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 2010
Ryo report
ショアジギって  ハルカ125シンキング・インプレッション  2010年釣り始め  ヒラシーズン本格突入
2010.02~04

ショアジギって

 昨年の10月からショアジギに関して・・・全く釣れなかった。秋になれば朝も晩も日が短くなっていくため、仕事前に釣りができた時でも、1時間くらいしかない。そんな朝一の短時間ではなかなか結果が出にくい。そういう時に限って、昼前とか昼過ぎに「ようけ釣った」と話を聞くばかりである。

 そして休みの日には潮を見て場所を選んでやってみるも、釣れるのは全部ヤズ。たまあ〜に、ちびっこバラハタやオオモンハタが釣れてくれるくらい。
 昨年は10月以降の水温低下が遅く、下がってからは1月以降、大変水温の低い時期が続いた。だからヒラにしろ青物にしろ、なかなか釣りづらい日々が続いたのかなあ?それとも魚は居るのに、自分が釣れない釣りをしているのか・・・
 うーむ、何か根本的に釣りを変えないと釣れないのか?と考えてしまうほど釣れない日々であった。まあ、毎年釣りをしてきてここまで釣れない年は珍しいから、そんなに気にすることもなかったのかもしれない。・・・が、釣れないのは精神的に大変辛いものがある。

 釣りっていうのは、一日に何度も時合いが有る時は少ない。ただ、マズメ時というのはどんな釣りにしてもテッパンなので、その時間に狙いを絞って釣りに行く事である程度の釣果は得られる。しかしながら、やはり一日まるまる釣りが出来るのと、時間に制限を持ってしか釣りが出来ないのとでは、その釣果は天と地ほどである。
 ことショアジギに関しては、一日の内、魚がいても足下近くに魚が回ってくる回数は限られてくるし、そのうちルアーにまで食いついてくれる活性は回遊の回数分あるか、もしくはたった一回かもしれない・・・確かにどんな釣りにしてもそうかもしれないが、ショアジギに関してはその極みだと思える・・・去年一年間、丸一日の釣りがほとんど出来ない日々を送って改めて痛感した。

<実釣>

 2月中旬、久々に良い潮が着けたのでエバ狙いに。この冬はエバも全く釣れない日々が続いていた。以前から何年か周期でエバが釣れない年はあったが、今年にそれが当たってしまったようだ。
 朝一は空振って、場所変え。7時半ごろ足下をジグで叩きだすと、底からワンジャーク目で何者かがヒット!お、重い〜・・・引かないけど重い〜!!上がって来たのは、2キロ半くらいのバラハタっち。毎年この時期には釣れてくれる奴だ。

 去年の秋に逃がした奴が大きくなって釣れてくれたのかな?・・・いやいや、ハタ類がこんなにすぐにデカくなる訳ないか(笑)。

 撮影を済ませ、次の一投目。再び足元を中層辺りまでシャクッた時、「ズン!」とバイト!お?!今度はちょっと走る、が止まった瞬間一気に反撃する。リールをハイギアに変えてみたので、一気に巻き取れ、すんなり上がって来たのは55くらいのヒレカン。
 久々のヒレカン。ただこのサイズだと、リールがハイギヤだから楽に獲れたかどうかは分からない。

 さて、これから4月下旬まで、エバは釣れないわ、ブリは回ってこないわ・・・で、また暗黒時代に入る・・・

 今年は4月には天候が安定せず、降雨が多く更に気温も低かったせいか、高知県西部の沿岸水は黒潮が接岸しているにもかかわらず、なかなか昇温が進まなかった。実際、沿岸より10マイルほど沖の漁場では釣りでブリが豊漁だったのに対し、自分らのブリ接岸の目安となる定置網にはほとんどまとまった入網がなかった。
 行けども行けどもブリの釣れない今春。もちろん行けない日の方が多いわけで、その合間には「ブリが釣れた」とも聞いたが、群れが大きければどこかで自分にも釣れておかしくない位、今までのデータを基にした釣行はしていたつもりだった。

