大雪山(黒岳登山)
位置
大雪山系の北部
層雲峡温泉の間近
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アクセス
JR旭川駅から層雲峡行きバスで約1時間30分
層雲峡ロープウェイで7分、さらにリフト12分で7合目登山口
コースタイム 7合目から登り90分、下り60分
ガイド
黒岳は、大雪山国立公園の北部に位置する山です。層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぐと7合目まで殆ど登ることなくたどり着けるので、大雪山を初めて訪れる方にはもってこいの山でもあります。
しかし、気軽に7合目まで登れるこの山も、いざ山頂を目指し登り始めると、やはりそこは大雪山だけのことはあり、そこそこの体力を要する山でもあります。
さて、コース案内ですが、前述のとおり7合目までは殆ど苦労もなく、どなたでもたどり着けます。その分、夏場の最盛期には、大勢の観光客で一杯になりますから出来るだけ早朝の登山を心がけましょう。
7合目には、登山事務所があります。まずここで入山の記帳をしていよいよスタートです。 黒岳は、標高1984mの山ですが、登山道は7月まで残雪があります。そのため、雪がなくなる8月まではルートの殆どがどろんこ状態になっています。いくら観光気分で7合目まで登れたとしても、やはりそれなりの装備と服装で登らないととんでもない事になってしまうので注意しましょう。
7合目から山頂までのコースは、ほぼ一本調子のジグザグの登り道を進むことになります。 思いのほか傾斜がきついので、一汗かきながらの登山となりますが、30分ほど登ると第1花園に到着します。丁度7月には高山植物が辺り一面咲き乱れていますので、ちょっと休憩を取って、花の写真を撮るのがいいでしょう。
さらにしばらく登ると、前方にマネキ岩と呼ばれる岩場が目に入ってきます。黒岳は、この辺りが森林限界になっていて、ここからは、お花畑とハイマツの中を登っていきます。辺りが開けていますので、気分も爽快で疲れも吹っ飛んで快調に山頂を目指せます。
山頂は、マネキ岩からは10分程です。山頂に立つと表大雪の名峰が突然目の前に飛びこんできます。山頂付近は、広い台地状ですので、腰を下ろしてじっくり休憩して雄大な大雪山をしっかり目に焼き付けましょう。また、近くのガレ場には、コマクサの群落もありますから、可憐な花を見ることも出来ます。
登山道は、大雪山の奥へのさらに続いています。この景色を見ると、思わず先へ進みたくなりますが、ここからは先は、やはりそれなりの装備をした登山者の聖域です。我々は、ここで引き返すことにします。帰り道は、登ってきた道を逆に辿ることになりますが、体力的に余裕がある分、登りより辺りの風景に気を配ることも出来るでしょう。
7合目までは、約1時間で到着します。登山事務所で下山の記帳をしたら、後はリフトとロープウェイで下るだけですが、この辺りには良く野生のエゾシマリスが顔を見せますから、少し探してみるのもいいでしょう。
アドバイス
比較的気楽に登れる山ではありますが、観光気分ではちょっときつい山でもあります。
特に残雪期の登山道はどろんこ状態ですから、服装、靴は登山用の物を準備しましょう。
ルートは、登山者も多く迷うこともありません。
注意
山頂付近のコマクサの群落地は立ち入り禁止です。柵内に入ってはいけません。
登山道がぬかるみの時は、非常に滑りやすいので注意しましょう。
問合せ先
層雲峡観光協会
TEL 01658−2−1811
層雲峡ロープウェイ
TEL 01658−5−3031
PHOTO (第一花園付近、マネキ岩付近) by KAZU
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