2009
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落ちアユシーズン突入2  落ちアユシーズン突入1   9月の釣果  09いけいけ2号月間  NEW ミノー・ハルカ・インプレッション with ヒラ  ブリシーズン後半  我慢の期間   スズキ・DAY ロックショア・シーブリーム 東奔西走  これからはヒラのハイシーズン! 高知・冬のサーフゲーム
2009.12

落ちアユシーズン突入U

 前回のタイリク連発から3週間、あの夜キビレとナマズを釣ったが、スズキはスカだった有名ポイントに行った。それもこれもあと2日で落ち鮎漁解禁となるため、静かに夜釣りが出来るのもこの晩しかないからである。

 やはり毎年のことであるが、落ちアユ釣りの人がざぶざぶ川の中に入ったり、船が行き来するまたは投網が投入されると、やっぱりスズキの餌を食うという活性は警戒とともに落ちる気がする。
 午前0時、とある川の河川敷に到着。ゆっくり入水支度をして川原を歩く。満ち込み3分時ぐらいか。狙いのエリアは大きな瀬で結構河口から離れているため、まだ込み潮の影響はみられない。5分時ぐらいが時合いだろうからゆっくり待とう。

 流れの具合から釣り始めはこれぐらいのところからかなと、瀬の一番下手にあるブレイクの少し上の辺りへ午前1時前から入水。満ち込みで上がって来るスズキを待ち構えるために、前もって川の中に立ちこんでおく。タックルはリーバーサイダー86に8lbラインとリーダー6号(約22lb)の組み合わせ。ルアーはハルカ・アカキン。

もちろん入水する時は自分が立ちこむであろう場所の上流から、下手までとりあえず一旦ルアーを流しておく。立ち込んで15分ほどした頃だろうか、下手の淵でボイル音が起こった。第1陣があがってきたか?!
 ボイルがあったヨレ辺りにハルカを打ち込み、ドリフトさせ、流れきったところからリトリーブにうつる。食わぬか?いや、目の前のブレイクまでは油断できんと思い、巻いてくると案の定、ブレイク上で「ガツーン!」とひったくられた。

 ほぼオートフッキングすると、魚が水面をテールウォークする!あんまりデカくはないが元気一杯だ!!結構なスピードで瀬を走り回る。若干糸鳴りもするほどだ。ゆっくり岸へと誘導し、ランディングしたのは60オーバーの丸々太ったマルスズキだった。

 なんじゃこいつは!というほど太っていて、一瞬ヒラと見間違いそうになる。落ちアユをたらふく食ってパッツンパッツンである。あまりに美味そうなんで、とりあえず川原の石でプールを作りキープしとく。
 次だ次。ゆっくり入水しながら自分より上流側をチェックし、先ほど釣ったブイレク付近をショートキャストで撃つと、ピックアップ寸前で背鰭を出しながら背を駆け上ってバイトしてきた!!スゲー活性だ!あんまりデカくはないが、先ほどと同サイズを追加。こいつはちょっとスリム。速攻リリース。

 またそっと立ち込んでゆく。今度は自分よりやや下手の流芯付近でボイルが起きた。だいたいその辺へ流れ込むような距離でボイルの起こったところより上手に打ち込み、流し込む。流れ込んだがあたらない。そこでサオを倒しながら、サオ一本分だけルアーを後退させると、「ゴンッ!」と重たいアタリ!
 あわせた瞬間、頭だけを水面に出してヘッドシェイクしたのでまあまあの型だと確信。よっしゃ!走れー!!と思ったが、トルクはあるものの意外やすんなり寄ってくる。重いのは重いので絶対まあまあデカイのだが、あんまり抵抗もない。もう浅瀬でバシャバシャもがいている。

 結構デカイはずなんだけどな〜と思い近寄るとこいつもパッツンパッツンだ!体高がハンパじゃない。サイズは80強ほどだろうか。
 多分腹が卵と落ちアユで一杯で、浅い瀬でつっかえたからあんまり引かなかったのだろうか?笑えるほど太い。

 1匹目を釣ってからというもの、3投で2本釣ってしまった。さあ次だ。立ち込みなおすと、すぐ真横でボイルが起こった。もう群れの先頭は結構上がってきているようだったので、もう一度30mくらい上流へ立ち込みなおし、先ほど自分がいた辺りの流芯側へとルアーを流し込むと「ココンッ!」とドリフト中に特有の軽いアタリ!4投連続である!!ああ、最高。。

 今日の群れはデカイ。水中は見えないが、この瀬にどれだけの密度でスズキが上がってきているのだろう。立て続けにもう2尾追加。だいたい2投に1匹ペースである。
 もちろん魚を掛けて、写真撮ったらリリースしてからまた釣りに入るため、多少時間を置くことになるが、それがちょうど良い間合いになったのかもしれなかった。

 連発したので、リーダーを組みなおす。組み直している間にも、瀬の中でボイルが起こっているところをチェックしていると、どんどん群れが上流へ上っている様子が分かる。

 更に30m程上流に移動する。もうほとんど完全な早瀬で水深も足首ほどであるが、そのすぐ下手でボイルが起こっている。ハルカだと完全に底をするので、他社製のドシャローミノーを使う。
 ボイルの起こっている辺りに流し込むと一発でバイト!こいつもヘッドシェイクだけなのでデカそうだ!!
 ただ、やっぱりさっきの奴のように激シャローなので上手くスピードに乗れず、ゴロゴロと瀬を転がっているようである。そこは容赦なく速攻で寄せると、今日一の86cmであった。

 スーパーコンディションの激デブマルである。この太さのマルはひっさびさである。6キロを楽に超えるウェイトだった。この後60クラスを5本追加し、4 時に瀬が消えたので納竿。1人でウハウハの一夜を過ごせた11月最後の日であった。。


● 使用タックル

ロッド : ブローショット・リバーサイダー86
リール : ツインパワー4000PG
ライン : シールズワン8lb+シーガー6号
ルアー : ハルカ・アカキン、他社ルアー各種
2009.11

落ちアユシーズン突入T

 11月に入り、高知県の川は本格的に落ちアユシーズンに突入。いや、遅いか。もう10月から落ちアユに付いたスズキは県下各所の川で釣れているようだった。いつも初動が遅れる僕だが、今回は特に遅れて動き出した。

 県内某所の有名河川では毎日のようにスズキが上がっているとのことで、久々に川マルを釣りに出かけてみた。本格的に川マルを釣るのは何ヶ月ぶりだろう。そういや、汽水域でヒラスズキ以外のスズキを釣るのは春以来だ。感覚も鈍っているので、リハビリの意味も込めての釣行。
 とある河川の超有名スポットでとりあえず竿を出してみる。釣り場に着いて状況を観察していると、ポツリポツリとスズキのボイルが起こったり、アユが追われて逃げ惑っているのが見える。ただ釣り人も多い。いっとき隅っこで竿を振りながら、釣り場が空くのを待つが、待ってると寒いので、少し歩きながら川の様子を見ていく。上流の瀬付近を歩くと釣り人が一人。「釣れてますか?」と聞くと、「居るには居るが今日は食わんで。」と。

 うーん、どうしたものか。1時間ほど釣り場周辺をウロウロしていると、先ほどの瀬が空いたので入ってみる。まだ人が帰って間もないので、少し時間を置いて観察。
 ・・・まったくボイルは起きないが、アユはパシャパシャ跳ねている。これから込み潮だし、下流側の釣り人が帰ってプレッシャーが薄まれば魚は入ってくるかもしれないと思い、しばし待つ。なんか待ってばっかりだが、仕方がない。
 30分。もう待てん。。寒いからちょっと身体を動かす意味で竿を振る。まだ瀬は潮が込んでないので、流れは速いし浅い。ちょっと下の落ち込み付近を狙いたいが美味しい場所はちょっとまだとって置こう。ハルカ・レッドヘッドを結ぶ。

 このスポットは早瀬が手前と対岸を流れその間が浅い中州のようになっている。まずは手前の中州と早瀬のヨレを狙ってみる。中州の真ん中くらいにハルカをキャスト。ゆっくりリトリーブし、早瀬とのヨレにある落ち込み付近をドリフトさせると、いきなり反応!

 即激フッキング!「いるじゃん!・・・ってあれ?飛ばんな。。しかも全然引かん。なんじゃこりゃ?」なんかグリン、グリンという感触が伝わってくる・・・ああ、イダか・・・寄せてくると・・・ガーン、ナマティー。。そういや、こいつっちゅうこともあらあね。
 うーん・・・おろしたてのハルカっちがギタギタです。ハルカがもったいないので、ちょっと別のミノーに変えて、今度は対岸のヨレを狙う。

 少しずつ下流へ下りながらヨレを撃っていくと、ヨレを抜けたところで「ガツン!」ときた!でも今回も全く跳ねないので、これも間違いなくスズキじゃない。流芯での抵抗がものすごい。なんだ?・・・・・・・

 ヌ〜チ〜さん。。キビレヌーチーでした。あいや、まいっちんぐ。。

 この後込み潮に入ってもスズキらしい反応がないので場所移動。読みを間違えた。まあ、久し振りなんで仕方ないか、と自分を納得させる。今日のことを次に生かしましょ。

次は河川を変えた。そこでも落ちアユを考えて瀬を狙ってみる。数日前の雨でこの河川はちょっと増水気味。いい感じの瀬になっている。瀬の上流側からそおっと入水し、瀬の落ち込みを打ちながらゆっくり流芯付近へ進む。流芯とチャラ瀬と淵の三角地帯に来たとこで、ダウンクロスで流芯を攻める。
 距離を変えながらハルカをドリフトさせると、「ココン!」と軽いアタリ。ズバシッ!っと鋭くアワせると、いきなり鰓洗い!おお、今回こそスズキや〜。。ロッドはリバーサイダーなので流れの中でも遠慮なくゴリゴリ寄せる。大してデカくは無いようだ。

