■TiCo Version2.1 ヘルプ■

1999/08

mukawa@mbd.sphere.ne.jp
http://www1.sphere.ne.jp/tico/


ヘルプのトピックス

 


はじめに

このプログラムは、ちょっとした思いつきで個人的に作り始めたプログラムです。 1997年12月に0.4というバージョンを公開して、好評であったことに気を良くして、 新たにバージョンアップ1.0、1.1... そして今回 2.1 として5度目の公開リリースをしました。
今までのバージョンもそうでしたが、まだ十分な使用期間を経ていないため、 おかしな動作をするところがあるかもしれません。 「しょうがない、デバッグに協力してやるか」という気持ちで使って頂けるとうれしいです。 また、何かご意見があれば検討させてもらいますのでメール(mukawa@mbd.sphere.ne.jp) でお知らせください。
2.1 のリリースにいたるまでに、貴重なご意見やご報告を頂いたTiCoユーザの皆さん、 また、快くβテストに協力していただいた方々にこの場を借りて感謝いたします。
1999/8
武川 進

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Version 2.1 機能一覧

このプログラムは、オフィスで各人の本日の予定や出先の連絡番号等が 記述されているホワイトボードを見ていて、 ふとこれをオンライン化できないかと思って作ったものです。 よく誤解される方が多いのですが、 TiCoはスケジューラではありません。 あくまでも、たんなる情報共有ツールです。 その活用方法はユーザの皆さんが便利なように自由に利用していただければ その可能性は無限大にあると考えています。
現在、以下のような機能があります。

