“トリックの鬼”と言わしめられる『最後の探偵小説作家』横溝正史の作品の中には、雑誌掲載時よりひとつまとめに単行本化される際、加筆、あるいは削除といった作者みずからによって手が入れられて体裁を整えられたものが少なくない。 |
角川文庫版(昭和51年発行
第二十版)より
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『宝石』連載時掲載誌より
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プロローグ 鬼首村手毬唄考 |
《第一回》 「どうしたんです。金田一さん、いつやつてきたんです」 それやこれやで怏々として楽しまずという状態でしたが、それから三年ほどたつて亡くなりましたよ」 |
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第一部 一羽の雀のいうことにゃ 第一章 村の詐欺師 p11/8行目 「どうしたんです。金田一さん、いつおいでんさったんです」 |
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第二章 グラマー・ガール p27/12行目 それやこれやで怏々として楽しまずという状態でしたが、それから三年ほどたって昭和十年に亡くなりましたよ」 |
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第三章 亀の湯の人々 加筆・削除 なし |
《第二回》 「いいえン、仁礼の旦那はん」 大空ゆかりがかえつてくるというまえの日の夕方、金田一耕助は用事があつて仙人峠をむこうへ越えた。 |
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第四章 青髯の五番目の妻 p44/17行目 「いいえ、仁礼の旦那はん」 p57/12行目 大空ゆかりがかえってくるというまえの日、すなわち八月十日は昭和十年に死亡した由良の卯太郎旦那の祥月命日とやらで、亀の湯のリカは昼過ぎから法事の手つだいに出向いていったが、その夕方、金田一耕助は用事があって仙人峠をむこうへ越えた。 |
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第五章 グラマー・ガール故郷へ帰る p61/14行目 いそいで雨戸をいちまいくってみると、外はまぶしいばかりの日ざしである。 |
《第三回》 いそいで雨戸をいちまいくつてみると、外はまぶしいばかりの日照りである。 おたくのお客さんじやそうじやけん」 |
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第六章 新盆 p79/3行目 おたくのお客さんじゃけん」 |
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第七章 お庄屋ごろし p90/15行目 お庄屋さんはほんまにおしりんさらなんだふうじゃったんかいなあ、 p91/7行目 「そのために、わたしども夫婦まで、いちじ、ご機嫌を損じていたくらいじゃったけんなあ…」 p94/6行目 おそらく放庵さんは、遁げた妻の名を口に出すさえいまいましく感じていたことだろう。 |
《第四回》 お庄屋さんはほんまにおしりんさらつたふうじやつたんかいなあ、 「そのために、わたしども夫婦までいちじご機嫌を損じていたくらいじやけに…」 おそらく放庵さんは遁げた妻の名を口に出すさえいまいましさを感じていたことだろう。 「〜たつた二枚だけじやつた、とゆうとりますんじやが…」 その二枚はわらびとの煮附けにつかわれたものにちがいない。 「あつはつは」 |
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第八章 山椒魚 p113/9行目 「〜たった二枚だけじゃった、とゆうとりますんじゃが…」 警察でいま調べているのは草庵にのこっていたいなりずしの出所なのである。すしのできぐあいからみて、すし屋で買ったものではなく自家製らしいとおもわれるのだが、それならそれで放庵さんは油揚げをどこかから手に入れたはずである。 しかし、いま刑事が調べてきたところによると、放庵さんは村の豆腐屋から、油揚げを二枚しか買わなかったという。その二枚がわらびとの煮付けにつかわれたとすると、あのいなりずしは……? 「あっはっは」 |
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第九章 生きているのか 死んでいるのか 加筆・削除 なし |
《第五回》 昭和二十八年三月以降、どこからも多々羅放庵あての送金があつた形跡はなかつた。 警部とさしむかいで二三本ビールをかたづけたあと、 |
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第十章 枡ではかって漏斗で飲んで p136/4行目 昭和二十八年十二月以降、どこからも多々羅放庵あての送金があった形跡はなかった。 p141/3行目 警部とさしむかいでビールを二本かたづけたあと、 |