 60くらいの綺麗なタイリク。この日は時合いに遅れたため、こいつを釣ったら瀬がたるくなり早めに納竿。もしかするとここには群れが入ってるかもと思い、次の日も釣行することに。ナイスなタイリク連発

 この日は前日の釣果から、干潮から込みの1時間後くらいに釣り場へ。まだ瀬は早いが、下の淵のヨレは最高の状態だ。

 今回も前日のように静かに入水し、とりあえずは手前の流れから打っていく。反応なし。やはり下のヨレか、と一気に下の流芯にダウンでハルカをど遠投。流芯から徐々にヨレへリトリーブすると、一気に竿が引っ手繰られた。「おお、良い活性だ!」。フッキング後の鰓洗いの音から、まあまあサイズのようだ。昨日はラインが12lbだったが、この日は8lbだったので、ゆっくり楽しみながらファイトする。

 上がって来たのはナイスな、87タイリク。落ちアユシーズンにしてはスリムだが、なかなかのサイズだ。ハルカっちはスリーフックなので、ガッチリである。
 狭いエリアなので少し時間を置いてまた入水。今度はいきなり流真の下手へキャスト。何投か距離を変え、角度を変え、投げていると今度は流芯付近をU字ターンさせている時にバイト!今回も良さそう。
 85cm。今日は型が揃っているのかな?良い感じだ。

 二本良い型を釣ったので、時間を置く意味でリーダーを組みなおす。だいぶ潮が込んできた。ちょっと一息ついてまた入水。同じく下のヨレを打ってみるが、ちょっと反応がない。すると月明かりに照らされて、潮が込んだからか流芯の反対側にも小さなヨレができているのを確認。そこまでハルカをぶっ飛ばす。

 スラッグをとって、ドリフトに移ると流芯へハルカが入る前にバイト!「ガババン!」おお、こいつもいい。今日は良い日だー!と思い、ついゴリゴリ寄せていると、手前の流芯で魚が反転し・・・フックアウト。。針が伸びていた。あいや油断大敵。ちょっと調子に乗りすぎた。

 仕切りなおし。フックを交換して、流れの中に20分ほどたたずむ。この日はスズキの回遊が多そうなので、時間を置けばまだまだスズキが入ってきそうだ。こういうとき、魚をたくさん釣りたいと思うなら、不用意な移動や動きはスズキに余計な警戒心を与えてしまうような気がするので、入水する時もそおっと静かに。 
魚を掛けて取り込むときも、ザバザバせずにそおっと岸まで誘導する。流れの中で立ち位置を変えるときも、出来る限り摺り足でじわりじわり動く。(ほとんど動かなければ、自分の体が流れの中にある障害物となり、足元のヨレにスズキが付いたことが何回もあります。)

 ルアーの動かし方どうこうとか、タックルがどーのこーのというより、またそのエリアでは時間帯がどーのこーのと言っても、泳いでいる魚と一番接近する、アプローチ時を台無しにしてしまってはどうしようもない。

 最近ウェーディングしている人の中に、ポイントまでいくら浅いとはいえ、ザッブザブと入っていく人を良く見かけるが、それをしないだけでも魚は良く釣れるようになると思う。そのエリアに他の釣り人が居るならなおさらである。
 さあ場所休めはこんなもんかと、新しい魚が入っていることを願い再び流芯を狙う。数投、距離を変えてドリフトを試みるが、反応なし。そこでドリフトではなく、流芯を斜めに突っ切るように、やや早めでリトリーブしてみる。狙いはチャネル際の駆け上がりに付いたスズキでシャローへ逃げ込むベイトをイメージする。

 ゆっくりと川を下りながら、流芯を打っていくと最初の立ち位置から15m程降りたところの駆け上がりでバイト!いたいた。しかもまた良い型のようだ。鰓洗いせずになかなかのトルクでドラグを出していく。フックが若干変なところに掛かっていたためか、ちょっと時間がかかって上がってきたのは今日一の88cm。しかも丸々と太い!

 重さもなかなかのもんだ。写真を撮り、フックを外して蘇生する。水面で魚を眺めるが、背中も厚く良い魚だとしみじみ見入る。自分で泳ぎだそうとしたのでリリース。

今日はここまで。良い釣りだった。落ちアユシーズンも今年はゆっくり楽しめそうだ。
● 使用タックル

ロッド : ブローショット・リバーサイダー86
リール : ツインパワー4000
ライン : シールズワン8lb+シーガー6号
ルアー : ハルカ(レッドヘッド、トウゴロ、アカキン)、他社ミノー
2009.10

9月の釣果

 9月中旬、タックルを12lbへ戻し、ロッキーショア11fで投げれる限りのデカペンシル、デカポッパー、サラナ147MAXを投げ倒す日々(といっても土日だけですが・・・)。8月のいけいけ2号月間中に自分が降りた磯で88cmのヒラマサを県外のビジターの方が見事釣り上げられた。

 それが脳裏から離れず、ムロが回遊している今、必ずや何らかの反応があるはずとデカプラグたちを投げ倒すが、いい反応は無い。心が折れてジグを投げるとすぐに40前後のワカナが釣れる。今年は9月に入りこのクラスのワカナがよく釣れており、久々にヤズクラスのブリが冬に釣れるかもしれないと期待させてくれている。ただ、今はあんまりこのサイズを釣っても面白くない。
 しかし釣れてくるワカナが大体ボトムが中心という事、腹を割るとそこそこのサイズのキビナゴが入っているという事、秋の高水温という事から、ベイトは底べったりなのかなと。ムロはサビキで水深10〜15mくらいのとこで食っているが、むしろヒラマサやネイリには、キビナゴを捕食するために底で群れているワカナに混じって、楽にキビナゴを捕食している奴らが多いのかもしれない。そう思って9月後半に入ってからは、朝一30分だけデカプラグを投げ、あとはジグで底叩きのパターンで方針転換してみた。

 とある休日、県外から友人が来たので、その友人と目的の磯に下礁。朝一はデカプラグを投げるがやはり反応なし。6時半くらいから自作ジグ35gで底叩きに変更。この日は潮が緩くこのクラスのジグでも楽に底を叩ける。

 カウント35の水深帯を打ち続けていると、7時前、カウント32ほどの所で若干ラインが走った。「ん?なんか触ったかな?」そのまま落とし、2回大きくシャクって3回目からは少しジグが水中を漂う時間を作ったワンピッチ的なスロージャークに変え、4回目のシャクリを止めた瞬間「ドン!」と魚信!!
 「よっしゃ!底近いからネイリかもしれない!」と思い底を一気に切ろうとすると、「ジャー!」とドラグを引きずり出される!悪くないサイズだ。ドラグが止まった瞬間すぐ反撃、底から離すためにハイピッチでポンピングする。

 中層まで浮かした時、セカンドラン!10m程引きずり出されたが、魚はまだ若干沖にいたのですぐに反撃。するとすぐに足元左下の水深6m程のところにある棚に向かって手前に走り出した。棚下に潜られないよう魚の頭を右に向かせるために足場を左に移し、竿も左に倒しプレッシャーをかけると魚は棚のない方へ走った!

 そのまま5m程走られたが、ドラグを半回転絞りすぐに竿を煽って浮かすと、なんと魚はヒラマサっちじゃないか!!しかも60アップは確実サイズ!!

 友人にタモ入れしてもらう。計測すると74cmのまあまあサイズの綺麗なヒラマサだった。

 約3年ぶりの秋マサに感動した。やっぱりヒラマサは格好いい!!精悍な顔つきと洗練されたボディに濃い黄色のラインがめちゃくちゃ綺麗だ。僕が磯で一番好きな魚だ。 
HGの磯では最近ヒラマサの来遊がめっきり少なくなった。年間のブリ属3種の出現割合は、ブリ:カンパチ:ヒラマサ=6:3:1ほどであり、HGではそうそう出会えないので、その出会いには格別なものがある。

 この後は、そこを叩くも40cm前後のワカナとヒラソウダの新子があたるのみで、そうそうに納竿。初秋の釣りとしてはなかなかの出来であり、何よりヒラマサと出会えたことに満足な釣行であった。


● 使用タックル

ロッド : ブローショットロッキーショアシーバス11f
リール : ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb、シーガー8号+シーガー12号(先糸50cm)
ルアー : デカプラグ各種、自作ジグ35g
2009.08・09

09いけいけ2号月間


 8月、今年もいけいけ2号月間の季節がやって来た。とは言うものの、8月中は仕事が重なりほとんど釣りに行けない日々。
 週休日もあったものではない。また、隊長、副隊長のMmさん、Mdさん共々、今年は4ポンドナイロンで小物釣りに勤しんでおられる。

 ああ、今年でいけいけ2号月間は終わりで、来年からは確実に1号月間になりそうだな・・・団名も「ショア馬鹿いけいけ2号団」から「ショア馬鹿いけいけ1号団」に改名
かしら? いやいや、やはり自分らの原点はナイロン2号で楽しく青物の相手をすることがモットーだったから、団名は変えたくないな。

 僕はほとんど釣りにいけてないので、さすがに少ないチャンスで磯の青物たちをナイロン1号で相手する気にはなれず、手堅く2号(8lb)を使う。2号でも慣れれば、ファイト次第では60までのカンパチや80前後のブリ、メーター前後のシイラを相手にしてもそんなに恐くはない。
 PEの細い番手使えばいいじゃん?と思われるかもしれないが、PEはあんまり好きじゃない。もちろんPEラインは今の時代全盛であり、その有効性はいろいろな釣りの分野で実証されている。自分も、たしかにPEだったらこんなこと出来そうだな〜とか思うこともある。
むしろ磯のショアジギングでナイロンを使う釣りは旧世界の遺物的存在だろう。

