ブーストコントローラをつけてみました


エアクリとマフラーを変えた影響でブースト圧が1.3を超えることもあり、 タービンブロー対策が必要と考えブーストコントローラをつけました。
機種はステッピングモータ採用で精度の高いコントロールが可能な EVC3シルバーにしました。
シルバーモデルはノーマルモデルと比較してピークホールド等ができます。
平野タイヤが比較的安かったので通販で購入しました。

EVC3シルバーのパッケージ内容です。コントローラがシルバーでなかなか渋いです:-) パイプは付属のものを使わずに別に4Φと6Φのシリコンパイプを買いました。 あと、4Φ<->6Φの変換アダプタが2個必要です。
コントローラはこの位置に付けました(別角度から)。 左がRECAROのコントローラで右がDEFIのスピードメータコントローラです。 この位置だとちょうと左ひざの外側あたりに触るのですが、 意外と本体が熱を持つようで、夏は厳しそうなんで取り付け位置を変えるかもしれません。
ハーネスをエンジンルームに引き出すのはいつものところを通すのですが、 さすがにこのコネクターのままだとパッキンを通せないのでコネクターを一時的に外します。 外す前にかならず各線の色と位置をメモっておきましょう。 外し方は写真のように精密ドライバーを突っ込んで引っかかっているところを こじってやってから線を引っ張ります(楽に抜けるんで、無理にやらないように...^_^;)
コネクターを外して1本づつ丁寧にゴムパッキンを通していきます。
そろそろここも限界か...^_^;
水が車内に染み込まないようにケーブルに余裕を持たせて下に垂らしておきます。
これからの作業上邪魔になるんで、ウオッシャータンクを外します。 タンク自体はボルト2本のみ。 最初は差圧センサーのところに取り付けようと思ったので タワーバーも外しましたがあとから取り付け位置を変更したため、 その必要はなかったようです。
ウオッシャータンクにはなぜかコネクタ(プレッシャーポンプ用?))が2個ついてるんで、 これも外さないと持ち上がりません。しかし、緑色の方のコネクターが外しづらい....
コネクターが外れればそのまま上に持ち上がります。 で、ボンネットに行っている側のパイプのみ外します。 そのときに、あらかじめタンクを傾けておいてウオッシャー液が漏れないようにして、 その姿勢のままそ〜とバッテリーの上に乗っけておきます...^_^;。
(1)がアクチュエータ(青丸)に行っているパイプ。(2)がタービンに行っているパイプ。 (3)がソレノイドバルブ(バッテリーあたりにある)に行っているパイプです。 EVC3のバルブユニットを(1)と(2)の間に入れことになります。 (3)には盲栓をしてしまい純正のソレノイドバルブの機能を無効にします。 で、このあたりの配管をしなおすために緑枠内にあるインタークーラに行っている太いパイプを 外しておきます。パイプを外すとぱっくり口を開けるんで中にごみ等が入らないように注意します。
バルブユニットにはあらかじめ写真のようにフィルターと変換アダプタを通して配管をしておきます。 (1)がタービン、(2)がアクチュエータ、(3)がブースト圧検出用ポイントにそれぞれ配管されます。
取り付け用にステーをボルト締めしておきます。 今回はボルトもステ−もステンレス製を使用しました。 ステ−は長かったので折り返して使っています。
取り付け位置はここにしました。具合を見るために仮留めしてみました。 既存のボルトに共締めです。
本格的に留める前に熱対策(タービンの近くなんでかなりの熱に さらされるだろうと考えたので)用にビリオンのスーパーサーモクロスを全面に貼り付けました。 う〜ん、なんか衛星から落ちてきた部品みたい...
で、本格的に取り付け。ボルトは適度な強さでに締めましょう。
黄色線間にある太いパイプは作業効率上外しておきます。 写真ではアクチュエータへのパイプとソレノイドバルブに行っているパイプが既に外れています。 さらに(1)のパイプと(2)のT型ジョイントパイプも外してしまいます。 ソレノイドバルブに行っているパイプもバッテリー付近でジョイントパイプで 延長されているところまでのパイプを外してしまいます。 結局、この区間のパイプを取り除きます。 このときの注意点として、 T型ジョイントとタービン間を接続している短いパイプ(良く見るとピンクの丸で印がついています)の 中には流量調整のためのオリフィスが入って(触るとわかります)いるので、これはそのまま使う 必要があることです。
黄丸の部分のパイプが取り除かずにそのまま使う必要のあるオリフィス入りの パイプ(ピンクの印入り)です。バルブユニットからフィルター経由で6Φのパイプで ここまで延ばし、変換アダプターで4Φ側をそのままこのパイプに接続します。
アクチュエータへの配線も済ませた写真です(真上から見ています)。 こちらは、バルブユニット近くで4Φに変換 してから4Φのパイプでアクチュエータまでのばします。
ブースト圧検出用ポイント用に4ΦのT型ジョイントを使います。
ここからブースト圧をとりました。ただし、既に取り付けてあるターボメータの 取り付けポイントと違うのでちょっと心配 (取り付け後に確認すると実際0.1くらいのずれがありましたが、これが検出ポイントの 違いによるものかはまだ不明)。
ブースト圧検出用パイプも配管したあとのパイプの取り回しはこんな感じ。
標準のソレノイドバルブの機能を殺すためにパイプに栓をする必要がありますが、 盲栓がなかったのでボルトで代用しました。
こんな感じで栓をしました。

