お気に入りマンガのぺ〜じ
ブームにはならないけど面白いマンガって有るよね。趣味がバレるというか。


★『ドラゴン・ヘッド』

 望月峯太郎の描く、サバイバルホラー?マンガ。 修学旅行の帰り、箱根辺りを通る新幹線の窓から主人公(テル)は奇妙なモノを偶然に見る。空を焦がす程の火柱・・・・・その直後、トンネルに入った新幹線を大地震が襲い激しい落盤事故となる。生き残ったのは三人。トラウマを負いつつも死にもの狂いで外に出てみるが、外は一面に灰が積もり今だ降り続ける灰に太陽も月の如くに静寂な死に絶えた世界となっていた。打ちひしがれつつも家を目指し、東京を目指す。・・・と云うようなストーリー。途中で出会う頭に激しく手術痕のある男がどうやらリュウズらしい。火柱の正体がまだハッキリしていない。テルは家族に逢えるのか?? ノブオが怖すぎ!!


★『すごいよ!!マサルさん』

 うすた京介の描く、超バカドリル漫画。この手のおバカさんに目がない私は、ついに市民権を獲得したか〜などと一人悦に入ったり。アニメ化もされて知名度も上がったし♪
 そもそもの出会いって会社で回し読みにされてジャンプを「これジムリさん絶対好きそう。」 と同僚の子が突き出したのがきっかけだった。そんな簡単に見抜かれちゃカッコ悪いから「え〜ジャンプで面白いのJOJOだけじゃん〜〜??」 とか言ってハスッパなカンジに受け取ったクセに私ったら・・・・・・その日の帰りにはコミックス買ってやんの。ハハン。


★『ゴージャス・アイリン』

 JOJOの作者、荒木飛呂彦の短編って言うか、全一冊のストーリー漫画。殺し屋を生業とする少女が主人公。なんとメイク(戦いのメイク)で性格(体型まで)変わる!! 「ゴージャス!!」って自分で言うところが何とも奥ゆかしい・・・(笑)。(そういや昔買った荒木本に、「布教のメイク!」とか言ってバックで象の帽子の信者が踊るヤバイギャグがあったな。) 出てくる人のコスチュームが相変わらずヤバイ。荒木はアントニオ・ロペス(斬新なセンスのファッションデザイナー。エイズで亡くなった。ホモ。)の影響大だな。


★『エンジェル伝説』

 八木教広の月刊ジャンプ連載だった漫画。全12巻。主人公の北野君はとてもいい人です。天使の様に純朴です。でも顔がコワイ・・・細面の面は青白く、切れ長の目の瞳は黒目が小さい。しかもクマが居座ってます。薄い唇は微笑をたたえ、糸切り歯が目立ちます。髪はオールバック・・・なんだか霧深いペンシルバニアから暖かい血液を求めてやって来たような印象を与えます。でも純朴なんです。北野君は一日で番長グループをつぶしました。でも正直なんです。不良高校の頭も押さえました。でも天使なのです。彼を理解すればその背中に翼が生えるとの言い伝えが・・・・・・・   お薦めです。実は結構ギャグ漫画だったりします。


★『夢幻紳士(怪奇編・冒険活劇編)』

 スコラから文庫で復活していてお手頃で嬉しい。主人公のマミヤ君はなんだか陰陽師みたいだ。怪奇現象を操るその能力・・・その力を駆使して彼は不可思議な事件を専門に扱う探偵を生業にしている。怪奇編のが妖しくてドキドキするけど、冒険活劇編はギャグ漫画。同じキャラクターをココまで違う性格に描く人も珍しい。高橋葉介著。


★『ピンポン』

 松本大洋の卓球漫画。主人公の心の変化が面白い。この作者は大友派であるらしく、絵の中の空気でその場を読ますトコがいい。身体が加速してくると、だんだん卓球台と行き交う球しか見えなくなる。だんだん歓声も聞こえなくなってくる。だんだんお互いの動きがゆっくりになってくる。スポーツドーパミン。


★『バオー来訪者』

 荒木の初期作品、バオーが文庫になったぞ!! いいぞぉバオーは。ラストはなんか泣けますね。逆境は切り抜けるものって捉え方がいいんですね。予知が当たりますように。荒木エッセンスがあふれだすこの作品はもしかするとJOJOの上を行くかもしれない。