 ただ自分はナイロンを使った釣りが好きなことや自分の釣りの目標のために、その釣りの呪縛に捕われてしまっているのだろうと思う。今のショアジガーの人たちからは、「そんな細糸使うなんぞ、けしからん!!」と思われるかもしれないが、まあ、狙っている魚のサイズも違うし、こんなスタイルもあってもいいんじゃない?ってな所である。

 さて実釣。8月、初めて釣りに行けたのはもう半ば。今年は海の様子がおかしく、例年なら6月半ばから来遊するメジカ(マルソウダ)がほとんど回ってこず、さらにスマ(ヒラソウダ)もMmさん情報では8月上旬から釣れだしたとのこと。

アオヤガラ
デカバンシイラなんてほとんど回らず、いきなりペンペンシイラの嵐だ。ここ8年ほどホームグラウンドの磯に通ってきたが、こんなに時期がズレたり、来るはずの魚が来なかったのは初めてだ。

 この日はほとんど潮が動かず、朝一にヒラソウダがぽつんと釣れ、それから日が出るまでは何もなかった。

 日が昇っても状況はほとんど変わらず、潮は動かない。仕方無しに底を叩いているとなにやらヒット。上げてくると、アオヤガーラさんのメータオーバー。。

メガネハギ
 終わった・・・こいつが釣れる時はあんまりいい思いをしたことがない。アオヤガラは青物があまり回らない日もしくは青物の活性が悪くなる潮が入った時、サメが来たとき等のいいバロメーターになる。

 極めつけはこれ。メガネハギちゃん。こんなんジグで釣ったのは初めてだ。底潮も全く動いてないということだ。この日は早々諦めた。

 8月はなんと、自分の行けた日はこの釣行と別に2日間の3日だけで、潮もなくほとんど大した釣果が得られなかったため、ちょっと9月まで2号月間を延長した。

アオチビキ
 9月初旬、久々にいい潮が付け出した。朝から足元をシャクっているとなにやらヒット。小さそうだがなんだろうと思ってあげてくると、アオチビキの40cm。
 ちっせ〜。去年は一匹も釣りきらなかったアオチビキだが小さすぎだ、こりゃ。

 ああ、今日もダメかな〜と思っていると、100m程沖をペンペンシイラの群れが凄まじいスピードでジャンプしながら移動している(何かベイトを追っかけているのか?)!おお、ペンペン釣って遊ぼうと思い、ジグをフルキャスト。

 着水音で何匹か気付いてくれるかと思ったが反応無し。カウント10まで落とし、そこからロングジャーク・アンド・フォールをしていると、6シャクリ目のフォールに移行中にロッドが引っ手繰られた!よっしゃシイラか?!と思ったが、魚は一気に底へ向かって潜り始めた。「ありゃ?違うぞ。もしかしてネイリか?!」と思い必死にリフトアップ。
 沖40mには大きなタナがあるため、そこに魚が到達する前に棚の上まで魚を寄せる。寄せてくると今度は横に走り始め、一気に50mほど突っ走った。竿先をえらく叩く。「あ、カツオ系や!ちょっと良いサイズっぽいぞ」

 カツオ系と分かったら、後は焦ることはない。ゆっくり寄せてくると、なかなかのサイズのモンズマだった。

 55cmオーバーの2kg近いナイスサイズだ。やっぱりカツオ系の大きい奴はパンチのある引きをしてくれる。ナイロン2号タックルで釣るにはちょうど楽しい相手であり、何より凄くおいしそうである。高知県西部ではホンガツオよりこのモンズマの方が高い値で取引されることが多い。ああ、ごちそうさまです。
 次の日も釣行。この日はちょっと波っ気もあり、ヒラがでそうだった。とりあえず潮位が良い感じになるまでジグを振る。今日もあんまり魚っ気がないな〜と思っていると、7時前に着信あり。あげると久々のメヂカだった。

 今年はこいつが極端に少ない。もちろん高知県西部海域全体が少ないわけではない様だが、自分らのホームグラウンドにはほとんど来遊がなく、今年はちょっとつまらない、いけいけ2号月間だった。

 さあ潮位も下がり、サラシも良い具合だということでヒラ撃ちだ。この日もサラシがちょい薄めなので、我らがハルカっちの登場だ。

マルソウダ
 前回80を獲ったスリットまで釣り進むと、ピックアップ寸前で2匹のヒラが躍り出た。型は小さそうだが、数匹は居る模様。打ち込む角度を変えて、探るとスリットの先でギラン!とバイト!がっちりフッキングしたヒラは58のヒラセイゴクラス。上等である。

 この日はここでタイムアップ。今年のいけいけ2号月間は、あんまり良い釣果には恵まれなかった。


 さてもう9月。タックルを元の12lbへ戻し、ムロを追って回遊してくるカンパチ、ヒラマサをロッキーショアとデカプラグで迎え撃つ準備をしよう。
●使用タックル

ロッド : サーフェッサー98
リール : ツインパワー4000PG
ライン : シールズワン8lb、シーガー6号
ルアー : 自作ジグ25g、35g、ハルカ125イワシレッドベリー
2009.08

NEWミノー・ハルカ・インプレッション with ヒラ


 ある日の午後、新しいミノーのサンプルが届いた。その名も「ハルカ」。スズキ類に有効なスリムミノーでありながら、相当ぶっ飛んでくれるという代物・・・は、早く使いたい!ということで、今回タイミング良く早速、川ヒラと磯ヒラに使ってみた。
 8月半ばの、とある日の夕方、昼間結構な雨が降ったので、近くの河川は若干増水している模様。夕まずめを狙う。セレクトしたのは、ニューカラー・トウゴロ。川はササ濁りだが、なんか釣れそうな気がしたんで、投げてみようと思った。

 第一投。竿を振りぬくと・・・ぶっ飛び!そんなに強く投げていないのに対岸(約50m)に届きそうな勢いだったので、あわててフェザーリングする。この飛びはちょっと反則かもしれん。リーリングしながら観察すると動きも良いし、トゥイッチやジャークへのレスポンスもなかなかである。

 そんなチェックをしていると3投目にハルカの下で「ギラン!」と良型ヒラが翻った!「お、おしい!」いきなりの好反応。少し場所を変えながら探っていくと、「ガバ!」っと水面炸裂でヒラがバイト!なかなかのサイズみたいだ!!走りをいなして寄せてく
ると、ヒラ特有の激しいヘッドシェイク。でも、3フックシステムががっちりホールド。

 タモ入れすると、82cm、5.1kgの良型。いきなりいい型が来た。こののち70前後を3本追加して、川ヒラ編終了。久々になかなかいい釣りが出来た!さあ次は磯ヒラだ!!

数日後、ショアジギに行くと、波は無いがウネリがまあまあ有る。時期的にはもう磯ヒラシーズンは終了しているが、ベイトの寄りによっては、たまに磯に着いていることがある。

 今年は海水温の上昇が遅かったので、ヒラシーズンが少しずれ込んでる可能性も考えられる。

初磯ヒラセイゴ
 ただし、朝からは満潮だったので、ヒラポイントではまだサラシが薄い。ちょっと潮が引くまでジギングして待つ。残念ながらそれまでは青物の気配は無かった。

 潮が引いて、いい具合にサラシが広がってきた。やってみるか。。この日のサラシは広域に広がってはいるが、サラシの層としては薄い。こんな時僕の感覚では、サラナはちょっと潜行深度が深過ぎる気がするので、こんな時ハルカはぼっちりである。

 薄いサラシの中をテロテロテロ・・・っと引きたいところである。サラシが薄いときはトップゲームにも分があるかもしれないが、やはりミノーの方が少ないチャンスでも確実にヒラの口を捕らえてくれる確率は高い。
 逆に、サラシが多少濃いときでも、サラナで数投もしくは数匹ヒットさせた後などに、フォローとして潜行深度やシルエットを変えてやることで、さらなるバイトを得るという方法も考えられる。そんなときのキャストのタイミングとしては、サラシがシャブシャブの時より少し治まった時くらいが良いかもしれない。まあ、それは別の機会に試してみよう。

一投目、スロープ状の磯に駆け上がるサラシの引き波のタイミングでハルカ・イワシレッドベリーを引いてくると、下でギラリと反転!「おお、居る居る」

 ちょっと角度を変えて、時間を置いてキャストすると水面直下で「カパッ!」と軽いバイト。「ちっせー!」初めて磯で釣るサイズだ。35cm位。さっき反転してった奴はこれじゃあない。
 次はスロープ横のスリットと沖のシモリとの間の水道を引くと、ハルカの下でセイゴサイズがギラギラ反転していく。「ああ、全部このサイズか?今日は。」

 沖の磯の際に打ち込む。ハルカは飛距離が絶大である。それだけ飛ぶと言うことは、軽い力でしっかり飛んでくれるので、ピンポイントキャストでもアキュラシー性に優れている。

 着水後、軽くワンジャークで姿勢を安定させ、リトリーブ。スリットの上に差し掛かったとき水面直下を漂うようにリトリーブを緩めると「ガバ!」っと水面を割ってでた!「おお、いいサイズだ」

 この日は8月ということで、いけいけ2号月間だったので8lb。楽しいファイトである。
ジャンプした姿から70はいってると確信した。ただしこの時ランディングツールを持ってきていなかったのが、失敗だった。

 「うーん、ズリ上げるしかないか」適当なスロープまで誘導し、波に乗せてズリ上げると・・・意外と重い、というより意外とデカイ!波を見てスロープに降り速攻回収!ギャー、手にハルカの針が刺さった!ヒラっち暴れないでー!抵抗むなしく、針のカエシまで手の甲に埋没。

 とりあえず、ヒラを押さえつけて一気に手の甲から針を抜く・・・いってー!!まあでもこのサイズのヒラを釣れば、少々痛い思いしてもいっか。。

 計測すると、80ジャスト(正確を期すと、80.ナンボだったかもしれないが・・・まあ細かい所は良いさ)。磯でもひっさびさの80アップ。しかも8月で完全に回復した個体だったのでコンディションも良く、重量も6kgを超えてきた。ハルカっち、あんた最高ですわ!