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第二部 二番目の雀のいうことにゃ 第十一章 炉辺物語 p146/1行目 放庵さんの草庵から人喰い沼にそって半丁ほどだらだら坂をのぼったところに、 p158/9行目 「工場へよって酸っぱいやつを一杯ちくとやって、 |
《第六回》 放庵さんの草庵から人喰い沼にそって十五六間ほどだらだら坂をのぼつたところに、 「工場へよって酸つぱいやつを一本ちくとやつて、 |
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第十二章 婿あらそい p163/14行目 金田一耕助にとって、はなはだ印象的だった。 作業服のまえからボタボタと滝のようにしずくを落としながら、 p163/17行目 その視線が嘉平どんの顔におちると、 p166/15行目 いちばん日のながいつじ(頂点の意)は、 p171/14行目 亀の湯の裏門へつきあたるのである。しかし、この十字路に六道の辻という名があることはいままでしらなかった。 「どの葡萄畠へとびこんだんかね」 |
《第七回》 金田一耕助にとつては、とても印象的だった。 作業服のまえからポタポタと滝のようにしずくを落としながら、 れいの視線が嘉平どんの顔におちると、 いちばん日のながいつじは、 亀の湯の裏門へつきあたる。 「どの葡萄畠へとびこんだんかね」 ハカリ屋葡萄酒醸造工場は、その十字路(あとでわかつたところによると、その十字路は六道の辻と呼ぶそうな)を半丁ほどのぼつて、大きく丘を左へまがるとすぐ眼の下の山峡にたつていた。 「ほら、左に見えとるんが桜のお大師さんで、そのねきにひときわ大けな家が見えますじやろ。 しょうことなしにお建てんさつたんがいまのおうちですん。まあ、あのくらい不仕合わせなかたもおありんさるまいなあ」 「ところが、旦那、源治郎さんとわしらとはちようど八つちがいですけん、わしが小学校へ入つたとしに、あのひとは高等二年を出た勘定になりますんじや。しかも、あのひと高等を出るとすぐ神戸へおいでんさつたもんじやけん、ほとんどおぼえとおりませんな」 こつちやへかえつておいでんさつてから、ふた月とたたんまの事件じやつたけんな。 なるほど部落からこつちへ通ずる路のとちゆうに、ひとところ大きく崖くずれして、交通をせきとめている個所がある。 |
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第十三章 活弁青柳史郎 p173/7行目 ハカリ屋葡萄酒醸造工場は、六道の辻とよばれるその十字路を半丁ほどのぼって、大きく丘を左へまがるとすぐ眼の下の山峡にたっていた。 p173/15行目 「ほら、左に見えとるんが桜のお大師さんで、そのねき(そばの意)にひときわ大きな家が見えますじゃろ。 p175/15行目 しょうことなしにお移りんさったんがいまのおうちですん。いまのうち、あれもと尼さんが住んどったんですけんどな。まあ、あのくらい不仕合わせなかたもおありんさるまいなあ」 p182/3行目 「ところが、旦那、源治郎さんとわしらとはちょうど六つちがいですけん、わしが小学校へ入ったとしに、あのひとは学校を出た勘定になりますんじゃ。しかも、あのひと小学校を出るとすぐ神戸へおいでんさったもんじゃけん、ほとんどおぼえとおりませんな」 p182/7行目 こっちゃへかえっておいでんさってから、ひと月とたたんまの事件じゃったけんな。 p186/9行目 なるほど、ここからではよく見えないが、崖の出っ張りをめぐったところに電柱がおおきくななめにかしいでいるのは、そこに崖くずれができているのであろう。 |
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第十四章 痣娘 p194/4行目 里子はまたはげしく身ぶるいすると、長い睫毛のさきがしっとりと涙に濡れていた。 |
《第八回》 里子はまたはげしく身ぶるいすると、長い睫毛をふつさりふせる。ふせた睫毛のさきがしつとりと涙に濡れていた。 まだ梅雨まえでしたけんな」 「お庄屋さんがあたらしく、あれをお建てになつたんですか。」 「いいえ、あそこにはもと尼さんが住んどりましたん。その尼さんが昭和二十三年かにお亡くなりなさつて、 |
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第十五章 恨みの『モロッコ』 p208/7行目 まだ梅雨まえでしたけんな」 「あそこにはもと尼さんがいたそうですね」 「はあ、その尼さんが昭和二十三年かにお亡くなりなさって、 |
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第十六章 父の死の秘密 p220/17行目 村道である。その交叉点に立って丘のほうをみると、崖くずれのために路が交通不能になっているのがはっきりわかる。村道のかたがわは地面が p230/3行目 わしは虫が好かんな。年齢はわしより五つうえで、いやに達観したような顔はしているが、 |
