東京散歩
2007年11月20日(火)
銀座四丁目交差点(ぎんざよんちょうめこうさてん)
 銀座のど真ん中と言えば銀座四丁目交差点。交差点の四隅には銀座和光・三越銀座店・
日産ギャラリー・三愛と錚々たる建物が並んでいます。
 中でも有名なのは、時計塔のある銀座和光ではないでしょうか?誰でも1度はテレビや
雑誌・はたまた実物を見た事があるのではないでしょうか?
 建設されたのは1932年(昭和7年)のこと。設計者は渡辺仁で、銀座和光の他に東
京国立博物館本館や第一生命ビルを手掛けた人物である。1923年に起きた関東大震災
を教訓に耐震性のある鉄骨鉄筋コンクリート造を採用。外壁は強靭な天然御影石を使用。
ビルのデザインは店主服部金太郎の意向を汲み、ネオ・ルネサンス様式が採用された。
 服部金太郎!?そう、このビルは元々服部時計店(現:セイコーホールディングス株式
会社)の小売部門としてスタートしていて、1947年(昭和22年)に株式会社和光と
して営業を開始しているのです。
≪ 周辺地図 ≫
 特徴的な塔屋の大時計は四面あり、文字盤は東西
南北を向いています。ちなみに時計は、初期の頃は
ドイツ製の振り子時計でしたが、現在は国産のクォ
ーツ時計が使用されています。
 東京大空襲の時には、時計塔の文字盤三面が壊れ
ましたが、建物はほぼ無傷で1932年当時の面影
を留めているという点では実に貴重な建物ではない
でしょうか?
 三越銀座店のライオン像の前で銀座和光の時計塔
を眺めながら待ち合わせ...昔から変わらぬ風景
が今もここにはあります。