 今回のハルカ初使用で、川ヒラといい磯ヒラといい、どちらでも80アップをキャッチ!こいつはヒラシーズン突入するととんでもないことになるかも・・・と期待させてくれるハルカ・インプレッションだった。


●使用タックル
(川ヒラ)
ロッド : ブローショット92
リール : ツインパワーC3000
ライン : シールズワン8lb、トヨフロン4号
ルアー : ハルカ・トウゴロ

(磯ヒラ)
ロッド : サーフェッサー98
リール : ツインパワー4000PG
ライン : シールズワン8lb、シーガー6号
ルアー : ハルカ・イワシレッドベリー
2009.06・07

ブリシーズン後半

 5月をほとんど釣果のないまま終えた。6月に入ってもペースは変わらない。むしろ、さらに釣れない日々を過ごすことになった。

 6月上旬、今年は高知県西部海域は黒潮の流形により水温上昇がなかなか進まなかったせいか、ブリの魚影が平年に比べて多いようだ。これは3年前にも同じようなことがあり、夏場に水温が上がるはずが、黒潮が付けすぎて海底の冷たい水を押し上げてしまう、もしくは沖の冷水塊を引っ張ってきてしまうがために起こるのかもしれない。

Msさんとシイラ
 事実、夏の風物詩であるシイラや小型カツオ族の来遊が極端に少なく、釣れるのはブリばっかりのようだ。離島周辺ではデカイGTサイズが釣れてるようだが、自分は金欠で行けませぬし、んなタックルは持ってない。ただでさえブリが釣れないので、ブリに集中する。

6月上旬の週末、いつもお世話になっているMsさんが青物狙いで来られたので、朝から一緒に竿を振る。しかしこの日はあまり潮が無く、ベイトも薄ければ魚の気配もあまり無い。こんなとき集中する時間は午前9時前から11時くらいまで。それまではのらりくらりと疲れないくらいのペースで、竿を振ったり、ゆっくり朝飯食ったり、ボーっとしたり・・・とかやっていると90くらいのシイラが目の前でサラナを引っ手繰っていった。

 今は8時。よしよし、これから熱くなる時間だから冴え先良いかも、と思っているとランディング寸前でフックアウト・・・ああ、今年初シイラが・・・なんかいかん。。
 それから9時半までなんもなし。とその時、釣座の潮下約60mくらいのところで、シイラがポーン!と飛んだ!「Msさんシイラ飛びました!」すかさずMsさんがジグを投げるとすぐにヒット!!

 青物タックルでゴリゴリ寄せてこられたのは、メータ前後の良型シイラ。近くまで寄ったときアシストがおでこに引っかかり、最後までナイスファイトを見せてくれた。

 午前中はそれで終わり、Msさんは高知へ帰られた。

 午後も夕方から単独で別の磯に立つ。5時から竿を振るが潮も無く、魚の気配も無い。ダラダラと時間が過ぎ、ようやく6時半くらいに潮目が近づきだす。
 すると湾奥の定置網の周りで何か大きな波紋が多数立っている。その数はどんどん増え、目の前数百メートル沖が恐らくデカブリ達と思えるスーパーボイルとなった。ここは奴らが近づいてくるのをじっと我慢だ。

 30分ほどした7時ごろ、ようやく射程内に単発ながらボイルが起こり始めた。シンキングペンシルで沖合い70mラインのボイルを狙い打つがどうも食わせきらない。

 もっと近づくまで待って、サラナで勝負するしかないか。さらに待つと、とうとう目の前数十メートル範囲がスーパーボイルに!・・・デカイ・・・久々の状況に膝が震える。

アカハタ
 落ち着いて、サラナをボイルのど真ん中に投入、ちょっとジャークしてポーズを入れると、「ドン!」と引っ手繰られた!!フッキングをかまし、ファイト開始。

 このエリアは沖50mに水深40mまで落ち込む急激なブレイクがある。昨今のハードタックルでやればブリ程度ではほとんどラインを出すことなく勝負が付くとは思うのだが、ここではライトタックルで普通サイズ以上の魚を獲るには、魚の走りによって手前の棚の上で勝負するか、一気に沖へ走らせるかしなければならない。

 今回掛かった奴はその走りからそこまでのサイズではない様子。なんで、俺のにはちっこいのしか食わんのかな?周りのはデカかったのに・・・と思いつつも、強引ファイトで一気に浮かせたのは今期初の90アップとなるブリっちだった。
 まあまあの体型のブリで7.5〜8kgほどか。これで4勝4敗のイーブンとなる魚だった。もう夕暮れ間近。暗くならないうちに素早く魚を〆て、帰りの崖を上った。

 6月後半の休日、この日は本命の磯に下礁。朝からちびっ子アカハタを釣り、それからはスーパーダツアタックの嵐。

 新品のサラナをヘッドシェイクで吹っ飛ばされ、磯に激突→リップが折れて御臨終。そしてもう一つは穴だらけにされて浸水臨終、カラーの“カ”の字も残っていなかった。

 そうこうしながら午前10時を回った頃、突然目の前にナブラが沸く!デカイが、ブリではなく背中が茶色い。ネイリのようだ!

Mdさんとシイラ
 この日はベイトが若干小さかったのでサラナ110を投げていた。そのサラナをすぐにキャスト。ナブラの中をゆっくり通すと「ガンッ!」と引っ手繰られた!一気に足元に突っ込んだので、「よっしゃネイリだ!」と思ったのも束の間、グイッと竿で溜めて浮いてきたのは、70ジャストほどのヤズだった・・・なんであのネイリのボイルの中に、お前が居るの?と言いたくなった。

 6月はこのヤズで終わってしまった。

 7月に入り、上司のMdさんはブリにシイラにと量産している模様。

 僕はと言うと、まともに休みも無く、行けても朝の1時間半くらいと、夕方の18時から日暮れまでの約1時間半しか釣りが出来ないが、今年の夏は朝まずめより8時半
以降、夕まずめより14時から17時半までの時間の回遊が多かったようで、まさしく僕が行ける時間は時合い外だったようで、その時間帯には全くアタリすらないことが多かった。

 7月初旬の夕方、MdさんとOくんが下礁して18時まではブリが乱舞していたらしいが、僕が到着してからは反応が無くなった(なんだそれ!!?もう今年こんなん何回目だ?!!・・・嫌になる)。

 ただ腐ってても仕方ない。とりあえずサラナを投げ倒す。すると沖合いでアタリ!アワセるとシイラがジャンプ!!ちょっと大きそう。するとそれに数匹のシイラが追尾してきた。MdさんとO君にキャストを促すと二人とも同時にヒット!トリプルヒットでファイトする。二人はブリも釣り、シイラも掛けて・・いいなあ。。
 とりあえず釣り上げると、僕のが一番大きく、今季初シイラは110cm弱あった。それがせめてもの救いである。このシイラも毎度のことながらブリ狙いのスローリトリーブで食った。釣り方にはそれぞれ様々あるが一つの方法を押し通すと、意外なことも見えてくる。

 7月中旬、ブリシーズンも後半。ほとんど自分の思う時間に釣りに行けない日々のまま、何故かまた巨ダツ祭り。投げども投げどもダツばかり。

 釣れる巨ダツはメーター30オーバー。こんなんが、サラナをぶち切っていったり、穴だらけにしていく。まいっちんぐ。。
 久々の休日。このところの時合いは、Mdさんによると、午前8時半過ぎと午後の14時前後から17時くらいまでとのこと。仕事の日はまず釣りに行けないような時間ばっかり。でも今日は休日。日ごろの疲れをとるために、午前中は爆睡し、午後の14時からの時合い狙いで釣行。

 釣り場に着くと、準備中にワンド内でブリが沸き立つほどのナブラが発生。リーダーを組む手があせる。ナブラの中では、ブリがブリに押し上げられて水面でバタついている・・・養殖場かここは?!こんな激しいナブラひっさしぶりで、膝がガクガクしてくる。

 そんな中へキャスト・・・一発!そりゃそうだ(笑)。しかし、久々の魚。慎重にファイトして揚げると、85の丸々ブリ。
 この後ナブラが止み、小規模編隊で回遊してくるブリを当てるも、針はずれで2バラシ。最後に85くらいの同サイズを追加してこの日は終了。今年はこれでブリシーズンは終わり。


 今年も結局JGFAのレコード更新もままならず、更には対ブリ最終戦績7勝6敗と言う無残な成績。情けなし。。来年こそはと思いながら、早何年過ぎたことか・・・今年はメガトンサイズに巡り遭うこともなかった。来年はどうなるんだろう?

 ふと前を見るともうそこは8月。今年は時間が過ぎるのが早い。今年の8月はいけいけ2号月間最後の年。来年からはいけいけ1号月間になる。今年はどんな2号月間になることやら・・・最後の年を楽しもう。。
●使用タックル

ロッド : サーフェッサー98、ロッキーショア11f
リール : ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb、シーガー8号+12号
ルアー : サラナ110,125F
2009.05

我慢の期間

 4月中旬。ううう・・・我慢だ。ブリちゃん回ってくるまでの我慢だ。そう思いながら、はや一ヶ月が過ぎた。。

もう・・・我慢の限界だ・・・いやいやいや、仕方ないさ。これが自然相手ってもんだ。今年は厳しいな〜。4月に入ってからというもの、3月までの釣果が嘘のように何も釣れない日々。時間が制限され、魚が居るかどうかも把握できないような短時間しか釣りは出来ないが、それでも頑張って磯に立つ。
 そんな日々を何日過ごしただろうか?朝早く磯に立ち、仕事をして、晩も磯に立つが釣れない。釣れないと分かっていつつも、磯に立つ。自律神経失調症になってしまいそうだ。贅沢な話だ・・・

 とある日ようやく生命反応が。夕方磯に降りると、タックルセット中に足元のサラシで無数のボイル。それには間に合わず、もう一度そいつらが回ってくるのを待つ。

 1時間ほどした時か、ボイルが起った!あまりデカそうでは無いが、逆光とサラシで魚が確認できないが、とりあえずサラナ110を投げると直ぐにヒット!!ほとんど引かずに大口を開けてバスの様に、もがきながら上がって来たのはなんとギンガメの60アップ。
 アフタースポーンのためか、3月に釣れてた奴らとは比べ物にならないほど痩せこけたギンガメ・・・全く引かなかったし、食べても美味しくなさそうなので速攻リリース。またちゃんと太って帰ってきてね?

