、コースはここから海岸を離れ、草原の中を進むようになります。前半は、お花畑の中の道ですが、次第に山道になり、やがて海側に下りかけると、アマナ岩に着きます。
アマナ岩の砂滑りを一気に下って、再び海岸線に出ると、ここで、ようやくコースの3分の2です。磯の香いが漂う河岸沿いをしばらく歩くと、突然1件のお店が現れます。ここは、まさに天の助けで、カラカラの喉を潤す飲み物を販売しています。でも、道もないのにどうして運んだのだろうとちょっと不思議なお店です。
道は、海岸沿いをさらに進み、途中幾度か立ちはだかる岩を鎖を使って乗り越えると、やがて礼文滝に到着します。清涼感あふれる滝の水で顔を洗って更に進むと、いよいよ正面に切り立った大きな岩が見えてきます。地蔵岩と呼ばれる奇岩ですが、この岩を過ぎると、長かった8時間コースも漸く終了で、メノウの原石が拾えるという元地海岸に到着です。
アドバイス
注意
事故防止の為にも、現地での状況確認をお願いします。 |
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