タスクトレイ上のアイコンをクリックすることによりメール表示画面にダイレクトに飛ぶことができます。

だたし、リッチテキスト固定です。

ファイルアイコン上でCTRL+右マウスボタンを押すと、ファイル情報が表示されます。プロパティ表示にも同じ情報一覧が表示されます。

編集画面上にドロップすると、選択画面によりファイルそのものではなくパス名をテキストに挿入することもできます。

プロパティには、作成者、所有者、最終更新者、作成日、最終更新日等が含まれます。

リッチテキストボード編集時に文字の修飾をやりやすくするために、ツールバーを用意しました。また、使用できる色数も格段に増えました。

以前の環境のままではDLL関連のエラーが出る可能性があります。最新のDLLファイルをTiCoホームページからダウンロードしてインストールしてください。

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インストール方法

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使い方

  1. TiCo.exe を起動してください。

  2. 環境設定画面が表示されます。

    1. プロファイル: 以下で表示設定するプロファイル番号を指定します。
    2. 追加: 新しいプロファイルを追加します。
    3. 削除: 今表示しているプロファイルを削除します。
    4. デフォルト: 現在ログオンしているユーザに対するプロファイルのときは、”デフォルト”と表示されます。
    5. タイトル[必須]: このプロファイルの識別用のタイトルを入力して下さい。 ログイン名等だけで別のプロファイルと区別がつかないときに有効利用して下さい。
    6. あなたの名前(漢字)[必須]: あなたのフルネームを漢字で入力してください。ここで指定した名前は、メッセージの宛先や他の人への警告メッセージに使われます。
    7. ログイン名[必須]: TiCoサーバへのアクセスするためのログイン名を指定してください。サーバ側で設定した文字列です。わからなければ、TiCoサーバ管理者に聞いてください。
    8. パスワード: TiCoサーバへのアクセスするためのパスワードを指定してください。初めてのアクセスの場合は、サーバ側で設定したデフォルトパスワードです。TiCoを起動するたびにパスワード入力する場合は必要ありません。
    9. サーバ名[必須]: TiCoサーバの動いているWindows NTサーバを、FQDNかIPアドレスで指定してください。
    10. ポート番号[必須]: TiCoサーバと通信するためのポート番号を指定してください。この値については、サイトごとに違いますので、TiCoサーバの管理者にお尋ねください。
    11. タイムアウト時間(秒): TiCoサーバに接続するときのタイムアウト時間を指定してください。たとえば、ダイアルアップ経由の場合サーバからの情報の取得に時間がかかります。タイムアウトが頻繁に起きる場合は、ご自分の環境に調整してお使いください。
    12. 自動更新を行う: 定期的に情報の更新をするかどうかの指定をします。このチェックは、TiCo起動と同時にボードを初期表示するかどうかも兼ねています。
    13. 更新時間(秒): 定期定期に最新情報をチェックし更新する間隔を指定します。指定できる値は最低60秒となっています。この機能は、f)の”自動更新を行う”チェックボックスをチェックしているときのみに有効になります。
    14. 初期表示項目: TiCo起動と同時にボード及びメールを 初期表示したいときに、そのボードを指定します。この値は、現在ログオンしているユーザの分のみ 設定することが出来ます。理由は、個人ボードも指定することが出来るからです。
    15. 受信ボックス: メールを受信したときにまず取り込む メーボックスを指定します。
    16. 送信ボックス: 送信したメールをとっておく (FCC:フォルダーカーボンコピー)メーボックスを指定します。
    17. メッセージポップアップ: TiCoは、サーバと通信するときに細かく現在の処理状況をステータスバーに表示(バージョン2.0からの新機能)しますが、 その表示をポップアップダイアログ上にに表示する時にチェックします。バージョン2.1からは強制的にステータスバーへの表示を行うために、選択できないようになっています。 
    18. ボードからのプログラム起動: ボードにURL、メールアドレス、UNCを書くことによりマウスのダブルクリックのよりワンタッチ起動ができますが、その機能を有効にする時にチェックします。
    19. 起動プログラム名: ボタンが押されたときに起動したいプログラムファイルをフルパスで指定してください。
    20. 起動時パスワード入力: TiCoを起動した時に環境設定でのパスワード入力に関係なく、必ずパスワードを聞いてくるようにするときはチェックします。
    21. デフォルトフォント設定: デフォルト設定のフォントを選択します。ここで指定したフォントは、メッセージとプレーンテキストボードの表示に使用されます。

    [自動更新を行う]のところのチェックボックスにチェックを入れないと、誰かがボードを書き換えても、自分のPC上のTiCoクライアント表示に自動では反映されないのでご注意ください。ダイアルアップ環境以外は、チェックを入れた状態での使用をお勧めします。

  3. すると以下のような画面が立ち上がります。この時、前項での設定項目がおかしいとエラーとなりこの画面が表示されませんのでその時は再度環境設定項目を確認してください。

  4. ツールバーボタンの解説

    1. 今現在表示している情報(ボードかメッセージ)を編集します。編集モードに入ります。
    2. 現在接続中のサーバコネクションを中断します。編集中ならば更新せずに編集モードから抜けます。
    3. 別のユーザでログオンし直します。
    4. 全情報をサーバから取得し直します。
    5. 新規メールを送ります。
    6. 検索文字列を指定します。一番上の空白を選択することに より解除できます。
    7. 情報をジャンプ表示します。
    8. 別AP(オプション画面で設定)を起動します。
    9. 左側に表示しているツリーにおいて次の項目に選択を移します。
    10. 左側に表示しているツリーにおいて前の項目に選択を移します。
    11. ファイルを添付します。ドラッグ&ドロップでもできますが、編集モードになっていることが必要です。
    12. ブラウザからURLとそのページタイトルを読み取り挿入します。ブラウザが起動していることが必要です。
    13. 文字の属性を変更します。過去の互換性のために残してありますが、現在は文字修飾用専用ツールバーが表示されるために、そちらをご利用ください。
    14. 環境設定を行います。
    15. プリンターに打ち出します。
    16. ヘルプ画面を表示します。

  5. タイトルバーの解説

    年月日、表示情報の種類(共通ボード、個人ボード、メール)、 そしてボードバージョンが表示されます。

  6. ステータスバーの解説

    普段、左側には、現在選択されているボードへのアクセス権限が表示されます。()の中はそのボードの親(上位)フォルダーへのアクセス権限が表示されます。
    右側には、現在自分がログオンしているユーザ名と[]の中にユーザレベルが表示されます。

    編集モードになると、左側に編集可能な残り時間表示がされます。

    残り時間が5分をきると、

    3分をきると、

     

  7. ユーザレベルとACLの解説

    共有ボードには、それぞれ以下のアクセス権が適用されます。なお、個人ボードについては、これとは関係なくいじることができます (もちろん、自分のものについてのみですが)。

