西荻北口の桃井第三小学校の裏門を荻窪方向にゆくと信号の先の右手にある200坪くらいの小さな公園です。(西荻北2-9-17)
友人から聞いてネット検索しましたら・・・・
ある青年(書店員Kさん)が、昨年の4月17日、杉並区立西荻わかば公園のトイレの外壁に落書きをして、近所の人によってパトカーに通報され、器物損壊の現行犯で逮捕され、杉並区によって告訴されました。
書いた内容は「戦争反対」、「反戦」、「スペクタクル社会」だそうです。この事件で検察は「建造物損壊」で起訴しました。青年は44日間勾留され、家宅捜索され、借りていた住居を失たそうです。
第1審判決は懲役1年2月執行猶予3年。第2審は今年の9月3日の東京高裁判決で控訴棄却。最高裁に上告中だそうです。
本年11月14日に公園から阿佐ヶ谷までの大々的な抗議デモが行われました。
この事件によって、この小さな公園は日本現代史に名を留める事でしょう。
それにしても、単なる落書きに対して、このような重罪を課す事に関わった人達は大勢いるはずです・・・・事件を通報した近所の人、パトカーの警官達、警察署の刑事さん達、警察庁の役人さん、区の公園管理係の人達、区の人達と区長さん、検察庁の人々、地裁判事、高裁判事等々、我々の身近な、ごく普通の善良な?隣人がこの事件に100人以上は関わっているはずですが・・・。
「戦争反対」という当たり前の言葉が、もはや、世間的には・社会通念的には・お上にとって、思想性を帯びた、政治的というより「カルト的」「犯罪的」な言葉であり、いたずらに混乱を招いたり、社会不安を誘発したり、安寧秩序(古い言葉でスミマセン)を乱す、反政府的、反国家的な言葉になってしまったのでしょうか?この重罪判決を考えたとき、常識的に考えれば日本は某国並みの統制・独裁国家になってしまったという事実が残ります。
http://mypage.naver.co.jp/antiwar/graffiti417/jp/about.html
「スペクタクル社会」とは、1950年代、フランスの思想家、ギードゥボールが唱えた概念。多くの人々が受動的な観客の位置に押し込められた世界、映画の観客のようにただ眺めることしか残されていない、資本主義の究極の統治形態をいう。多くの人々が受動的な観客の位置に押し込められた世界、映画の観客のようにただ眺めることしか残されていない、すなはち見せ物(スペクタクル)やイベントに支配される社会ともいえる。昨年3月におきたイラク戦争に対する無力感を象徴する言葉・・・だそうです。2004.12.7
以上2005.1.5迄の書き込み
もちろん、公共の施設に落書きするのは良くない行為だと思いますよ。
でも、公園のトイレに落書きされてるのは、よくあることだし、西荻には少ないけど下北沢とか他の街でも商店街のシャッターなんかの落書きはよく見かけます。
しかし、それらが「建造物損壊罪」で逮捕・起訴されて、重い判決を受けたという話は、少なくとも私は聞いたことがありません。
単なる愉快犯の落書きではなく、「反戦」という今の政府にとっては面白くない思想を落書きで主張したから、魔女狩りにあったとしか思えません。落書きした人よりそういう国のやり方やそれを当然とする風潮の方が私には恐ろしいと感じます。Posted by:はな at 2005年01月05日(水) 11:15