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 2011
Ryo report
ニューブロー・ロングキャリー・インプレッション 20110711   マグロ潮 20110620   ロックショア 20110530
2011.07.11

ニューブロー・ロングキャリー・インプレッション
 6月下旬


 今年5月発売のニューブロー・ロングキャリーを使う機会がやってきた。

 このロッドは一昨年から発売されているスリムミノー・ハルカシリーズを遥か彼方までぶっ飛ばすために開発されたロッドだ。

本来はシーバスに対して本領発揮するロッドかもしれないが、ショアバカ・ライトタックラー(何じゃそりゃ?)としては、青物に使ってみたらどうなるんだろう、と興味津々。

 早速、朝磯に持っていく。今は6月下旬。朝一はジグでイサキの可能性が高いため、自作ジグ30gを使って潮が湧きあがる根の周りを、ただ引き時々ジャークでゆっくり攻めることに。


ジグを投げるためのロッドでは無いが、沖のシモリを目指してフルベンドキャスト!投げた感じは一言でいうと、マイルド!そしてスムーズに抜けていく感じ。
サーフェッサー98より少しゆっくりテイクバックをとることで、ぶっ飛んでいく感じだ。

ニューブロー・ロングキャリー
 底を取り、ただ引きを始めると、10巻きほどした時に何かが掛かった感触。上げてくるとキビナゴがテールフックに引っかかっている。つまりそこにキビナゴボールが形成されているという事。すぐに同じエリアにジグを投入。

10巻き後にチョンチョンとアクションを入れると、ティップを押さえ込むアタリ!ティップが柔らかいので乗りがいい。

 引きがそんなに強くない!これは狙いのイサキか?!・・・ビンゴ!!イサキだ!40弱のナイスサイズ。丸々太っていて美味そうだ。お腹もパンパンなので白子か卵巣が入っていそう。夏の旬魚である。

 やはりティップの乗りがいいので、小さい口でも4番サイズのトリプルフックを丸飲みである。バレ易いイサキでもがっちりキープしてくれるし、ヒラに使ってもミノーをスコッ!と飲み込んでくれそうだ。

イサキゲット!
 さて、陽も明けてきたのでトップでシイラでも狙ってみる。15cmで35gのダイビングペンシルを使ってみる。ロングキャリーのマックスウェイトのルアーだがしっかりバットに乗せてキャストするとぶっ飛んでくれる。

 早速、70〜90ペンペンシイラが相手をしてくれるが、掛けると面倒くさいのでワザと掛けずに群れのデカイ奴がアタックしてくるまで我慢する。

 するとシイラのボイルの中に混じって、ヤズやブリクラスがボイルしている。シイラのボイルがブリのボイルに入れ替わったところでペンシルを静止。「ズボンッ!」とまあまあブリがペンシルのテールにかぶりついた!!

 フッキングのタイミングを見計らっていると、もう一匹がペンシルのヘッドにかぶりついてる?!何もせずにお互いが逆方向に頭を振ってオートダブルフッキング(笑)。

ロングキャリーと7キロオーバーのブリ
奴らが動けないのをいい事に、一気に浮かしてやろうとするが、さすがに80アップのブリ2匹分は一気にリフトアップできないか(苦笑)。
そうこうしてる間にペンシルの頭の方に食った奴がフックアウトし、残った方が猛然と下に突っ込み始めた。

 潮が磯の正面からガン付けなため、なかなか魚が沖に出てくれない。下手に弱らせたまま泳がせると、潮に押されて磯の左右どちらかに沿って動いてしまうため、ここは一気に勝負を掛ける。

ロングキャリーをリールシートまでブチ曲げるつもりでバットを入れてポンピングに掛かる。バット径が太く設計されている分、パワーもあるようで80アップのブリをゴリゴリ浮かしてくる。

この時期のブリはなかなかパワーが回復しており、そう簡単には勝たせてくれないが、それでも一気に磯際までリフトできた。

 同行していた後輩にランディングしてもらう。すると結構いい型である。測ると92cm、7キロオーバーであった。結構いい丸さのブリだ。

 このクラスのブリを磯際で強引に止め、更にゴリゴリとリフトアップできるならば、90アップのシーバスだったら楽勝で勝てるでしょう。アカメでもメーターまでであればそんなに苦労せずに獲れるくらいのパワーも秘めている。

 魚を獲る能力に関しては、今回の釣行で十分に把握できたので、今度はハルカと組み合わせて本命の磯ヒラかアカメに使ってみようかな・・・フフフ、楽しみだ!


