ミニスポット

ちょっとお奨め「ミニスポット」−道北・道東編−


1.礼文林道 (礼文島)
礼文島の観光地と言えば、「桃岩」や「スコトン岬」が浮かびますが、最近は団体旅行の観光バスが押しかけ、折角最北限の島に来ているのに、秘境ムードが台無しです。
そこで、もっと静かに礼文島を堪能したい方にお奨めなのが「礼文林道」です。林道は、香深から桃岩へ通じる道の途中から右に分かれたダート道です。ダート道といっても、車はほとんど通りませんから、砂ぼこりに苦しむこともあまりないと思います。道は、右手に利尻島を望みながら少し登りますが、やがて島内一の「レブンウスユキソウ」の群落地に到着します。開花期の7月には、白い可憐な花を咲かせますので、ここは、是非立ち寄りたいポイントです。
この林道は、礼文島に咲くほとんどの花を見ることができると言われていますので、「8時間コース」を歩く時間のない方も、一度こちらを歩いて見てください。

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2.ベニヤ原生花園 (浜頓別町)
オホーツク沿岸の原生花園のなかでも、ここは北端に位置する花園で、はっきりいって訪れる人はほとんどありません。しかし、あの有名な「小清水原生花園」の喧騒と花園の衰退をみると、この有名でない「ベニヤ原生花園」の方が、ずっと訪れる価値があるように思えます。
ここの開花期は、6月下旬から8月上旬になりますが、ヒオウギアヤメやハマナスが約330haの花園中に咲き乱れます。海岸にも接していて歩くと10分程で着きますが、ここのオホーツクは、その静けさ故に、何となく寂しさが感じられて、私にとっては忘れがたい場所になっています。

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3.ワッカ原生花園 (常呂町)
ワッカ原生花園は、サロマ湖とオホーツクを区切っている砂州の根元に位置します。ここでのお奨めは、なんといってもレンタサイクルです。花園の入口にネイチャーセンターがあって、そこで自転車が借りられます。2人乗りの珍しい自転車も置いていますので、カップルにはこちらがお奨めです。道は、花園の中を砂州の先端側へ続いていますが、途中の「ワッカの森」で折り返しになります。この「ワッカの森」には、おいしい水の飲める井戸がありますので、是非飲んでいってください。

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4.乙女の涙 (斜里町)
知床には、たくさんの秘境がありますが、この「乙女の涙」はさほどアプローチが難しくありませんので、是非立ち寄ってほしい場所です。「乙女の涙」って何?といわれる方に説明しますと、これは実は滝の名前なのです。知床半島は、海岸が断崖になっていますが、「乙女の涙」もその断崖から海へ流れる滝の名前を誰かが名付けたものです。水量はさほど多くないのですが、断崖から流れ出る水には清涼感がありと、オホーツクの紺碧の海に溶け込んで何故か気分爽快になれるところです。知床五湖の近くですから、五湖を回ったあとで寄るのがちょうどいいでしょう。

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5.多和平 (標茶町)
地球が丸く見える展望台として、かつては中標津の「開陽台」が有名でした。ところが、開陽台が実際は330°程の展望なのに対し、こちらは正に360°のぐるり一周の展望が広がっていますので、今ではこちらの方がお奨め出来るでしょう。
ここの展望台のお奨めは、何といってもその広大な風景で、周辺は果てしなく続く牧草地になっていて、遠くには雄阿寒、雌阿寒岳や摩周湖の外輪山も一望できます。また、ここは、乳牛だけでなく、羊も放牧していますので、かわいい子羊たちの姿を目の前でみることも出来ます。さらに駐車場横のレストハウスでは、、バーベキューや自家製カレーなどの食事メニューもありますので、出来ればお昼時に立ち寄るのがベストでしょう。

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6.細岡展望台 (釧路町)
釧路湿原はご存知の通り日本最大の湿原で、それを見下ろす展望台も湿原の東西に数ヶ所設けられています。それらの展望台はそれぞれに特徴があるのですが、この細岡展望台をお奨めするのは、何といっても「蛇行する釧路川」を眼下に捕らえられる展望台だからです。
釧路湿原というのは、余りにも広大すぎるからか、展望台から眺めてみても、のっぺりと広がった草原といった印象しか残らないものです。しかし、この展望台では、湿原の中をとうとうと流れる釧路川を目にすることが出来るので、私たちが普段いだいている湿原のイメージそのままの風景を見ることが出来るのです。
釧路湿原は、単に眺めているだけでは本当の良さはまだまだ分からないかもしれません。でも、この展望台でゆっくりしてみるのも、湿原に触れる第一歩としては最高の場所だと思えてきます。
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7.ハルニレの木 (豊頃町)
豊頃町のハルニレの木は、単なる1本の木に過ぎないのですが、広々とした草原に大きく枝を広げて立つ姿が印象的で、最近はたくさんの人が訪れるようになりました。
実はこの木の四季を撮った写真集も出版されていて、初めてここへ来られた方も、一目見れば「ああ、この木か」と思われるのではないでしょうか。しかし、だからといってこの場所の魅力がなくなったわけではなく、是非訪れてほしい場所に違いありません。出来るなら新緑の頃に行って、草原に寝転がって昼寝をすれば最高でしょう。

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8.士別めん羊牧場 (士別市)
士別市の西に位置するこの牧場は、主にサフォーク種の羊を飼育している公共の牧場です。特にこれといった特徴があるわけではないのですが、それでもこの牧場をお奨めするのは、何といってもそこで働いておられる方々の気さくさにあります。私たちのような単なる観光客でも、本当に気持ちよく歓迎してくれるので、観光ルートからは少し外れた場所にあるとはいえ、訪れて良かったと思わせてくれます。
また、この牧場には、かわいいシープドッグもいて、羊を追う姿を見ることもできますし、高台にある展望台には、オリジナルのぬいぐるみや羊毛製品も販売していて、こちらもお土産としてお奨めできます。
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