東京散歩
2008年03月28日(金)
ニコライ堂(にこらいどう)
 東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅・JR御茶ノ水駅の近くにあり駿河台の丘の上に建つ教
会。正式名称は『東京復活大聖堂』。1962年には国の重要文化財に指定されました。
(指定名称は『日本ハリストス正教会教団復活大聖堂』。)
 緑色の大きなドーム型屋根が特徴のニコライ堂は、日本に正教会の教えをもたらしたロ
シア人修道司祭(のち大主教)聖ニコライがロシアの建築家ミハイル・シチュールポフに
基本設計図を依頼し、建築家ジョサイア・コンドルによって設計の一部を変更され、監督
にあたり建築されました。1891年に竣工し、当時は周辺に高い建物がなかったため、
かなり遠くからでもニコライ堂の姿を見ることが出来たそうです。夏目漱石の小説『それ
から』(1909年に朝日新聞に連載)にも描かれ、東京の名所のひとつとなりました。
 1923年9月1日に起きた関東大震災により上部ドームと鐘楼が倒壊するも明治生命
館(重要文化財)などを設計したことで有名な建築家岡田信一郎によって、構造補強のた
め外観が一部変更されましたが、見事に修復され、再び外観の美しさがよみがえりました。
 1992年から9年間の歳月をかけて再
≪ 周辺地図 ≫
び修復工事が行なわれ、内陣のイコノスタ
シスや壁面がきれいに修復されました。
 現在も正教会の教会として礼拝が行われ
ている。信徒でなくても拝観は出来るので
一度は、その外観の美しさと内部の美しさ
を見学してみてはいかがでしょうか?