 いつもの年より接岸した魚群が小さかったのか、水温変化が激しかったため地先に定着しなかったのか定かでは無いが、春先のルーティーン・ブリをここまで当てれなかったのはショックだった。仕方のないことだったのかどうかは分からない。

 そんな釣れない日々(その他の魚種もヤズ以外は何も釣れないのである)を送る中の4月下旬のとある日、底物釣師の間に挟まれ、朝からジグをしゃくり続けていたとき、足下に猛烈な勢いでキビナゴが集結してきた!(4月中ベイトは常にいた)「これは何か居る!ヤズか?」と、思っていると少し沖で数発のボイルが発生。背中が
茶色かったのでカンパチだと確信。このチャンスでは食わせられなかった。

 今の群れは、磯の右側からベイトを追い立ててきた。青物の回遊は数回は同じようなコースでやってくることが多いので、次のチャンスも来るとしたら右側からやってくるはずである。ベイトの動きを注視しつつ、磯の右方向、ボイルの起こったラインにジグを投げ続ける。
 30分ほどした時、再びキビナゴが右方向から一気に集結してきた。ジグを投入し、カウントを取っていると投入点のすぐ横でボイル発生。しかし我慢してカウントを続ける。

 カンパチの場合、ボイルがあったからといってジグで表層を引いてもなかなかバイトしてこない。水深が15mから20mであれば、ボイルが起こってもカンパチの群れの大半は中層以深を泳いでいることが多い。(もしくは表層にいた奴がフォールしているジグに追尾してくることもある。15mや20mといった水深はカンパチにとっては一瞬で移動可能である)。

 そのため、一旦底まで沈めて数ジャーク目でバイトしてくることが多い。今回もそれだった。底からスローな2ジャーク目で「ズン」とバイト!ネイリに間違いない!しかも掛かったときの重量感から、サイズはまあまあかもしれない。
 アワセと同時に一気にショートピッチ・ハイスピード・ポンピングで底を切る。10mほど巻き上げた時、反撃され数メートル引き出されたが、止まった瞬間ドラグを締めて一気にポンピングをはじめる。ハイギアのリールとポンピングで魚の頭を常にこちら向きに持ってくる。上がって来たのは60は軽くありそうなヒレカンであった。タモで掬い、計測すると71cm。いい型だ。自己記録のヒレカンである。

 さすがにこのサイズを釣ってみるとハイギアの有効性を実感できた。そしてこの魚は、いままでの不調で荒んだ心を大きく癒してくれた。こんなに感謝した魚はなかなか無いかもしれない。4月末に釣れる80オーバーのブリ5本より、僕の中ではよっぽど価値のある魚である。ありがとうございます、ヒレナガカンパっち!

八重山からやって来た
ロックショア・フライマン
 さて4月は終わり、またいっときは釣れない釣りを続ける日々が続きそうな気配ムンムンである。今年の春はことブリに関して、ここ数年で最悪の滑り出しとなりそうである。

 3月中旬、八重山のとある島から大学時代の友人が久々に高知に帰ってきた。彼はもともとショアジガーで10年前はミッドショアにペンをつけてファントムをガシガシシャクリ、ハガツオやカンパチ、ブリ、ヒラマサ、シイラと乱獲し、僕をショアジグの世界に引っ張り込んだ男である。

 しかし数年前に、「ルアーは釣れるからつまらない」といって、フライマンに転向し、今は八重山のとある島に仕事場(彼は昨年のNHKの朝の連ドラに出てきたキャラクターのモデルになりました)を持ち岸からGTを狙っている。
 しかし、磯でのフライフィッシングってのは一言でいうと、「水面か足下しか釣れない釣り」である。シングルハンド・キャストでの釣りなので、平均飛距離は30m弱。釣れる水深も最深で20mくらい・・・ほんと非効率な釣りである。

 ただ非効率だからこそ、魚を釣る難易度的には最高峰であり、釣れた魚には大きな価値がある。それに比べたらルアーで「魚が釣れない、釣れない」と毎日愚痴っている自分はなんて甘いんだと思った。