●使用タックル

ロッド : ブローショット・ロングキャリー100
リール : ツインパワー5000PG
ライン :
リーダー : シールズワン12lb,シーガー8号+12号
ルアー : 自作ジグ30g,ダイビングペンシル15cm

67cmのビンタ
2011.06.20.

マグロ潮

 
4月末より、ようやくブリがポツリポツリと釣れ始めた。前回のレポ後にもMdさんが92cm、8キロのブリをゲットした。まだプリスポーンのぶりぶりブリだ。

ヤズサイズも多く、ジグ、ミノー問わずヤズサイズがちょっかいを出してくる。ただし、釣り味はやはりデカい方が楽しいが、食味に関してはヤズサイズの方が脂が乗っていて美味しい。デカいサイズは生殖腺に脂肪分を取られてしまうため、よっぽどコンディションが良くない限りは、ソリッドなパサパサブリである。

Mdさんとブリ
 さて、ようやくブリシーズンインかと思い、今年から同じ職場に来た後輩Sdと磯に通っていたある日。磯に降りるとなかなか良い潮が走っており、いかにも何か釣れそう。

 その前に降りた磯でヒラスズキをゲットしていた後輩Sdが早速ミノーを沖の潮目へ放りだした。僕はとりあえずヒラを出しておきたいとサラシ撃ちを始めると。岩の向こうで後輩Sdの竿が曲がっているのが見える。

 「おお、もう掛けやがったか。まあどうせブリだろ。ギャフも置いてるし自分で勝手に取り込んでくれたまえ。」と思ってヒラ撃ちを開始すると、えらくファイトに手こずっている様子が伺える。「まあまあデカイのか?まあ頑張れ。」とヒラ撃ちを続行。

 すると、Sdがようやく足下に魚を寄せたようだが、様子がおかしい。こちらに手招きをしている。「自分でギャフがけ出来るだろ?」と思って無視していると、更に激しく手招きしている。
 「なんだよ!ようやくここまで歩いてきて、ヒラ撃ち始めたばっかりなのに。」とブツブツ言いながら、Sdの元へ戻る。よっぽどでかいブリ掛けたんかいなと近寄ると、なんとマグロだ!!小さいけど本ヨコである!

メタルフォーカスとヤズ
 「何釣っとんじゃー!ギャフは!?」「あっちに置いてきました。」「なあに〜!」50m程先の岩場までギャフを取りに走る。大汗かいて、本ヨコにギャフ打ちする。65前後の本ヨコだ。「10年以上この場所に通う自分も釣ったことないのに、ちょっと来てペッと釣りやがったな〜!!キーー!!いいなあ〜。」


 それからはヒラ撃ちどころでは無い。とにかくまだ居るはずだと、沖の潮目にサラナを投げ続ける・・・が、むなしくタイムアップ。あ〜あ、ヒラ撃ち何ぞせんと、最初っから沖にミノー放っとけば良かったな〜・・・まあ、こんな時は釣れません。

 その後も2日間朝だけでも行こうと思い、磯に通ったが良いマグロ潮は流れず。そして3日目の日曜日、愛媛から来た後輩のWn君と下礁。

77cmのヤズ
 この日も朝一は淀んだ潮で魚の気配を感じない。ただし相当沖に一本のはっきりした潮目が確認できた。あれが着ければ必ずマグロが来るはずだ。

 Wn君とミノーを投げ続ける事1時間半。徐々に徐々に潮目が近づいてきた。岸から70m程先に潮目が近づいた時、足場から20m程沖で僕のサラナに「ギラン!」とカウンターバイト!「うおっしゃ!マグロじゃねーか?!」とファイトを開始・・・うーん、ドラグが走らないし、ちょっと潜って首を振っている。マグロじゃないなと思い上げてきたのは、77cmのヤズ。

 「がーん。。いやいやまだ分からんぞ。」と続けて潮目にサラナを放る。するとその5分後に、今度は食う瞬間が見えた!ヤズでした!掛けた瞬間にサーフェッサー98で水上スキーのようにゴリ巻きしてあげたのは、さっきと同サイズのヤズ。速攻リリース。ヤズしか居らんのか。