《第九回》 村道である。村道のかたがわは地面が わしは虫が好かんな。いやに達観したような顔はしているが、 |
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第十七章 八十三媼 加筆・削除 なし |
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第十八章 父なし児 加筆・削除 なし |
《第十回》 |
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第十九章 暴露の第一夜 p259/7行目 金田一耕助は視のがさなかった。 低音のいくらかしゃがれた声に魅力があって、 p264/4行目 「あいては恩田じゃないかっと……」 |
《第十一回》 金田一耕助は視のがさなかった。 君去りし今宵は 冬の日ちかづけど 去りにし君かえらず 枯葉のまいちる ………… 低音のいくらかしやがれた声に魅力があつて、 「あいては恩田らしいと……」 日下部是哉というのは五十前後、いわゆるロマンス・グレーの頭髪を、ふさふさとオール・バックになでつけて、鼻下のひげと顎ひげがひとつになつて、唇のまわりをふちどつている。血色のいい好男子だが、夜だというのに紫色のサングラスをかけているのがちよつとうさんくさい印象をひとにあたえる。 東京なら宵の口ですよ。どうぞごゆつくり。春江さん」 「ああ、春江さん、あんたここにいらつしやい。 「いや、それがね、あつはつは、春江さん、話してもいいかね」 ゆかりちやん、ありがと。春江さん、いいねえ」 しかも、法律上われわれの結婚にはなんの支障ももないわけです。ただひとつ、春江さんの心中にのこつているしこりをのぞいては……」 「春江さんの心中にのこつているしこりとおつしやると……?」 「ゆかりちやんのパパさんのことですな」 |
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第二十章 日下部是哉 p276/14行目 日下部是哉というのは五十前後、血色のいい、たくましい肉付きをした男で、ロマンス・グレーの頭髪を、ふさふさとオール・バックになでつけている。満州がえりだということで、ちょっと野性味をかんじさせる好男子だが、夜だというのに紫色のサングラスをかけているのがうさんくさい印象をひとにあたえる。 p277/12行目 東京なら宵の口ですよ。どうぞごゆっくり。ママさん」 p279/4行目 「ああ、ママさん、あんたここにいらっしゃい。 p280/5行目 「いや、それがね、あっはっは、ママさん、話してもいいかね」 p280/10行目 ゆかりちゃん、ありがと。ママさん、いいねえ」 p280/17行目 しかも、法律上われわれの結婚にはなんの支障ももないわけです。戸籍のうえではこのひと、ずうっと独身でとおしたことになってるんですからね。ただひとつ、ママさんの心中にのこっているしこりをのぞいては……」 「ママさんの心中にのこっているしこりとおっしゃると……?」 p281/8行目 「ゆかりちゃんのパパのことですな」 |
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第三部 三番目の雀のいうことにゃ 第二十一章 大判小判を秤にかけて p288/8行目 帯のあいだへあないな変梃なもんばさしたんは、おまえかときいとるんじゃ」 |
《第十二回》 帯のあいだへあないなへんてこなもんはさけたんは、おまえかときいとるんじや」 それはきれいな毛糸でかがつたゴム毬である。 五百子は左手でちよつと右の袖口をつまむと、畳のうえでとんとん毬をつきながら、細いがよくとおる声でうたいはじめた。 |
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第二十二章 お庄屋殺しで寝かされた p312/15行目 それはきれいな毛糸でかがった手毬である。 p312/17行目 五百子はちょっと腰をうかして、左手で右の袖口をつまむと、畳のうえでとんとん毬をつきながら、細いながらもよくとおる声でうたいはじめた。 |
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第二十三章 民間承伝 加筆・削除 なし |
《第十三回》 それじや金田一先生、そろそろ秤屋のお通夜へいつてみようじやありませんか」 金田一耕助の予想はやつぱり的中していたのである。 |
