「悪魔の手毬唄」が収録されている書籍だけを
『こういった物もかつては出版されていたのだ』
という資料として並べてみました。
先にお断りいたしますが、当ページのタイトルこそ表紙図版集ですが、
掲載しております画像は箱入りのものであれば箱の表、カバー付きのものであればカバーの表面です。
厳密に言うところの表紙図版ではありません。
今でこそ「手毬唄」といえば文庫で比較的手軽に入手することができますが、
その文庫でさえ最初に発行されたのが昭和46年で、
それ以前はハードカバーか新書版だけでしか読むことが叶わなかったのですね。
これらのほとんどが絶版で古本屋などでもなかなか入手困難なモノとなってしまいましたが、
「ふ〜ん、こんな本もあったんだ…」と、時代の遍歴とともに移り行く
出版事情のひとつの記録だと思って見てみるのもまた面白いこちらでもご案内させていただきました。
「どれだってみんな中身はいっしょだろ…」と言われる方もおられるでしょうが、サに有らず。
たしかに内容こそほとんど違ってはおりませんが、本の装幀は言うに及ばず、
文庫版だと案外見過ごしてしまう各章の題名がちゃんと目次となって一覧に並んでいる体裁のものもあったり
(始めてこの“目次”を見たときはちょっと身震いするくらい感激してしまいました)、
ただついているかいないか程度の違いですが、『宝石』掲載時には特にルビなどついていなかったのに、
ある本では「金田一耕助」にも最初だけですがルビがあったり、青池にしっかりと“あおいけ”とあるものもあれば
ルビなどほとんどついていないというものもあったりと微妙な違いなども発見できます。
オマケとして「悪魔の手毬唄」横溝正史生原稿の写真が載っていたりするものもあれば、
また、解説の有無、誰の解説であるか…など、こだわってみれば、それなりにいろいろと楽しめたりもします。
もちろん、併載されている小説も一冊で同時に楽しめるというお得本もあります。

なお、重ねてお断り申し上げておきますが、以下の画像は、あくまでも資料として掲載してありますが、
必ずしも襟裳屋所蔵コレクションの展示というわけではありません。



昭和34年1月15日
昭和34年6月22日
昭和36年2月28日
昭和36年8月20日
講談社
講談社
東京文芸社
東都書房
悪魔の手毬唄

江戸川乱歩・横溝正史集
<現代長篇小説全集29>

悪魔の手毬唄
続刊金田一耕助推理全集 6

横溝正史集
<現代長篇推理小説全集 1>

昭和38年12月10日
昭和40年5月20日
昭和45年6月20日
昭和48年11月5日
講談社
東都書房
講談社
筑摩書房
悪魔の手毬唄
<ロマンブックス>

悪魔の手毬唄
<横溝正史傑作選集 7>

悪魔の手毬唄
横溝正史全集 8>

横溝正史集
<昭和国民文学全集 16>

昭和49年4月10日
昭和50年2月22日
昭和51年10月30日
昭和52年3月15日
廣済堂出版
講談社
講談社
講談社
悪魔の手毬唄
<広済堂ブルーブックス>

悪魔の手毬唄
<新版 横溝正史全集 14>

悪魔の手毬唄
ミステリーシリーズ 7>

悪魔の手毬唄

昭和52年11月20日
昭和52年5月1日
 
筑摩書房
幻影城

横溝正史集
<増補・昭和国民文学全集 21>

別冊・幻影城
横溝正史 III

mai 1995
1998年2月20日
Picquier poche
加珈文化事業有限公司
La Ritournelle du demon

par Rose-Marie Makino-Fayolle
金田一探案13
惡魔的彩球歌(上)
譯者 曾小瑜
金田一探案13
惡魔的彩球歌(下)
譯者 曾小瑜

角川文庫 昭和46年7月10日 初版 〜

ここに掲載しました「悪魔の手毬唄」 の他にも当ページ作成管理者の知らない書籍があるかもしれません。
もし、万が一そのようなモノがありましたら教えていただけますと大変嬉しいです。
また掲載できていない「探求中」の書籍に関しても入手可能情報等いただけますと助かります。

未掲載「探求中」の書籍の一部画像、あるいは他の作品の表紙などに関しましては
以下のHPにてより詳しく見ることができますので、よろしけばそちらもまたご覧いただければと思います。

横溝正史ブックカバーライブラリー  http://homepage3.nifty.com/yokomizo/

金田一耕助博物館  http://www.yokomizo.to/

横溝正史エンサイクロペディア  http://member.nifty.ne.jp/jiichi_kakeya/ys_pedia/ys_pedia_index.html


『宝石』掲載時挿絵考

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