 磯で無心にストリーマーを振る彼を見ていて感じたのは、価値観というのは人それぞれ。釣れる魚も人それぞれ。だからこそ、「どんな釣り方で、どのように釣れた魚」を求めることが、その釣り人の幸せなんだな、と改めて感じたのだった。


● 使用タックル

ロッド : 旧ブローショット11f
リール : ツインパワー6000HG
ライン : シールズワン12lb+シーガー8号
ルアー : サラナ、自作ジグ
2010.03

ハルカ125シンキング・インプレッション

 高知は今年、日本一早く桜が開花し(沖縄、奄美は除いてですが・・)、今週はもう満開になってる木もチラホラ見える。さあ、いよいよヒラスズキのハイシーズン“春の巻”へと突入する。

 そこへ、今春スミスから発売されるのが、新商品・ハルカ125S!シンキングといっても、スローシンキング設定なのがハルカSの特徴だ。カラーリングもフローティングタイプとちょっと違う。
 とある日、待ち望んだハルカSのサンプルが届いた。次の週あたり、いい波が立ちそうなので早速、実釣してみることに。。 桜が咲くとヒラのハイシーズン。

<実釣>

 休日の昼、釣り場に着くと予想外にあまり波高がない。もうちょっと波があれば何箇所か投げる場所があるのだが、この日の波であれば、沖40〜50m付近にあるにあるシモリ周りのサラシを撃つしかない状況。

ハルカSが釣りの幅を広げてくれる  しかも風が強い。シモリは2つあり、シモリの左右とシモリの間3m程の溝が狙いである。はじめはハルカFで撃ってみるが、風が強くまた若干サラシも強いため、いまいち遠距離のピンポイントに入れ辛く、またサラシに弾かれてしまう。そこでハルカSの登場。
 サラシの無いところで試し投げしてみると・・・ぶっ飛び!!ハルカFも飛ぶが、更にストレスなく飛んでくれる。ブローショットのバットを絞るように振り切ると弾丸ライナーだ。スローシンキングだから着水直後のサラシの中でもフワフワ沈んでくれて、リップがついているので立ち上がりもいい。足下のサラシでも、しっかり深度をキープして漂ってくれる。こりゃいいぜ。
 さっき風と波に阻まれて撃てなかったシモリとシモリの間を狙う。出来る限りの力で振り抜くとハルカSは狙いのシモリの間の向こうまで吹っ飛んだ。シモリとシモリの隙間をゆっくり波に揉ませるように引いてくると「クンッ!」と当たった!竿に重みが乗って、フックセット!おっし!

 ヒラがヒットしたシモリの間は狭いので、一気にバットパワーとハイギアの巻上げでシモリから魚を離す。あとはゆっくり取り込むだけ。

 70のナイスヒラ。良い型だ。初めて使ったハルカSでの初フィッシュ。嬉しい。まだ居るかもしれない。
同じスポットへまたフルキャスト〜!また揉ませるように泳がすと「バシャ!」とハルカを吹っ飛ばされた!惜しい!魚は居るし活性も高いようだ。

 すぐに打ち返す。ハルカSはち少し強めの風の中でも安定して飛んでくれるので、ありがたい。今度は早めのリトリーブでシモリの間のサラシを突っ切らせる。すると溝の出口辺りでもんどりうつ様にヒラがバイト!この魚もしっかり重みを感じてフックセット!

 今度は魚がもう既に溝の外だったので、落ち着いてファイト。ゆっくり取り込んだのはグラマラスボディーのナイスヒラだった!
<ハルカFとSの使い分け>

 ハルカFの強みはやはりサラシの薄い時の水面直下での使用だと思う。セミトップ感覚でサラシの中をフラフラ漂わせるナチュラルな使い方で昨年からいい釣りをさせてもらっている。