★『鉄コン筋クリート』

 シロとクロ。二人の「野良猫」の物語。人間は善で有る方が精神力を使うのであるよ。たとえ悪でも、善に頼られたときにそれは善なる悪になるのでは無いだろうか・・・きれい事では生きられない世の中だから、善を守る悪でも許されるのでは無いだろうか?善で有ろうとする心を捨てないから生きていける人々が愛しいから明日があるんだって思うよね。


★『お父さんは心配性』

 岡田あーみん作。何がスゴイって作者がスゴイ。今時少女漫画にフィンガーファイブの話題とか番長グループが出てくるのって、この作者の漫画ぐらいだろ。アホっぽいワリにきらりと光るモノが有るあたりがなかなかアナドレないのであった・・・『こいつら100%伝説』も来てる。ナイス。ココまで吹っ切れてる少女漫画家ってそういないんじゃ・・・ちびまる子ちゃんとお父さんが仲がいいので、まるちゃんのコミックスで見かけたヒトも多いのでは?しかしなぜリボンで連載してたんだろ・・・


★『ヘンゼルとグレーテル』

 巨匠大友の短編集。表題作など色々グリムな話が大友解釈されてて面白い。「おかし家!!」とか。なかなかにどんでん返しが効いていて、しかもあほらしいと言う、落語好きな巨匠ならではの落ちが最高さぁ。じむり一押しキャラクターは「金の斧銀の斧」の"貧乏で背も低くて女の子にモテ無いかわいそうなきこり"君ですね。巨匠にビンボー臭いキャラ描かすと日本一ですねぇ。あ、ドンキホーテがカッコイイよ。イカス。


★『バタアシ金魚』

 望月峯太郎の学園漫画。主人公カオルのキレぶりがすごくいい。あんましとなりに居て欲しくないけど。(笑)
 カオルはその子が大好きで大好きで迷惑な位大好きなのだったが、不死身のカオルに振り回されて無事で居られるワケもなく。(爆) 個人的に元オリンピック選手の「ババァ」とその愛犬「フーバー」が好き♪
 「ごめ〜んフーバーッ!!」コリ、ポリ。


★『おたんこナース』

 『動物のお医者さん』でおなじみ佐々木倫子作『人間の看護婦さん』(笑)
医療現場で働いた経験があればより面白いという辺りがさすがなのである。絵がマジメなのに中身がギャグなそのギャップが一度肌になじむとそこはめくるめく倫子ワールドだったりする。何ともいえないわびさびがいいのう〜。 絵を見ただけで少女漫画?みたいな早トチリすんのはやばいぜ。ベイベー。


★『マッドメン』

 諸星大二郎ですな。作者の名前のインパクトにまずビビったり。ニューギニアの文化と縄文の考古学的資料を絡めてひとつの糸で結んでみた、面白い本。たしかにミクロネシアやペルーには縄文式土器の痕跡や共通するDNAパターンなんかもあるらしいのでその辺りなかなか興味深いです。世界中の神話なんかには結構共通する点がたくさんあるのも事実なので、こんなドラマが有ってもいいじゃあないですか。うむうむ。


★『南君の恋人』

 春菊さんの昔の作品です。この頃の春菊タッチがほんわかしてて一番いぃなぁ〜。なんか、南君もちよみも、ごくごくフツーの高校生な所がしみじみといいんです。読んだ後の目がちょっと遠くなってる自分を感じます。お互いにできるコトとできないコトを分かち合いながらずっと一緒にいたい気持ちを大切に育てていった、そんな小さな幸せの物語。私はちよみ、幸せだと思うよ。


★『銃夢』

 銃の夢と書いて「ガンム」と読む。最近豪華版が発売されているのを発見。結構えぐいシーンは多いんですが、何度読んでもおもしろい作品なので、豪華版を密かにねらっている。(笑)
 失った記憶を求めながら生き抜く一人のサイボーグの少女ガリィを主人公に様々に信じる自分を生き抜く人々の姿を描き綴ったストーリーの中で人間の生きる理由を血が求めるレベルで容認している作者の姿勢が共感を呼ぶ作品。名前も過去も流転する可能性の中で、何を求めて何を信じるのか。そこに絶対と言う言葉は無いけれど、信念や真実がそこにその瞬間ある、あるいはあったと言うことが生きた証であっていいのではないかと思わされる作品。
 ラストがまたいぃのですよ。必読ですよ。うん。