    * ユーザレベルには、以下の2種類があります。

    ユーザレベル 可能な操作
    A (Administrator) 管理者権限。所有者権やACLを無視した操作が可能です。
    U (User) 一般ユーザ権限。所有者権やACLに従った操作に限られます。

    1.2以前のバージョンでは、このユーザレベルのみで各ボードへのアクセス制御を行っていましたが、ACLのサポートにより、ユーザレベルは管理者かユーザかの区別のみに利用されるように仕様変更されました。サーバ側のユーザ管理ファイル(password.txt)の設定により0~3がユーザ、4が管理者となります。

    * ACLには以下の種類があります。
    アクセス権 可能な操作
    アクセス権無し 何もできない。
    読み取り 表示のみ可能。
    変更 表示&編集が可能。
    フルコントロール 表示&編集&プロパティ(ACL&バックグランドカラー)の変更が可能。

    ACLと可能な操作を表にすると以下のようになります。

    操作 なし 読取 変更 フルコン
    自分 なし 読取 変更 フル なし 読取 変更 フル なし 読取 変更 フル なし 読取 変更 フル
    表示 × × × ×
    編集 × × × × × × × ×
    削除 × × × × × × × × × × × ×
    名前変更 × × × × × × × × × × × ×
    新規作成 × × × × × × × ×
    ACL × × × × × × × × × × × ×

    自分:対象となるボード(フォルダーも含む)
    親:対象となるボードの親(上位)フォルダー

    つまり、以下のようにまとめることができます。

    1. 表示するには、対象ボードに読み取り以上の権限が必要。
    2. 編集するには、対象ボードに変更以上の権限が必要。
    3. 削除&名前変更するには、対象ボードの親フォルダーに変更以上の権限が必要。
    4. 新規作成するには、対応フォルダーに変更以上の権限が必要。
    5. ACLを編集するには、対象ボード(フォルダー)にフルコントロール以上の権限が必要。

    ただし、以下の例外があります。

    1. 所有者の場合は、アクセス権に関係なくACLの操作ができます。
    2. ユーザレベルに管理者レベルを指定されているユーザは、アクセス権に関係なくACLと所有者の変更操作ができます。
    3. ごみ箱については、ごみ箱フォルダーにフルコントロール権限がないと削除ができません。ただし、管理者権限をもっているユーザはこの限りではなく、名前の変更やACLの編集等も行えます。

    * ボードやフォルダーにはすべて所有者が存在します。
    普通はそのアイテムを作成した人がデフォルトで設定されますが、他のユーザに譲渡することができます。ただし、同時になれるのは1ユーザのみです。所有者は、そのアイテムにおいて管理者と同じ権限をもちます(フルコントロールアクセス権がなくてもACLの編集ができる)。

     

  8. ボードの編集方法

    ボード(共有、個人ともに)に書き込みたいときは、編集したいボードを表示しておいて、 をクリックして、 編集モードにします。編集を行った後は、 再度をクリックするか、 CTRL+Eキーを押すことにより情報の更新をおこなうことができます。 
    編集モードでは、以下のようなツールバーが出現するので、して 文字の修飾を変えることができます(ボタンを使用することもできます)。 マウスのドラッグにより文字列を選択後にボタンを押して、 好きな色やフォントサイズに変更してください。 

    また、ボタンにより起動している ブラウザからのURL情報の取り込みや、 ボタンによりファイルの 添付を行うことができます。ドラッグ&ドロップ動作によってもファイルの添付やパスのテキスト挿入ができまるのでご活用ください。

  9. ごみ箱の利用方法

    共有ボードから削除されたボード&フォルダはいきなり削除されずに、 ごみ箱に移動されます。ごみ箱内のボードはフルコントロールACLを持つ ユーザか、管理者のみ移動と削除ができます。元に戻すときは移動し、 本当に削除するときは、ごみ箱内でさらに削除操作をして下さい。
    また、このごみ箱機能は共有ボードについてのみ 有効ですので注意して下さい!! 個人ボード及びメールについては即刻削除されます!!

