フラスコ苗出し
フラスコ苗を枯らさないフラスコ出しの方法
 オーキッドベースを使用します。
 このコンポストで、今まで何度もCP苗を作りましたが、枯れた苗は今だかつてありません。
 一番手間の掛からない方法です。1年に数回植え替えると生育が早いようですが、手間を掛けずに枯らさない方法です。
今回は、大きく育った10苗ですので5号の駄温鉢を用意しました。
手持ちがなかったので、写真は深鉢ですが、薄鉢がよい。深鉢の場合、深さの半分ほど、発泡スチロールを入れる。
浅鉢の場合は、発泡スチロールは不要です。
水抜き穴に細かい目の網を被せ、日向土を入れる。
発泡スチロールの上に日向土大を入れ、その後日向土細粒を入れる。この上にミックスオーキッドベースを薄く敷く為に、ミックスオーキッドベースを準備する。
オーキッドベースを準備する。
粉の水苔を準備する。無い場合は、水苔をちぎり、細かくする。
イソライトを準備する。
ミックスオーキッドベースを作る
オーキッドベース+粉水苔+イソライトを混ぜる。
細粒日向土の上に、日向土が隠れるように、ミックスオーキッドベースを敷く。

これで、植え付け用の鉢の準備が出来ました。

次は、フラスコ出しの準備です。
これから、フラスコ苗を消毒する準備です。
消毒液に混ぜます。
私が良く用いる消毒材です。
大きな袋ですが、良く用いるので格安になります。
箱に入っているものは、割高になります。
これで、700円以下です。
1リットルの消毒液を作ります。
ダイセンとメネデールを入れています。
消毒液は1000倍です。
フラスコから苗を出す準備です。
スーパーの袋2枚、新聞紙1枚、金槌。
マヨネーズ瓶の場合は、瓶を割らないで、ピンセットで苗を傷つけずに取り出すことが可能です。
ゴム栓を外し、フラスコに水道水を入れる。
スーパーの袋を2重にしフラスコを入れる。
フラスコの下側を軽く、金槌で叩くと簡単に割れる。
力を入れて叩かないこと。
袋を開けた状態です。
フラスコガラスを出すときは、必ず軍手をして取り出すこと。手を良く切ります。注意必要です。
ガラスを取った状態です。根に寒天が絡んでいます。
水道水流しながら、水圧を利用して、寒天を取り除く。
絡んだ根は、根を折らないように慎重に、解きほぐす。
根の絡みが取り外せないときは、2本のピンセットを用いて、取り外すと簡単です。
寒天を取った苗は、準備して置いた消毒液につける。
5分程度浸けた後、新聞紙上に載せ、乾かす。
10苗あります。
準備した鉢に苗を並べる。
苗の隙間にミックスオーキッドベースをスプーンで小量づづ隙間無く入れると完成です。
スプーンで小量づづ入れるのがコツです。
完成すれば、先ほど使用した消毒液をジョロに入れ、上から掛けて、完成です。
置き場所は、日の当たらない所に1週間ばかり置き、その後、強光の当たらないところで、育成する。
水やりは、1週間に1度程度です。
夏場は1週間に2回になるときもあります。
絶対に乾かさないこと。
肥料は、液肥3000倍を1週間に一度与える。
たまに、液肥3000倍を霧吹きで葉に吹き付ける。
時々1000倍の殺菌液をジョロで与える。
上の例の苗は、高知の某ラン園から購入したフラスコの苗です。私の育成したフラスコ苗は左の写真の様に
大きく育てた苗をフラスコ出ししますので、直ぐに2.5号鉢に小さいもので2本組で、大きな苗では1本植をします。1週間日陰で育成した後、薄い液肥を与え育てていきます。