★『ジョジョの奇妙な冒険』

 今だ完結せず、新シリーズ『ストーン・オーシャン編』が始まったこの漫画。しかし『Sオーシャン』が一巻から始まっているので、一区切り出来たと考えても良さそうですね。
 ジョースタ家の一族が代々関わる不思議な冒険の物語。荒木飛呂彦の、もうほとんどライフ・ワークと言ってもいいんでは無いかと言うほどの長編漫画であるけれども、毎回絶えず新しく新しくアイデアを練り変えながら『自分の信じる善』を貫いていく主人公達が飽きさせなくて楽しい。敵のサイコ度は年々上がっていく見たいだけど。(笑)また其処が楽しみなんだけどね。
 第1部ジョナサン・ジョースター編が一番物語としては設定がドラマティックで骨が太い様に見えますね。キャラクター的に一番魅力的なのは断然第2部のジョセフ・ジョースター。第3部でもいい男ですが、彼の魅力はトリックに有ります。吸血鬼と戦うために波紋法を学ぶんだけど「効果はあるけど基本的に直接相手に触るコトが条件な技」なので、圧倒的な敵に対して絶えず裏をかくコトで接近するその肉迫した間合いがおもしろさに繋がっているんですねぇ。第3部からはジャンプらしい「次々と出てくる敵をばったばった」パターンですが、もうキャラクターのデパート状態で目移りする〜。(笑) 全巻通して感じるのはやっぱり作者のバイタリティですね。いつも何か新しいモノに目を付けて取り入れて行くしたたかさと持ち前のトリックマニア的な考え方を駆使して、絶えず飽きない何かを追求し続けている荒木さんてスゴイっす。できればまた、独りの敵とじっくり戦うタイプのストーリーを描いて欲しいなぁ〜(*^-^*)


★『カモン!恐怖』

 しりあがり寿の心霊漫画。アホです。読まなきゃわかんないアホさです。明日三時に宅急便が来るのがわかる予知夢とか。意味ねぇっすよソレ、な小ネタ満載。
 なんだか水木しげるテイスト+諸星大二郎チックな線をイージーなタッチでしりあがりに。心霊とお友達になれそうな勇気がリンリンしてくる一冊。なんとちくま文庫から出てる。ちくまよ・・・・・


★『岸和田博士の科学的愛情』

 アフタヌーンからトニーたけざき著。巨大人型ロボットとかが妙に生々しくって・・・・・心臓の弱い方と耽美主義の方にはお奨めできませんが、大友張りの絵で耳から垂れ流すようなギャグを描くので読んでて溶けます。秘密基地の地図とかバカすぎて大好きなのよ〜vあと、『“ピラミッド建設は実は宇宙人に手伝ってもらった”説』とかじむりのツボです(*^ ^*) スゴイ科学力と釣り合わない発想が壮大なバカバカしさを生み出している所がいいのですな。 ・・・岸和田博士はかなりマッドですがダンディでステキ♪


★『出来るかな』

 西原理恵子著。
 古本で十分だが一度は読んでおきたい一冊。名前が一字違いなのでとっても親近感〜(^◇^) ダメ人間をダメ人間と切って捨てつつ結構付き合いのいい彼女の逞しさってステキ・・・(^-^;; キャラがこうばしいのは生まれつきなのか、育ちのせいなのか?とにかく本来自尊心が覆い隠す部分を赤裸々に暴きすぎるサイバラ式って、スゴイ・・・ ※良い子は読んではいけません。(笑)


★『バカドリル』

 もともとはパルコのフリーペーパー『ゴメス』の1コーナーだった。しりあがり寿や白根ゆたんぽの仕掛けたフリーペーパーのために電車賃かけて毎月渋谷に繰り出した懐かしい思い出・・・(遠い目・バカヨネ〜)。一言で言うと宇宙百貨のやうな妖しい雑誌でしたが、中でも大好きなバカドリルが一冊になって嬉しくて・あとから何冊か出ましたが元祖が一番だと思う。青い空にお花畑って表紙のヤツが。サイズはB5扶桑社だかから出版。
 全体はコミックではないのですが、ボクの考えたシリーズは必見です。 巻末マンガ『部長』の独特の間は、ニポン人にしか判らないアジが。ニポン人でよかった。


