両国国技館のお膝元にある回向院は大相撲とは深い縁があるお寺です。 |
当初(江戸時代)、大相撲は公共社会事業の資金集めのための勧進相撲興行が主体で、 |
1768年(明和5年)に回向院境内で初めて相撲が行われました。1833年(天保4 |
年)になると春秋二回の興行の定場所となり、1909年(明治42年)には、回向院境 |
内にヨーロッパ風の美しい外観で日本初のドーム型屋根をもつ大相撲常設館が建設され、 |
初代両国国技館として大相撲に大きく貢献しました。ちなみに、この両国国技館は、19 |
17年(大正6年)に失火で全焼。幾度となく再建されますが、関東大震災・東京大空襲 |
でも焼失。占領軍による接収を受け、『国技館』の名も剥奪され、最終的には1982年 |
に解体されました。 |
1936年(昭和11年)には、相撲協会により歴代相撲年寄の慰霊の為に『力塚』が |
建立されました。現在も新弟子達が力を授かるよう | ≪ 周辺地図 ≫ |
祈願する碑として、大相撲と回向院とのつながりを |
示す象徴になっています。 |
また、境内には江戸時代の大泥棒『ねずみ小僧』 |
のお墓があります。「ねずみ小僧の墓石を持ってい |
ると博打で勝てる!」という俗信や「長年捕まらな |
かった運にあやかろう!」というギャンブラーや合 |
格祈願に来る受験生が後を絶たず、ねずみ小僧の墓 |
石をお守りにするため、ねずみ小僧のお墓は削られ |
たり、砕かれるという悲惨な運命をたどっています。 |
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