初日-2003.7.12(承前)>

 『金田一温泉オフ』に関しては、フル参加の方のレポがあるので、こちらを読んでもらえばよかろう。

 横半倶楽部さん 掲示板内、スレッド142〜(前後のスレッドもオフ絡み有り)
 横溝正史ブックカバーライブラリーさん 「Special」のページ『KEN田一耕助の事件簿 八人のけものたち』

 ・・・・・。カタや掲示板のスレッド。カタや期間限定?
・・・う〜む。どちらもその内なくなっちゃうのか・・・?
 ま、そのうち、横溝Worldさんがなんとかしてくれるでしょう。

 おそらくは前出のどちらのオフレポにも書かれないであろうことで、しいてここで書き残すことがあるとすれば、後発合流者として、二日目合流施設まで別 行動となるので、先発グループが宿へ到着するより先に宿に着き、従業員になりすまし、一向の到着するのをロビーで出迎えるべきか、それとも、帽子にマスクで顔を隠し、いかにも怪しげな態度で、ホテルの受け付けに赴き、薬指と小指を折り曲げて三本指を強調しつつ、手帳のページを切り取ったような二つ折りの手紙を差出して、後から到着する一行に渡してもらうよう預ける。メモの内容は原作のまま引用するべきなのかもしれないが、「島の約束」がどうもピンとこないし、「仇敵」と名乗るにはいささかこちらが役不足の感がいなめない。しかたないので、せいぜい「水を一杯下さい」とでもしたためておくくらいが無難なところであろうか?
 といったオフならではのオプションの検討をしてみたりもしたということくらいか。
 しかし、前者はあまりにも従業員になりきりすぎて気付いてもらえないと悲しいし、後者の場合、ウケればいいのだが、ハズしてしまうと、その後の合流も無視されかねない恐れもあるうえ、本当に水しかもらえず、ビールなりにありつけないことになりはしないかという心配もあり、結局のところ、そのどちらも実行にうつすまでには至らなかったのだが、そのようなことを真剣に五分ほども考えてしまっていた自分に対して反省の意味を込めてここに書き記しておくことにしよう。


 
日目-2003.7.13
 

 深夜も2時を回って、解散ということなり、一人別の宿へ部屋を確保している私は、一同と別れ、宿へ戻ろうとする。
 …が、部屋をでて、ロビーを抜け、当たり前のように正面玄関から出ようとしたところ、正面 玄関には鍵がかけられてしまっていて出ることが出来ない。周りに深夜用通 用口がないかと探してみたものの、それらしい出入り口が見当たらない。
 そ、そんな…。これまで、方々の温泉宿を利用してきたが、深夜の人の出入りにこんなに厳しい宿など聞いたことないぞ。…う〜む。フロントには誰もいないしなぁ。わざわざ「他の宿に戻りたいので、玄関の鍵を開けて下さい」と従業員を呼びつけるのも何だしなぁ…。しばし戸惑いつつ、すごすごと一度オフ一行の部屋へ戻ると、幹事さんから「非常口から出なさい」との御指摘。「非常口」?…なるほど、そういう手もありましたか。
 「非常口」のロックは幹事さんに頼むことにして、 無事、宿舎を抜け出し、真っ暗な外へ出ると、なんだか間男が見つかりそうになってコソコソと裏口から逃げ出してきたみたいな気分になってきた。なんだかなぁ〜。
 自分の宿はちゃんと夜中であっても玄関はちゃんと開いていることは確認してあったので、堂々と部屋へ戻る。
 気分が高揚していたこともあって、前夜ほとんど寝て無いにもかかわらず、なかなか眠りにつけない。温泉にもう一度入り、いただいた資料のコピーや読みかけのまま旅のお供として持って来た「本陣殺人事件」を読んだり、さては幹事手製のクロスワードパズルなどにも挑戦しつつ、ようやく眠りについたのはうっすらと夜も明けようとし始めた頃であった。
 早朝6時。モーニングコールで起こされる。別に宿に頼んではいなかったのだが…。朝食の関係なのだろうか?…トホホ。
 もう一度温泉で疲れを流し、朝食後、部屋で川のせせらぎを聞きながら前夜のクロスワードパズルの続き。
 オフ組は9時過ぎにチェックアウトして、盛岡市内の古本屋廻りをするとのことなので、時間を見計らってこちらも宿を引き払い、一行の宿舎駐車場にて待機。なんとか升目を埋めたクロスワードパズルのことをそれとなく切り出してみるが、別に即日答えあわせがあって正解者には幹事秘蔵のお宝本が…といった趣向までは用意されていなかったようだ。残念。