 その週の日曜、友人と磯に立つが全く何もないので、昼から小さなサラシをヒラ打ちして回っていると、何か青黒縞模様のひょろ長いものが・・・エラブウミヘビっち!!こんなとこで何してんの、お前さん?!ソッコーで捕まえてみる。

ウミヘビじゃー!
 こいつはコブラ科の蛇なんで毒は強烈だが、いかんせん大人しいので上手く扱えば全く恐くない。磯を何箇所も回って魚も釣れずに、気分が変にHIGHTになっていたので御茶目写真を撮って、ウミヘビ様に帰ってもらった。

 ・・・これがいけなかった・・・この後、ウミヘビ様の祟りが始まる・・・

注)有毒種ですので絶対に真似しないで下さい。

ほい、ウミヘビ!
ウミヘビ、あーん!

Mdさんが4月末に釣ったブリ
(5月)

5月、ゴールデンウィークに入った。4月の末からパラパラと80〜90のブリが釣れだしたようで、近々ピークが来そうだ、とMdさんと話していた。

 僕は4月から始まった仕事で、朝も夕方もあまり釣りに行けず、行けても釣れる魚がいないことのほうが多い日々を過ごしていた。そこへゴールデンウィークということもあり、友人が数人県外から、僕の家に泊まり込みながらのロックショアフィッシングを堪能しに来たのだ。

 僕は休みでも仕事が入ったり、実家の家族までもが大挙して押し寄せたので、仕事と家族サービスに両挟みとなり、ほとんど釣りに行けなそう・・・  するとそんな時に限ってである。「今日の朝凄かったです〜!」と友人二人がいいブリを3本釣ってきた。

僕は1ヵ月以上、いつブリが来るかとアンテナ張って頑張ってきたにもかかわらず、いきなりビジターに釣られてしまった・・・ガーン。
 今までの努力は何だったのか・・・と思いつつも、わざわざ遠くから来てくれた友人達に釣れてくれて一安心である。ようやくブリの巨群が入ったようだ(このあたりから若干、ウミヘビ様の祟りが・・・)。

 次の日も朝から友人らは、1本ずつブリを釣った模様。いいなー。この日は自分も午後から夕方5時半までは釣りが出来る!!

 友人3人と意気込んで磯に立つと、ほど良い流れで磯際に若干のサラシも。いい感じだ。。1時間もしないうちに目の前がスーパーボイルになった。友人らに先にヒットしたので、サブにまわる。しかし一人は足元のタナでブレイクされた。もう一人の魚をギャフ掛けすると85ほどのなかなかのブリだった。
 すぐに自分の釣りへ戻る。するとまだボイルしている!!サラナをひょいっと投げるとすぐにバイト!!今日はロッドがロッキーショア11fなんで、強引ファイトで魚を止める!すぐに浮いた魚は90近そう!!ただ、まだボイルが続いていたので、1本上げた友人に、「すぐ投げて!!まだ居るで!!」と言って投げてもらうとすぐヒット!

 しかし、そいつが僕の掛けたブリの方に走ってきた!「来んな〜!やめて〜!!」声も空しく、ラインが交差したのでテンションを掛けないように、フリーにして、友人と入れ替わる。魚は潮下の通称“三角”のハエ根まで流れている。三角を越えてワンド内でランディングした方が良さそうだと判断し、サラシのタイミングを見て一気にワンドへ誘導する、が、魚が予想以上に潜っていたためか、メインラインが少し水中の岩に当たった感触がした・・ちょっと不安が過ぎったので、慎重にリフティングするも魚が反転した瞬間、テンションが消えた。
 膝から崩れ落ちた・・・今年一発目を逃がした悔しさと、今年の目標である100%勝利の夢が潰えた絶望感で一時放心状態に・・・あーあ・・く・・悔しすぎる・・・(泣)

 気を取り直してキャストを続けるが、タイムアップが刻々と近づくにつれ、さっきの悔しさばかりが込み上げてきてどうしようもない。タイムアップ寸前に再びヒットするも、時間の無い焦りと、さっきの敗北から立ち直ってない弱い心でのファイトのため、足元のタナでまたラインブレイク・・・開幕2連敗。。毎年毎年、全く進化の無い自分(むしろ退化か?)に腹が立つのと情けなさで一杯のゴールデンウィークであった。

 その後日、またブリを掛けるも今度は、高切れして磯際に引っかかった他人の底物仕掛けにラインを巻かれ、ラインブレイク・・・3敗目。。

松田さんとびょーき君
 その次の日の朝、初心に返りサーフェッサー98での出撃。こんなときは原点へ返るしかない。しかーし、一発目に掛かったブリを強気ファイトで強引にやりすぎて、「バチン」とラインブレイク。終わってる。原点もクソもない。

入り口の無い迷路にはまり込んだかのように、魚を釣り上げる方法を見失ってしまっている。4敗目。。もう気分は奈落の底。今までの経験もへったくれもない。どうしようもない。それだけだ。ライトタックル破門である。

 うむむむ・・・・腐ってても仕方ない。システムを組みなおし、再度キャストをはじめると、まもなくヒットした。もう全てを掛けてがむしゃらにファイトする。必死である。
 何とかワンド内に誘導して取り込めた。85cm、今年の初物。

びょーきくんと初ブリ
 長かった・・・1月半以上掛けてようやく釣り上げたが、情けない連敗を続けてのようやくの勝利だったのでなんか釈然としない。85を取るのにこんなに苦労するとは・・・相手が小さかったから獲れたようなもんである。10kgの夢は遠のいていくばかりだ。

 その後同サイズを一本追加。85までは何とか獲れるようになったようだ。ただ2勝4敗。負けっぱなしには変わりない。これから先、一つ一つ勝っていくしか道は無い。


(5月下旬)

 久し振りに後輩のO君が釣りに来ていてMdさんと先に二人で夕方下礁していた。僕が来る前にブリの回遊があったようで、Mdさんがブリはバラしたが、サラナ回収中に何故かヒラがヒットした模様。やはりヒラはブリと一緒に活性が上がるのか、群れに付いて移動しているのか、ブリとヒラが同時にヒットするのはこの時期確実なようだ。

 O君に自分の負けっぷりと、絶好調なMdさんの話をしながら、竿を振るが一向に魚の気配は無い。しかしこの時期は夕暮れ近くまで油断は出来ない。

自分のブリ
 時は来た!夕暮れ寸前突然ブリのナブラが沸きたった(ブリと言ってもヤズクラスですが・・・)!Mdさんが最初に掛け、自分とO君も取り巻きを掛け、トリプルヒット!大興奮である。上がったのはどれも似たようなサイズで80ジャストくらい。

 毎度のことだが、やはりこの時期はブリの回遊深度が浅くベイトも少し大きいためか、ミノーが強く、特にサラナはしっかり水深をキープするし、細身なのでフッキングも良い。

リトリーブスピードも疲れないくらいのスローリトリーブで十分であり、むしろハイスピードリトリーブでは食い損ねもあるし、反応も悪い。アフターかミッドスポーンのブリにはスローが基本である。


 5月の釣果はこれだけ。毎年5月は数を稼ぐ月だが、連敗と魚との遭遇率の悪さから、3勝4敗の散々たる結果。ああ、今年はどうなることやら。魚は居るのに釣れない君になってしまいそうである。。
●使用タックル

ロッド : ロッキーショア11f、サーフェッサー98
リール : ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb、シーガー8号+シーガー12号
ルアー : サラナ110、125F

2009.04

スズキ・DAY

「お!また波がちょっと立ちそうだ」沿岸波浪予報を見て、釣行予定日の波高をみると1.5mだったが沖に小さな低気圧があり、そこでは3mの波高。。
 こんな場合、僕の行くHGの磯では波はペタペタでも潮波+ウネリの影響でまあまあ十分なサラシが出る傾向がある。

 決行!!波があればもちろんヒラにもいいが、この時期ブリが来てるのかどうかを確認するために、サラシ撃ちは僕の必須パターンになっている。そりゃあベタ凪で、ボイルや魚の姿を見ることがより確実かもしれないが、ベタ凪の時は魚は居ても岸
に寄ってないときがある。魚が確実に居るぞ、というときならば凪の方が釣り易いし、ランディングもしやすい。

 しかし、魚が居るか居ないかを確認する釣行では、魚がより確実に接岸した時に泳ぎ寄るであろうサラシで待ち構える方が、狙いが定まって集中力が持つ。確認できれば、それ以降はこちらのもんだ。

 朝5時半から、久々に上司のMdさんと磯に降りる。・・・あれ??波がない・・・駐車場であんまり波の音が聞こえなかった気がしたが・・・読みが甘かった。。まあしかし全く無いわけではなく、ほど良いサラシがあった。
 さあ、毎年恒例の朝一のヒットタイムに集中する。この時間に来てくれれば、もう近くに奴らの大群が居る。タックルは久々のサーフェッサー98に5000番に12lbナイロン、バッキングに150m、勝負の上糸に100mを巻いてリーダーはシーガー8号。もうこの5年間ずっと使い続けてきた使い慣れたタックルセット。これに派手目なサラナ・ゴーストマーブル125F。日が出ればフラッシング系にしてみようかな。