 サラシが多少強い時でも、サラナを通した後のフォローで使うのもいいだろう。シルエットも違えば、泳ぎのレンジ、質ともに違うルアーのローテーションは魚の反応を続かせてくれる場合が多い。魚の数が多い時は特にそうである。
 ハルカSを今回使ってみた感じでは、スローシンキング設定になっているためサラシが強い時でも馴染みやすく、Fタイプに比べ強いサラシに弾かれにくくなっている。そのためピンスポットの着水直後からヒットチャンスが生じてくる。自重もアップしているため飛距離も更に伸ばせる。

 このハルカ・シンキングタイプのイメージはリップ付のシンキングペンシル風にも使えれば、普通のミノーのようにも使える!といったところだろうか。もちろんサラナとのローテーションにもFタイプがどうしても弾かれてしまうという時にはSタイプの使用でカバーできるので、ルアーローテーションの幅が広がった気がする。
 ハルカSが釣りの幅を広げてくれる

 これから初夏に向けてのハイシーズン、どれだけのヒラをこのハルカシリーズたちは釣らせてくれるのか、大変楽しみだ!
2010.01

2010年釣り始め

 2010年、新年明けて初釣りもヒラ狙いに行った。状況的にも、年が明けて青物の気配がなく、釣行時間的にも2時間の限定だった。かろうじて波気があったのでヒラが出るかなと。初釣りは景気よく魚を釣って、今年一年の原動力にしたいという思いもあるので、条件さえ揃えば結果が出てくれる可能性が高い。
 1月初旬、初釣り。もちろん仕事前の30分だけ。贅沢な話だ。
 HGの磯はまあまあの波が来ている。狙いのスポットをシャシャシャッ!と撃つ。意外と良いサラシが広がるが、なかなか出ない。

 最後の最後でサラナをサラシの巻き返しの中に留めると「ガン!」とバイト。鰓あらいした姿から60くらいか。

 この時期は産卵期に掛かってなかなか魚群の接岸が安定しないためか、数を出すのは難しい。産卵集合に入った群れが狙いのエリアに回遊してくれば数釣り・型共に期待できるが、海の条件がどんなに良くても魚が居なくて釣れない日々が多い。
 1月中旬、福井から飯田さんが来られた。今年もヒラスズキを求めてはるばる四国西果ての地へ。入高された日の夕方、あまり磯波は立っていなかったものの飯田さんはさっそく70ほどのヒラを釣り上げられていた。流石だ。翌日の予報は雪。海上も結構風が吹きそうだ。

 翌朝、釣り場の駐車場に着くと雪が舞い、烈風が吹いている。しかし風向きが北東によっていて意外と沿岸部はあまり波が立っていない。ほど良い波だ。

 スポットに着くと早速ここ一番の場所で飯田さんが連発する!ただヒラの数が多いせいか食いが浅く、すぐにバレる。3発掛けて3バラシ。僕も立ち位置を変えた所から撃たせてもらうと、一発出たがなんとアワセ切れ・・・情けないというか、信じられない。ヘタッピだなあ。
 そのあと飯田さんに得体の知れない大物がヒット・・・惜しくも根ズレしてしまったが、あの魚は何だったのだろう?その後はヤズの群れが入り、二人で2本ずつゲット。

 場所換え。すぐ隣の磯へ移る。そこでは飯田さんがワンバイト、自分が3バイトで一つ55クラスゲット。

 しかしあと二つは75オーバーはあったかも・・・しかもハンパない太さだった。あ〜あ・・・いやあ、とにかく二人でバラシまくりである(笑)

 また場所換え。今度は最初の磯の反対側にある磯に降りる。一見、ロッククライムしないと行けなそうな場所。このスポットは足場の磯と隣のハナレとの水道が一番の狙いだ。さっそく飯田さんにファーストスポットを撃ってもらい、自分はその磯のサードスポットに入る。
 いつもチェック程度で、普段投げても今まで一度も釣ったことがないサラシ。ハルカ・サヨリカラーをサラシの中にたらたら流す。2投目、3投目といまいちサラシに弾かれて、いいラインを泳がせられない。「まあ居たら出るはずやな。やっぱいつも居ないけん居らんのやろ。」と思い、4投目。今度はナイスタイミングでいい感じにサラシの中を泳がせられている。「この泳ぎやったらサラシ下のブイ字の溝の上辺りやろな〜」と思ったら、「バァーン!!」とヒラがもんどりうった!