 以降、午後2時過ぎの解散までは、やはり人様のオフレポを参照していただくこととして省略。
 一行を乗せたレンタカーの後部荷物スペースに徐々に積み上げられていく古本の入った黄色い手提袋がリアウィンドウ越しに見えるのを追従しながらニヤニヤと笑いをかみ殺しつつ運転してたことだけ書き残しておくことにしよう。
 地下食品売り場での数分間の単独行動はこの際不問ということで。

 盛岡駅前で一行と別れ、もう一度一人他の古本屋を見て回ることを考えないでもなかったが、さすがにちょっとそれ程の気力は残っていなかったので、盛岡を離れることにする。
 週末はさすがに仕事で忙しかったのでオフ初日こそ参加できなかったものの、その忙しさをなんとか処理し終わってから出て来たので、実を言えば、翌日の月曜は休みを取って出て来ていたのである。したがって、今日一日は休日を楽しみ、明日帰ればいいのである。
 とは言え、時間はもうすでに3時にならんとしている。そうあれこれしている時間があるわけでもない。
 盛岡I.Cから高速に乗り、一関で降りると目指すは鬼首温泉。
 以前より名前だけは目にしていたものの、訪れる機会もないままだったが、この東北遠征の帰りに立ち寄らない理由はない。
 オフで集まろうというのに、一人勝手に車で行った身勝手さえも、こういう場合は大変現実問題としては、有利に働く。
 国道457号を栗駒の横を抜けて南下し、鬼首温泉郷に到着する。…が…。う〜む。「温泉郷」という名前の持つイメージとはちょっと違うような気がする。
 「温泉郷」という言葉の響き…。狭い路地を挟んでひしめき合う旅館。石畳。お土産屋。湯煙。射的。ストリップ劇場。
 そのようなモノは何一つない。沢桔梗も見当たらない(特別探したわけじゃ無いけど…)。
 長閑な、川の流れを眼下にした山あいに建つ何軒かの温泉宿がポツンポツンと点在している“地区”を総称として『鬼首温泉郷』と言っているようだ。なんだかちょっと拍子はずれ。それでも折角来たのだからと、取り敢えず手近い旅館から飛び込みで部屋が開いているか訊ねてみる。何せ、どうやらここには旅館案内所といったありがたい施設も見当たらないのだから仕方ない。
 一番最初に飛び込んでみたのが、もちろん、『とどろき旅館』という旅館。
 鬼首温泉なら磯川では?といった幻聴は無視する。
 しかし、やはりというべきか、こちらでは部屋はとれず。思わず「近所に亀の湯さんはありませんか?」と訊ねようかと思ったが、どういうリアクションを取られてもその受け止めかたまで考えつかなかったので喉まで出掛かった言葉を飲み込むことにした。
 しかたなく、一回り道なりに進んでみると、「国民宿舎」の文字が。
 一応、私も国民の端くれだよなぁ…と、ガラガラの駐車場を確認してから、フロントへ頼みに上がる。時間はもう7時。ここでも寝床を確保できなければ、鬼首を諦めて鳴子温泉まで戻ってみたほうがいいかもしれない。
 しかし、ありがたいことに、食事はもう出せないが、部屋だけなら構わないということだったので、躊躇うことなくチェックインする。
 鳴子温泉郷まで一走りし、夕食だけ簡単にとり、宿へ戻って温泉に浸かる。ここでも他の宿泊客を気にすることなく、湯船一人占めである。誰か手紙の代筆でも頼みにきてくれないものかと思いつつ、湯あたりしそうになるまで、温泉を満喫する。実際、他にすることがないのだから仕方ない。因に、鬼首の観光スポットの一つである間欠泉は有料(15名まで1人400円。16名以上団体割引有)のうえ、9時から4時半までしか見ることができないので、私の鬼首滞在時には見ることができなかった。
 部屋へ戻ると、さすがに何もする気になれず、布団を敷いて、ようやく爆睡する。

…このページ、画像が無いのは、鬼首で何枚か撮影してきたはずなのだが、帰宅してみたら、なぜがこの部分の画像がデジカメの中からなくなってしまっていたのである。この謎だけは、未だに解明できていないままである。 


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