 ・・・1時間、何もない・・・「居らんか・・」「いやあ、まだまだ次は8時半から9時半までの可能性がありますよ。」とMdさんと声を掛け合うが、健闘むなしく10時まで当たりもしなければ、カスリもしない。
 「だめだ、まだ居らん。やっぱり周りで獲れてないとダメだ・・・ヒラ撃ちにでも行くか」ということで、目標変更、タックルをロックショア・シーバスに持ち替えてヒラ撃ちへ。。

 別の磯に降りると、波はほとんど無いが時たまいいウネリが入り、まあまあのサラシが広がる。隣の磯との水道に出来るサラシにサラナ125F・ゴーストマーブルを打ち込むと・・・一発!58cmのヒラセイゴがアタックしてきた。
 このサイズは問答無用でぶち抜き、タイドプールへ。この日は天気がよく、ヒラの鱗がギラギラと光って、小さいながらもとても綺麗だ。この姿に惚れてヒラ釣りをしている人も少なくないはずだ。「はいよ、お疲れさん!」リリース。。

 この一匹を釣って、今日は小さなサラシを撃って回ろうと決めた。この磯ではこれ一本だったので別の磯へ降りる。2、3箇所目ぼしいところを撃って回ったが反応無く、次のスポットへ向かうと、ここもまた時折のウネリで磯と磯の間にサラシが広がる。

 一投目、サラシが出来る瞬間を見計らってキャスト。しかし意外と直ぐにサラシが消える。見誤ったと思ってサラナを高速回収していると、その後ろを3匹のヒラが追ってきた!食わせきらなかったので一旦休め、サラナ95F・イワシレッドベリーに交換。
次のサラシで投げると一発で乗ってきた!しかし、ジャンプ一番でバラしてしまった・・・しまったー!アワセがちとヌルかったか。

 まだ居るはずなので、足場を変えて別の角度から今度は110Fのゴーストマーブルをキャスト。すると着水ドッカンでバイトしたが、僕が焦って早合わせしたため、ちょっと口に掛かってまたフックアウト!ガーン!!まだまだ詰めが甘い。

 落ち着け落ち着け、焦るな焦るな、と言い聞かせ、もう一度サラシのぶつかる面へキャストし、さらしの流れに潜らせてドリフトすると、「ゴン!!」と今度は重たいバイト!竿に乗せるようにがっちりフッキングすると、ゴイゴイ潜る!「良い型かな?」と思ったらジャンプ!70cm前後のようだ。思ったよりデカくはない。
 この後は反応がなくなったので、夕方また別の磯へ。

 ここは青物の可能性もあるので、ちょっと沖にサラナを投げると直ぐにイソンボが遊んでくれた。しかしその後はヒラも青物も反応なし。

 「さあ帰るか。」と車を走らせていると友人から、「スズキ釣れよるで」と連絡を受け、帰り道の途中にある河川へ直行。

 久々の河川内シーバッシング。初めて入るフィールドだったので、上流からスポットを見て下り、いい感じの瀬+淵に到着。潮は引きでまだ水深がありそうだったので、サーフェッサー98でサラナ110・ゴーストマーブルを瀬尻に投げてみる(急だったので、河川用のシーバスタックルを積んでなかった)。
 すると4投目でいきなりの反応!幸先のいい、70タイリク。

 これを釣って、そういえばシステム組み直してなかったと思い出し、組みなおしてまた釣りに入ると、潮が引いてサラナが瀬の底を擦りだした。なーんか、良いシャローランナー無いかなと、タックルボックスを漁ったら一つだけシャローミノーが入っていた。これを付けてまた同じ狙いで75cmを追加。

 このスポットの下手は淵なのでまだまだ魚が入りそうだと思い。ちょっと場を休めて再びキャストすると、今度はドスン!と重たいアタリ!!ちょっと良い型かも知れない。流れに押される抵抗もなかなかのもんだ。
 しかしそこはサーフェッサー。グイッとバットを入れると、大抵のスズキならさっと寄せることが出来る。上げるとなかなかのコンディションの80タイリク。

 あれ?もしかするとレポでは初めての80オーバーかもしれない。このところ真面目にスズキ釣りをほとんどやってなかったから、ここ数年このクラスのスズキを釣ってなかった気がする。ちょっと嬉しい。

 さすがにもう帰らないと、次の日に差支えると思い納竿。この日はブリこそまだ釣れなかったが、昼から夜までスズキ尽くしの一日だった。
●使用タックル
ロッド : ロッキーショアシーバス11f,サーフェッサー98
リール : ツインパワー5000PG(兼用)
ライン : シールズワン12lb・シーガー8号+12号
ルアー : サラナ125F,110F,某社シャローミノー110
2009.04.05

ロックショア・シーブリーム

4月初旬、ああ、まだブリは来んのか・・・そういう想いでHGの磯に立つ。とりあえずちょっと波気があるので、時たま来るセットのタイミングでワンド奥のスリットにミノーを打ち込むと、68cmのナイスコンディションのヒラが来る。

 湾奥の磯際に深いスリットがあり、打ち付ける波のあわせてミノーをスリットに流し込むと、引っ手繰っていく。去年、後輩のO君が見せてくれた釣り方を真似てみると、上手くヒットしてくれた。
 早春から少しヒラに打ち込んでたスキルが役に立ち、人まねが出来るくらいのスキルアップに繋がってきたのは、少しほほえましく嬉しいものだ。ヒラはこのところの安全パイになっている。しかし釣りたいのはブリである。夜明け時のヒラ撃ちが終われば後の時間は全てブリに打ち込む。

 ・・・しかしながら、今年は黒潮が付けすぎてか、時期の遅れからか、ブリはまだ来ない。。この時期のブリの回遊は微妙な水温差が明暗を分けるようだ。
 これまでのデータだと、今年はだいぶ時期が遅れそうだ。しかし!美味い寒ブリモドキを釣るためにも、時間は惜しまれない。可能性が低くとも挑戦することに価値がある。
 はあ・・・もうちょっと目先を変えれば、ヒラマサ釣れてたのに・・・毎回そこの切り替えが上手く行ってない。お前は何年間、一体何やってんだ??。

今日もブリは来ていないようだった。午後からは大きく場所を変え、ヒラマサを狙う。

 このエリアは、早春巨マサが出る場所。タックルをロッキーショア11Fに持ち替え、ポッパー、ペンシル、ジグと手を変え品を変え、探ってみる。しかし今日はベイトっ気も無く、サーフェイス系のプラグではすぐにやる気がなくなる。

 ・・・ジグで粘るか。久し振りに来た磯なので念入りに地形把握に努める。半年ブランクがあるなら、その時の記憶は曖昧なものである(ちゃんと記録しとけよ・・)。
 まあなんとか以前の記憶と地形は一致していた。釣り座斜め前のブレイクから、足元に広がる駆け上がりを集中的にシャクル。ベイトが居なくても、魚はここを泳いでくるかも、という願を込めて・・・

 40分程して、「ゴツッ」っと何かがジグに触る。「しまった!」直ぐに同じ場所に投げ返す。さっきは底から5シャクリで当たった。今回も底を取って3シャクリしたとき・・「ドン!!」と竿に衝撃が伝わる!「うっしゃ!ヒラマサや!!」掛かった瞬間、微塵も疑わなかった。かかってからの重量感、馬力を感じても一瞬、ヒラマサと確信してしまった。

 しかし、走りがすぐに止まった・・・あれ??いや、ヒラマサならもうちょっと走るでしょ?・・・ま、まあ、走らんのなら遠慮なく巻き上げさせていただきます!
 巻き上げてくる最中、何度と無く突っ込むがスピードは無いにしろ、結構馬力がある。「ん??、なんだ?分かんない・・・でかいハタ科の魚か?と、とりあえず巻き上げろ」なんか余裕のように感じるかもしれないが、本人結構必死である。

 魚が浮いてきた。「んん、なんか赤いぞ!?やった、スジアラか?」と思ったのも束の間、ポッコーン!と浮いてきたのは・・・マダイ!「マ、マダイか〜(ガーン)」・・・いやいや結構でかいぞ!

 自身初めて釣ったマダイは74cm、5,2kg。残念ながらJGFAの12lbクラスライン記録には遠く及ばなかったが、良い型だ。プリスポーンの丸々した奴だ。こいつを持ってこの崖上るのはきついぞ・・・(10kg釣ったらどうするつもりやねん?!)
 こ、これは来年から・・いやいや、今年もこれからノッコミマダイのロックショア・タイラバが出来る可能性が・・・

 そんなことを思いながら、帰路につき、毎度おなじみ河川スズキを打って帰る。さすがに少し数が減ってきたようで、ひと流し目で一本が出た後は反応が無くなる。

 おお、ブリが釣れない時は、HGの磯でタイラバしてみよ・・・と思って、実行に移したところ、いきなり2戦2敗の完敗ゲーム・・・何が掛かったのかわかんね(多分、巨マダイ)・・かろうじて取れたのは、クロホシフエダイとイギス(オオモンハタ)のみ。
 西南海のロックショア・タイラバゲーム・・・侮りがたし・・・


●使用タックル
ロッド : (HG)サーフェッサー98 (とある磯)ロッキーショア11F
リール : ツインパワー5000PG(両磯兼用)
ライン : シールズワン12lb、シーガー8号
ルアー : トップ各種、サラナ125F、147FMAX、自作ジグ、タイラバ各種
2009.03.23

東奔西走

 こんにちは!いやあ〜もう3月ですね!!早くブリ来ないかな?いやしかし、昨年の12月から1月、2月と少ない釣行回数でしたが、物凄くしんどい釣りを余儀なくされました・・・頼みのエバもいまいち条件を合わせきらずに、11月の爆発からはノーフィッシュ。