 まあまあサイズだ!「す、すんませーん!飯田さん、こっちで出ちゃいました(汗)」「タモ入れは任せて!」と飯田さんに一発でタモ入れしてもらったのは、78のアフターヒラ。飯田さん、ありがとうございました!

いい波だけど・・・お魚居ません
 アフターだったから、体力的にもあまりサラシが激しくないところにいたのかな?一番のスポットでは飯田さんが50のヒラを釣られたが、サイズが出なかったのが残念だった。ここで僕はタイムアップとなったので、飯田さんとは夕方にまた合流することに。飯田さんは引き続きヒラ撃ちで磯に残られた。

 夕方、飯田さんは朝一のスポットをもう一度叩いてみるとのことだったので、自分は朝チェック出来なかった300m程離れた崖下のスポットへ。朝と違いだいぶ波も穏やかだ。ただこんな時は最近ハルカが強い。
 ワンド奥にあるスロープのちょっとしたサラシや、その横のスリット、ハナレとの水道、と連続するサラシを一通り撃つが反応なし。ただここは居付が居なくても30分間隔くらいで回遊してくるヒラが当たることもあるので、しばし休憩。遠くに見える飯田さんの竿もまだ曲がっていないようだった。朝の群れは去ってしまったのか?

 さあ時間だ。スロープまで逆向きにいっちらこっちらサラシを撃ちながら戻る。日暮れまでもう余り時間がない。波を待ち、薄いサラシが沖に伸びるのを待つ。波がスロープを駆け上り・・・引く。今だ!サラシの10m向こうにキャストし、早めにリトリーブして、サラシに入りスローにすると、棚の向こうから大口開けてヒラが水中を反転した!ミスったか?!

 「ウオ!居るじゃん!!」すぐにラインフリーにして、サラシの中をフラフラ・・フラフラ・・・「ボゴーン!」と一回り大きなヒラがハルカ・トウゴロカラーにジャンピング・バイト!!(ハルカっち強いな〜(笑)オメー最高だ)
 「おお!!ナイスサイズ!」。海底に向かって走る!ちょっと大きめかもしれない。針のサイズが小さいので伸びないように、ちょっと慎重にファイト。

 僕はハルカのフックシステムは、対ヒラ用にフロントとリアはST56の6番、センターをST56の4番にしている。フロントはあまり針を大きくするとボディを抱いてしまうし、リアをでかくすると動きが妨げられる。ただ、センターはそれらにあまり関係ないので、少しでも魚の口に残るようにちょっと大きめ。

 あげてくると、まあまあサイズのようだ!波に合わせてスロープにズリあげる。81cmの5.4kg。若干アフター気味だがナイスなヒラだ。

 最初食ってきた奴は違う奴だったな・・・まだ居るかも。少しハルカを投げるが反応なし。そこで飯田さんから分けていただいたルアーを使ってみる。
 飯田さんに教えてもらったように、「私は波に揉まれて弱ったベイトです〜・・あんま上手く泳げませーん・・食べてみる?」的にサラシの中を泳がせると、「バーーン!」ともんどりうった!おいよ、一発やんけ!!いいルアーだ(汗)!飯田さんありがとうございます!

 今度は70強のまあまあサイズ。サイズ的にもさっきの奴かもしれない(笑)。こいつは白子を出していたので、今回接岸した群れはミッド・アフタースポーンが入り混じった群れだったようだ。

 崖を上り、飯田さんと合流した。「猪原さん、どうでしたか?」「ラストで2本出ました。飯田さんはどうでした?」「こっちはダメでしたね〜。」・・・ウムムム、残念。いやまだちょっと時間がある!「飯田さん、もう1ヵ所行きましょう!」
 何とか飯田さんにもう一つ釣ってもらいたい。時間は無い!飛ぶが如く・・歩く!磯に付いたがサラシが薄い。ただ夕暮れが重なり出てくれるかもしれない。最後のチャンスに掛けて飯田さんにキャストしてもらう・・・が、ヒラは微笑んでくれなかった。

 今回はるばる福井から高知へ来てくださった飯田さん、今回はお世話になってばかりで、本当にありがとうございました。今回はちょっと残念でしたが、また是非いらしてください。・・・自分はガイドとしてはまだまだ役不足だった・・かな(苦)!?