  10. ボードからのプログラム起動

    ボードにURL,メールアドレス、UNC等を記述しておくことにより、 マウスのダブルクリックか、キーボードからのスペースキーにより 関連プログラムを簡単に起動することができます。

    すると、以下の起動確認のダイアログ開きますので、 ここで修正をすることもできます。
    ただしボードに記述するときは、 指定URL(アドレス、UNC)の両サイドをタブ文字かスペース文字で開けておいてください。
    この機能は、環境設定の"ボードからのプログラム起動"のチェックをはずすことにより 無効することができます。

    サポートしているURL
    http:, https:, mailto:, file:, ftp:, news:, socks:, gopher:, wais:

    サポートしているUNC形式

  11. メールの送信

    ある個人相手にメールを送りたいときは、 をクリックします。 すると、以下のようなポップアップウインドウが開きますので 送信先とメール内容を書き込み送信ボタンをクリックします。 ウインドウサイズが小さいときはサイズを変更することが出来ます。

  12. メールの受信

    新規メールがあると、定期的なボード内容がチェックされる時に 以下のようなお知らせウインドウが最初の1回に限り表示されます。

    環境設定画面で、[自動更新を行う]のところのチェックボックスに チェックを入れないとこのチェックは自動的には行われませんのでご注意ください。
    受信したメールを表示したいときは、メールタグを選択し、 さらに受信用メールボックスを選択表示してください。
    すると、以下のように内容が表示されます。

    受信したメールに対しては、返事を書いたり転送をしたりすることが出来ます。 また、メールについても新規にメールボックスを作成することにより、ジャンルごとにメールボックスに整理しておくことが出来ます。メールは読むときにメールボックスごとサーバからダウンロードしますので、1メールボックス内のメール数が多くなると表示するのに時間がかかります。快適に操作するにはこまめにメールの整理をして1メールボックスを肥大化させないでください。

  13. 頭出し機能

    1つのボード内での表示情報が多くなってくると必要な情報を 瞬時に探すのが面倒になってきます。
    そこで、情報の種別毎に区切りマークをいれることにより、 その行への頭だしジャンプが行えます。 区切りマークは"==>"(イコール記号2個と不等号記号の計3文字)です。 行のどこにあってもOKです。 をクリックするごとに 次の区切りマークがある行へジャンプします。 情報の最後まで行くと先頭行へジャンプします。 ただし、ツールバーの に特定の文字列が指定されている場合は、 その文字列のある行に順次ジャンプします。

  14. TiCoの自動起動

    マシンの立ちあげ時にTiCoが自動的に起動するようには、 スタートアップフォルダーにTiCo.exeへのショートカットを作成しておきます。

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使用上の注意

  1. ボードの削除

    共有ボードについてその削除を行うと、一旦ごみ箱に移動されます。 さらにごみ箱から削除すると、過去の分のボードも含めてすべてサーバ上から削除されることになります(2度と復活できません)。 ただし、ごみ箱からの削除はごみ箱フォルダーにフルアクセス権を持っているか、ユーザレベルに管理者権限をもっているユーザのみ行うことができます。 そのため、一般ユーザにはごみ箱からのボードの削除を行わせないように、 ACLおよび各ユーザのアクセスレベルをうまく活用してください。 また、個人ボードについては、 ごみ箱に移動せずに即刻削除されますので注意しください。

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これから

現在、以下のような機能アップをしていきたいなあ~と考えています。

  1. 過去のボードも簡単に参照できる機能。 そのためにTiCoサーバ上には過去のボードを残してあります。
  2. フォルダー単位でのドラッグ&ドロップによる移動機能
  3. 新しいボード形式(イメージやリスト等)追加。
  4. どのボードに対して変更があったか?また、何が変更されたか一目で分かる機能
  5. ネットワーク上を流れる情報の暗号化(SSL)
  6. 付箋紙のようにコンピュータのデスクトップに貼り付けておける、 もっと負荷の軽い機能限定版TiCo(Light TiCo ?)クライアントの作成

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お願い

動作等でおかしな点があれば、遠慮なく以下までメールください。 バグフィックスにご協力していただくと助かります。
連絡先: mukawa@mbd.sphere.ne.jp

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TiCoの上手な使い方

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このヘルプファイルに対する連絡先: mukawa@mbd.sphere.ne.jp