EVC3設定方法

  • 最初にEVC3取り付け後の状態で、EVC3電源をOFFにして(つまり純正ソレノイドバルブ OFF状態)での最大ブースト値を測定しておきます。自分の場合はDefiの ターボブーストメータを既につけていたのでそれでピークブースト値を測定しましたが、 ない場合も自動設定方法があるようです(詳しくは取説参照)。ちなみに"まいB4"は 0.58 でした。
  • 電源を初めてONにすると初期設定モードになりますので、先ほどの測定しておいたブースト値を 設定します(設定できる値が0.05間隔なんで0.60にしました)。 そのあと、HighとLowそれぞれのモードでの最大ブースト値を設定します。 自分の場合は、Highが1.0でLowを0.9に設定しました。 Prタービンのブースト上限値が0.9らしいので普通はLowで使うつもりです。
  • 上記で設定した値までブースト値が上がらない場合は、オフセット値で補正してやります。 自分は0.9設定にかかわらず 0.86程度におさまった(多分設定間隔が0.05のせい?)ので オフセット値を94%にして補正しました。 さらに一時的なブースト値アップのためのスクランブルモードのブースト値と継続時間、 アラーム値を投入しておきます(多分使わないだろうが....)。
  • 付けてみて

  • ブースとのかかる立ち上がりが非常に良くなり、 気持ちよくス〜と最大ブースト値まで上がってくれます。 そのためアクセスに対するレスポンスが良くなりパワーの出方も非常にスムーズになりました。
  • それでいて最大ブースト値(Low:0.9)を超えることがありません。ブースト計のワーニング ランプを見てアクセルを微妙に戻すということも必要なくなりました。 オーバーシュートによる過給圧もありません。
  • セカンダリタービン側も回りはじめればブースト値は 1.2 くらいかけても良いらしいんで、 エンジン回転数に対する最大ブースト値を設定できれば良いのですが、EVC3にはその機能は ありません(EVC-Proにはありますが値段が高いです)。 となると、せめてEVC3でもセカンダリタービンの駆動状況を検出し セカンダリタービン始動時間に合わせてLowモードからHighモードに切り替えられるようになると、 Lowモードに低速回転域でのブースト値を、Highモードにセカンダリータービン駆動域での ブースト値を設定しておくとうれしいかもしれません。できるかな?

    その後(2002/2)
    取り付け後3ヶ月経過。なにもトラブルなし。 ほんとブースとの立ち上がりが良くなり気持ちいいです。 落ち着いたせいか多少ブースト値が設定値よりも落ちたのでオフセット値を100%に戻しました。

    取付、分解等は自己責任でお願いいたします。不具合がありましても一切保証できません。


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