● 使用タックル

ロッド : ブローショット・ロッキーシーバス11f
リール : ツインパワー6000HG
ライン : シールズワン12lb+シーガー8号
ルアー : サラナ、ハルカ、各種プラグ
2010.01

ヒラシーズン本格突入

 皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 昨年から本格的に始めたヒラ釣り。1年間、人に教えてもらったり、自分なり釣ってみて考えたヒラへのアプローチを試すために、この時期を待ってましたとばかりに時間と波があれば出撃しております。
 まあ・・・その分ショアジギに関しては時間が取れず、ほとんど釣果もない寂しい状況が昨年秋から続いておりますが・・・それを通して、やはりショアジギは短時間でちょろっと行っても、なかなか結果の出る釣りでは無いということ、腰を据えてその日1日の短いチャンスをいかに物にするかという非常に厳しい現実を再確認した年でもありました。

ただ、自分の居る場所は日本でも有数の釣りの名所。そこに居る幸せとチャンスを持て余すのは罪である!!(笑)というくらいの意気込みで去年の経験を元に、今年はヒラとショアジギを良い塩梅で織り交ぜて釣果を出せればなあ、と思っております。
<実釣>

 さて、冬になるとHGの磯は太平洋側を低気圧が通ることが少なくなるので波が立つ日が必然と少なくなる。そのため北西風が少し西寄りに、もしくは北東風が少し東寄りになった時に少しだけでも立つ波を探して磯に立つ。こんなとき頼りになるのが、新発売のハルカっち。水面直下をリップの抵抗でしっかりキープしてフラフラと漂ってくれる。今シーズンはこれで結構釣ってる気がする。

 昨年、12月のとある日、東寄りの風が吹く日が続き、先輩のMmさんと情報交換しながら「前日にぽちぽちヒラとヤズがいたよ」と聞いたエリアに入ってみる。間違いなくヒラは釣れるだろう。ただ心配は前日に僕のヒラ・マスター、Mmさんが叩き切って釣れないかもという事だけ(笑)
 状況においても、前日よりサラシが薄くなっているようだ。こんな時は、闇雲にキャストは出来ないという事を学んできた。狙いのシモリとそこに広がるサラシを定めてポジションを取り、その時ベストのサラシを待つ。

 波が来た。二回目の返し波が抜ける時にルアーが着水するようキャスト!ハルカがシャブシャブのサラシの中でシモリの横に差し掛かったとき「カパン!」とバイト!反射的にアワセを入れるが、バイト音も竿に掛かる感触もかなり軽い。案の定、40強のチビラッち。

 このあと数箇所回ったが全部チビラっちばっかり。まだデカイのがつくサラシを見切れてないのか、今日はたまたまチビラが居ただけなのかは分からないが、今後も通って検証せねば。
ただ、こんな小さなセイゴ達は磯では以前からあまり釣れなかった。数が多くてあぶれてきたのかな?去年生まれの奴らがちょっとした卓越年級群なら、数年後はこいつ等が成長してバンバン釣れるかも・・・うへへへ。。

 数日後、南方海上に久々の低気圧発生。波高2.5m以上。朝一は行けなかったが、夕まずめの30分狙いで釣行。いそーげ、急げ!早く釣らねば日が暮れるぞ!けんど、磯を降りるときは慎重に!