★『バナナ・フィッシュ』

 最近またなんか本がでたりしてブレイクかもなアッシュ・リンクス。女の子だけが読むのはもったいない話です。AKIRAファンにはコマ探しがまた楽しいんですが(笑)。ベトナム戦争で偶然出来た麻薬にコルシカマフィアが目を付けた。コードネーム『バナナ=フィッシュ』。死を呼ぶ魚と名付けられたその薬。その名にふさわしいある作用がある為だ。兄が巻き込まれた事をきっかけに主人公アッシュ・リンクスが危険な魚を追い始めて見いだす真実。一人の青年の不幸と幸福の交差の中から生きる事を探るストーリー。これはじむり的長編少女漫画としては最高峰。(っていうか少女漫画あんまし読まないんだけどね(^-^;;)私の一押しキャラはショーターなんだけどね。山形といいショーターといい、私ってこういうキャラに弱いのね・・・。(自爆!!)


★『サウスパーク』

 こちらはアニメですがかなりじむりツボなんです。アメリカのド田舎、サウスパークで繰り広げられる恐るべき子供達の日常を描いた大人の為のギャグアニメです。ブラックジョークがキッツイので子供が見てもわからんだろうと思われるこの作品は、どうやら受け入れられる方とそうでない方に大きく分かれるようです。じむりはブリブリ前者ですが。この作品のアジは、カワイイ切り絵風のキャラクターとその毒舌ぶりのギャップにあるんですがどこか私たちに対してチクリと刺す、風刺的な社会批判のようなモノを併せ持ってる事にポイントがあります。キャラクター達の言動は衣着せぬむき出しの私たちの人に見せない部分を極端に引き延ばしたモノで、極端過ぎるズレが笑えるワケです。直接的でないけど質的には同じモノを理解している事をむき出しにされるので、ドキリとする事がしばしばあります。いわゆる『「大人ってキタナイ!!」というオザキ的な偽善な逃げ』を許さず現実を白昼のもとに曝す、そういう意味ではなかなかに刺激の強いアニメで、バカなのかスゴイのかわかんない(たぶん両方)んだけど、無批判にただ笑うアニメじゃなくて、彼らが非道いとかヤバイとか絶えず批判する気持ちが笑い(笑い難い事も大いにありますが)に繋がるという・・・いくらでも深読みの余地はあるね、コレ。さらにおぞましい(笑)のは、八歳のキャラクター達が変に物事を知っている割に無邪気だったりする事で、このアニメを見ていると、子供は取り囲む大人が形作っているという事がよく判ります。反応の差異は個性でもその本質は周囲への適応なワケで、立派に対応しつつたくましく育つこのサウスっこ達の行く末ってば密かに心配。特にカートマンが。
 じむり一押しキャラクターはシェフ。案外子供に一番たくましい生き方を指南しているのがこのシェフだったりします。どのみちろくでもない事が大半なんですが、大人の暗黙の世界だったりする辺り・・・うぅ〜〜ん・・・(^.^;) あ、あと一番カワイイのはケニー♪(はあと)ケニーの俳句・・・カワイイ・・・


★『バカドリル・コミックス(文庫サイズ)』

 本屋で偶然見かけて即買い。えぇ。
 何気なく本屋に入って、何か買うハズだったんですけど、忘れてコレ買って出てきました。(ダメじゃん。爆)
バカドリルで描かれていた『部長』のキャラクター中山と川原が一冊になった濃縮レアなモノですな。昔の漫画にありがちなキッチュさの中にビミョウな現代的な毒が含まれていて、キャラが美男とダサ男というでこぼこコンビで有るところからすでに二人の間に見えない主従関係のような若さ故の残酷さが見え隠れしているあたり、すごく「分かってる」面白さが展開します。って、内容的にはすげ〜くだらねぇ〜〜!!とか正しい!!正しいけどくだらねぇ〜〜〜!!!とかくだらなさ満載。「もじゃ先生」とか。でも昔の青春映画とかってこういうレベルだったようで、くだらないけど素直にバカにできるかどうか自分に問い直すヒトも多そうな、連ドラで泣くようなヒトには後ろ暗いだろう本。感動の裏にはギャグが含まれている危険性に立ち返ってみるのもいいか・も。



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