 他の青物と言えばツムブリがパラパラ・・・ヒラマサのヒの字も見当たりません。しかし、話に聞くところによれば、僕が釣りに行っていた日周りでも近くでデッカいヒラマサやカンパチが釣られていたそうで・・・やっぱりタックルもライトだし、使うルアーも違えば、使い方や、魚が居る所、居る時がまだまだ分かってないっちゅうことです。居ても食わせきれてないだけかも・・・(苦)
そんなこんなで、何とか魚の顔を見たいがために東奔西走した12月〜2月の釣行をレポします。この時期こんなに苦労したのは初めてで・・・タイミングを合わせきらないと、こんなにも釣れないものかと再認識しました。

実釣

 12月は2回の釣行で完全フル坊主。釣れるのはダツのみ・・・どうにもこうにも魚に嫌われている・・・いや、自分がその時の状況を正しく理解して、より良いターゲットを釣りきれてなかっただけかも(チーン)。。

 1月は、その半ばのとある日に、フィールドレポートでもお馴染みの福井の飯田さんが来高され、短い時間だったが一緒に竿を出す機会があった。僕は午前中にヒラマサ狙いのエリアで底を叩いて、オオモンハタを一つゲットしただけで終わり、午後から飯田さんの元に合流した。

 飯田さんは午前中にペタペタの海から、この釣行時のターゲットでもあるヒラスズキの反応を引きずり出しておられた・・・今回飯田さんの釣りを少しだけだが、見せていただいて、やはり普段から様々な魚を沢山相手にしてらっしゃるだけ、初めてのターゲットに対しても様々な引き出しを開けて、それに対するベストなツールを引き出すという力には脱帽した。
 飯田さんと合流して降りた磯は、この時期の夕方にはいいパターンが訪れることが多いかなあ、と言う場所。しかし降りてタックルセットしていると、みるみる爆流に・・・ちょっと潮が強すぎる。。エリア選択ミスった〜。。

 そしてやはり、釣れた魚はダツばかりだった。ダツがいれば、本命の青物も一緒にいる場合が多いので、その一縷の望みにかけたが、何故かダツばかり。。ちょっと残念な結果に終わってしまった。(飯田さん、その節は御世話になりました!!また高知に来てください!僕も福井に行きます!)

 このやりきれない思いを晴らすために、東の港でカマスが釣れていると聞けば、カマス釣りに出かけ、サーフでイカが釣れてると聞けば、サーフへイカ釣りに行ったが、やはり心は磯のヒラマサ、エバ、ヒラにと傾いていた。

 1月が終わり、2月の半ばに約一年ぶりにフカセ釣りをするために、ホームグランドの磯に降りた。たまにはルアーから離れて餌釣りしてみるのもいい。


いつも見る本流に糸とウキを流すことで、その流れの力強さや複雑さをより体感することが出来る。撒き餌を打ち、ウキの投入点、ウキが流れ出すまでのハリスをなじませ方、糸の流し出しの位置や、竿の角度の保ち方などの要素が全てシンクロして、魚信を引きずり出せるフカセ釣りは奥が深い。
 この日はいい流れに恵まれ、しっかり流れの壁の外側に仕掛けを流してやると20〜80m先の本流の中からまあまあの型のオナガグレ(クロメジナ)やクチブト(メジナ)やイサキを引き出すことができた。

 ああ、こんな日は青物もいいんだろうな〜と思っていると、15m程先のヨレで「ガボーン!!」っとボイル!!10キロクラスの魚のボイルだ!この時期ならヒラマサか?もしくはブリか?!!こんなときに限って、ルアータックルが・・・30分後にも沖で数回のボイル。
 フカセ釣りから帰ると、あのボイルが忘れられずにそわそわ、そわそわ・・・近々、また行かないと・・・
2月末、黒潮は猛烈に接岸し、波高は2m。天気は雨か曇り・・・行くしかない!単独で強行した。

 とある磯に降りる。この磯は激流時に潮波も立つのでエバとヒラが一緒に狙える磯。釣り場に着くと予想を上回る爆流!!そして2mの波と潮流によって引き起こされた潮波とで、磯周りには広大なサラシ。「これだ!これを待ってたんだ!」直ぐにタックルセットし、まだちょっと暗いがヒラを打ってみる。

ストマーブルに変えてみる。このカラーはサラシの中でボヤッとして、しかし結構目立つように人間の目からは見える。魚からはどのように映っているかはわからないが、1月からこのカラーで、ポチポチとヒラを上げてるし、まだ確証は無いが食いつき方もガッツリ咥えることが多い気がしている。
 サラシのタイミングを見てキャスト。少し遠目から巻いて寄せ、サラシの引き波にドリフトさせると、「ガツン!」とバイト。ワンテンポ待って、数発アワセを入れる!ガバガバっと鰓洗いしたのはまあまあサイズのヒラ!アフタースポーンのためか、ちょっと痩せてるようだが巨大なサラシの中でなかなかのファイトを見せてくれた。揚げると、ちょっと痩せた77cm。

 まだ居る。今度はちょっとサラシがおさまった瞬間に、一番サラシが濃かった所を通すとまた一発!今回のは小さい。しかも若干スレ。こんな食い方はまだ数匹他にも居て、食い競ってる気がする。

 直ぐにまたサラシのおさまるのを待って投げると、同サイズを追加。いい感じ。
 今日はヒラ・dayのようだ。ヒラ釣りも勉強するために、今日はヒラをとことん狙ってみよう。少しポイントを休ませ、ルアーを変えて同じ狙いでキャスト(すんません、他社さんのルアーです)。ちょっと日が上がってきたので、ちょい早めのリトリーブでまた一発同サイズ!

 よしよし、また午後にヒラが入るかもしれないので、他の磯もチェックしてみようと思い立ち。一旦上がる。


 ちょっと休憩を挟み、軽装でヒラ撃ちに挑む。高知県西部の磯はもちろん沿岸線を延々撃っていけるような場所もあるが、僕は今回青物狙いでもあり、またアフターは若干水深の有る所が良いということも聞いていたので、アップダウンの激しい有名磯ヒラスポットを撃って回ることにした。
 今回はどのエリアも50m以上の高低差を毎度降りては上る場所で、10分かけて着いて、10分めぼしい場所を撃っては10分かけて車に帰る、を繰り返す。正直言ってしんどいっす。しかも、どのスポットも凄まじい反転流の中にあるのだが、ベイトっ気がない。

 7箇所を巡ってノーバイト(肉体的にも精神的にも疲れた〜)。朝一の時間帯を逃したか、もしくはその場それぞれの時合いがあるのかもしれないが、とりあえず目に見えるベイトが居ないので、唯一ベイトの居た朝のエリアに夕方狙いでもう一度降りることにした。

 16:30磯に着くと若干潮は緩んでいたが、それでもまだまだ激流。さあ、居るか?一投目・・・出ない。二投目・・・出ない。居らんか??ちょっと時間を置いてみようと思い、エバ狙いに沖へジグを放る。すると可愛いイソンボが相手をしてくれた。

 今日はイソンボが遊んでくれるか?と思っていると、突然小さなカツオのナブラがやって来た。恐らくヒラソウダだろう。ジグを投げるが反応なし。それもそのはず、追われているのは2〜3cmの稚ボラたち。ジグをダウンサイズしてもダメ〜!こりゃ、シラスミノーでも投げないと食ってくれそうにない。途中投げてた今日の当たりルアー・サラナ125Fゴーストマーブルは巨ダツに持っていかれてしまった・・・カツオは掛からんし、ルアーなくなるし、ちょっとやる気が萎えた。

 しかし、カツオのナブラは延々30分近く、足元からちょい沖までを掻き回してくれた。ひょっとするとヒラが居れば、これでヒラの活性が上がって食ってくるかもと思い、今度はクローム系のワカアユカラーをサラシに一投。「ガンッ!」と一発!!やっぱり来ましたな!!

 68cmほどのなかなか美形なヒラ。まだプリなのか?もしくはスポーン真っ最中なのか?どちらか分かんないが、コンディションはまあまあだった。この狙いで20分から30分置きにサラシを攻めたが、それ以上の反応はなかった。

 しかし、今日はもうこれで十分満足だ。ヒラ釣りもいい勉強になった。これからはヒラのハイシーズンに突入する。次はお魚さんにヒラの活性を上げてもらうのではなく、自分で何とか反応を引きずり出せるような技術を身に付けたいものだ。


●使用タックル
ロッド : ブローショット・ロッキーショア11f
リール : ツインパワー5000PG
ライン : シールズワン12lb,シーガー8号
ルアー : サラナ125F,メタルフォーカス28g
2009.02

これからはヒラのハイシーズン!

