中越地震・被災地へ笑いのプレゼント!


   10月23日午後5時56分頃に、新潟県中越地方を「震度6強」の地震が襲いました。
   脱線した上越新幹線や倒壊した家屋の映像は関西に住む私たちに、阪神淡路大
   震災を彷彿させました。

    地震発生から、すでに1ヶ月が過ぎ、仮設住宅への入居も始まりましたが、復旧
   への道のりは、まだまだ長いようです。今年は、台風の被害も大きく、日本列島が、
   さながら『災害列島』になった感があります。

    全国各地で被害に会われた皆様には、心からお見舞いを申し上げたいと思います。

    さて、福西寿光も、「何かお役に立てることはないか」との思いで、11月12日から
   14日にかけて、小千谷市と川口町を訪ねました。私ができることは、被災された方、
   特に、高齢者や子供たちに『笑いをプレゼント』し、一日でも早く、笑顔を取り戻して
   もらうことです。

    そんなわけで、
ピエロの『タヌポン』に変身して、大道芸のボランティア活動に行っ
   てまいりました






  
 11月12日(金)小千谷市まで、約8時間かかって辿り着く。

 早速、街中を歩いてみるが、かなり深刻なダメージを受けた家屋が点在。

 お墓も、軒並み倒れていました。

 避難所の中心が、総合体育館。

 夕食に並ぶ、被災された皆さん。11月10日から、学校が再開され、水道の復旧が進んだため、家に戻る人も徐々に増えてきた模様。

  少しは、空間のゆとりが出てきたようです。


 今回のボランティアは、相棒の『駅長さん』の車で移動。

 夕食は、車内で鍋を作りました。もちろん寝泊りは、寝袋にくるまっての車中泊です。



 
 ピエロのタヌポンは、避難所のアイドルです

 子供たちやボランティアスタッフの人気者でした。


 小千谷市総合体育館前でのパフォーマンスには、約170人もの観客で、大賑わい。

 大盛況でした!!

 サポートしてくれた、小千谷市社会福祉協議会の吉村さんと相棒の
『駅長さん』です。

 社協の職員さんは、避難所対応やボランティア対応で、かなりハードな仕事量。



 ボランティアセンターの受付です。

 まずは、ここで登録をし、保険に
入ってから、活動を開始します。

 名古屋の女子高校からの炊き出し部隊。

 朝、現地について着いて、その
日の晩、バスで帰る強行軍。

 ホワイトシチューを作ってくれ
ました。ジャガイモが硬かった
けど・・・。

 自衛隊設営のお風呂『玄海の湯』
福岡の部隊です。

 当初は、お風呂に入るまで、1時間半ほど待たなければいけなかったそうです。

 私で、25分待ち。本当に、ありがたいですね。



 小千谷市郊外の様子です。

 ボランティア活動が、中心部に偏りすぎるきらいが・・・。


 川口町のボランティアセンターに保管されている、山と積まれた救援物資。

 小千谷市でも、山と積まれていましたが、ハテサテ、どうなるのでしょうか?
 




 被害のひどかった、川口町でも
パフォーマンス。



 川口町の子供たちにも笑顔が

 写真の後方・右側に見えるのは、散髪ボランティアの様子です。


 川口町のボランティアセンターでは、ボランティアに対するケア体制も充実し、ボランティアに専念できる体制がとられていました。

 ボランティアの食事も、ボランティアがバックアップ。昼食は、お好み焼きでした。



   パフォーマンスを見てくれたあるお母さんが、こんな感想を漏らしてくれました。
  
「子供が少しの間でも楽しんで、地震の事を忘れることができてよかった」と。
  この一言で、はるばる新潟まで行って来た甲斐がありました。

   現地に行ってみて、災害は、ひとごとではないと実感できました。そして、実際に
  行ってみて、何点か感じたことがあります〜。

     
救援物資をどれだけ効率よく・公平に分配できるかが重要。
  
     
物資だけでなく、心のケアが重要。
        (各種の相談業務や話し相手。そして、何よりも
『笑い』が必要ですね)

     
せっかく集まったボランティアをどこにどのように配置するかが、重要。

     
ボランティアも、ただ行けばいいわけではない。自分が、何ができるかが重要。

     
報道のあり方も重要。「本当に報道してほしいことを報道してくれず、興味本
                      位な報道が多い」とは、対応に当たる職員の弁。