Wn君と本ヨコ  Wn君もそれを見て、「自分も釣りたいです!」といった直後、彼のミノーを10mほど沖で銀色の鈍い光が引っ手繰っていった!「マグロだ!」しかも僕のミノーにもチェイスが見えたので、ワンジャ−ク入れると「ズボーン!」と水面付近でサラナが飲み込まれた!「よっしゃー!!俺にもマグロ来たー・・・い、いや首振ってる・・・またヤズや。。なんでやねん!?」

Wn君と本ヨコ
 Wn君のマグロは本ヨコのようだ!右に左に糸が水面を凄まじい音で切り裂きながら疾走する!スゲーなー!なんとかヨコが弱ったようなので、ヤズファイトしながら慎重にタモ入れする。63cmの本ヨコゲット!Wn君、おめでとう!!

 さて、自分はほっといたヤズをさっさと上げる。さっきの2本と同サイズだが、こいつは丸々と太っていたのでキープ。

 まだチャンスはある!潮目が岸に着けきると時合いが終わってしまうが、今回の潮目は岸から一定の距離を保って流れてくれている。次は自分だと信じて、サラナを投げる。

 15分程して、またWn君にバイト!今度もマグロっぽい!そして同時に僕にも何かがバイト!ダブルヒットだ!!

Wn君に掛かった獲物は、右に左に疾走している!僕のは・・・あれ?あんまり走らない・・首は振らないけど・・・と、とりあえず先にWn君の魚が弱ったので、先にタモ入れをする。すると今度はなんとビンタ(キハダの幼魚)ではないか!魚が入り混じっている。この日Wn君はマグロ属2種達成である。

 それで僕の方はというと、なんか怪しい・・・さっき一瞬マグロかと思ったら、ヤズ3連チャンだったから、もしかすると今回もヤズかもしれん、と不安が頭をよぎる。
 Wn君の魚をタモ入れするまで結構フリーで走らせていたので、寄せるのに時間が掛かったが、寄せてくると竿先がプルプルプル!と震えている!「ヤッター!着信あり!!ちゅうことはツナ系や!」浮かせてくると、僕の魚もビンタであった。67cm。4年ぶりの再会である。

 今回もちっこいビンタであったが、久し振りに磯で釣るとものすごく嬉しい魚だ。しかも前回釣ったときも、サーフェッサー98。今回もサーフェッサー98。この竿と僕は本当に相性が良いらしい。何かと僕にとってのメモリアルフィッシュを釣ってくれる竿だ。

 この後ももっと大きいやつが一緒に泳いでいるはずだと、サラナを投げ続けたが、潮目が消えて終了。サイズアップはまた先の目標となった。


 今回のマグロ潮はこの日を境に一時消えたが、またこれからの時期、このような潮に遭遇できれば、マグロに出会えるかもしれない。そしてまたこの鮮烈な出会いを求めて、磯に通う日々が続く。


● 使用タックル
ロッド : サーフェッサー98
リール : ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb
リーダー : シーガー8号+シーガー12号
ルアー : サラナ125F(レッドヘッドホロ)、メタルフォーカス28g(アカキン)
2011.05.30

2011ロックショア本格化

 この度、東北大震災で被災された方々に、心よりの御冥福と一早い地域の復興を心より願っております。私も遠く西の地から、自分に出来る事はちっぽけなことかもしれませんが、復興について少しでも御協力させていただきたいと思っております。

 今回は約一年ぶりのレポートとなります。というのも、昨期の今頃は全くといっていいほどブリが回ってこず、ヤズばかりだったということと、その後の6月には釣りをしている最中に波にさらわれ岩場で転落し、足首を複雑骨折してしまうという、ロックショアラーとして大失態を犯してしまったという事情がありました。情けない限りです。
 リハビリを続けること数ヶ月、何とか2月から磯に復帰してヒラやエバを狙ってみましたが、3月いっぱいまでは60弱のヤズやチビラばかりの貧果で終わってしまいました。