 上から見ても結構スゲー波だと思っていたが、下に降りるとその迫力はさらに倍加・・・やっぱり南から来る波は激しい!恐いけど・・・ニヤケたくなるシチュエーションだ。打ち付ける波が、ツボクリ(お椀の様にえぐれたタイドプール)に避難したベイトを海原へと容赦なく引きずり落とす。ヒラはコイツ等をその流れ出しで待ち構えているはずだ。
 この日はサラシが暴れている。こんな時はサラナっちが心強い。しっかり水を掴んで水深をキープしてくれ、分厚いサラシの下のヒラにアピールしてくれる。もちろん、もっとサラシが分厚い時はサラナでも歯が立たない時がある(僕の泳がせ方が悪いのかも)。特に夏の台風シーズンではハイパー爆波&爆サラシになる。

 そんな時はサラシを突き破るバイブレーションが強いと言われているし、実際自分でも体験した。スミスさんのベイブルHSは重量もあるので、向かい風でも遠投可能。サラシで見えないシモリやスリットの上を引きまくるとヒラが引っ手繰っていく。

 話が飛んでしまった。
 そういや時間がなかったんだ!(汗)コンスタントに来る波でさらわれないポジションを取り、でかいウネリが来た時に避難できるルートもしくは踏ん張れる足場を確認してキャスト体勢を取る。ベストタイミングを考えてツボクリからの流れ出しにサラナをキャスト。流れ出しの流れにサラナが巻き込まれた瞬間に「ガン!」とバイト!!

 一発だぜ!いたいた。あんまりデカくないので、一気に波の勢いでツボクリの中に流し込む。ゲットしたのは55cmのヒラセイゴ。いい食い方してくれた。ソッコーリリース。

 ちょっと時間を置くために、すぐ横にある浅瀬のスリットを狙う。波が荒く、引き波が大きいと岩肌が見えて狭いスリットだけに水がある感じだ。「さすがにいねえだろ」と思いつつも、波の砕けた後を狙ってキャストし、引き波でスリット沿いにドリフトさせると、「ザバア!」とサラシの上をのたうつ様にまあまあサイズがバイト!
 あんまりさっきのツボクリのほうに泳がせたくない。せっかく寝かせてるスポットなので、そこで暴れさせたくない。強引に止めて足元のタナに波のタイミングを見て引きずり上げる。まあまあサイズの73cm

 ぐおー!く、暗いぞお!!一発目を釣ったツボクリ流れ出しスポットに焦ってキャスト・・・あいやミスった。この日は足場の高さ5m程のところから釣らなければ危なかったので、11fじゃ短すぎて足元までしっかりリトリーブ出来ないので、どうしても磯際ではサラナが浮き上がる。そこにいきなりヒラがもんどりうつ!まだルアーを食っていない!すぐにフリーにして2m程糸を出してサラシの中をドリフトするともう一発もんどりうってバイト!!今度はしっかり食ったようだ!
 フッキングをかますとすぐにジャンプ!あんまりデカくは無いようなので、すぐに波に乗せてツボクリへ。。

 3本目ゲット。ああ、もう暗いぞお!まだツボクリ流れ出しの沖を投げてない。もうワンチャンス。カラーを目立ちそうなレッドヘッドパールへ。流れ出しからのサラシとすぐ横のスリットの出口付近が交わるスポットへサラナを通す。2投したが反応なし。もう時間が無く、暗いのでタイミングもまた取りづらいが、とりあえず最後の1投。デッドスローで同じラインを引くと「ゴン!!」と重いバイト!
 結構良い重量感だ!魚も潜っているので、ちょっと良いサイズかも!?ヒラが鰓洗いし、魚体が見えた。今回のはコンディションも良さ気である!毎度同じくツボクリへ誘導。ツボクリの中といえど、打ち寄せる波としぶきで頭から海水をかぶりながらのランディングである。

 ナイスコンディションのグッドサイズ!丸々した75cm!!嬉しい一匹だった。今回はちょっと焦って後半しっかりとした狙いをもった釣りが出来きていなかったのが反省点だったかな。でも、最初はあんまり興味が沸かなかったヒラ釣りも、やってみるとその楽しさに最近ハマってしまっている。
● 使用タックル

ロッド : ブローショット・ロッキーシーバス11f
リール : ツインパワー6000HG
ライン : シールズワン12lb、シーガー8号
ルアー : ハルカ125、サラナ125
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