1990(平成2)年、子息竹中労の編集により三一書房から刊行され、現在のところ唯一の竹中英太郎個人作品集である『百怪、我ガ腸ニ入ル』。 |
頁
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誤
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正
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P 2 |
ココナットの実(夢野久作「新青年」昭和6年)2点共 |
江川蘭子 砂丘の怪人(大下宇陀兒「新青年」昭和5年)2点共 |
P 3 | 江川蘭子(大下宇陀兒「新青年」昭和5年) | 出典不詳 ※ 別ページにて詳細 |
P 21 | ※原題「芋虫」 | 「芋虫」は後年の改題で、原題は当然初出掲載誌にある「悪夢」 |
P 21 |
白龍殺陣(瀬戸英一『国民新聞』昭和3年) |
このキャプションの挿絵は「白龍殺陣」ではない。※ 別ページにて詳細 |
P 24-25 |
不明 |
虚實 -あり得る場合-(濱尾四郎「新青年」昭和5年) |
P 31 |
盲獣(江戸川乱歩「朝日」昭和6年) |
細かいようだが、左上の挿絵だけは昭和7年発行の号に掲載 |
P 31 |
江川蘭子(大下宇陀兒「新青年」昭和5年) |
このページ挿絵は2点とも江戸川乱歩の回の「江川蘭子」 |
P 31 |
右上「彼が殺したか」の挿絵 |
天地がさかさま |
P 40 |
不明 |
まづしい戀(ハンス・ヒアン「新青年」昭和4年) |
P 42 | 呪ひの塔 | 決して間違ってはいないのだが、なぜこのページは旧仮名使い? 17ページの同書からの挿絵では「呪いの塔」としてあるのに…。 |
P 58 |
地獄風景(江戸川乱歩全集『探偵趣味』連載・昭和6年) |
このページ挿絵は2点とも横山隆一によるもので、英太郎の挿絵ではない。 |
P 80 |
下 大江春泥作品譜/パノラマ島 |
パノラマ國 |
P 80 |
名作挿絵全集 |
名作挿画全集 |
P 81 |
大江春泥作品譜「陰獣」決定版 |
特に『決定版』とは記されていない。 |
P 84 |
大江春泥作品譜/春泥のピエロ |
この挿絵には特に作品題はつけられていない。 |
P115 |
江川蘭子(口絵、博文館・昭和6年) |
長篇三人全集 6 情火・美玉(口絵、三上於菟吉・新潮社・昭和5年) |
P127 |
呪ひの塔(横溝正史、新潮社・昭和7年) |
この函装幀は山六郎。英太郎は本文挿絵およびカットのみ。 |
P161 |
「斜光」 |
「斜光」の新青年掲載時の挿絵は横山隆一 |
P161 |
『暗黒公使』の装幀も手がけた |
「暗黒公使」の装幀は松野一夫 |
P166 |
大正12年 産業組合発行『家の光』等に絵や挿絵小説を |
「家の光」の創刊は大正14年5月 |
P167 |
昭和3年 同発行の「少年世界」「譚海」にも、執筆。 |
昭和3年発行の「少年世界」「譚海」に英太郎の挿絵は見られない。 |
P167 |
昭和3年「朝日新聞」・甲賀『幽霊犯人』 |
甲賀三郎の「幽霊犯人」が東京朝日新聞に掲載されたのは昭和4年。 |
P167 |
昭和4年
「主婦之友」「婦人公論」「キング」「文芸倶楽部」 |
昭和4年度の「主婦之友」「キング」「少女之友」に英太郎の挿絵は見られない。 |
P167 |
昭和5年 映画雑誌「蒲田」年度前半号では、ほぼ全頁に |
このほぼ全頁に見られるのはほとんどが中村進治郎のもの |
P167 |
昭和5年 「探偵雑誌」・下村千秋『近代本牧怪談』、 |
「講談雑誌」・下村千秋『近代本牧怪談』 |
P167 |
昭和5年 「読売新聞」・邦枝完二の『女学生殺し』、 |
不明 ※ 別ページにて詳細 |
P168 |
昭和6年 『落語・かつらぎや』 |
『落語・かつぎや』 |
P168 |
昭和6年 貴司山治の『ゴー・ストップ』 |
不明 ※ 別ページにて詳細 |
P168 |
昭和7年 「新青年」で夢野久作『斜光』、 |
「斜光」の新青年掲載時の挿絵は横山隆一 |
P168 |
昭和10年 出世作・『陰獣』の画を捨て、 |
元々、「名作挿画全集」の企画では、代表作を新たに書き下ろしでという |
一つ二つの間違いなら、誤植であったりとさして問題視するべきことでもないのであろうが、一体これ程までの間違いが見過ごされてしまったのは、どういうことなのだろか。これだけの問題の全てが誤植であるとは考えにくいし、確かに出版にまつわるゴタゴタがあったという話しも噂には聞くが、それと記載されている内容のことに直接関係があるとも思えない。 マーク・ゲイン記者には、民謡と流行歌の区別がつかなかった、彼の叙述はまちがっている。だが、訂正しなくてよろしい、むしろまちがっていることが正しいのであります。 |
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