 運動能力に不安が有ることもあり、なかなかアクティブに磯を攻められなかったのも原因の一つだったかもしれません。

 4月に入り、ぼちぼちブリの気配は出てきたものの、反応がいまいち。朝一の単発ボイル1〜2回でルアーに反応しないところを見ると、魚の数がまだ少ないようで、ここ数年のパターンのまんまにちょっとガックシ↓。
 ただ、4月半ばを過ぎたあたりからいい反応が出始め、ようやく60オーバーのヒラや70前後のネイリをゲットできました。ネイリに関しては水温がまだ低かったせいか、あまりジャークを入れずに、ダダ引きに反応が良かったので、そこはメタルフォーカスの出番とばかりに、連日ゲットできました。

 ネイリにはサーフェッサー98を使用しましたが、ハイトルクのボロンバットを根元までブチ曲げてやれば60〜70のネイリでも問答無用とばかりにゴリゴリと寄せられるのには、いつも驚かされます。やっぱりサーフェッサーは凄い竿です。
 4月下旬のとある日、友人W君とホームグラウンドの磯へ。この前日は強烈な潮がつけていたので、当日はかなりいい状況だろうと思って釣行しましたが、磯に降りると前日のような潮はなく、かなりゆったりとした流れとなっていました。

 しかも朝はまだ澄んだ潮が流れていたものの、6時を過ぎたあたりからクラゲが流れる濁り潮になりました。最初はこの時期の鉄板パターンであるサラナ125Fの激スローリトリーブで狙っていましたが、ベイトが追われる姿や魚のボイルも見られなかったので、ジグに変更。

 ジグに換えて2投目。メタルフォーカス28gを30m程沖から10シャクリで2回目の底を取り、巻き上げようとしたらテーリングを起こしたので(僕は、ジグにはテールフックのみで、トリプルを付けるか、シングルの抱き合わせが好きです。
アシストはほとんど使いません)、さっさと回収していると、回転しているジグに水面付近で猛然とネイリがチェイス!「こんな時に追っかけんでもええやろ!」とすぐにテーリングを解いて打ち返しました。こんな時、テーリングしないアシストフックだけにしとけって話しですが、まあポリシーなんで気にしないで下さい(笑)。

 底を取って、5シャクリ後、6シャクリ目を大きくシャクリ、すぐにテンションフォールさせると「クククン!!」と食い上げるようなアタリがあったので、すかさずフッキング!!「ドスン!」とかなりの手ごたえの後、奴は一気に走り出しました!ネイリのチェイス後にフォールで食ってきたので、こいつはネイリだと確信し、少しでも走りが緩んだ瞬間に反撃!
 すると意外や意外、そんなに根に突っ込まないのです。「こいつは結構デカイけど、楽に獲れるかもしれん!」と。それでも手前で掛けたので、足元の棚をかわしかわし・・・んん〜・・・突っ込まないなあ?相当根性無しなネイリだなこりゃ。な〜んて獲り頃な奴なんだ、ラッキー!と思いながらファイトしていると・・・

 あれ?体が銀色で尾っぽが黄色いぞ・・・ブリかよ!!やはり、一年以上もまともにファイトしていないとダメですね。ブリと気付かずファイトしてしまいました。情けないかぎりです。友人にタモ入れしてもらったブリは、約1年半ぶりとなる90アップのブリちゃんでした。

 ちょっと不本意な結末でしたが、92cm、7kgUPのブリは久々に嬉しかったです。
92cm 7キロUPのブリ
 久し振りに釣ったブリの喜びに浸る間もなく、友人が投げたジグにネイリがヒット!この磯で一番根が張り出している場所でのヒットだったので、右に左に磯を疾走するネイリを必死にいなす友人を見ていると、これぞネイリの引きだよな、と再確認しました。

 友人のネイリは65cmの3kgというところ。はっきり言って、僕のブリより良く引いていました。いいな〜!!
これから夏にかけて、高知県西部は一番釣れる魚種も多く、楽しくなる季節です。ハードタックルとデカルアーで夢の大物を狙ってもいいですし、スーパーライトタックルと小さなジグで色んな魚を相手にするのも一興です。僕は毎度の事ですが、ライトタックルでジャパンレコードを狙います!!


● 使用タックル

ロッド : 旧ブローショット11f、BSBサーフェッサー98
リール : ツインパワー6000HG、ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb
ルアー : サラナ125F、ハルカ125S、メタルフォーカス28g、40g
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