2月末、黒潮は猛烈に接岸し、波高は2m。天気は雨か曇り…。行くしかない! 単独で強行で、とある磯に降りる。この磯は激流時に潮波も立つのでエバとヒラが一緒に狙える磯。

釣り場に着くと予想を上回る爆流! そして2mの波と潮流によって引き起こされた潮波とで、磯周りには広大なサラシ。「これだ!これを待ってたんだ!」。すぐにタックルセットし、まだちょっと暗いがヒラを打ってみる。
 選んだルアーはサラナ125Fのイワシカラー。数投するが、反応なし。まだちょっと早いか? と思い。エバ狙いで沖へ投げる。すると着水ドッカンでエバがバイト! なかなかいいサイズで50cmほどか。
 いやあ、ようやく再会できたねエバンズ! やっぱりこのくらい流れないとダメだな〜。そうこうしていると、目の前がエバのナブラになり、ワンキャスト・ワンヒットで一気に同サイズを4本抜いた。

手前のサラシを見ると、エバのナブラに混じってヒラのナイスサイズもボイルしている! エバによって追われたベイトが磯に寄り、さらにエバの活性にも煽られたからか、かなり激しく数匹が乱舞しているようだ。

 すぐにサラナをそのボイルの中に通すと、「パコーン!」と出てサラナを吹っ飛ばすか、「カカンッ!」とショートバイトする程度だ。ちょっとカラーを変えてみよう。新色のゴーストマーブルに変えてみる。このカラーはサラシの中でボヤッとして、しかし結構目立つように人間の目からは見える。魚からはどのように映っているかはわからな
いが、1月からこのカラーで、ポチポチとヒラを上げてるし、まだ確証はないが食いつき方もガッツリ咥えることが多い気がしている。

 サラシのタイミングを見てキャスト。少し遠目から巻いて寄せ、サラシの引き波にドリフトさせると、「ガツン!」とバイト。ワンテンポ待って、数発アワセを入れる! ガバガバっと鰓洗いしたのはまあまあサイズのヒラ! アフタースポーンのためか、ちょっと痩せてるようだが巨大なサラシの中でなかなかのファイトを見せてくれた。

 揚げると、ちょっと痩せた77cm。まだいる。今度はちょっとサラシがおさまった瞬間に、一番サラシが濃かった所を通すとまた一発! 今回のは小さい。しかも若干スレ。こんな食い方はまだ数匹他にもいて、食い競ってる気がする。すぐにまたサラシのおさまるのを待って投げると、同サイズを追加。いい感じ。)

 今日はヒラDAYのようだ。ヒラ釣りも勉強するために、今日はヒラをとことん狙ってみよう。少しポイントを休ませ、ルアーを変えて同じ狙いでキャスト。
 ちょっと日が上がってきたので、ちょい早めのリトリーブでまた一発同サイズ! よしよし、また午後にヒラが入るかもしれないので、他の磯もチェックしてみようと思い立ち、一旦上がる。ちょっと休憩を挟み、軽装でヒラ撃ちに挑む。

高知県西部の磯はもちろん沿岸線を延々撃っていけるような場所もあるが、僕は今回青物狙いでもあり、またアフターは若干水深のある所が良いということも聞いていたので、アップダウンの激しい有名磯ヒラスポットを撃って回ることにした。

 今回はどのエリアも50m以上の高低差を毎度降りては上る場所で、10分かけて着いて、10分めぼしい場所を撃っては10分かけて車に帰る、を繰り返す。正直言ってしんどいっす。しかも、どのスポットも凄まじい反転流の中にあるのだが、ベイトっ気がない。
7カ所を巡ってノーバイト(肉体的にも精神的にも疲れた〜)。朝一の時間帯を逃したか、もしくはその場それぞれの時合があるのかもしれないが、とりあえず目に見えるベイトがいないので、唯一ベイトのいた朝のエリアに夕方狙いでもう一度降りることにした。

 16:30磯に着くと若干潮は緩んでいたが、それでもまだまだ激流。さあ、いるか? 一投目…、出ない。二投目…、出ない。ちょっと時間を置いてみようと思い、エバ狙いに沖へジグを放る。すると可愛いイソンボが相手をしてくれた。

 今日はイソンボが遊んでくれるか? と思っていると、突然小さなカツオのナブラがやって来た。恐らくヒラソウダだろう。ジグを投げるが反応なし。
それもそのはず、追われているのは2〜3cmの稚ボラたち。ジグをダウンサイズしてもダメ〜! こりゃ、シラスミノーでも投げないと食ってくれそうにない。途中投げてた今日の当たりルアー、サラナ125Fゴーストマーブルは巨ダツに持っていかれてしまった…。

カツオは掛からんし、ルアーなくなるし、ちょっとやる気が萎えた。 しかし、カツオのナブラは延々30分近く、足元からちょい沖までを掻き回してくれた。ひょっとするとヒラがいれば、これでヒラの活性が上がって食ってくるかもと思い、今度はクローム系のワカアユカラーをサラシに一投。「ガンッ!」と一発! やっぱり来ましたな!

 68cmほどのなかなか美形なヒラ。まだプリなのか? もしくはスポーン真っ最中なのか? どちらか分からないが、コンディションはまあまあだった。この狙いで20分から30分置きにサラシを攻めたが、それ以上の反応はなかった。
 しかし、今日はもうこれで十分満足だ。ヒラ釣りもいい勉強になった。これからはヒラのハイシーズンに突入する。次はお魚さんにヒラの活性を上げてもらうのではなく、自分で何とか反応を引きずり出せるような技術を身に付けたいものだ。

釣行データ
●釣行日:2月下旬
●ポイント:高知県西部・地磯
●タックル
  ロッド:スミス/ブローショット・ロッキーショア11f
  リール:シマノ/ツインパワー5000PG
  ライン:ダイワ/シールズワン12lb、シーガー8号
  ルアー:スミス/サラナ125F、メタルフォーカス28g
2009.01.10

高知・冬のサーフゲーム

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!!

 さあ、高知も冬の気配ムンムン・・・寒くて毎朝起きるのがおっくうであります!それでも近くにサーフがあれば、朝夕頑張って通っていると何かいいことが起こるかもしれません!
 もちろん僕の釣りはメインがジグで、それをライトタックルでやるのが僕のアイデンティティなんですが、冬場はなかなかジグに行けないので時間が許す限り近くのサーフに行くように心がけてます。基本的に僕はサーフの釣りが大の苦手でこれまでも行った回数に対して、その釣果の程は乏しいものです。

 サーフに精通した人ならば、どの時期に?どの場所で?どんなベイトが接岸するのか?というシ−ズナルパターンを元に確実な釣果を得ることが可能かもしれませんが、片手間フィッシング的に冬しかサーフゲームをしない僕は、人の情報に頼るか、自分の持つ貧相なデータを基にひたすら通うしかないのです。
 僕はたいていすぐ近場で、車で5分くらいのサーフに通っています。毎日通える場所がありゃ毎日通う。これが一番です(僕は毎日は通ってないですが・・・)。

タックルはその日その日で、サーフの状況に合わせて2パターン。ベタ凪から波高1.5mまでの状況であったら、タイドウェーディング92に8lbタックルを使ってます。

タイドウェーディング92は本来、静かな河川内もしくは内湾の干潟などでの使用を目的としてありますが、静かなサーフや小規模の河川の流れ込みなどでも十分に使えます。バットパワーも80や90cmくらいのスズキには十分すぎるほどでしょう。
 しかし、波が荒かったり(波高2m前後)、河口がある場合に増水している時、初冬の時期はまだ思わぬ大物が来たりするので、サーフェッサー98に12lbラインのタックルです。これは波の高いときや流れの芯が太い時に、それに負けずに砂浜に魚を強引に引きずり揚げるためです。まあ、サーフェッサーの本来の使い方ですね?

 ポイント選択としてはやはり第一にベイトの存在がキーです。いかに河口があって、いい流れが出来ていたとしても、ベイトが居なけりゃ捕食者も居ません。逆に、こんなとこで?と思える砂浜でもベイトさえ入れば、爆釣スポットになり得ます。(ただ高知の場合、土佐湾は沿岸線が長く、そして広く浅いという特徴があることから、ベイトの動きがひどく流動的でなかなか掴みづらいのが難点です)
 これからの時期、高知沿岸の河口がらみのサーフ、もしくはただのサーフにおいて釣れる魚種の主役としては、やはりヒラメ!そしてサゴシにスズキ類の3種(マル、ヒラ、タイリク)、それに時たまカマスやブリ、アオリイカなども釣れます。 

何が来るか分からない事が多いので、考えうる限りのタックルを最小限にまとめ、トップからボトムまで、ソフトベイトやエギ等を持っていくのも手でしょう。

トップでヒラメ!!
 この日は朝から出勤!雨の中、暗いうちからいつも通う近所の河口がらみのサーフへ。
 一週間ほど前から、後輩のO君の情報により付近の沿岸一帯にはトウゴロイワシやキビナゴが接岸し、それにサゴシやヒラメがついていると聞いていた。
 自身でもその情報を元に連日、何かしら魚は釣っていた。この日の前々日に河口の落ち込みまわりでトップにて70弱のマルスズキをゲットしていたことから、この日も朝一にミノーを通して反応の無かった落ち込み周りをスティッキー・クラッチヒッターで探っていた。

 スティッキー・クラッチヒッターは水面から水面直下をリトリーブスピードを変えることによってトレースできるため、ミノーに反応しないがトップでも反応が悪い、しかし水面直下なら反応するといった状況で結構使える。

 先日マルが出た落ち込み周りで反応がなかったため、そのまま流真をドリフト気味に流し、流れの際に来たところでドッグウォークに切り替え、流れのヨレとブレイクが
ちょうど重なる付近にスティッキーが差し掛かったとき、「パコーン!!」とヒラメがジャンピング・バイト!!

 今までヒラメが水面で飛び跳ねながらボイルしているのは何度も見たことあるが、自分の操るルアー、しかもトップにジャンピング・バイトしたのは初めてだった。

 見えた姿から60cm前後かと思い、強引に浜へ引きずり上げると意外とデカイ!!


「これは自己記録かも!」と思いサイズを測りたかったが、メジャーを忘れていたのでざっと手尺で測ると70前後の模様。後に自宅で測定すると72cm!やった、小座布団サイズ!!太っていて、脂の乗ったいいヒラメだ。

 高知ではサーフから90cmオーバーも結構出ているようなので、いつかそんなサイズとも遭遇してみたいと思わせてくれた一匹だった。

●使用タックル
ロッド : ブローショット・タイドウェーディング92
リール : ツインパワーC3000
ライン : シールズワン8lb、シーガー6号
ルアー : トップ・ミノー各種、サラナ110,125F、スーパーウルム、チヌペン、スティッキー・クラッチヒッター、自作ジグ
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