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第二十四章 文子の母 p339/13行目 それじゃ金田一先生、そろそろ秤屋のお通夜へいってみようじゃありませんか」 「ああ、警部さん、ちょっと待って」 「金田一先生、なにか……?」 「いや、あの山椒魚はまだいるかどうか……」 台所へ出て水瓶のなかをのぞいてみると、そこにはまだあの醜怪な動物がぶきみな肌に底光りをみせて、まるで冬眠でもしているかのようにぴたりと静止してうごかなかった。 「こういう動物は餌がなくとも案外生きているもんですね」 と、磯川警部はさぐるように金田一耕助の横顔を視ながら、声をひそめて、 「あんたはこの動物にひどく興味をもっておいでんさるようじゃが、こいつがなにかこんどの事件に関係があるとでも……」 金田一耕助はゆっくり首を左右にふって、 「いや、いまのぼくにはまだわかりません。しかし、放庵さんがこの動物をつかまえてきたのは、ちょうど事件が起ころうとしていたやさきのことなんです。と、すればなにかこいつも事件に一役かっているんじゃないかと……」 ふたりはしばらく無言のまま、水瓶の底で身動きもしないでいるぶきみな動物を視つめていたが、 「こいつを食うとひどく精力がつくということだが……」 と、呟く警部の言葉をききながら、金田一耕助は水瓶に蓋をして、 「さあ、それじゃ、警部さん、まいりましょう」 金田一耕助の予想はやっぱり的中していたのである。 |
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第二十五章 暴露の第二夜 p355/1行目 ええ仲になっとおりましたんじゃ。卯太郎はんが亡うおなりんさって一年ほどのち、昭和十一年ごろのことでしたけんどな。そのとき、むこうもむこうじゃが、 |
《第十四回》 ええ仲になつとおりましたんじや。そのとき、むこうもむこうじやが、 「その源治郎というひとは、高等二年を出てから村を出ていつたという話ですが、 |
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第二十六章 金田一耕助神戸へいく p364/3行目 「その源治郎というひとは、小学校を出るとすぐ村を出ていったという話ですが、 |
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第二十七章 テル・テール・アルバム 加筆・削除 なし |
《第十五回》 たとえ警部が酒に酔つておらず、大いに静励恪勤していたとしても、金田一耕助でさえが里子がねらわれていようとは予想していなかつたようである。 |
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第二十八章 錠前狂えば鍵あわぬ p391/11行目 たとえ警部が酒に酔っておらず、大いに静励恪勤していたとしても、こんどの事件は防ぎきれなかったかもしれない。金田一耕助でさえが、里子がねらわれていようとは、予想していなかったようである。 |
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第二十九章 送り火 p412/17行目 「それは大丈夫、私服がひとり見張っているのを見たし、 |
《第十六回》 「それは大丈夫、私服が二三見張つているのを見たし、 そうすることによつて村はいちじ無警備の状態に放置される。いや、放置されているかのごとき印象を犯人にあたえる。 「それにしても、警部さん、よく寝たもんですねえ。もう夕方の八時ですぜ。 |
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第三十章 火と水と p417/1行目 そうすることによって村はいちじ無警備の状態に放置されているかのごとき印象を犯人にあたえる。 p428/5行目 「それにしても、警部さん、よく寝たもんですねえ。もう夕方の七時ですぜ。 |
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第三十一章 最後の驚愕 p430/7行目 ……しかし、なんでしたらどんどん質問してくださってもけっこうですよ」 p431/1行目 亀の湯のおかみじゃとしっておいでんさったらしいちゅうのんですが、 |
《完結篇(第十七回)》 ……しかし、なんでしたらどんな質問してくださつてもけつこうですよ」 亀の湯のおかみじやとしておいでんさつたらしいちゆうのんですが、 |
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第三十二章 金田一耕助憶測す 加筆・削除 なし |
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プロローグ ちょっと一貫貸しました 加筆・削除 なし |
かくして、比較を終え、果たして何がわかったか…と問われても、答えに窮するが、なるほど、横溝正史ほどの巨匠にしてから、ちょっとした台詞一つにも気を配っていたのだなぁ…と唸らざるを得ない部分もあり、ちょっとした興奮を味わえたのは確かである。 |
■□■□■□■□■ 以下のHP等でも横溝正史作品の加筆・削除について、より詳しく見ることができます。■□■□■□■□■
横溝正史エンサイクロペディア http://member.nifty.ne.jp/jiichi_kakeya/ys_pedia/ys_pedia_index.html
金田一耕助博物館 http://www.yokomizo.to/